JPS6330907B2 - - Google Patents

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JPS6330907B2
JPS6330907B2 JP10420879A JP10420879A JPS6330907B2 JP S6330907 B2 JPS6330907 B2 JP S6330907B2 JP 10420879 A JP10420879 A JP 10420879A JP 10420879 A JP10420879 A JP 10420879A JP S6330907 B2 JPS6330907 B2 JP S6330907B2
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JP
Japan
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formula
compound
general formula
reaction
same
Prior art date
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Expired
Application number
JP10420879A
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English (en)
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JPS5629585A (en
Inventor
Jun Uno
Yasutaka Nagai
Hideo Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、抗炎症、鎮痛、解熱作用等を有する
新規なジベンズ〔b,f〕オキセピン誘導体の製
造法に関する。更に詳しくは、一般式() (式中、R1は炭素原子数1〜3のアルキル基
を意味する。) で表わされるジベンズ〔b,f〕オキセピン誘導
体およびその塩類の製造法に関する。
本発明によれば、一般式() (式中、R1は前掲に同じものを意味し、R2
炭素原子数1〜6のアルキル基を意味する。) で表わされる化合物とイオウおよび一般式 (式中、R3およびR4は同一または異なつて炭
素原子数1〜3のアルキル基を意味するか、また
は隣接する窒素原子とともに複数環基を意味す
る。) で表わされる第二アミンとを反応させて、一般式
() (式中、R1,R2,R3およびR4は前掲に同じも
のを意味する。) で表わされる化合物に変換し、次いでこの化合物
を加水分解して一般式() (式中、R1は前掲に同じものを意味する。) で表わされるジカルボン酸類を得、更にこの化合
物を環化させて、一般式()で表わされる化合
物を得ることができる。
上記式()および()において、R2で表
わされるアルキル基の具体例としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等があげら
れるが、メチル基、エチル基が特に好ましい。上
記式で表わされる第二アミンの具体例として
は、ジメチルアミン、モルホリン、ピペリジン等
があげられるが、モルホリンが特に好ましい。
本発明の方法を反応式で示せば次の通りであ
る。
(式中、R1,R2,R3およびR4は前掲に同じも
のを意味する。) 第一工程の反応は、通常のWillgerodt−
Kindler反応条件下に行なうことができる。例え
ば、化合物()、1〜3倍モル量のイオウおよ
び1〜2倍モル量の第二アミンより成る混合物
を、無溶媒下またはジオキサン等のWillgerodt−
Kindler反応に通常用いられる溶媒中で、約80℃
ないし約200℃、好ましくは約100℃ないし約160
℃に加熱することにより、化合物()が得られ
る。本反応は触媒量のp−トルエンスルホン酸の
添加により一層円滑に進行する。化合物()は
単離、精製してもよいが、粗製のまま次工程の反
応に使用することができる。
第二工程の加水分解は、常法に従つて行なうこ
とができる。例えば、化合物()を酢酸、濃硫
酸および水と混液または酢酸と濃塩酸との混液中
で加熱するか、または水と低級アルコ−ル(例エ
タノ−ル,イソプロパノ−ル)との混液中で水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基の存在下
に加熱することにより行なわれる。加熱温度とし
ては約80℃ないし約150℃の範囲が好ましい。反
応終了後、化合物()の単離、精製は常法によ
り行なわれる。
第三工程の環化は、公知の方法に従つて行なう
ことができる。例えば、化合物()を縮合剤の
存在下に直接環化させるか、または、化合物
()を塩化チオニル,五塩化リン,三臭化リン
等のハロゲン化剤を用いてジカルボン酸ハロゲン
化物としたのち、この化合物をFriedel−Crafts
反応により環化させ、次いで生成物を加水分解す
ることにより、式()の化合物を得ることがで
きる。
直接環化の場合の縮合剤としては、分子内アシ
ル化反応に適用される縮合剤が用いられ、例えば
ポリリン酸,ポリリン酸エステル,無水リン酸,
フツ化水素があげられる。本反応は、無溶媒下あ
るいはベンゼン,トルエン,キシレン等の不活性
溶媒中で行なわれる。縮合剤がポリリン酸,ポリ
リン酸エステルである場合には、これらを過剰に
用いて溶媒を兼ねさせるのが便利である。反応温
度は、縮合剤の種類等により異なるが、通常室温
ないし約150℃の範囲である。
ジカルボン酸ハロゲン化物のFriedel−Crafts
反応による環化は常法に従つて行なわれ、例えば
使用される溶媒としては、ニトロベンゼン,ジク
ロルメタン,二硫化炭素等が、また触媒として
は、塩化アルミニウム,塩化亜鉛等があげられ
る。次いで、生成物の加水分解は、常法、例えば
水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸ナトリ
ウム,炭酸カリウム等の塩基の水溶液と接触させ
ることにより行なわれる。
式()の化合物の単離、精製は常法により行
なわれる。化合物()は、常法に従つて無機ま
たは有機塩基類と処理することにより塩類に導く
ことができる。無機または有機塩基の具体例とし
ては、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸
化カルシウム,水酸化マグネシウム,水酸化アル
ミニウム,水酸化アンモニウム,イソプロピルア
ミン,ジエチルアミン,エタノ−ルアミン,ピペ
リジン,トロメタミン,リジン等があげられる。
原料化合物()は新規物質で、例えば下記の
方法により製造することができる。
(式中、R1およびR2は前掲に同じものを意味
