JPS6330312A - 表面処理半合成鉱物及びその製造方法 - Google Patents

表面処理半合成鉱物及びその製造方法

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JPS6330312A
JPS6330312A JP61173773A JP17377386A JPS6330312A JP S6330312 A JPS6330312 A JP S6330312A JP 61173773 A JP61173773 A JP 61173773A JP 17377386 A JP17377386 A JP 17377386A JP S6330312 A JPS6330312 A JP S6330312A
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Masahide Ogawa
小川 政英
Teiji Sato
悌治 佐藤
Masanori Tanaka
正範 田中
Yoshinobu Komatsu
善伸 小松
Kotaro Igarashi
五十嵐 小太郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は1表面処理半合成鉱物及びその製造方法に関す
るもので、より詳細には、油−水の系に対して債れた乳
化性能を示し、各種填剤、無機乳化剤、吸着剤等として
有用な表面処理半合成鉱物及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、親油性の粘土鉱物としては、タルクが代表的なも
のであり、本邦においても北海道松前地方と岡山県等に
産出するが、産出量も少なく、また何れも不純なものが
多く、有効に利用されるに至っていない。
また、親油性のある合成鉱物として層状フィロケイ酸マ
グネシウムが知られており1本発明者等の提案にかかる
特開昭61−10020号公報には、粘土鉱物の酸処理
により得られた活性ケイ酸又は活性アルミノケイ酸とマ
グネシウムの酸化物、水酸化物等とを水熱処理すること
により、油−水系に対して乳化性能を示す合成層状フィ
ロケイ酸マグネシウムを製造することが記載されている
(発明が解決しようとする問題点) この方法は、粘土鉱物の酸処理と酸化マグネシウム等と
の水熱処理という二段の操作が必要であり、製造コスト
が高く、また嵩が大きくタルク代替品としての用途には
未だ十分満足し得るものでなかった。
本発明者等は、モンモリロナイトとり、リストパライト
とを物理的に分離不能な状態で含有する原料粘土に、マ
グネシウムの酸化物、水酸化物等を反応させて得られた
。ジオクタヘドラル型モンモリロナイトとトリオクタヘ
ドラル型フィロケイ酸マグネシウムとを物理的に分離不
能な状態で含有する新規な半合成鉱物を、チタネート系
、シラン系、またはジルコアルミネート系カップリング
剤の共存下に微粉砕して、該カップリング剤を該半合成
鉱物粒子の表面に一様に付着または結合させることによ
って得られた表面処理半合成鉱物は、ジオクタヘドラル
型モンモリロナイトに特有の親水性と、トリオクタヘド
ラル型フィロケイ酸マグネシウムに特有の親油性と、前
記特定のカップリング剤の特性との相乗作用によって無
機の乳化剤としての優れた特性を有することを見出した
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、ジオクタヘドラル型モンモリロナイト
とトリオクタヘドラル型フィロケイ酸マグネシウムとを
物理的に分離不能な状態で含有する半合成鉱物の基本粒
子の表面に、チタネート系、シラン系、またはジルコア
ルミネート系カップリング剤が付着または結合してなる
表面処理半合成鉱物が提供される。
本発明によれば、更に、ジオクタヘドラル型モンモリロ
ナイトとトリオクタヘドラル型フィロケイ酸マグネシウ
ムとを物理的に分離不能な状態で含有する半合成鉱物を
、チタネート系、シラン系、またはジルコアルミネート
系カップリング剤の共存下に微粉砕して、該カップリン
グ剤を、該半合成鉱物粒子の表面に一様に付着または結
合させることによる1表面処理半合成鉱物の製造方法が
提供される。
(作 用) 本明細書において、物理的に分離不能な状態とは、複数
の成分が、水液、風簸等の物理的分離手段に付しても、
複数の成分の組成比に変化がなく、物理的に分離するこ
とが不可能な状態で複数の成分が混在している状態を言
う。
