JPS63312005A - タ−レット型工作機械におけるタ−レットヘッド - Google Patents

タ−レット型工作機械におけるタ−レットヘッド

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JPS63312005A
JPS63312005A JP14485887A JP14485887A JPS63312005A JP S63312005 A JPS63312005 A JP S63312005A JP 14485887 A JP14485887 A JP 14485887A JP 14485887 A JP14485887 A JP 14485887A JP S63312005 A JPS63312005 A JP S63312005A
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bevel gear
turret
spindle
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turret head
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廣保 稔
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潤 渡利
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はターレット型工作機械におけるターレットヘッ
ドに関し、一層詳細には、ターレット型工作機械に取着
され且つ切削工具を保持可能な複数のスピンドルを有す
るターレットヘッドであって、前記複数のスピンドルの
中、少なくとも1つのスピンドルをマスタスクリューを
用いたタップスピンドルで形成し、しかも他のスピンド
ルを使用中は前記タップスピンドルが回転することを防
止する機構を設け、これによって、他のスピンドルに取
着された切削工具による加工を円滑に行え、しかもタッ
プスピンドルと他のスピンドルとの切換作業を容易に行
えるよう構成したターレット型工作機械におけるターレ
ットヘッドに関する。
[発明の背景] 従来から複数の切削加工部位を有するワーク、例えば、
自動車用エンジン等の切削加工にはターレット型工作機
械が広汎に採用されている。
前記ターレット型工作機械は切削工具を自動的に交換す
る自動工具交換機構と、ワークの被加工面と切削工具と
を相対的且つ自動的に対峙させる自動割出機構等を含み
、前記ワークを当該ターレット型工作機械に対して一度
取り付けるだけで、各切削加工に必要な工具の交換を自
動的に行いながら好適に切削加工を遂行するものである
ところで、近年、前記のようなターレット型工作機械に
おいて、ターレットヘッドにタップスピンドルを装着し
、これによってタップ加工を効率的に行おうとする試み
がなされている。
然しなから、前記ターレット型工作機械において、例え
ば、鋳造により画成されたワークの孔部を所望の精度に
仕上げ且つタップ加工を行うために、マスタスクリュー
を介してワークに対して進退動可能な、所謂、マスクス
クリュ一式タップスピンドルを採用する場合、他のスピ
ンドルに取着された切削工具による加工が実質的に不可
能となってしまう。すなわち、前記ターレット型工作機
械に取着されるターレットヘッドは装着された複数のス
ピンドルを全て回転させて、これらの回転するスピンド
ルの中、いずれか1つのスピンドルを選択してワークに
対峙させ、所定の切削工具によりワークの加工を行うよ
う構成している。
従って、前記マスクスクリュ一式タップスピンドルを前
記ターレットヘッドに導入すると、他のスピンドルに取
着された工具による加工の際に、前記タップスピンドル
も回転する。この回転に伴って当該タップスピンドルを
構成するマスタスクリューが螺回し、この結果、前記マ
スタスクリューおよびその先端に取着される工具保持具
等がターレットヘッドの外方に指向して変位してターレ
ットヘッドから脱落してしまうという事故が惹起するこ
とになる。しかも、前記脱落したマスタスクリュー、工
具保持具等を脱落前と略同じ状態にターレットヘッドに
