JPS6330404A

JPS6330404A - 皮膚外用剤

Info

Publication number: JPS6330404A
Application number: JP61173572A
Authority: JP
Inventors: Yasohachi Shiojima; 塩島　八十八
Original assignee: NOBA MEDICAL RES KK
Current assignee: NOBA MEDICAL RES KK
Priority date: 1986-07-25
Filing date: 1986-07-25
Publication date: 1988-02-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、化粧品、医薬品、医薬部外品、トイレタリー
等の各種産業分野において広く利用される皮膚外用剤に
関するものである。

［従来の技術］従来、蛋白質加水分解物として多くのものか皮膚外用剤
に使用されているが、主として、牛または豚の骨又は皮
を、酸、アルカリ及び酵素などを単独あるいは組合せた
ものの存在下で加水分解して得られる、コラーゲン蛋白
質加水分解物である。

また、前記の蛋白質加水分解物は、成熟した家畜を原料
としだものである。そのため抗原性蛋白質加水分解物で
あり、皮膚外用剤に適用する場合、保湿性または保護効
果を主目的として用いられていた。

［発明か解決しようとする問題点］しかしながら、前記した従来の抗原性蛋白質加水分解物
にあっては、保湿性以外には細胞賦活作用や静菌作用等
がなく、このためこれらの作用を同時に奏する皮膚外用
剤が要望されていた。

従って本発明の目的は、前記従来の皮膚外用剤の問題点
を解決した、保湿作用の他に細胞賦活作用、抗炎消作用
および静菌作用を有する皮膚外用剤を提供することであ
る。

［問題点を解決するための手段］そして、この目的は、本発明によれば、未成熟動物蛋白
質を有機酸で加水分解処理して得られる非抗原性蛋白質
加水分解物を含む皮膚外用剤、を提供することにより達
成される。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明における非抗原性蛋白質加水分解物とは、特開昭
５２−１５４５０８号公報に記載の技術により製造され
るものである。即ち、生後６週間から９週間のブロイラ
ーの足を破砕し、１．０〜１．５重量％の希酢酸溶液（
第一溶液）にｌ：１の重量比で足を投入し、室温下（約
２１〜３２°Ｃ）浸漬して血液や他の付着物を除去する
。そして破砕した足と希酢酸が充分に混合されるように
、時々攪拌しながら一夜（約８〜１２時間）処理し、そ
の後水洗する。

次に、氷酢酸と水の混合物をｙＪｉｉｔ、て、ｐＨ４，
６の第二溶液を調製する。この第二溶液のｐＨは３．６
〜６．５の範囲であってもよいが。

しかしこれらの極限範囲を用いると、得られた非抗原性
蛋白質加水分解物はあまり有効なものが得られない。

次いでこの第二溶液に、洗浄された破砕足を１＝１の重
量比で加え、これを５４℃〜６０℃に加温し、約３０〜
４０分間攪拌する。

次にこれをデカンテーション及び遠心分離機で処理し、
脂肪成分または不溶物を除去する。次いで珪藻土で濾過
し、目的物である透明溶液を得た、また、必要に応じて
、濃縮あるいはスプレートライ等して粉末状にすること
もできる。

上記のような製造方法で得られた非抗原性蛋白質加水分
解物は、主としてアミノ酸、ポリペプチド及びその蛋白
質由来の無機質類からなるものであり、３重量％以上の
濃度でゲル溶液状を呈し、一般の抗原性蛋白質加水分解
物では起こらない特異な性質を示す。

本発明は、このような非抗原性蛋白質加水分解物を皮膚
外用剤に適用することにより、目的を達成したものであ
る。尚、本発明の皮膚外用剤には、非抗原性蛋白質加水
分解物のほか化粧品、医薬品、医薬部外品の各分野で広
く利用されている油相成分及び水相成分、その他保湿剤
、増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、界面活性剤、薬
効成分、香料、防腐殺菌剤など用途に応じて使用するこ
とができる。

