JPH03255014A - 化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、美肌効果、保湿効果の優れた化粧料に関する
。

〈従来の技術〉 鳥卵の卵殻膜を用いて熱傷等による創傷部を被覆すると
、卵殻膜が創傷部に密着し、皮ふの上皮形成が促進され
ろ。このことから明らかなように、卵殻膜は、良好な創
傷治療作用を有する。

この機構については未だ明らかではないが、卵殻膜によ
る創傷部からの滲出液の抑制や細菌感染防止といったい
わば受動的な作用だけによるものではなく、卵殻膜より
未知の有効成分が浸出し、直接又は間接に、例えば、繊
維芽細胞の増殖を促すといった能動的な作用によるもの
ではないかと推察される。

したがって、卵殻膜を化粧料に配合し、表皮細胞や１ａ
維芽細胞を活性化する乙とにより、若々しい肌にするこ
とが大いに期待されている。

その期待に答えるべく、特公昭５Ｂ−１１６８２号公報
にみられるように、可溶性卵殻膜を配合した化粧料が提
案されている。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記提案による化粧料は、美肌効果が微
弱であり、期待を十分に満たすものではない。

したがって、可溶性卵殻膜と他の有効成分を併用して相
乗効果を発揮させ、美肌効果及び保湿効果を有する化粧
料の開発が望まれるが、未だそのような研究はなされて
いない。

本発明はこのような事情に鑑み、美肌効果及び保湿効果
の優れた化粧料を提供することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉 本発明者は、」−記目的を達成するために鋭意研究の結
果、可溶性卵殻膜と硬タンパク質若しくはその加水分解
物とを併用しｔコ化粧料は、美肌効果や保湿効果がある
ことを見い出し、本発明を完成した。

かかる本発明の化粧料は、可溶性卵殻膜と、硬タンパク
質及びその加水分解物から選ばれた少なくとも一種とを
配合してあることを特徴とする。

本発明において、可溶性卵殻膜とは、鶏卵、うずら卵等
の鳥卵の卵殻の内側に付着している膜（卵殻膜）を清水
やアルコールに可溶化したものをいい、具体的には、卵
殻膜を酸剤、アルカリ剤、有機溶媒、酸化・還元剤、酵
素等で可溶化処理したものをいう。かかる可溶性卵殻膜
は一般に市販されていないので、ここで、卵殻膜を常法
により酸やアルカリ等により処理して可溶性卵殻膜を得
る方法の一例を示す。

まず、卵殻膜をアルカリ性含水有機溶媒中で分解処理す
る。ことてアルカリ性含水有機溶媒とは、苛性ソーダ、
苛性カリ等のアルカリ剤を添加して、アルカリ濃度を０
．２〜３．ＯＮとした水溶液７０〜４０％（重量％をい
う；以下間し）ト、メタノール、エタノール、アセトン
等の水溶性有機溶媒３０〜６０％とを混合したものをい
う。分解処理の条件は、３０〜６０℃で１〜８時間が適
当である。

次に、得られた分解液を中和・濾過すれば、可溶性卵殻
膜の溶液が得られる。尚、この溶液を常法により乾燥す
れば、粉末状の可溶性卵殻膜が得られる。

一方、本発明において、硬タンパク質とは、動物の皮膚
、骨、膣、靭帯、肺、毛、爪及び角や絹などの繊維に含
まれている高分子タンパク質、例えばコラーゲン、エラ
スチン、ケラチン、フィブロインなどの他、これらの誘
導体、例えばサクニシル化物、ディスアミド化物などの
公知の誘導体を含むものをいう。

また、硬タンパク質の加水分解物とは、上記硬タンパク
質を加水分解して得たものをいい、加水分解の方法、加
水分解後の分子量などによっては限定されず、公知の方
法により分解されたものを全て含むものである。

本発明ではこれら硬タンパク質及びその加水分解物（以
下、両者を硬タンパク質類という）の中から一種又は二
種以上を選んで用いればよい。

また、本発明の化粧料としては、養毛材、頭皮材、洗髪
料、化粧水、クリーム、乳液、パック、リンスなどを挙
げることができる。

本発明の化粧料を得るには、上記可溶性卵殻膜と、硬タ
ンパク質類から選んだ少なくとも一種とを通常の化粧原
料に加え、常法により化粧料とすればよい。

ここで、通常の化粧原料とは、化粧料のタイプによって
異なるが、例えば油、水、界面一 活性剤、保湿剤、アルコール類、キレート剤、色剤、防
腐剤、着色料、香料等がある。

可溶性卵殻膜の配合量は、乾物換算で全化粧原料に対し
て０．０１〜１０％が、また、硬タンパク質類の配合量
は、０．０１〜５％が望ましい。

いずれの場合もその配合量が少な過ぎると、得られる化
粧料の保水効果が期待できない傾向にあり、また、多過
ぎると、得られる化粧料にべたつきが出る傾向にあるの
で、共に望ましくない。

く実　施　例〉 （１）可溶性卵殻膜の調整 殻付鶏卵を割卵して卵液を除いた後、得られた卵殻膜付
の卵殻を清水中に入れ、人手により卵殻を除去し、卵殻
膜を得た。次いで得られた卵殻膜を１％塩酸水溶液中に
１時間浸漬して卵殻膜に付着した微小な卵殻を溶解した
後、水洗し、天日乾燥して乾燥卵殻膜を得ｔこ。