装着するためには、これらの位置決め等を行う必要があ
り、その作業が極めて困難である。従って、前記マスク
スクリュ一式のタップスピンドルをターレット型工作機
械に用いることが実質的に不可能となるという欠点が指
摘されている。
そこで、この欠点を除去すべくマスクスクリュ一式のタ
ップスピンドルを導入可能なターレット型工作機械とし
て実開間第55−160758号に開示される技術的思
想が提案されている。このターレット型工作機械におい
ては、所定の加工を行うために選択された切削工具が取
着されるスピンドルのみをターレットヘッドの内部で回
転駆動軸と連結するよう構成している。従って、この場
合、マスタスクリュ一式タップスピンドルを採用しても
、他のスピンドルに取着された切削工具での加工中に前
記タップスピンドルが回転してターレットヘッドから脱
落するという問題点は露呈しない。
然しなから、このターレット型工作機械においては、タ
ーレットヘッドに取着される複数のスピンドルの中、使
用すべく選択されたスピンドルを回転駆動軸に連結する
ための機構が必要となり、当該ターレット型工作機械自
体が相当に複雑となる。さらに、前記夫々のスピンドル
を使用する都度これを回転駆動軸に連結しなければなら
ず、しかもその連結作業のために相当の時間が費やされ
、結局、当該ターレット型工作機械による切削加工効率
が著しく低下してしまうという不都合を露呈している。
[発明の目的] 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、ターレットヘッドを構成する入力軸の回転作用
下にベベルギヤ等を介して回転する複数のスピンドルの
中、少なくとも1つのスピンドルをマスタスクリューを
用いたタップスピンドルにより形成し、しかも他のスピ
ンドルを使用する際には前記タップスピンドル側のベベ
ルギヤを入力軸のベベルギヤから離脱させるよう構成し
、これによって他のスピンドルの加工中はタップスピン
ドルの無用な回転を阻止すると共にタップスピンドルが
脱落する等の事故を惹起することなく、各種の切削作業
を円滑且つ効率的に行うことを可能とするターレット型
工作機械におけるターレットヘッドを提供することを目
的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明はターレット型工
作機械に装着され且つ複数のスピンドルを有し、前記複
数のスピンドルの中、少なくとも1つのスピンドルをマ
スタスクリューを用いたタップスピンドルで形成したタ
ーレットヘッドであって、所定方向に回転駆動する入力
軸と、当該入力軸の回転力を前記夫々のスピンドルに伝
達する回転力伝達手段と、他のスピンドルを介して加工
を行う期間前記タップスピンドルに対し回転力伝達手段
を切り離す機構とからなることを特徴とする。
[実施態様] 次に、本発明に係るターレットヘッドについて、これを
装着するターレット型工作機械との関係において好適な
実施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に
説明する。
第1図において、参照符号10は本発明に係るターレッ
トヘッドを装着するターレット型工作機械を示す、当該
ターレット型工作機械lOは、基本的には、基台12と
当該基台12上に載置される本体部14とから構成され
る。前記本体部14はこれをX軸方向に変位させるため
のモータ20を含み、このモータ20は板体22を介し
て基台12に固着されている。前記モータ20の回転駆
動軸20aはカップリング部材24を介して第1のジヨ
イント部材26の一端側に連結する。前記第1ジヨイン
ト部材26の他端側からは回転軸28が矢印Z方向に指
向して延在し、当該回転軸28の先端部は第2のジヨイ
ント部材30に係合する。前記第2ジヨイント部材30
は第1と第2のベベルギヤまたはスパイラルギヤ(図示
せず)を含み、第2ギヤからは矢印X方向に図示しない
ボール螺子が延在する。このボール螺子に前記本体部1
4を構成する筐体32の一部が螺合する。前記筐体32
の一端側近傍には前記基台12を介してモータ34が配
設され、このモータ34は図示しないボール螺子を介し