［作用］傷の再生及び細胞賦活に蛋白質由来物質を適用するとき
の最大の障害は、抗原性である０本発明による非抗原性
蛋白質加水分解物は、異種蛋白質を拒絶する能力を有し
ないこと、即ち抗原性がないことに起因して、より優れ
た再生作用又は細胞賦活作用等を有する。

［実施例］以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定
されるものではない。

（実施例１及び比較例１：美容液）下記の第１表に示す配合割合で非抗原性蛋白質加水分解
物（以下、本品という）及びその他の成分を配合し、約
６０℃にて完全に溶解して美容液とした。尚、配合割合
は重量％（以下同じ）である、また、比較例１について
は本品の代わりに市販の蛋白質加水分解物を用いたほか
は、実施例１と同様の操作を行なった。

得られた美容液について、成人女子１２名の荒れ性肌の
人に１ケ月間使用テストを実施し、官能試験で皮膚の賦
活効果（肌荒れの改善効果）、保湿性、使用感の卓越性
の３点を調べ、「明らかに効果あり」を２、「やや効果
あり」を１、「効果なし」を０として全員の合計点を求
め、更に次式％式％）から有効性（％）を計算し、得られた値を（）で囲み、
合計点と共に第１表に併記した。第１表の結果から、市
販の蛋白質加水分解物を用いたものよりも水晶が皮膚の
賦活効果に関して遥かに優れたものであることがわかる
。

（以下、余白）第　　１　　表（実施例２ニスキンクリーム）第２表に示した配合割合で油相成分を７５℃に加熱し、
同温に加熱溶解した水相成分を加えホモミキサー（４０
００ＲＰＭ）で５分間乳化した。

その後４０℃まで冷却しスキンクリームを得た。

このスキンクリームは賦活効果、保湿性及び使用感の優
れたものであった。

（以下、余白）第　　２　　表（実施例３：　アフターサンケアジェル）第３表に示し
た配合割合で各成分を６０°Ｃで溶解し、その後放置し
てアフターサンケアジェルを調製した。このものを日焼
は後サンバーンを起している成人女子の背面片一方側に
使用したところ、未使用部分は炎傷が３日間はど続いた
のに対し、アフターサンケアジェル使用部分は使用数時
間後より痛みが軽減し、過度の炎傷もなく１日後にはか
なりの回復が認められた。

第　　　３　　　表（実施例４：日本薬局方親木軟膏）第４表の組成により第１１改正日本薬局方親木軟膏の製
法に準じてＡ相の成分を加熱溶解して７５℃の混合物を
調製し、これに７５°Ｃで加熱溶解したＢ相の溶液を加
えて攪拌しながら冷却し、親木軟膏を得た。

この軟膏をあか切れの人に適用したところ、使用後２日
頃から回復が認められた。

第４表［発明の効果］以上述べたように、本発明の皮膚外用剤に含有される非
抗原性蛋白質加水分解物は抗原性を有しないことから、
皮膚へアミノ酸、ペプチド等が効果的に作用し、皮膚の
賦活作用、皮膚の抗炎消作用、皮膚の静菌作用、皮膚の
保湿作用及び使用感の著しい改善効果を有するという利
点がある。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）抗体が充分に発生していない未成熟動物蛋白質を
有機酸で加水分解処理して得られる非抗原性蛋白質加水
分解物を含むことを特徴とする皮膚外用剤。
（２）非抗原性蛋白質加水分解物が、主としてアミノ酸
、ポリペプチド及びその蛋白質由来の無機質類からなる
ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の皮膚外
用剤。
（３）非抗原性蛋白質加水分解物は脂肪成分が除去され
ていることを特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の
皮膚外用剤。
（４）未成熟動物蛋白質が生後９週間以内のひな鳥の足
であることを特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の
皮膚外用剤。
（５）有機酸が酢酸であることを特徴とする、特許請求
の範囲第１項記載の皮膚外用剤。