天然に産出するモンモリロナイト族粘土鉱物、例えば酸
性白土中には、石英、長石、方解石、緑泥石、沸石、硫
化鉄鉱等の各種鉱物が含有されており、これらの不純物
は石砂分giIa、風簸、水液等の手段で分離できるが
、分離後の粘土にはモンモリロナイト以外にクリストバ
ライトが含有されており、多くの場合、モンモリロナイ
トとクリストバライトとは物理的に分離不能な状態で混
在している。これはモンモリロナイトとクリストバライ
トとが結晶子の状態で混在しているためと考えられる。
本発明は、モンモリロナイトとクリストバライトとをこ
のような状態で含有する粘土鉱物に水の存在下にマグネ
シウムの酸化物、水酸化物或いは反応条件下に酸化物或
いは水酸化物を生成し得る化合物を反応させると、クリ
ストバライトとマグネシウム化合物との反応が選択的に
生じ、クリストバライトの少なくとも一部がトリオクタ
ヘドラル型フィロケイ酸マグネシウムに転化するとの知
見に基づくものである。
この方法で生成する半合成鉱物では、元の粘土鉱物に由
来するモンモリロナイトと反応により生成するフィロケ
イ酸マグネシウムとが物理的に分離不能な状態で存在し
ている。モンモリロナイトは、Al0bの八面体層が2
つのSiO4の四面体層でサンドインチされた三層構造
を基体とし、この基体構造が更に積層された多層構造を
有するものであり、その単位胞は、弐hi2(Si20
s (OH)) 2であることからジオクタヘドラル型
粘土鉱物に属するものである。一方、フィロケイ酸マグ
ネシウムは、Hg0bの八面体層が2つのSignの四
面体層でサンドイッチされた三層構造を基本とし、この
基本構造が多少ランダムに積層された多層構造を有し、
その単位胞は弐Hg3(5i2es(OH)) 2 で
あることからトリオクタヘドラル型粘土鉱物に属する。
本発明における半合成鉱物に、これら2種類の層状結晶
構造が存在する事実は、X−線回折像から確認される。
添付図面第1図は本発明の基本粒子の合成鉱物のX−線
回折図である。ジオクタヘドラル型モンモリロナイトも
、トリオクタヘドラル型フィロケイ酸マグネシウムも面
指数(202)(d=4.5 A)、及び面指数(20
0)(d=2.s A)の回折ピークが重複しており、
両者の区別t’tできないが、ジオクタヘドラル型では
面指数(060)の回折ピークが面間隔d = 1.5
0八(2θ(Cu−にα)=62°)に表われるのに対
して、トリオクタヘドラル型では面指数〔060〕の回
折ピークが面間隔d = 1.54A (2θ(Cu−
にα)千60°)に表われる点で、両者の混在を確認す
ることができる。
本発明の基本粒子の半合成鉱物におけるトリオクタヘド
ラル型フィロケイ酸マグネシウムは、親油性を示す一方
、ジオクタヘドラル型モンモリロナイトは親水性を示し
、しかもこれら両成分は物理的に分離不能な状態で存在
することから、この鉱物は油にも水にも親和性を示し1
例えば水と流動パラフィンとを二層で含む系に投入する
と、両者の乳化液が安定に生成する(1:1の重量比で
は水中油型乳化液となる)。
本発明の表面処理半合成鉱物は、前記の特長を有する半
合成鉱物の基体粒子の表面に、チタネート系、シラン系
またはジルコアルミネート系カップリング剤を一様に付
着または結合させたものであって、上記半合成鉱物が有
する乳化性能は増大され、未処理の半合成鉱物単独では
、実用上不充分な乳化性能しか有しないような組成構造
の半合成鉱物を基体粒子として使用しても、優れた乳化
性能を発揮する。単独で使用して充分な乳化性能を有す
る半合成鉱物を基体粒子として使用した表面処理半合成
鉱物が、より一層優れた乳化性能を発揮することは勿論
のことである。
(発明の好適実施態様) 本発明で基体粒子として使用される、ジオクタヘドラル
型モンモリロナイトとトリオクタヘドラル型フィロケイ
醸マグネシウムとを物理的に分離不能な状態で含有する
半合成鉱物は、モンモリロナイトとクリストバライトと
を物理的に分離不能な状態で含有する原料粘土と、マグ
ネシウムの酸化物、水酸化物あるいは酸化物または水酸
化物を生成し得る化合物とを、水の存在下に反応させる
ことによって得られる。該原料粘土は、モンモリロナイ
トとクリストバライトを含有するものであればよく、例
えば、酸性白土、ベントナイト、サブベントナイト、フ
ラースアース等のモンモリロナイト族粘土鉱物が使用さ
れる。第2図は実施例1に用いた原料粘土のX−線回折
図であり、2θ(Cu−Ka) =21.8〜21.8
