JPS63306834A - 放電加工装置の電極位置決め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、形彫放電加工装置に関し、特に、電極とワー
クとの接触を電気的に検出することにより行う電極の位
置決めに関する。

従来の技術 形彫放電加工機の電極の位置決めは、従来より電極とワ
ークとの接触を電気的に検出することにより行われて来
た。又、電極加工時に発生したパリやウェス等によって
もたらされる微小なゴミが位置決めにおよぼす悪影響を
除く為に、電極とワークとの間に金属球を配して点接触
による位置決めが行われていることも既に公知である。

発明が解決しようとする問題点 ところが、上記のような従来技術によって電極の位置決
めを行う場合、高速で電極をワークに対し相対的に移動
させ接触させると、サーボ系の遅れの為、即ち、ワーク
と電極の接触を電気的に検出してから実際にサーボ系が
停止するまでにタイム・ラグが生ずる為、電極が強い力
でワークに衝突して電極やワークに変形や！１ｆｔ３が
生ずる事があった。この場合、加工時において正しい形
状を出すことはできない。又、衝突時に電極の取り付け
角度に変化が生じてしまう事も多く、この場合は、位置
決め情報自体が信用できなくなる。従って、従来の技術
によって高精度の位置決めを行う為には、電極の送り速
度を減速する以外に方法はなく、これは、作業能率上極
めて不都合なことであった。

そこで、本発明の目的は、ワークや電極に変形や損傷を
与えることなく高速・高精度位置決めのできる放電加工
装置の電極位置決め装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段 本発明は、電極とワークとの接触を電気的に検出するこ
とにより電極の位置決めを行う形彫放電加工機において
、電極取り付け部材に可撓性のアームの一端に固定され
た球体を該アームを介して電極とワークとの間に入出自
在に移動させる球体移動手段を設け、又前配球体がワー
クに接触したことを電気的に検出する球体接触検出手段
と、球体が電極に接触したことを電気的に検出する電極
接触検出手段とを設けることによって上記問題点を解決
した。

作　　用 電極の位置決めを行うには、まず、上記球体移動手段を
駆動し電極とワークとの間に球体を位置決めし、電極と
ワークを相対的に高速の送り速度で移動さけ電極をワー
クに接近させると、始めに球体がワークと接触するので
、その接触を球体接触検出手段が検出すると、ワークの
相対送り速度を減速して低速で電極とワークを接近させ
前記電極接触検出手段が球体が電極に接触したことを検
出するまで移動させることにより電極の位置出しを行う
。

実施例 以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する
。

第１図は同実施例の要部電気回路図であり、１ａは放電
加工機のテーブル等を介して接地されたワーク２と放電
加工機のヘッド４より絶縁された電極３との間に配設さ
れた導体より成る球体である。前記球体１ａは抵抗Ｒ１
を介して球体接触検出手段を構成するコンパレータＣ１
の比較電圧入力端子ａ１に接続されると共に抵抗Ｒ１，
Ｒ２を介して電圧■が印加され、一方、電極３は抵抗Ｒ
１−を介して電極接触検出手段を構成するコンパレータ
Ｃ２の比較電圧入力端子ａ２に接続されると共に抵抗Ｒ
１−、Ｒ２−を介して電圧Ｖが印加されている。又、コ
ンパレータＣ１，０２の基準電圧入力端子ｂｌ、ｂ２に
は基準電圧■ｒが入力されている。第１図に示すように
位置決め開始状態では、球体１ａ、ワーク２．電極３が
それぞれ絶縁された状態にあり、比較電圧入力端子ａ１
゜ａ２での電位はそれぞれ印加電圧■≧■ｒとなってお
り、コンパレータｃｉ、Ｃ２は共に出力を出していない
。

第３図は、上記球体１ａをワーク２と電極３１ａｌに出
、入させるための球体移動手段の一実施例の斜視図で、
該第３図には、ワークの垂直基準面を割り出すための球
体１ａを移動させる為の球体移動手段５ａと、ワークの
水平基準面を割り出すための球体１ｂを移動させる球体
移動手段５ｂを示し、該ワーク水平基準面を割り出すた
めの球体移動手段５ｂの球体１ｂは第１図に破線で示す
ように球体１ａと並列に接続されている。

球体移動手段５ａは、放電加工機のヘッド４の側面に固
着されたロータリー・エアシリンダー６ａと、ロータリ
ー・エアシリンダー６ａの軸に軸着された中央部にスプ
リング８ａを備えた可撓性のアーム７ａとから成り、ア
ーム７ａの先端にはワークの垂直基準面を割り出すため
の球体１ａが固着されている。又、球体移動手段６ｂは
放電加工機のヘッド４の更に別の側面に固着されたロー
タリー・エアシリンダー６ｂと、ロータリー・エアシリ
ンダー６ｂの軸に軸着されたアーム７ｂの先端に略直角
に固着されたスゲリング８ｂと、スプリング８ｂの先端
に固唱された、ワーク２の水平基準面を割り出すための
球体１ｂとから成る。

