JPS6330420A - 持続性抗アレルギ−固形塗布剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、血中濃度の持続性および薬物利用率に優れ、
かつ全身にわたって薬効の得られる持続性抗アレルギー
固形塗布剤に関する。

（従来の技術） 局部での薬効を得るために、基剤中に薬物（生理活性物
質）を含有する固形塗布剤を皮膚表面に塗布し、該薬物
を皮膚を介して吸収させることが行われている。

固形塗布剤としては１例えば、飽和脂肪酸塩。

低級アルコール、１．３−ブチレングリコール。

水および塗布剤有効成分よりなる固形塗布剤（特開昭５
６−７９６１９号公報に開示）；水、低級アルコール、
油性の有効成分およびゲル化剤を含む外用塗布剤中にポ
リアミドを配合した塗布剤（特開昭５７−４２６１３号
公報に開示）；固化剤としてＮ−アシルアミノ酸アミド
および／またはＮ−アシルアミノ酸エステルを配合した
固形塗布型外用剤（特公昭６０−２２６８５号公報に開
示）；サリチル酸と多価アルコールと高級アルコールと
ジベンジリデン−〇−ソルビトールと非イオン界面活性
剤と水溶性セルロース誘導体とを含有する組成物（特公
昭６１−８０１号公報に開示）等がある。これらの固形
塗布剤は。

筋肉消炎鎮痛剤、水虫薬、止痒剤、フェイシャルパック
剤、虫よけ剤、制汗防臭剤、皮膚栄養剤。

痔疾剤、ニキビ用剤、整髪剤、リップスティックなどに
用いられる。しかし、いずれの塗布剤も。

局所用途の塗布剤としての使用に供されるのみであり、
全身にわたって薬効の得られる固形塗布剤には用いられ
ない。

特公昭５１−９００３号公報には、経皮投与可能な全身
作用を有する薬物として、ジフェンヒドラミン。

シメンヒドリナート、トリペレンナミン、バーフェナジ
ン、クロルフェナジ、ンなどの抗ヒスタミン剤やアンタ
ゾリン、メタピリレン、クロルフェニラミン、ピリラミ
ン、プロフェンピリダミンなどの抗アレルギー剤が開示
されている。しかしながら、これらの抗アレルギー剤は
皮膚のバリヤー性が高く、そのために、これら薬物の皮
膚吸収性が低く、シかもこれら薬物は、薬効を発揮しう
るに必要とされる有効血中濃度が高いため、該薬物を多
量に投与する必要があり、それゆえ、これら抗アレルギ
ー剤は、全身作用を有する固形塗布剤としての使用には
適当ではないことが判明した。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、従来局所用途にのみ供せられてい
た固形塗布剤を全身性の塗布剤。

特に、全身にわたって薬効の得られる持続性抗アレルギ
ー固形塗布剤として提供することにある。

本発明の他の目的は、投与量が少量であっても充分な薬
効の得られる薬物を含有する持続性抗アレルギー固形塗
布剤を提供することにある。本発明のさらに他の目的は
、有効薬物血中濃度が全身にわたって長時間持続しうる
持続性抗アレルギー固形塗布剤を提供することにある。

本発明のさらに他の目的は、皮膚刺激性の少ない持続性
抗アレルギー固形塗布剤を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明の持続性抗アレルギー固形塗布剤は、上記目的を
達成するため発明者等が鋭意検討した結果、従来経口投
与の抗アレルギー剤として知られていたメキタジンが皮
Ｎ透過性に比較的すぐれるとともに有効血中濃度も低い
ので、塗布剤として用いても全身にわたる薬効を充分発
現することができ、さらに驚くべきことには、該薬剤は
すぐれた皮膚貯留性を有するため、−度塗布するだけで
長時間にわたる薬効を持続することができるという知見
を得て完成されたものである。