て前記本体部14を矢印2方向に変位させるよう機能す
る。
前記筺体32の上面部には本体部14を構成するフレー
ム36が立設されており、当該フレーム36の一側面部
には矢印Y方向に延在して一対のガイドレール40.4
2が所定間隔離間して取着される。前記ガイドレール4
0.42には矢印Y方向に変位可能な昇降テーブル44
が配設される。前記昇降テーブル44の上方にはこれを
変位するためのモータ46が配設されており、当該モー
タ46の近傍にはバランスシリンダ4日を装着している
さらに、前記昇降テーブル44には前記モータ46およ
びバランスシリンダ48を保護するためのカバ一部材5
0が装着される。
前記昇降テーブル44の一面部には工具保持装置52が
取着され、この場合、前記工具保持装置52はヘッドホ
ルダ54と当該ヘッドホルダ54の側面部に装着される
ターレットヘッド56とから構成される。前記ヘッドホ
ルダ54を構成する略筐体状のホルダ本体58の上面部
にはインデックスモータ60が取着され、当該インデッ
クスモークロ0の図示しない回転駆動軸は前記ホルダ本
体58の内部に臨入してウオームギヤ62と係合する。
第2図に示すように、前記ウオームギヤ62はホルダ本
体58の内部にあってウオームホイール64と噛合して
おり、当該ウオームホイール64には回転体66が係合
する。前記回転体66はフランジ部66aと第1の円筒
部66bおよび前記ウオームホイール64に嵌合する第
2の円筒部66cとからなる。前記回転体66を構成す
る第1円筒部66bおよび第2円筒部66cの外周面は
ホルダ本体58内に配設される複数のベアリング68お
よび70と夫々係合し、これによって当該回転体66は
ホルダ本体58に回動自在に保持されている。
前記回転体66のフランジ部66aの側端部には係止ピ
ン72が固着され、当該係止ビン72の略中央部にはそ
の軸線方向に貫通する孔部72aが穿設されている。ま
た、前記回転体66には屈曲する通路74が画成され、
当該通路74の一端側は前記係止ピン72に画成される
孔部72aに連通ずると共に、当該通路74の他端側は
第2円筒部66c側にあってホルダ本体58に形成され
る周溝76a、76bおよび76cと連通している。こ
の場合、前記周溝76a乃至76cは通路78a乃至7
8cを介してボート80a乃至80cと連通している。
一方、前記ヘッドホルダ54の昇降テーブル44側の端
部からはモータの回転駆動軸82がホルダ本体58の内
部に臨入しており、前記回転駆動軸82の端部にはベベ
ルギヤ84が係合する。前記ベベルギヤ84はホルダ本
体58に回動自在に配設される伝達軸86に取着された
ベベルギヤ88と噛合する。実際、前記伝達軸86はホ
ルダ本体58に対して略円筒状の保持部材90.92並
びに当該保持部材90.92に嵌合する複数のベアリン
グ94.96を介して回動自在に取着される。
前記伝達軸86の一端側は前記ホルダ本体58の外部に
突出して支持部材97を保持し、この支持部材97には
マグネット98を取着する。さらに、前記伝達軸86の
端部には前記ホルダ本体58にブラケット100を介し
て取着されるロークリエンコーダ102が係合される。
当該ロークリエンコーダ102はターレットヘッド56
の後述する入力軸の回転停止位置を正確に検知するよう
機能する。また、前記ブラケット100には磁気センサ
104が固着され、当該磁気センサ104は前記伝達軸
86に取着されるマグネット98が接近することによっ
て所定の信号を導出し、これによって駆動軸(後述する
)の回転数を検知することが可能である。
前記伝達軸86には、前記保持部材92の近傍に第1の
ギヤ106が係合しており、この第1ギヤ106はホル
ダ本体58に回動自在に取着される第2のギヤ108と
噛合する。この場合、前記第2ギヤ108は実質的にホ
ルダ本体58に係合する複数のベアリング110および
当j亥ベアリング110に嵌合する軸112を介して前
記ホルダ本体58に回動自在に取着される。前記第2ギ
ヤ108は第3のギヤ113と噛合しており、当該第3
ギヤ113は回転体66に回動自在に嵌合する比較的長
尺な駆動軸114に保持されている。図から容易に諒解
されるように、駆動軸114は第3ギヤ113から離間
