JPS6330180B2 - - Google Patents
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- JPS6330180B2 JPS6330180B2 JP16459779A JP16459779A JPS6330180B2 JP S6330180 B2 JPS6330180 B2 JP S6330180B2 JP 16459779 A JP16459779 A JP 16459779A JP 16459779 A JP16459779 A JP 16459779A JP S6330180 B2 JPS6330180 B2 JP S6330180B2
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- oil
- cylinder body
- hydraulic
- oil reservoir
- hydraulic chamber
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Landscapes
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、主として自動車の2系統式油圧ブレ
ーキに用いられるタンデム型マスタシリンダ、特
にシリンダ本体に備える油槽を1個としたタンデ
ム型マスタシリンダに関する。
ーキに用いられるタンデム型マスタシリンダ、特
にシリンダ本体に備える油槽を1個としたタンデ
ム型マスタシリンダに関する。
従来、かかる形式のマスタシリンダとして、例
えば特開昭53−115469号公報に示されるように、
シリンダ本体のシリンダ孔内に、それに摺合する
前後一対の第1および第2ピストンにより各独立
した第1および第2油圧室を画成し、前記シリン
ダ本体の上側に、隔壁により区画された第1およ
び第2油溜室をもち前記一方の油圧室に隣接する
補助油溜を一体に形成し、一方の前記油溜室に、
前記一方の油圧室への連通孔を開口し、他方の前
記油溜室を、前記シリンダ本体の上側壁に形成さ
れた水平油路を介して前記他方の油圧室への連通
孔に連通し、前記補助油溜に両油溜室と連通する
主油溜を連設したものが知られており、そのもの
は、油溜への油の補給が1回で済み、その作業が
容易であり、また主油溜に油面検知装置を1組設
ければ足り、しかも第1および第2油圧室に連な
る2系統の油圧回路のいずれか一方の系統に漏油
故障が発生しても、他方の正常な系統の作動油の
涸渇を防止し得る等の利点を有するが、その反
面、次のような欠点がある。すなわち、マスタシ
リンダにおいては一般に、シリンダ本体の振動等
に伴う油溜内貯留油面の波立ちに起因して特にそ
の油面近くにおいて貯留油中に気泡が発生するこ
とがあるが、そのような気泡の一部が上記従来の
タンデム型マスタシリンダの水平油路に万一侵入
した場合には、その侵入気泡が該水平油路内に停
滞して前記他方の油圧室に侵入する惧れがある。
また上記従来のものは、上記水平油路をシリンダ
本体の厚肉上側壁に穿設しているので、上記惧れ
を解消するために仮に当該油路を補助油溜に向つ
て上方に傾斜させた場合には、シリンダ本体の上
記上側壁の肉厚を補助油溜に近付くにつれて漸次
増加させる必要があつて無用な厚肉部分が増え、
シリンダ本体の鋳造上不利である共にシリンダ本
体の重量増を来たし、さらに補助油溜の高さを低
くする上でも不利となる、等の不具合がある。
えば特開昭53−115469号公報に示されるように、
シリンダ本体のシリンダ孔内に、それに摺合する
前後一対の第1および第2ピストンにより各独立
した第1および第2油圧室を画成し、前記シリン
ダ本体の上側に、隔壁により区画された第1およ
び第2油溜室をもち前記一方の油圧室に隣接する
補助油溜を一体に形成し、一方の前記油溜室に、
前記一方の油圧室への連通孔を開口し、他方の前
記油溜室を、前記シリンダ本体の上側壁に形成さ
れた水平油路を介して前記他方の油圧室への連通
孔に連通し、前記補助油溜に両油溜室と連通する
主油溜を連設したものが知られており、そのもの
は、油溜への油の補給が1回で済み、その作業が
容易であり、また主油溜に油面検知装置を1組設
ければ足り、しかも第1および第2油圧室に連な
る2系統の油圧回路のいずれか一方の系統に漏油
故障が発生しても、他方の正常な系統の作動油の
涸渇を防止し得る等の利点を有するが、その反
面、次のような欠点がある。すなわち、マスタシ
リンダにおいては一般に、シリンダ本体の振動等
に伴う油溜内貯留油面の波立ちに起因して特にそ
の油面近くにおいて貯留油中に気泡が発生するこ
とがあるが、そのような気泡の一部が上記従来の
タンデム型マスタシリンダの水平油路に万一侵入
した場合には、その侵入気泡が該水平油路内に停
滞して前記他方の油圧室に侵入する惧れがある。
また上記従来のものは、上記水平油路をシリンダ
