JPS63310679A - 自動車車体の塗装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車車体を被塗物とし、静電塗装により自動
車車体に対して中塗り塗装や上塗り塗装のための自動車
車体の塗装方法に関する。

（従来の技術） 自動車車体を被塗物とし、これに対して中塗り塗装や上
塗り塗装を行なう場合には、静電塗装が主として用いら
れている。この静電塗装は一般的に、被塗物である自動
車車体を陽極とし、塗料塗布手段である塗料噴Ｍ機を陰
極として、この塗料噴霧機に負の高電圧を印加し、これ
らの両極間に静電界を作り、この中に塗料粒子を噴霧し
て負に帯電させ、被塗物に塗料を吸着させるようにした
塗装方法である。この静電塗装方法は塗着効率が良好で
あることから、自動車車体の塗装に広く用いられている
。（実開昭６１−８４６９号公報参照。） 第３図は自動車車体に対して中塗り塗装ないし上塗り塗
装を行なうために、静電塗装を行なっている状態を示す
図であり、塗装ブース内には搬送コンベア１によって走
行可能となった台車２には被塗物である自動車車体Ｗが
載置されるようになっており、この台車２によって自動
車車体Ｗがブース内を走行するようになっている。塗装
ブース内には自動車車体Ｗの水平面を塗装するための水
平部用の塗料噴霧機３が上下動可能に設けられ、更に自
動車車体Ｗの左右側面を塗装するための側面用の塗料噴
霧機４が設けられている。尚、側面用の塗料噴霧機４は
自動車車体Ｗの左右の側面に向けて２台設置されている
。同様に水平部用の塗料噴霧機３も２台設置されている
。自動車車体Ｗには一般に正の電荷が帯電され、それぞ
れの塗料噴霧機４には負の電荷が帯電されている。

搬送コンベア１の作動に伴なって、ブース内に設置され
たそれぞれの塗料噴霧機３．４は自動車車体Ｗに対して
相対的に移動することになり、この際における塗料噴霧
機３の自動車車体Ｗに対する移動軌跡を示すと仮想線Ａ
の通りであり、他の塗料噴霧機４の自動車車体Ｗに対す
る移動軌跡を示すと仮想線Ｂの通りである。また、それ
ぞれの塗料噴霧機３．４からは破線ａ、ｂで示されるよ
うに塗料が吐出される。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来の自動車車体の塗装方法
にあっては、塗料が集中して塗着されて塗料の膜厚が他
の部分に比して厚くなる部分がある。例えば、フロント
フェンダ−パネルの先端部、フードパネルの先端部、リ
アフェンダ−パネルの後端部、トランクリッドパネルの
後端部、並びにフロント及びリヤのホイールハウスの部
分には、他の部分よりも厚く塗料が塗着することになる
。

この理由は上述した部分には、霧化塗料のパターン範囲
全体に被塗物がないために、これらの部分に帯電した塗
料粒子が引寄せられることになり、規定の膜厚以上に塗
着することになる。これにより、塗膜流れ等の塗装不具
合が発生したり、この不具合を防ぐために塗料の吐出量
を絞ると、膜厚不足や仕上り不良が発生してしまうとい
う問題点があった。

本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
あり、被塗物である自動車車体全体に均一に塗膜を塗着
し得るようにして塗装高置の向上を図ることを目的とす
る。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するための本発明は、自動車車体と、塗
料塗布手段から吐出される塗料とのそれぞれを正と負の
うち一方の電荷と他方の電荷とに帯電させて塗装を行な
う自動車車体の塗装方法において、前記自動車車体の塗
料集中部に自動車車体と同極性のダミー部材を接近させ
た状態で、前記塗料塗布手段から前記塗料を吐出するよ
うにした自動車車体の塗装方法である。

（作用） フロントフェンダ−パネルの先端部、フードパネルの先
端部、リアフェンダ−パネルの後端部、トランクリッド
パネルの後端部、及びフロンとリアのホイルハウス等の
塗料集中部には、ダミー部材が接近した状態で塗料塗布
手段がら塗料が塗布されるので、前記塗料集中部では霧
化塗料パターンの崩れが無く、自動車車体の全体に均一
に塗料が塗着される。

（実施例） 以下、本発明を図示する実施例に基いて詳細に説明する
。

第１図は本発明の自動車車体の塗装方法を具体化した塗
装装置を示す平面図であり、塗装ブース内には第３図に
示す従来技術と同様に、搬送コンベア１が設置されてお
り、この搬送コンベア１によって第３図に示す台車２が
搬送されるようになっている。尚、第１図にはこの台車
２は図示省略されている。この台車２に載置されて塗装
ブース内を移動する自動車車体Ｗは第１図においては仮
想線で示されている。第１図にあっては、第３図に示す
場合と同様に、それぞれ塗装ブース内に設けられた水平
部用の２つの塗料噴霧機３と、側部用の２つの塗料噴霧
機４とが示されている。これらの塗料噴霧機３．４とし
ては、ランズバーグ社製のミニベル塗装機、つまり遠心
力静電霧化塗装機が用いられている。

塗装ブース内には搬送コンベア１から所定の間隔を隔て
て２つの第１基台１０．１１が取付けられ、それぞれの
第１基台１０．１１には自動車車体Ｗの搬送方向と同一
の方向に移動自在に摺動台１２．１３が設置されている
。それぞれの摺動台１２．１３には第２図（Ｂ）に示さ
れる支柱１４によって回動体１５が取付けられ、それぞ
れの回動体１５には先端に第１ダミー部材１６を有する
アーム１７が取付けられている。２つの平板状の第１ダ
ミー部材１６は、それぞれ摺動台１２．１３の第１基台
１０．１１の上での摺動移動と、回動体１５を中心とし
たアーム１７の回動とによって、自動車車体Ｗの前後両
端部に接近し得るようになっている。つまり、これらの
第１ダミー部材１６は、それぞれ塗料集中部であるフー
ドパネルとの先端部、トランクリッドパネルとの後端部
とに接近しつつ、自動車車体Ｗの移動に伴なって同期し
て移動し得るようになっている。尚、前記第１基台１０
．１１の表面を保護するために、それぞれの第１基台１
０．１１の両端部と第１摺動台１２．１３との間には、
伸縮自在のカバー１８が設けらている。