するに従い、徐々にその直径が拡径されるように段部が
形成され夫々径の異なる胴部には複数のベアリング11
6が介装され、これによって前記駆動軸114が回転体
66に対して回動可能に支承されている。従って、図示
しないモータの駆動作用下に回転駆動軸82を所定方向
に回転させると、ベベルギヤ84.88、伝達軸86、
第1ギヤ106、第2ギヤ108および第3ギヤ113
を介して駆動軸114は回動可能なことが容易に諒解さ
れよう。
一方、前記駆動軸114には回転体66のフランジ部6
6a側の端部にターレットヘッド56の後述する入力軸
と係合するためのスプラインが形成された凹部118が
画成されている。
なお、図中、参照符号120はクランプ部材を示し、当
該クランプ部材120はターレットヘッド56を保持し
て、前記回転体66の回動に伴って所定方向に回転する
よう構成される。
以上のように構成されるヘッドホルダ54の側面部にタ
ーレットヘッド56が装着される。前記ターレットヘッ
ド56はヘッド本体122と当該ヘッl’本体122に
装着されるマスクスクリュ一式のタップスピンドル12
4と、複数のドリルスピンドル126aS126bおよ
び126cとを含む。この場合、前記タップスピンドル
124およびドリルスピンドル126a乃至126cは
前記ヘッドホルダ54に配設される駆動軸114の作用
下に所定方向に回動するよう構成されている。すなわち
、前記ヘッド本体122の両側部には第1のブラケット
128と第2のブラケット130とが係合しており、当
該第1ブラケツト128および第2ブラケツト130に
は夫々ベアリング132および134が嵌合する。前記
ベアリング132.134はヘッド本体122を貫通す
るように配設される入力軸136を回転自在に支承する
。前記入力軸136の一端側は第2ブラケツト130か
ら突出し且つスプラインを形成して前記駆動軸114の
スプラインが画成された凹部118と係合すると共に、
他端側端部には孔部136aが形成される。この場合、
前記孔部136aは入力軸136の軸線より若干変位し
た部位に形成され、この孔部136aには入力軸136
の回転停止位置の位置決めを行うための後述するビン部
材が臨入可能である。さらに、前記入力軸136にはス
パイラルベベルギヤ13B カ取Wされており、当該ス
パイラルベベルギヤ138は前記タップスピンドル12
4側に配設されるスパイラルベベルギヤ140並びにド
リルスピンドル126a乃至126c側に夫々配設され
るスパイラルベベルギヤ142と噛合している。従って
、前記タップスピンドル124並びにドリルスピンドル
126a乃至126cは駆動軸114の回転作用下に、
これに係合する入力軸136とスパイラルベベルギヤ1
38およびスパイラルベベルギヤ140.142を介し
て夫々所定方向に回転することになる。
次に、タップスピンドル124について詳細に説明する
第2図並びに第3図に示すように、タップスピンドル1
24はヘッド本体122の孔部144に嵌合する移動部
材146を含み、当該移動部材146の略中央部にはフ
ランジ146aが形成される。前記フランジ146aは
前記孔部144の内周面部に摺動自在に当接しており、
従って、当該フランジ146aとヘッド本体122とに
より圧力室148が画成される。前記圧力室148はヘ
ッド本体122に形成される通路147を介して当該ヘ
ッド本体122の側面部に取着される係止部材149の
孔部149aに連通している。この場合、前記孔部14
9aには前述した回転体66に固着される係止ピン72
が気密に嵌合することになり、従って、前記圧力室14
8内にはホルダ本体58のボー)80a乃至80cから
導入された流体、例えば、圧縮空気が通路78a乃至7
8c、通路74、孔部72a、149aおよび通路14
7を介して導入されることになる(第2図参照)。
一方、前記移動部材146の一端側内部にはベアリング
150 、152がスペーサ154.156を介して所
定間隔離間して配設されており、前記ベアリング150
.152に回転軸158が係合する。
この場合、前記回転軸158の一端側は前記移動部材1
46から突出してその端部には前述したスパイラルベベ
ルギヤ140が固着され、このスパイラルベベルギヤ1