°に、クリストバライトに特有のX−線回折ピークを有
することが理解されよう、原料粘土の一次粒子は極めて
微細で、サブミクロンのオーダーであり、産出される粘
土を、石砂分離、水液、風麹等の手段に付した後、用い
ることができる。勿論、必要により乾燥、粉砕等の前処
理を行った後反応に用いてもよい。
原料粘土中のクリストバライトの含有量は広範囲に変化
させ得るが、全体当リフリストバライトが5乃至50重
量%、特に20乃至40重量%の量で含有されているも
のが、本発明の目的に有利に使用される。原料粘土とし
ては、ハンター白色度が60%以上、特に65%以上の
ものが特に適している。
原料粘土の一例の化学組成を下記第1表に示す。
第1表 5i0245 〜75  重量% Aiz037〜25 // F12032〜8〃 Mg0 1〜5〃 Ca0 0.01〜4 // に20 0.05〜Q、3 // Na2O0,01〜0.1 // 灼熱減量    5〜12〃 マグネシウム原料としては、マグネシウムの酸化物、水
酸化物または反応条件下に前記酸化物乃至水酸化物を形
成し得る化合物を使用し得る。この後者の化合物として
は炭酸マグネシウムやマグネシウムのアルコキシド等を
挙げることができる。マグネシウムの酸化物、水酸化物
が適当な原料である。
マグネシウム化合物の量は、MgOとして、クリストバ
ライトの5i02 1モル当り0.1乃至3.0モル、
特に0.5乃至2.0モルの量比となるような割合いで
用いるのがよい、クリストバライトがフィロケイ酸ケイ
酸マグネシウムに転化する化学量論比は、SiO2:M
gO=4 : 3であるが、マグネシウム化合物の量が
、この量比よりも多い場合にも、遊離のマグネシウム化
合物の存在がX−線回折学的に検出されないことから、
過剰のマグネシウム成分がモンモリロナイ・トの基本層
間に層状に入っているものと推定される。また化学量論
比よりも少ない場合には、クリストバライトの一部が未
反応の状態で残留することになる。勿論、マグネシラム
を化学量論比で用いてもクリストバライトの反応性の違
いによって未反応のクリストバライトが残留する場合も
ある。
上述した両原料の反応は、水の存在下に行うことが重要
であり、水の非存在下ではクリストバライトのフィロケ
イ酸マグネシウムへの転化は生じない0反応温度は、6
0℃以上の温度、特に80乃至160℃の温度で、常圧
乃至加圧下に行われる0反応の方式としては、粘土をス
ラリー化し、酸化マグネシウム或いは水酸化マグネシウ
ムを転化し、攪拌下に反応を行わせる。或いは粘土とマ
グネシウム化合物を水の存在下に十分均密に混練し、こ
の混練造粒物を、水の不揮発性条件下に。
例えば密封容器中で蒸し反応させる。更に、上記組成の
スラリー或いは混線物をオートクレーブに仕込み、加圧
下に反応させる。この水熱合成法では、マグネシウム成
分として炭酸塩を用いることも可能である0反応時間は
方式及び温度によっても相違するが、スラリー法で3乃
至10時間、蒸し反応法で3乃至10時間、オートクレ
ーブ法で■乃至5時間である。
反応後の生成物は、必要により水洗いし、反応方式によ
ってか過、乾燥、粉砕等の後処理を行って製品とする。
上記の方法によって得られた半合成鉱物は、原料粘土に
比して、ハンター白色度が向上し、また比表面積、吸油
量等も向上している。
本発明で使用される半合成鉱物は、ジオクタヘドラル型
モンモリロナイトとトリオクタヘドラル型フィロケイ酸
マグネシウムとを、面指数〔060〕のX線回折ピーク
強度比、即ち R=IO/IT (式中、IDは面間隔1.49〜1.51人におけるジ
オクタヘドラル型モンモリロナイトのピーク強度を表わ
し、ITは面間隔1.53〜1.55Aにおけるトリオ
クタヘドラル型フィロケイ酸マグネシウムのピーク強度
を表わし、Rはピーク強度比である。) のピーク強度比(R)が、一般に0.5乃至5、特に0
.7乃至3の範囲にあることが望ましい、このピーク強
度比(R)は親木性と親油性とのバランス度に関係し、
この比(R)が大きくなると親水性の度合いが大きくな
り、この比(R)が小さくなると親油性の度合いが大き
くなる。Rが上記範囲内にある半合成鉱物は油−水系に
対して顕著な乳化性能を示す。
本発明で使用される半合成鉱物は一般に65%以上、特
に70%以上のハンター白色度を有し、且つ比表面積は
一般に70m27g以上、特にlOO乃至200m27
Hの範囲内にあり、吸油量は40+/!/100g以上