塗装ブース内には更に、第１図に示すように、第１基台
１０．１１よりも搬送コンベア１に近接した位置に、２
台の第２基台２０．２１が取付けられ、それぞれの第２
基台２０．２１には自動車車体Ｗの搬送方向と同一の方
向に移動自在に摺動台２２．２３が設置されている。そ
れぞれの摺動台２２．２３には昇降台２４が第２図（Ａ
）に示すように装着されており、これらの昇降台２４に
は複数本の金属棒からなる第２ダミー部材２５が取付け
られている。それぞれの第２台車２０．２１にも上述し
たカバー１８が設けられている。

第１と第２のそれぞれのダミー部材１６．２５は、被塗
物である自動車車体Ｗと同極性に帯電されるようになっ
ている。また、それぞれのダミー部材１６．２５には、
これらのダミー部材１６．２５の表面に水を噴出させる
噴出口２６が形成され、これらの噴出口２６からの水が
ダミー部材１６．２５を流れることによって、それぞれ
のダミー部材１６．２５に表面に塗料が付着せず、アー
ス不良を起さないようにしである。これらの第２ダミー
部材２５はそれぞれ塗料集中部であるフロントフェンダ
−パネルの先端部と、リアフェンダ−パネルの後端部と
、フロント及びリアのホイルハウスとに接近し得るよう
になっている。尚、上述したそれぞれのダミー部材１６
．２４の移動は、搬送コンベア１の作動に連動させるよ
うにしても良く、独立した駆動源により作動するように
しても良い。

上述のような塗装装置を用いて被塗物である自動車車体
に対して静電塗装を行なうには、搬送コンベア１を用い
て台車２を移動させることにより、自動車車体Ｗを塗装
ブース内で搬送する。水平部用の塗料噴霧機３によりフ
ードパネルの先端部を塗装する際には、図示しない連動
機構により搬送コンベア１に同期させるか、或いは独立
した駆動源により第１ダミー部材１６を回動させてこれ
をフードパネルの先端部に接近させる。これにより、フ
ードパネルの先端部においては、霧化塗料パターンの崩
れが無くなり、他の部分と同様な塗膜厚が得られる。同
様に、水平部用の塗料噴霧機３によりトランクリッドの
後端部を塗装する際にも、第１ダミー部材１６を回動さ
せてこれをトランクリッドパネルの後端部に接近させる
。これらの部分の塗装が終了したときには、車体Ｗの進
行の邪魔にならないように、それぞれの第１ダミー部材
１６を所定の位置に退避移動させる。

塗料噴霧１ｆｉ４により車体の側部が塗装されることに
なるが、これにより車体Ｗのうちフロントフェンダ−パ
ネルの先端部を塗装する際には、第２ダミー部材２５を
その部分に向けて接近移動させる。これにより、フロン
トフェンダ−パネルの先端部における霧化塗料パターン
の崩れが無くなり、塗料の集中が回避される９リアフェ
ンダ−パネルの後端部、フロント及びリアのホイールハ
ウスを塗装する場合も同様であり、それぞれの部分に第
２ダミー部材２６を接近移動させる。そして、これらの
部分の塗装が終了した後には、第２ダミー部材２６を車
体Ｗの進行の障害とならない位置まで退避させる。

尚、それぞれの塗料噴霧機３．４は自動車車体Ｗの進行
に伴なって第３図に示すような移動軌跡Ａ、Ｉ３に従っ
て相対移動するようにしであるが、溶接ロボットにより
それぞれの塗料噴霧機３．４を作動させるようにし、自
動車車体Ｗを停止させた状態で塗装作業を行なうように
しても良い。

（発明の効果） 以上のように、本発明によれば、自動車車体の塗料集中
部に自動車車体と同極性のダミー部材を接近させた状態
で、塗料塗布手段から前記塗料を吐出するようにしたの
で、フロントフェンダ−の先端部等のように、塗料が集
中する部位にはダミー部材が接近しており、このダミー
部材の存在により霧化塗料パターンの崩れが無くなり、
塗膜流れが無くなる。これにより、自動車車体の全体が
均一の塗膜となり、中塗り塗装や上塗り塗装等の塗装品
質が大幅に向上することになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の塗装装置を具体化した塗装装置を示す
平面図、第２図（Ａ）は第２ダミー部材を示す側面図、
第２図（Ｂ）は第１ダミー部材を示す側面図、第３図は
従来の塗装装置を示す側面図である。 １０．１１・・・第１基台、１２．１３・・・摺動台、
１５・・・回動体、１６・・・第１ダミー部材、２０．
２１・・・第２基台、２２．２３・・・摺動台、２４・
・・昇降台、２５・・・ダミー部材。 第２図 （Ａ） （Ｂン 第１図 ＼−一

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 自動車車体と、塗布手段から吐出される塗料とのそれぞ
   れを正と負のうち一方の電荷と他方の電荷とに帯電させ
   て塗装を行なう自動車車体の塗装方法において、前記自
   動車車体の塗料集中部に前記自動車車体と同極性のダミ
   ー部材を接近させた状態で、前記塗料塗布手段から前記
   塗料を吐出するようにした自動車車体の塗装方法。