40にはロケートリング160が係合する。前記ロケー
トリング160の外周面部には傾斜形成されるガイド溝
160aが画成され、このガイド溝160aにはヘッド
本体122に固着される位置決め部材、すなわちロケ−
トリングが係合するよう構成されている。
前記回転輪158の他端側は移動部材146の内部にあ
って当該移動部材146の他端部近傍まで延在し、その
外周面にはスプライン166が形成される。この場合、
前記移動部材146の他端側にはフランジを有する略円
筒状のナツト部材168が取着され、このナツト部材1
68に工具保持部材170が螺合する。前記工具保持部
材170ノ一端部には前記回転軸158のスプライン1
66と保合可能なスプラインを形成した孔部172が画
成されると共に、その外周面部にはマスタスクリュー1
74が形成される。すなわち、実質的にはこのマスタス
クリュー174が前記ナツト部材168に螺合すると共
に、前記工具保持部材170の他端部にタップ176が
取着される。
なお、前記移動部材146の他端側はヘッド本体122
に取着される円筒状の案内部材177に嵌合しており、
この案内部材177と移動部材146のフランジ146
aとの間にコイルスプリング178が介装されている。
タップスピンドル124は基本的には以上のように構成
されるものであり、ドリルスピンドル126a乃至12
6cも前記タップスピンドル124と略同様に構成して
もよく、また、単にスパイラルベベルギヤ142に係合
する回転軸180の先端部に工具保持部材182を取着
し、これにドリル183を支持するよう構成してもよい
次に、前記ヘッド本体122の側面部に保持部材184
を取着し、当該保持部材184に入力軸136の位置決
め用のピン部材186を摺動自在に嵌合する。前記ピン
部材186は図示しない駆動源の駆動作用下に保持部材
184からヘッド本体122の内部に臨入して前記入力
軸136の端部に画成される孔部136a内に挿入され
る。この場合、前記ピン部材186は入力軸136に画
成される孔部136aに対応して前記入力軸136の軸
線の延長線上から若干変位した部位に配設されることに
なる。
本発明に係るターレットヘッドおよびこれを装着するタ
ーレット型工作機械は基本的には以上のように構成され
るものであり、次にその作用並びに効果について説明す
る。
先ず、第1図に示すように、ヘッドホルダ54の側面部
にターレットヘッド56を装着する。その際、ヘッドホ
ルダ54を構成する駆動軸114の凹部11Bと、ター
レットヘッド56を構成する入力軸136とを係合させ
ると共に、前記ターレットヘッド56の側面部に固着さ
れる係止部材149とヘッドホルダ54の回転体66に
固着される係止ビン72とを係合させる。さらに、クラ
ンプ部材120によりターレットヘッド56の第2ブラ
ケツト130をクランプし、これによって当3亥ターレ
ットヘッド56をヘッドホルダ54に装着する。なお、
この場合、ターレットヘッド56を構成するタップスピ
ンドル124のスパイラルベベルギヤ140と入力軸1
36に係合するスパイラルベベルギヤ138とは互いに
係合した状態となっている。
次に、ターレット型工作機械10を駆動して図示しない
ワークに対して所望の加工を行う、すなわち、モータ2
0を駆動して本体部14を矢印X方向に変位させると共
に、モータ34を駆動して前記本体部14を矢印Z方向
に変位させる。さらに、モータ46を駆動して昇降テー
ブル44を矢印Y方向に変位させて所望の部位に停止さ
せる。
次いで、インデックスモークロ0を駆動して当該インデ
ックスモークロ0の図示しない回転駆動軸に係合するウ
オームギヤ62を所定方向に回転させる。前記ウオーム
ギヤ62の回転により、これに噛合するウオームホイー
ル64が矢印A方向に回転し、当該ウオームホイール6
4に嵌合する回転体66が矢印A方向に回転することに
なる。この場合、前記回転体66とターレットヘッド5
6とは当該回転体66に固着される係止ピン72とター
レットヘッド56に固着される係止部材149とにより
連結されているため、前記回転体66の矢印A方向への
回転に伴ってターレットヘッド56が矢印A方向に回転
するに至る。