、特に60乃至150m/:/100gの範囲内にある
本発明におけるカップリング剤としては、チタネート系
カップリング剤、シラン系カップリング剤およびジルコ
アルミネート系カップリング剤の全てを使用することが
できる。チタネート系カップリング剤としては1例えば
、イソプロピルステアロイルチタネート、イソプロピル
トリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロ
ピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネー
ト、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト
)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホス
ファイト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキ
シメチル−1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル)ホスフ
ァイトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパ
イロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピル
トリオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリ
ルイソステアロイルチタネート、イソプロピルイソステ
アロイルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジ
オクチルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ
クミルフェニルチタネート、インプロリルトリ(N−ア
ミノエチルアミノエチル)チタネート、ジイソステアロ
イルエチレンチタネートなどを挙げることができる。ま
た、シラン系カップリング剤としては、例えば、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエト
キシ〕シラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、3−グリシドキシプロビルトリーメトキシシ
ラン、2−(3゜4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)3−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエ
チル)3−7ミノプロビルメチルジメトキシシラン、3
−7ミノプロビルトリエトキシシラン、N−フェニル−
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルト
リメトキシシランなどを挙げることができる。さらに、
ジルコアルミネート系カップリング剤としては、3−ア
ミノプロポキシルジルコアルミネート、5−カルボキシ
ベントキシルジルコアルミネート、テトラゾカッキシル
ジルコアルミネート、3−メルカプトプロポキシルジル
コアルミネートなどを挙げることができる。
本発明の表面処理半合成鉱物において、該カップリング
剤は、半合成鉱物の基体粒子1g当り、0.001乃至
0.1 g、特に0.002乃至0.05gの割合で一
様に付着または結合していることが好ましい。
半合成鉱物の基体粒子とカップリング剤とは、それらの
官能性によって、付着の場合でもかなり強い力で吸着乃
至吸着に近い形態で付着しており、カップリング剤の種
類によっては、化学的に結合している。従って、該表面
処理半合成鉱物の利用に際し、半合成鉱物粒子とカップ
リング剤とが脱離することはほとんどない。
半合成鉱物の基体粒子に上記カップリング剤を付着また
は結合させる方法としては、前記のようにして得た半合
成鉱物を微粉砕する際に、該カシプリング剤を添加して
、該カップリング剤の共存下に半合成鉱物を微粉砕する
方法が採用される。
微粉砕する手段としては種々の方法を採用することがで
きるが、通常のボールミルによる粉砕が好ましい0表面
処理半合成鉱物の平均粒径は、その用途によって異なる
が、一般的に言って1乃至20JJ、mが好ましく、そ
のaFIRの平均粒径になるまで半合成鉱物を微粉砕す
る。また2カツプリング剤共存下の微粉砕は、モの粉砕