本体の厚肉上側壁に穿設しているので、上記惧れ
を解消するために仮に当該油路を補助油溜に向つ
て上方に傾斜させた場合には、シリンダ本体の上
記上側壁の肉厚を補助油溜に近付くにつれて漸次
増加させる必要があつて無用な厚肉部分が増え、
シリンダ本体の鋳造上不利である共にシリンダ本
体の重量増を来たし、さらに補助油溜の高さを低
くする上でも不利となる、等の不具合がある。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、上記不
具合を伴うことなく従来のものの欠点を解消し得
るタンデム型マスタシリンダを提供することを目
的とする。
具合を伴うことなく従来のものの欠点を解消し得
るタンデム型マスタシリンダを提供することを目
的とする。
かかる目的を達成するために本発明は、前記形
式のタンデム型マスタシリンダにおいて、前記他
方の油溜室を他方の油圧室への連通孔に連通させ
る油路をシリンダ本体の横側壁に穿設すると共
に、補助油溜に向つて上方に傾斜させたことを特
徴とする。
式のタンデム型マスタシリンダにおいて、前記他
方の油溜室を他方の油圧室への連通孔に連通させ
る油路をシリンダ本体の横側壁に穿設すると共
に、補助油溜に向つて上方に傾斜させたことを特
徴とする。
以下、図面により本発明を自動車の2系統式油
圧ブレーキ作動用に適用した一実施例について説
明すると、Wは自動車の車室Rpとその前部のエ
ンジンルームRe間を仕切る車室前面壁で、その
前面に倍力装置SのブースタシエルSaが、また
その前面にタンデム型マスタシリンダMのシリン
ダ本体1がそれぞれ直角に順次ボルト(図示せ
ず)に取付けられ、そしてシリンダ本体1は略水
平に保持される。
圧ブレーキ作動用に適用した一実施例について説
明すると、Wは自動車の車室Rpとその前部のエ
ンジンルームRe間を仕切る車室前面壁で、その
前面に倍力装置SのブースタシエルSaが、また
その前面にタンデム型マスタシリンダMのシリン
ダ本体1がそれぞれ直角に順次ボルト(図示せ
ず)に取付けられ、そしてシリンダ本体1は略水
平に保持される。
車室前面壁Wの後面にはブラケツトWaが突設
され、これに倍力装置Sの入力杆Stを操作するブ
レーキペダルPが軸支されている。
され、これに倍力装置Sの入力杆Stを操作するブ
レーキペダルPが軸支されている。
シリンダ本体1内のシリンダ孔2には、それに
摺合する前後一対の第1および第2ピストン3,
3′により互いに独立した後部の第1油圧室4お
よび前部の第2油圧室4′が画成され、それら油
圧室4,4′の出力ポート4a,4a′に自動車の
2系統のブレーキ油圧回路が各個に接続され、第
1ピストン3に倍力装置Sの出力杆Soが連接さ
れる。
摺合する前後一対の第1および第2ピストン3,
3′により互いに独立した後部の第1油圧室4お
よび前部の第2油圧室4′が画成され、それら油
圧室4,4′の出力ポート4a,4a′に自動車の
2系統のブレーキ油圧回路が各個に接続され、第
1ピストン3に倍力装置Sの出力杆Soが連接さ
れる。
シリンダ本体1の上側には油槽Rが設けられ
る。その油槽Rはシリンダ本体1の上側に第2油
圧室4′に隣接して一体に突設した円筒状に補助
油溜5とその補助油溜5の外周に下端部を嵌合連
結した透明の合成樹脂製主油溜6とよりなり、主
油溜6は補助油溜5よりも容積が大きく、この主
油溜6は上端に単一のキヤツプ8を備えている。
る。その油槽Rはシリンダ本体1の上側に第2油
圧室4′に隣接して一体に突設した円筒状に補助
油溜5とその補助油溜5の外周に下端部を嵌合連
結した透明の合成樹脂製主油溜6とよりなり、主
油溜6は補助油溜5よりも容積が大きく、この主
油溜6は上端に単一のキヤツプ8を備えている。
補助油溜5は、シリンダ本体1と一体の隔壁9
により、内部を後部の第1油溜室5aと前部の第
2油溜室5bとに区画され、両油溜室5a,5b
は共に主油溜6と連通する。こうして第2油溜室
5bは第2ピストン3′の前端部近傍に配され、
その底壁に、第2油圧室4′への連通孔としての
逃し孔10′および補給孔11′が穿設される。
により、内部を後部の第1油溜室5aと前部の第
2油溜室5bとに区画され、両油溜室5a,5b
は共に主油溜6と連通する。こうして第2油溜室
5bは第2ピストン3′の前端部近傍に配され、
その底壁に、第2油圧室4′への連通孔としての
逃し孔10′および補給孔11′が穿設される。
一方、補助油溜5の後方には、特に第2図に示
すようにシリンダ本体1の厚肉の横側壁1aが帯
状に続き、その横側壁1aには、第1油溜室5a
を第1油圧室4への連通孔としての逃し孔10お
よび補給孔11に連通する油路13が穿設され、
そして、この油路13が上記横側壁1aに穿設さ
れ且つ補助油溜5に向つて上向き傾斜に形成され
ることに本発明の特徴がある。
すようにシリンダ本体1の厚肉の横側壁1aが帯
状に続き、その横側壁1aには、第1油溜室5a