このようにして、ターレットヘッド56を矢印A方向に
回転させて所望の切削工具、例えば、ドリルを取着する
スピンドル、すなわち、ドリルスピンドル126aを選
択して図示しないワークに対して切削加工を施す。この
場合、前述したように、タップスピンドル124側のス
パイラルベベルギヤ140と入力軸136側のスパイラ
ルベベルギヤ138とが噛合した状態にある。このため
、ドリルスピンドル126aを回転させるべく入力軸1
36を回転させると、スパイラルベベルギヤ138が回
転すると共にスパイラルベベルギヤ140を介して回転
軸158が回転することになる。
このように回転軸158が回転すると、これに伴って工
具保持部材170が回転を開始し、マスタスクリュー1
74の作用下に当該工具保持部材170がターレットヘ
ッド56の外方へと変位する。
従って、前記工具保持部材170がターレットヘッド5
6から脱落してしまう懸念が出てくる。
然しなから、本発明では、前記のような事故を防止する
ために、入力軸136に係合するスパイラルベベルギヤ
138とタップスピンドル124側のスパイラルベベル
ギヤ140との係合状態を一旦解除する作業を行う。す
なわち、先ず、回転駆動軸82を回転駆動させるべく図
示しないモータを駆動する。当該回転駆動軸82の回転
力は、これに係合するベベルギヤ84並びに当該ベベル
ギヤ84と噛合するベベルギヤ88を介して伝達軸86
に伝達され、当該伝達軸86が所定方向に回転すること
になる。この伝達軸86の回転作用下に、第1ギヤ10
6並びにこれに噛合する第2ギヤ10Bを介して駆動軸
114に取着される第3ギヤ113が回転するに至る。
このため、前記駆動軸114が所定方向に回転すること
になり、当該駆動軸114には前述したようにターレッ
トヘッド56を構成する入力軸136が係合しているた
め、当該人力軸136が所定方向に回転されるに至る。
このようにして、人力軸136を若干回転させて当該入
力軸136の端部に形成される孔部136aとターレッ
トヘッド56の側面部に保持部材184を介して装着さ
れるピン部材186とが係合可能な位置(以下、原点位
置という)で前記入力軸136を停止させる。実際、前
記入力軸136を原点位置で停止させるに際しては、伝
達軸86の一端側に係合するマグネット98が磁気セン
サ104に接近し、当該磁気センサ104が前記マグネ
ット98の検知信号を出力してから当該伝達軸86が所
定量回転したことをロータリエンコーダ102により検
出する。これによって前記入力軸136を原点位置に停
止させる。
次いで、ピン部材186を入力軸136の孔部136a
に挿入し、当該入力軸136の回動を阻止しておく。こ
のように前記人力軸136を原点位置に停止させること
により、ロケートリング160のガイド溝160aとヘ
ッド本体122に固着されるロケートピン164とが係
合可能となる。
次に、タップスピンドル124を構成する回転軸158
を矢印B方向に変位させて、前記入力軸136側のスパ
イラルベベルギヤ138とタップスピンドル124側の
スパイラルベベルギヤ140との係合状態を解除する。
すなわち、ホルダ本体58のボート80a乃至80cに
接続される図示しない空気供給源から圧縮空気を通路7
8a乃至78c゛  を介して通路74に供給する。当
該通路74に供給された圧縮空気は前記回転体66に固
着される係止ピン72の孔部72aおよび当該係止ピン
72が係合する係止部材149の孔部149aを通過し
、この孔部149aに連通する通路147を介してター
レットヘッド56に画成される圧力室148内に供給さ
れるに至る。前記圧力室14B内に供給された圧縮空気
により移動部材146にはこれを矢印B方向に変位させ
ようとする押圧力が加わり、この押圧力は移動部材14
6に当接するコイルスプリング178の弾発力に抗して
前記移動部材146を矢印B方向に変位させるに至る。
そして、前記移動部材146の移動作用下に回転軸15
8が矢印B方向に変位すると共に、前記回転輪158に
取着されるスパイラルベベルギヤ140が矢印B方向に
変位する。この場合、ロケートリング160のガイド溝
160aとロケートピン164とが係合し、前記スパイ