仕事量が少な過ざると、半合成鉱物の基体粒子の全体に
わたって一様にカップリング剤が付着または結合せず、
また、粉砕処理が過度にすぎると、表面処理半合成鉱物
の乳化性能や吸着性能はかえって低下するようになる。
従って、カップリング剤の添加は、粉砕処理前に半合成
鉱物に添加しておくこともでき、また、半合成鉱物の粉
砕処理の途中で、粉砕エネルギー量に見合って添加する
こともできる(発明の用途) 本発明の表面処理半合成鉱物は、紙用の内填或いは外項
用の填材として有用であるばかりではなく、各種プラス
チックに対する充填剤として、また無機系の乳化剤とし
て有用であり、更には水相系における油性物質を吸着さ
せる吸着剤として、逆に油相系における親水性物質を吸
着させる吸着剤としても有用である0例えば、化粧品、
洗剤用の添加物として、また、産業廃水、生活廃水の処
理用吸着剤などとして利用される。
区鼠方羞 本明細書における各項目の試験方法は下記、によった。
1、X線回折 本実施例においては、理学電機■製X線回折装置(X線
発生装置4036Al、ゴニオメ^ター2125D1、
計数装置5071)を用いた0回折条件は下記のとおり
である。
ターゲット         Cu フィルター         Ni 検出器         SC 電圧     35KVP 電流     15mA カウント・フルスケール  8000c#時定数   
       1 sec走査速度         
2°/winチャート速度       2cm/wi
n放射角          1゜ スリット巾       0.3 mm照角     
6゜ 2、面指数(060)のX線回折ピークの強度比(R)
の測定方法 a、X線回折の条件 ターゲット         Cu フィルター         Ni 検出器          SC 電圧     40KVP 電流     20+sA カウント・フルスケール  8000c/S時定数  
        1 sec走査速度        
 1°/腸inチヤ一ト速度       lea/s
in放射角          2゜ スリット巾        0.3 mm照角    
 6゜ 測定回折角範囲 58°〜62° (2θ)なお本実施
例においては、上記条件に限定されるものではなく、ベ
ースラインよりのピーク高さを1〜5cm+の範囲にな
るように電圧、電流等の条件を設定すればよい。
50強度比(R)算出方法 上記X線回折条件により得た面指数(0SO)に基づく
X線回折スヘトルのトリオクタヘドラル型フィロケイ酸
マグネシウムの回折の始まる点(2θ=58°)とジオ
クタヘドラル型モンモリロナ・イトの回折の終る点(2
θ= fi3.5°)を結ぶ直線を基線とし、基線から
面指数〔060〕のジオクタヘドラル型モンモリロナイ
トの回折ピーク頂点までの高さをIo とし1面指数(
OS O)のトリオクタヘドラル型フィロケイ酸マグネ
シウムの回折ピーク頂点までの高さをIT とする。
次式により強度比(R)を求める。
R=Io/It 3、平均粒子径 遠心沈降法を原理とするミクロンΦフォー)−サイザー
5KN−1000型(セイシン企業)で測定した。試料
の分散はセイシン企業製5K−DISPER5ER(超
音波分散機)を使って5分間行なった。得られた粒度分
布よりメジアン粒子径(50%累積)を求めた。
4、 ハンター白色度 本実施例においては、東京重色■製オートマチック反射
計TR−600型を用いた。
5、  BET比表面積(S 、 A)各粉体の比表面
積は窒素ガスの吸着によるいわゆるBET法に従って測
定した。詳しくは次の文献を参照すること。
S、Brunauer、   P、H、Emmett 
 、  E、Te1ler。
J、Am 、Chem 、Sac、Val、80.30
9 (1938)なお、本明細書における比表面積の測
定はあらかじめ150℃になるまで乾燥したものを0.
5〜0.8g秤量びんにとり、150℃の恒温乾燥基中
で1時間乾燥し、直ちに重量を精秤する。この試料を吸
着資料管に入れ200℃に加熱し、吸着試料管内の真空
度が10−’smHgに到達するまで脱気し、放冷後約
−196℃の液体窒素中に吸着試料管を入れ。
p N2 / po =0.05〜0.30(PN2 
 :窒素ガス圧力、pG=測定時の大気圧) の間で4〜B 、aN 2ガスの吸着量を測定する。そ
れから死容積を差し引いたN2ガスの吸着量を0℃、1
気圧の吸着量に変換しBET式に代入して、Vm (c