このようにして得た乾燥卵殻膜３００ｇに２Ｎの水酸化
すトリウム水溶ｉ１２００ｍｌと無水エタノール８００
　ｍｌを加え、撹拌しながら４０℃で５時間処理して卵
殻膜を可溶化した。

次に、得られた液を布製フィルターにて炉別し、中和、
脱塩した後、凍結乾燥したところ、粉末状の可溶性卵殻
膜５３じが得られた。

（２）化粧水の製造 次の原料を用意した。

可溶性卵殻膜粉末　　　　　　　　　　１．０（％）（
（１）で得られたもの） 加水分解コラーゲン　　　　　　　　　０．２（■成和
化成製商品名［−プロモイスト４２ＥＰＪ）１．３−ブ
チレングリコール グリセリン エタノール メチルパラベン 香　　　料 精製水 合　　　計 ３゜０ ２．０ １０．０ ０．１ ０．１ ８３．６ ００ これらの原料を用い、 製造した。

（３）　　クリームの製造 次の原料を用意した。

常法により化粧水を （実施例（２）と同様） ミツロウ セタノール 還元ラノリン スクワラン 脂肪酸グリセリン 親油性モノステアリン酸グリセリン ６．０ ５．０ ８．０ ３７．５ ４．０ ０ 香　　　料 メチルパラベン プ四ピレングリコール 精製水 合　　　計 ０．５ ０．２ ５．０ ２９．４ ００ これらの原料を用い、常法によりクリームを製造しｔこ
。

（４）　　ヘアトニックの製造 次の原料を用意した。

可溶性卵殻膜粉末 （（１）で得られたもの） ０．５　　（に） 加水分解ケラチン　　　　　　　　　　０．２（■成和
化成製商品名［ブロモイスＷＫ−ＨＰＪ　）エタノール
　　　　　　　　　　　　５０．０メントール　　　　
　　　　　　　　　０．１メチルパラベン　　　　　　
　　　　　０．１香　　　料　　　　　　　　　　　　
　　　０．１１．３−ブチレングリコール　　　　　２
．０精製水　　　　　　４７．０ 合　　　計　　　　　　　　　　　　　１００これらの
原料を用い、常法によりヘアトニックを製造した。

く試　験　例〉 試験例１　（保湿試験） 次の３種類のサンプルを用意した。

テ スト 以下同じ）に、粉末状の可溶性 卵殻膜（実施例（１１で製したもの） ２部と加水分解コラーゲン３部 とを溶解した水溶液 対照区１；精製水９５部に、粉末状の可溶性卵殻膜（テ
スト区のものと同 じ）５部を溶解した水溶液 対照区２：精製水９５部に、加水分解コラーゲン３部を
溶解しｔこ水溶液 次に、上記各サンプル］．　Ｏ　ｇを各別に詰めたガラ
ス秤量ビン（内径４５ｍｍ）と精製水１０ｇを詰めた同
径のガラス秤量ビンとを用意し、ビンの開口部を開放し
たまま、温度３７℃、湿度６０％の恒温器中に４日間保
管した後、サンプルの水分を測定し、各サンプルの保水
力を測定したところ、表−１の結果が得られた。

尚、保水力は、次の計算式によった。

表−１ 表−１に示す結果により、可溶性卵殻膜と加水分解コラ
ーゲンとを併用した場合（テスト区）には、それぞれ単
独で用いた場合（対照区１、同２）と比較して保湿性が
高いことが認められた。

試験例２（化粧効果） 次のサンプルを用意した。

テスト区：実施例（２）で得られた化粧水対照区１：実
施例（２）の化粧水の配合において、粉末状の可溶性卵
殻膜は使 用せず同量の精製水に置きかえ、 その他の原料は実施例（２）と同じ ものを同じ配合比で使用して得 られた化粧水 対照区２：実施例（２）の化粧水の配合において、加水
分解コラーゲンは使用 せず同量の精製水に置きかえ、 その他の原料は実施例（２）と同じ ものを同し配合比で使用して得 られた化粧水 次に、３０歳から４５歳の女子３０名を１０名ずつの３
群に分け、各群毎に上記３Ｍ類のサンプルを朝・夕１回
、２　ｃｃずつ顔に１ケ月間連用させた後、化粧効果を
観察したところ、表−２の結果が得られた。

表−２ 尚、表中において、良は使用前にくらべ良好になったこ
とを、可はやや良くなったことを、不可は変らないこと
を示し、また数値は１群のテスト対象者１０名中の該当
者数を示１１− す。

表−２に示す結果より、可溶性卵殻膜と硬タンパク質類
とを併用した場合（テスト区）には、それぞれ単独で用
いた場合（対照区１、同２）と比較して美肌効果及びし
っとり感が高いことが認められた。

〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明の化粧料は、可溶性卵殻膜と
硬タンパク質類とを配合しであるので、優れた美肌効果
及び保湿効果を有するものである。

２−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 可溶性卵殻膜と、硬タンパク質及びその加水分解物から
   選ばれた少なくとも一種以上とを配合してあることを特
   徴とする化粧料。