ラルベベルギヤ140が若干回転しつつ矢印B方向に変
位する。従って、当該スパイラルベベルギヤ140が入
力軸136側のスパイラルベベルギヤ138から円滑に
離脱されるに至る。
以上のようにして入力軸136に係合するスパイラルベ
ベルギヤ138とタップスピンドル124側のスパイラ
ルベベルギヤ140との係合状態を解除した後に、ピン
部材186を入力軸136に形成される孔部136aか
ら抜き取り、前記と同様にして入力軸136を回転させ
る。
この場合、前記入力軸136の回転力はスパイラルベベ
ルギヤ138からドリルスピンドル126a乃至126
c側のスパイラルベベルギヤ142に伝達され、前記ド
リルスピンドル126aに装着されるドリル183によ
りワークに対して所望の切削加工を施すことになる。そ
の際、前述したように、タップスピンドル124側のス
パイラルベベルギヤ140と入力軸136側のスパイラ
ルベベルギヤ138との係合状態が解除されているため
、前記タップスピンドル124が回転することなく、こ
の結果、当該タップスピンドル124の工具保持部材1
70がターレットヘッド56から脱落するという事故を
惹起することがない。従って、前記ドリルスピンドル1
26aに装着されるドリル183による切削加工を円滑
に行うことが可能である。
このようにして、ドリルスピンドル126aに装着され
るドリル183により所望の切削加工を行った後に、タ
ーレットヘッド56を前記と同様にして再度矢印A方向
に回転させてタップスピンドル124を選択し、これに
より次段の加工を行う。
この場合、前記タップスピンドル124側のスパイラル
ベベルギヤ140と入力軸136側のスパイラルベベル
ギヤ138とを係合させる作業を行う。すなわち、先ず
、前記と同様に入力軸136を原点位置に停止させて当
該入力軸136の孔部136aにビン部材186を挿入
して前記入力軸136を固定する。次いで、ターレット
ヘッド56に画成される圧力室148内に供給された圧
縮空気を通路147から導出して係止ピン72に画成さ
れる孔部72a、回転体66に画成される通路74およ
びホルダ本体58に形成される通路78a乃至78cを
介して外部へ排出する。これによって、移動部材146
がコイルスプリング178の弾発作用下に矢印Bと反対
の方向に変位すると共に、回転軸15Bが矢印Bと反対
の方向に変位するに至る。
その際、スパイラルベベルギヤ140はロケートリング
160のガイド溝160aとロケートピン164により
案内されて若干回転すると共に、矢印Bと反対の方向に
変位して人力軸136側のスパイラルベベルギヤ138
に円滑に噛合することになる。
このように、本実施態様によれば、入力軸136を原点
位置に位置決め固定した状態でタップスピンドル124
の圧力室14日内に圧縮空気を導入または排出するとい
う簡単な作業のみで、しかも短時間でマスクスクリュ一
式のスパイラルベベルギヤ140とスパイラルベベルギ
ヤ138との係合または離脱を行うことが出来る。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、ターレット型工作機械
に装着されるターレットヘッドを構成する入力軸の回転
作用下に、ベベルギヤを介して所定方向に回転する複数
のスピンドルの中、少なくとも1つのスピンドルをマス
タスクリューを用いたタップスピンドルにより形成した
ターレットヘッドにおいて、前記タップスピンドル以外
のスピンドルを使用する際に当該タップスピンドルの回
転を防止する手段を設けている。
すなわち、前記入力軸側のベベルギヤとタップスピンド
ル側のベベルギヤとの係合状態を解除すべく、前記タッ
プスピンドル側のベベルギヤを所定方向に変位可能に構
成している。しかも、前記タップスピンドル側のベベル
ギヤが入力軸側のベベルギヤと保合および離脱する際に
は、当該タップスピンドル側のベベルギヤが若干回転し
て容易に入力軸側のベベルギヤと保合出来るよう構成し
ている。
このため、タップスピンドル以外のスピンドルを使用す
る際に、前記タップスピンドルが回転して当該タップス
ピンドルがターレットヘッドから脱落するという事故を
未然に防止出来、従って、ターレットヘッドにマスクス