c/g)  (試料面に単分子層を形成するに必要な窒
素ガス吸着量を示す)を求めた。比表面積S 、 A 
= 4.35X V m (m2/g)8、吸油量 JIS  K−5101顔料試験方法にて測定した。供
試料tgとした。
7、粉末の油相−水相分散状態 50璽iのガラス製錠剤瓶に純水20gと流動パラフィ
ン(試薬−級)20gをとり、それに試料1gを加え、
ペイントシェーカー(Red Devi1社製)にて1
5分間分散させる0分散後室温にて24時間放置した後
、試料の分散状態を観察する。
実施例 l 山形県櫛引町産・酸性白土(水分35%、クリストバラ
イト含有量30%)を約1C11以下に砕いたもの77
0gと水醇化マグネシウム(試薬化学用、 Mg0分6
8.7%)146g、イオン交換水160gをよく混合
し、押出し式造粒機(不二パウダル製PELLETER
EXD−60) に−11”5回混練し、太さ約5mm
の粘土争水加化マグネシウム混練造粒物を得た。この造
粒物を密閉式ステンレス容器にとり、密閉しながら98
℃に保った恒温槽中に7時間入れ、反応を行なった0反
応物をとりだし130℃の温度で乾燥し、650gの乾
燥物を得た。この乾燥物650gを71のポットミルに
入れ、直径約2.5 cmの磁性ボールとともに2時間
粉砕し、白色粉末を得た。(第一工程)氷晶をX線回折
にて分析したところモンモリロナイトと層状フィロケイ
酸マグネシウムを含む半合成鉱物であった。
第一工程にて得た粉末100gを21のポットミルにと
り、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート(味
の素■、プレンアクトTTS)0.2 gを加え、直径
約1cmの朝鮮ボールとともに2時間粉砕し、油−水系
に対して良好な乳化性を示す白色微粉末を得た。
氷晶の面指数(OS O)のX線回折ピーク面積比R,
ハンター白色度、比表面積、吸油量、油層−水層分散状
態を第2表に示した。
実施例 2 実施例1の第一工程にて得た粉末toorを22のポッ
トミルにとり、ヘキサメチルジシラザン(信越化学工業
■、HMDS−1)2gを加え、直径約1c+aの朝鮮
ボールとともに2時間粉砕し、油−水系に対して良好な
乳化性を示す白色微粉末を得た。
氷晶の面指数(060)のX線回折ピーク面積比R,ハ
ンター白色度、比表面積、吸油量、油層−水層分散状態
を第2表に示した。
実施例 3 実施例1の第一工程にて得た粉末100gを21のポッ
トミルにとり、テトラゾカッキシルジルコアルミネート
(米国拳Cavedon  CheIlical製キャ
ブコモドF)9gを加え、直径約1cmの朝鮮ボールと
ともに2時間粉砕し、油−水系に対して良好な乳化性を
示す白色微粉末を得た。
氷晶の面指数(o e o)のX線回折ピーク面積比R
、ハンター白色度、比表面積、吸油量、油層−水層分散
状態を第2表に示した。
実施例 4 山形県櫛引町産・酸性白土(水分35%、クリストバラ
イト含有量30%)を約1cm以下に砕いたもの770
gと水酸化マグネシウム(試薬化学用、 Mg0分68
.7%)146g、イオン交検水160gをよく混合し
、押出し式造粒機(不二パウダル製 PELLETER
EXD−60) にて5回混練し、太さ約5脂麿の粘土
・水酸化マグネシウム混練混練造粒物を得た。この造粒
物をオートクレーブに入れ、165℃の温度で4時間反
応を行なった0反応物をとりだし130℃の温度で乾燥
し、640gの乾燥物を得た。この乾燥物640gを7
2のポットミルに入れ、直径約2.5 amの磁性ポー
ルとともに2時間粉砕し、白色粉末を得た。(第一工程
) 氷晶をX線回折にて分析したところモンモリロナイトと
層状フィロケイ酸マグネシウムを含む半合成鉱物であっ
た。
第一工程にて得た粉末100gを22のポットミルにと
り、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート(味
の素■、プレンアク)TTS)0.2gを加え、直径約
1c11の朝鮮ボールとともに2時間粉砕し、油−水系
に対して良好な乳化性を示す白色微粉末を得た。
氷晶の面指数(060)のX線回折ピーク面積比R,ハ
ンター白色度、比表面積、吸油量、油層−水層分散状態
を第2表に示した。
比較例 1 山形県櫛引町産・酸性白土(水分35%、クリストバラ
イト含有量30%)を約1c+o以下に砕いたものを1
30℃の温度で乾燥した。この乾燥物650gを7j!