本発明の持続性抗アレルギー固形塗布剤は、メキタジン
（１０−（３−キヌクリジンメチル）フェノチアジン）
および基剤を含有し、そのことにより上記目的が達成さ
れる。

メキタジンは、経口投与製剤として、じん麻疹。

皮膚疾患に伴うそう痒、アレルギー性鼻炎などに使用さ
れている。メキタジンは、投与量が少なく。

薬効を示すのに必要な有効血中濃度が低いうえに経皮透
過性が良好である。メキタジンの１日投与量は好適には
０．５〜１５■、そして最少有効血中濃度は１　ｎｇ／
ｍβである。

基剤としては９例えば、飽和脂肪酸塩、低級アルコール
および水の混合物；ゲル化剤、低級アルコールおよび水
の混合物が用いられる。

飽和脂肪酸塩には、固形塗布剤に用いられる公知の飽和
脂肪酸塩が挙げられ２例えば、ステアリン酸ナトリウム
、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、
ベヘニン酸ナトリウムのような０１□〜Ｃ２□の飽和脂
肪酸塩の一種または二種以上の混合物示ある。

低級アルコールには、同様に固形塗布剤に用いられる公
知の低級アルコールが挙げられ１例えば。

エタノール、イソプロパツール、メタノール変性アルコ
ールがある。

ゲル化剤には１例えば、ジベンジリデン−〇−ソルビト
ールなどの芳香族アルデヒドと多価アルコールとの縮合
物；ジラウロイルグルタミン酸ジラウリルエステル、シ
カプリロイルリジンラウリルエステルなどのＮ−長鎖ア
シルアミノ酸エステル；Ｎ−ラウロイルグルタミン酸ジ
ブチルアミド。

Ｎ−ラウロイルグルタミン酸ジステアリルアミド。

シカブロイルリジンラウリルアミド、ラウロイルバリン
ブチルアミド、ラウロイルフェニルアラニンラウリルア
ミドなどのＮ−長鎖アシルアミノ酸アミド；カルボポー
ル；キサンタンガムがある。

特に、ジベンジリデン−〇−ソルビトールは、固形塗布
剤にチキソトロピー性を付与し、そのために塗布が容易
となるうえに溶剤の乾燥性が良好となることから、好ま
しい。ゲル化剤の含有量は。

０．１〜１５重量％が好ましい。

上記基剤には、さらに、融点６０〜１１０℃のワ・ソク
ス類が含まれてもよい。６０〜１１０℃の融点を有する
ワックス類としては、ミツロウ、鯨ロウ、カルナウバ口
う、ペイベリーロウ、キャデリラロウ。

モンタンロウ、オゾケライトセレシンパラフィン、ワセ
リン、合成ワックスなどが挙げられる。

本発明の固形塗布剤には、皮層刺激性を防止する目的で
、インドメタシンなどの抗炎症剤やジフェンヒドラミン
などのカユミ止め剤のような他の薬物が少量添加されて
もよい０本発明の固形塗布剤には、さらに、その使用時
の皮膚での薬物吸収性を改善するために、公知の吸収促
進剤が含有されてもよい。吸収促進剤としては２例え：
ヨ、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなど
のグリコール類ニオリーブ油、スクアレン。

ラノリンなどの油脂類；尿素、アラントインなどの尿素
誘導体；ミリスチン酸イソプロピル、バルミチン酸イソ
プロピル、セバシン酸ジエチルなどの高級脂肪酸エステ
ル；高級脂肪酸トリグリセリド；脂肪酸モノ　（ジ）エ
タノールアミド；サリチル酸；サリチル酸エステル；Ｎ
−アシルアミノ酸；Ｎ−アシルペプタイドなどがある。