クリュ一式のタップスピンドルを用いることが可能とな
る。さらに、当該タップスピンドルを使用する際には入
力軸側のベベルギヤとタップスピンドル側のベベルギヤ
を容易且つ迅速に係合することが可能となり、結局、当
該ターレットヘッドを装着したターレット型工作機械に
よる切削加工を円滑且つ効率的に行うことが可能となる
利点が得られる。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
例えば、タップスピンドル側のベベルギヤをばねの弾発
力により入力軸側のベベルギヤから離脱させ、当該タッ
プスピンドルに圧力流体を供給することにより前記タッ
ブスピンドル側のベベルギヤと入力軸側のベベルギヤを
噛合させるよう構成することも出来る等、本発明の要旨
を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更
が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るターレットヘッドを装着するター
レット型工作機械の概略斜視図、第2図は本発明に係る
ターレットヘッド並びにこれを保持するヘッドホルダの
一部省略断面説明図、 第3図は本発明に係るターレットヘッドの要部の一部省
略断面図である。 10・・・ターレット型工作機械 12・・・基台      14・・・本体部44・・
・昇降テーブル  52・・・工具保持装置54・・・
ヘッドホルダ  56・・・ターレットヘッド66・・
・回転体     72・・・係止ピン86・・・伝達
軸     114・・・駆動軸122・・・ヘッド本
体  124・・・タップスピンドル136・・・入力
軸 138.140 、142・・・スパイラルベベルギヤ
146・・・移動部材   148・・・圧力室158
・・・回転軸    160・・・ロケートリング16
4・・・ロケートピン 170・・・工具保持部材18
6・・・ビン部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ターレット型工作機械に装着され且つ複数のスピ
    ンドルを有し、前記複数のスピンドルの中、少なくとも
    1つのスピンドルをマスタスクリューを用いたタップス
    ピンドルで形成したターレットヘッドであって、所定方
    向に回転駆動する入力軸と、当該入力軸の回転力を前記
    夫々のスピンドルに伝達する回転力伝達手段と、他のス
    ピンドルを介して加工を行う期間前記タップスピンドル
    に対し回転力伝達手段を切り離す機構とからなることを
    特徴とするターレット型工作機械におけるターレットヘ
    ッド。
  2. (2)特許請求の範囲第1項記載のターレットヘッドに
    おいて、入力軸の回転力を夫々のスピンドルに伝達する
    手段は、前記入力軸に取着されるベベルギヤと夫々のス
    ピンドルに取着され且つ前記入力軸側のベベルギヤと係
    合するベベルギヤとからなり、一方、タップスピンドル
    への回転力伝達手段を切り離す機構は前記入力軸側のベ
    ベルギヤとタップスピンドル側のベベルギヤとの係合状
    態を解除すべく前記タップスピンドル側のベベルギヤを
    所定方向に変位させる手段と、前記タップスピンドルに
    取着され且つ傾斜形成されるガイド溝を有するロケート
    リングと、当該ロケートリングのガイド溝に係合する位
    置決め部材とを含むことからなるターレツト型工作機械
    におけるターレットヘッド。
  3. (3)特許請求の範囲第2項記載のターレットヘッドに
    おいて、タップスピンドル側のベベルギヤを所定方向に
    変位させる手段は前記ベベルギヤと係合する回転輪と、
    当該回転軸を回動自在に保持する移動部材と、前記移動
    部材に圧接するコイルスプリングと、当該コイルスプリ
    ングの押圧力と反対の方向に前記移動部材を押圧する流
    体を導入する圧力室とからなるターレット型工作機械に
    おけるターレットヘッド。
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