、のポットミルに入れ、直径約2.5CIの磁性ボール
ミルとともに2時間粉砕し、灰白色の粉末を得た。(第
一工程) 第一工程にて得た粉末100gを21のポットミルにと
り、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート(味
の素■、プレンアク)TTS)1gを加え、直径約la
mの朝鮮ボールとともに2時間粉砕し灰白色微粉末を得
た。
水晶のハンター白色度、比表面積、吸油量、油層−水層
分散状態を第2表に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた最終白色微粉末のCu−に
α線によるX線回折スペクトルである。 第2図は実施例1に用いた原料粘土のCu−にα線によ
るX線回折スペクトルである。 第3図は第1図のX−線回折スペクトルにおけるd =
 1.50八から1.59人の間の回折ピークを拡大し
た線図であり、強度比(R)の求め方を図示したもので
ある。 特許出願人 水澤化学工業株式会社 ゛、4”−1,/ 第3図 e

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ジオクタヘドラル型モンモリロナイトとトリオク
    タヘドラル型フイロケイ酸マグネシウムとを物理的に分
    離不能な状態で含有する半合成鉱物の基体粒子の表面に
    、チタネート系、シラン系またはジルコアルミネート系
    カップリング剤が付着または結合してなる表面処理半合
    成鉱物。 (2)該半合成鉱物が、面間隔1.49〜1.51Å及
    び面間隔1.53〜1.55ÅにX線回析ピークを有す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の表面処
    理半合成鉱物。 (3)ジオクタヘドラル型モンモリロナイトとトリオク
    タヘドラル型フイロケイ酸マグネシウムとを、下記式 R=I_D/I_T  (式中、I_Dは面間隔1.45〜1.51Åにおけ
    るジオクタヘドラル型モンモリロナイト のピーク強度を表わし、I_Tは面間隔 1.53〜1.55Åにおけるトリオクタヘドラル型フ
    イロケイ酸マグネシウムのピーク 強度を表わし、Rはピーク強度比であ る。) で表わされる面指数〔060〕のX線回折ピーク強度比
    Rが0.5乃至5となるような量比で含有することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の表面処理半合成鉱
    物。 (4)該半合成鉱物が、モンモリロナイトとクリストバ
    ライトとを物理的に分離不能な状態で含有する原料粘土
    と、マグネシウムの酸化物、水酸化物あるいは反応条件
    下に酸化物または水酸化物を生成し得る化合物とを、水
    の存在下に反応させて得られた半合成鉱物であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の表面処理半合成
    鉱物。 (5)ジオクタヘドラル型モンモリロナイトとトリオク
    タヘドラル型フイロケイ酸マグネシウムとを物理的に分
    離不能な状態で含有する半合成鉱物を、チタネート系、
    シラン系、またはジルコアルミネート系カップリング剤
    の共存下に微粉砕して、該カップリング剤を、該半合成
    鉱物粒子の表面に一様に付着または結合させることを特
    徴とする表面処理半合成鉱物の製造方法。 (8)該半合成鉱物が、タイラー標準篩325メッシュ
    以下の大きさの粒子を90%以上含むことを特徴とする
    特許請求の範囲第5項記載の製造方法。 (7)該半合成鉱物を、平均粒径が1乃至20ミクロン
    の微粒子になるまで微粉砕することを特徴とする特許請
    求の範囲第5項記載の製造方法。 (8)該半合成鉱物が面間隔1.49〜1.51Å及び
    面間隔1.53〜1.55ÅにX線回折ピークを有する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の製造方法
    。 (9)ジオクタヘドラル型モンモリロナイトとトリオク
    タヘドラル型フイロケイ酸マグネシウムとを、下記式 R=I_D/I_T (式中、I_Dは面間隔1.49〜1.51Åにおける
    ジオクタヘドラル型モンモリロナイト のピーク強度を表わし、I_Tは面間隔 1.53〜1.55Åにおけるトリオクタヘドラル型フ
    イロケイ酸マグネシウムのピーク 強度を表わし、Rはピーク強度比であ る。) で表わされる面指数〔060〕のX線回折ピーク強度比
    Rが0.5乃至5となるような量比で含有することを特
    徴とする特許請求の範囲第5項記載の製造方法。 (10)該半合成鉱物が、モンモリロナイトとクリスト
    バライトとを物理的に分離不能な状態で含有する原料粘
    土と、マグネシウムの酸化物、水酸化物あるいは反応条
    件下に酸化物または水酸化物を生成し得る化合物とを、
    水の存在下に反応させて得られた半合成鉱物であること
    を特徴とする特許請求の範囲第5項記載の製造方法。
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