そして、前記ロータリー・エアシリンダー６ａ。

６ｂは、図示されないコンプレッサーからの圧縮空気に
より電磁弁を介して作動し、ワーク２の垂直基準面の位
置出しの時には、訓ｍ装買からの信号により電磁弁を作
動させてロータリー・エアシリンダー６ａを回転させ、
アーム７ａをホームポジション位置から第３図中矢印ａ
の逆方向に略９０”回転させ第３図に示した垂直基準面
割り出し位置に位置づける。又、ワーク２の水平基準面
の位置出しの時には、制御装置からの信号によりロータ
リー・エアシリンダー６ｂを回転させて、アーム７ｂを
第３図中矢印すの逆方向に略９０゜回転させホーム・ポ
ジション位置から第３図に示した水平基準面割り出し位
置に位置づける。又、球体１ａ、ｌｂをワーク２と電極
３間から取り除く場合は、第３図の状態から各々矢印ａ
、ｂ方向に略９０°回転させ、それぞれの球体１ａ、ｌ
ｂをワーク２．電極３間の径路上から取り除くよう構成
されている。

次に、同実施例の垂直基準面の割り出しを行う場合を例
にとって、その作用について説明する。

ａＷｉ制御装置等の放電加工機の制御装置はまず、ロー
タリー・エアシリンダー６ａを回転させ、球体１ａを第
３図に示す位置に位置づけ、第２図（ａ＞に示されるよ
うに、電極３を球体１ａと共に高速の送り速度でワーク
２に向かって相対的に接近させる。そして、高速の送り
速度でワーク２と球体１ａ間の距離ｄだけ移動すると、
球体１ａとワーク２が接触して第２図（ｂ）に示される
ような状態となり、第１図に於いて球体１ａがワーク２
とテーブル等を介して接地されるので、コンパレータＣ
１の比較電圧入力端子ａ１の入力電圧は降下し基準印加
電圧■ｒ以下になるから、コンパレータＣ１より検出信
号Ｘ１が出力される。制御装置は検出信号Ｘ１を受信す
ると電極の送り速度を減速し、電極３は更にワーク３と
の微小距離Δｄを低速で接近して、ついには球体１ａと
接触して第２図（Ｃ）に示されるような状態となり、電
極３は球体１ａとワーク２とテーブル等を介して接地さ
れるので、コンパレータＣ２の比較電圧入力端子ａ２の
入力電圧は降下し基準印加電圧■ｒ以下となるので、コ
ンパレータＣ２より検出信号ｘ２が出力される。放電加
工機の制御装置は検出信号×２を受信して電極位置の水
平方向の成分Ｘを記憶すると同時に電極の低速送りを停
止して位置出しを終了する。次に、僅かに電極３を逆行
させワーク２と電極３１１９を離反させて球体回避の為
のクリアランスを設けた後、球体移動手段５ａの電磁弁
駆動回路を作動させ、ロータリー・エアシリンダー６ａ
を作動させてアーム７ａを略９０°回転してホーム・ポ
ジションに復帰させる事によりアーム７ａの先端に固着
された球体１ａをワーク２と電極３との間から取り除き
、第２図（ｄ）に示されるような状態となる。又、水平
基準面割り出しの場合は球体１ｂと球体移動手段５ｂを
用いて垂直基準面割り出し時と同様にして位と出しを行
い、電極位置の垂直成分Ｚを記憶する。

なお、加工時に於いては、上記のようにして記憶された
電極位置の水平成分Ｘ及び垂直成分２に球体の直径りの
寸法を補正した値がワークと電極の接触位置となり、こ
の位ｌより加工位置を決定する。

発明の効果 本発明によれば、高速の送り速度で電極をワークに接近
させてから、低速の送り速度で精密な位置決めを行なう
為、電極やワークに変形や損傷を与えることなく効率の
良い高速・８９度の位置決めを行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の放電加工装置の一実施例に於ける要
部電気回路図、第２図は、同実施例の電極位置決め動作
を示す図、第３図は、同実施例に採用した球体移動手段
の正面斜視図である。 ｌａ、ｌｂ・・・球体、２・・・ワーク、３・・・電極
、４・・・ヘッド、５ａ、５ｂ・・・球体移動手段、６
ａ。 ６ｂ・・・ロータリー・エアシリンダー、７ａ、７ｂ・
・・アーム、８ａ、８ｂ・・・スプリング、Ｒ１，Ｒ２
・・・抵抗、Ｒ１′、Ｒ２−・・・抵抗、Ｃ１，Ｃ２・
・・コンパレータ。 ■「 第１図 、２１．α、３

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電極とワークとの接触を電気的に検出することにより電
   極の位置決めを行う形彫放電加工機に於いて、電極取り
   付け部材に設けられ可撓性のアームの一端に固定された
   球体を該アームを介して電極とワークとの間に入出自在
   に移動させる球体移動手段と、前記球体がワークに接触
   した事を電気的に検出する球体接触検出手段と、球体が
   電極に接触したことを電気的に検出する電極接触検出手
   段とを備え、前記球体接触検出手段から検出出力が出力
   されると、ワークと電極の相対送り速度を減速して移動
   させ前記電極接触検出手段より検出出力が出力されるこ
   とにより電極の位置決めを行うようにしたことを特徴と
   する放電加工装置の電極位置決め装置。