吸収促進剤は。

基剤に対して３０重量％以下の割合で含有される。

これらは、単一もしくは混合して用いられる。

（実施例） 以下に本発明を実施例について述べる。

夫隻班上 メキタジン３重量％、ステアリン酸ナトリウム７重量％
、イソプロパツール８重量％、水１６重量％およびプロ
ピレングリコール６６重量％を混合し。

水浴上にて８０℃に加熱して均一に攪拌・溶解させた。

この溶液をプラスチック容器に流し込み、常温まで冷却
して固化させることにより、持続性抗アレルギー固形塗
布剤を得た。

得られた固形塗布剤について１次のようにして。

ラット塗布実験による薬物血中濃度を測定した。

ラット腹部をシェーバ−で除毛後、１日放置した箇所に
、２（ＪＸ２３の広さにわたって上記固形塗布剤３４■
を塗布した。一定時間後に血液を採血し、血漿中のメキ
タジンを抽出して、液体クロマトグラフィーによりメキ
タジン濃度を測定した。

これらの結果を第１図に示す。

去見阻ｌ メキタジン３重量％、ジベンジリデン−〇−ソルビトー
ル２重量％、９９％エタノール８８重量％およびプロピ
レングリコール７重量％を混合し、水浴上にて７５℃に
加熱して均一に攪拌・溶解させた。

この溶液により、実施例１と同様にして持続性抗アレル
ギー固形塗布剤を得た。

得られた固形塗布剤について、実施例１と同様の方法に
より、ラット塗布実験による薬物血中濃度を測定した。

これらの結果を第１図に示す。

大施皇ｌ メキタジン３重量％、ミツロウ４．ＯＭ量％、鯨ロウ２
．０重量％、カルナウバロウ８．０重足％、キャンデリ
ラロウ５重量％、オシケライト６重量％。

ワセリン６．０重量％およびヒマシ油６６重量％を混合
し、油浴上にて１００℃に加熱して均一にＰＲ７４’・
溶解させた。この溶液により、実施例１と同＋Ｘにして
持続性抗アレルギー固形塗布剤を得た。

得られた固形塗布剤について、実施例１と同様の方法に
より、ラット塗布実験による薬物血中？１度を測定した
。これらの結果を第１図に示す。

実施例および第１図から明らかなように３本発明の持続
性抗アレルギー固形塗布剤によれば８高濃度の薬物血中
濃度が得られる。薬物血中濃度の持続性にも優れている
。

（発明の効果） 本発明の持続性抗アレルギー固形塗布剤は、このように
、抗アレルギー剤としてメキタジン、・ノ・含有されて
いるため、全身にわたって薬効が得られる。しかも、全
身にわたり有効レベルの薬物血中濃度が提供されかつ薬
物血中濃度の持続性にも優れている。それゆえ、この固
形塗布剤は、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒、アレル
ギー性鼻炎などに有効に利用されうる。特に、気管支喘
息の夜間の発作を抑えるというような薬物血中濃度の持
続性を要する使用法に有用である。

４、　゛　　の　　′　なｉｕ 第１図は９本発明の実施例１〜３において、持続性抗ア
レルギー固形塗布剤を塗布後の経過時間と、ラット血漿
中のメキタジン濃度との関係を示すグラフである。

以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、メキタジン（１０−（３−キヌクリジンメチル）フ
   ェノチアジン）および基剤を含有する持続性抗アレルギ
   ー固形塗布剤。 ２、前記基剤が、飽和脂肪酸塩、低級アルコールおよび
   水の混合物である特許請求の範囲第１項に記載の持続性
   抗アレルギー固形塗布剤。 ３、前記基剤が、ゲル化剤、低級アルコールおよび水の
   混合物である特許請求の範囲第１項に記載の持続性抗ア
   レルギー固形塗布剤。 ４、前記ゲル化剤が、ジベンジリデン−ｐ−ソルビトー
   ルである特許請求の範囲第３項に記載の持続性抗アレル
   ギー固形塗布剤。 ５、前記基剤が、融点６０〜１１０℃のワックス類であ
   る特許請求の範囲第１項に記載の持続性抗アレルギー固
   形塗布剤。