し、Xはハロゲン原子を意味する。) 式においてXで表わされるハロゲン原子とし
ては、塩素原子,臭素原子およびヨウ素原子があ
げられるが、ヨウ素原子が特に好ましい。
化合物と化合物との反応は、通常のUl
lmann反応条件下に行なうことができ、例えばニ
トロベンゼン,ジメチルホルムアミド,ピリジン
等の溶媒中、炭酸カリウム,炭酸ナトリウム,水
酸化カリウム,水酸化ナトリウム,ナトリウム。
エチラ−ト等の塩基および銅粉等の触媒の存在
下に、約80℃ないし約200℃に加熱して行なわれ
る。化合物()は単離、精製してもよいが、粗
製のまま次工程の反応に使用することができる。
式()の化合物およびその生理的に許容され
る塩類は、優れた抗炎症,鎮痛,解熱作用等を有
し、鎮痛・消炎剤等の医薬として有用である。例
えば、2−(8−メチル−10,11−ジヒドロ−11
−オキソジベンズ〔b,f〕オキセピン−2−イ
ル)プロピオン酸は、動物実験で、インドメタシ
ンに匹敵するか、あるいはそれ以上の強さの抗炎
症,鎮痛,解熱作用を示すばかりでなく、その毒
性はインドメタシンよりもはるかに弱い。
以下に実施例および参考例をあげて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。
参考例 2−〔4−(2′−アセチル−4′−メチルフエノキ
シ)フエニル〕プロピオン酸メチルエステル 2−ヨ−ド−5−メチルアセトフエノン10.0
g,4−ヒドロキシヒドロアトロピン酸メチルエ
ステル7.6g,炭酸カリウム5.3gおよび銅粉0.8g
をピリジン12mlに加え、撹拌しながら2.5時間加
熱還流させる。冷後、反応液にトルエンを加えて
過し、液を希塩酸、次いで水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥する。トルエンを減圧留去
して粗製の目的物12.0gを油状物質として得る。
これを精製することなく次の反応に用いる。
実施例 1 2−〔4−(2′−カルボキシメチル−4′−メチル
フエノキシ)フエニル〕プロピオン酸 参考例で得た、粗製の2−〔4−(2′−アセチル
−4′−メチルフエノキシ)フエニル〕プロピオン
酸メチルエステル12.0gにモルホリン6.7g,イ
オウ3.7gおよびp−トルエンスルホン酸0.06g
を加え、撹拌下100〜110℃に15時間加熱する。冷
後、反応物にクロロホルムを加え、クロロホルム
層を希塩酸で洗浄後、濃縮する。残渣に酢酸100
mlおよび濃塩酸85mlを加え、18時間加熱還流させ
る。冷後、反応液に水を加え、クロロホルムで抽
出し、次いでクロロホルム層を重炭酸ナトリウム
水溶液で抽出する。抽出液を塩酸酸性としたの
ち、クロロホルムで抽出し、水洗後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥する。クロロホルムを留去し、残
渣をトルエンより再結晶して目的地6.9gを得る。
融点 130〜133℃。
実施例 2 2−(8−メチル−10,11−ジヒドロ−11−オ
キソジベンズ〔b,f〕オキセピン−2−イ
ル)プロピオン酸 2−〔4−(2′−カルボキシメチル−4′−メチル
フエノキシ)フエニル〕プロピオン酸13.4gをポ
リリン酸80gに加え、撹拌下100〜110℃に2.5時
間加熱する。冷後、反応物に水を加え、クロロホ
ルムで抽出し、クロロホルム層を水洗後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣を
シリカゲル30gのカラムクロマトグラフイ−に付
し、クロロホルムで溶出する。クロロホルムを留
去し、残渣をトルエンより再結晶して目的物9.4
gを得る。 融点 128〜129℃。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は炭素原子数1〜3のアルキル基
    を意味し、R2は炭素原子数1〜6のアルキル基
    を意味する。) で表わされる化合物とイオウおよび一般式 (式中、R3およびR4は同一または異なつて炭
    素原子数1〜3のアルキル基を意味するか、また
    は隣接する窒素原子とともに複素環基を意味す
    る。) で表わされる第二アミンとを反応させて、一般式 (式中、R1,R2,R3およびR4は前掲に同じも
    のを意味する。) で表わされる化合物に変換し、次いでこの化合物
    を加水分解して一般式 (式中、R1は前掲に同じものを意味する。) で表わされるジカルボン酸類を得、更にこの化合
    物を環化させ、そして所望によりその塩に変化さ
    せることを特徴とする一般式 (式中、R1は前掲に同じものを意味する。) で表わされるジベンズ〔b,f〕オキセピン誘導
    体およびその生理的に許容される塩類の製造法。
JP10420879A 1979-08-15 1979-08-15 Preparation of dibenz b,f oxepin derivative Granted JPS5629585A (en)

Priority Applications (1)

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JP10420879A JPS5629585A (en) 1979-08-15 1979-08-15 Preparation of dibenz b,f oxepin derivative

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10420879A JPS5629585A (en) 1979-08-15 1979-08-15 Preparation of dibenz b,f oxepin derivative

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Publication Number Publication Date
JPS5629585A JPS5629585A (en) 1981-03-24
JPS6330907B2 true JPS6330907B2 (ja) 1988-06-21

Family

ID=14374544

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JP10420879A Granted JPS5629585A (en) 1979-08-15 1979-08-15 Preparation of dibenz b,f oxepin derivative

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JPS5629585A (en) 1981-03-24

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