を第1油圧室4への連通孔としての逃し孔10お
よび補給孔11に連通する油路13が穿設され、
そして、この油路13が上記横側壁1aに穿設さ
れ且つ補助油溜5に向つて上向き傾斜に形成され
ることに本発明の特徴がある。
上記油路13は、シリンダ本体1の連結フラン
ジ1bの端面より錐を以て穿孔され、その穿孔口
は、球状盲栓14を打ち込んで閉鎖され、さらに
その盲栓14の抜出しを防止するために、連結フ
ランジ1bと当接するブースタシエルSaにより
閉鎖される。また前記逃し孔10および補給孔1
1は厚肉の横側壁1a外面より錐を以て穿孔さ
れ、それらの穿孔口も球状盲栓15,16をそれ
ぞれ打ち込んで閉鎖され、さらにそれら盲栓1
5,16の抜出し防止およびシールの目的で接着
剤12を塗布される。
ジ1bの端面より錐を以て穿孔され、その穿孔口
は、球状盲栓14を打ち込んで閉鎖され、さらに
その盲栓14の抜出しを防止するために、連結フ
ランジ1bと当接するブースタシエルSaにより
閉鎖される。また前記逃し孔10および補給孔1
1は厚肉の横側壁1a外面より錐を以て穿孔さ
れ、それらの穿孔口も球状盲栓15,16をそれ
ぞれ打ち込んで閉鎖され、さらにそれら盲栓1
5,16の抜出し防止およびシールの目的で接着
剤12を塗布される。
尚、本発明では、シリンダ本体1を倍力装置S
を介することなく車室前面壁Wに直接取付けるこ
ともある。また補助油溜5をシリンダ本体1の後
部、即ち第1油圧室4に隣接して設けることもあ
り、その場合は第2油圧室4′の逃し孔10′およ
び補給孔11′と第2油溜室5bとが前記油路1
3と同様に形成される傾斜油路を介して連通され
る。
を介することなく車室前面壁Wに直接取付けるこ
ともある。また補助油溜5をシリンダ本体1の後
部、即ち第1油圧室4に隣接して設けることもあ
り、その場合は第2油圧室4′の逃し孔10′およ
び補給孔11′と第2油溜室5bとが前記油路1
3と同様に形成される傾斜油路を介して連通され
る。
而して、ブレーキペダルPの踏込み操作により
倍力装置Sを作動して、その出力杆Soにより第
1および第2ピストン3,3′を前方(図では左
方)に押動したとき、逃し孔10,10′は各ピ
ストン3,3′により閉じられ、各油圧室4,
4′で発生する油圧はそれぞれ対応するブレーキ
油圧回路に伝達され、各ブレーキを作動すること
ができる。また第1および第2ピストン3,3′
の後退時には、第1および第2油圧室4,4′へ
の作動油の補給が第1および第2油溜室5a,5
bから補給孔11,11′を通してそれぞれ行わ
れ、それらの過剰補給分は、逃し孔10,10′
から第1および第2油溜室5a,5b側へそれぞ
れ戻すことができるが、それらの機能は従来のも
のと変わらない。
倍力装置Sを作動して、その出力杆Soにより第
1および第2ピストン3,3′を前方(図では左
方)に押動したとき、逃し孔10,10′は各ピ
ストン3,3′により閉じられ、各油圧室4,
4′で発生する油圧はそれぞれ対応するブレーキ
油圧回路に伝達され、各ブレーキを作動すること
ができる。また第1および第2ピストン3,3′
の後退時には、第1および第2油圧室4,4′へ
の作動油の補給が第1および第2油溜室5a,5
bから補給孔11,11′を通してそれぞれ行わ
れ、それらの過剰補給分は、逃し孔10,10′
から第1および第2油溜室5a,5b側へそれぞ
れ戻すことができるが、それらの機能は従来のも
のと変わらない。
主油溜6には、そこに貯留される作動油の油面
Fが規定レベルL以下に低下したとき作動する油
面検知装置Aが設けられる。この装置Aはキヤツ
プ8の下面に突設されて主油溜6内に深く突入す
るスイツチ筒17と、そのスイツチ筒17内に収
納されて前記規定レベルLに設置される磁気感応
型リードスイツチ18と、スイツチ筒17の外周
に昇降自在に嵌装され、内側にリードスイツチ1
8を閉成し得る磁石19を埋設した環状フロート
20とより構成され、リードスイツチ18にはリ
ード線21を介してランプ等の警報器24、主ス
イツチ25および電源26が順次接続され、警報
器24は車両の操縦席前面に設置され、主スイツ
チ25は車両のエンジンスイツチの開閉に連動し
て開閉するようになつている。またスイツチ筒1
7の下端にはフロート20が規定レベルL近傍以
下に降下するのを規制するストツパ22が設けら
れる。
Fが規定レベルL以下に低下したとき作動する油
面検知装置Aが設けられる。この装置Aはキヤツ
プ8の下面に突設されて主油溜6内に深く突入す
るスイツチ筒17と、そのスイツチ筒17内に収
納されて前記規定レベルLに設置される磁気感応
型リードスイツチ18と、スイツチ筒17の外周
に昇降自在に嵌装され、内側にリードスイツチ1
8を閉成し得る磁石19を埋設した環状フロート
20とより構成され、リードスイツチ18にはリ
ード線21を介してランプ等の警報器24、主ス
イツチ25および電源26が順次接続され、警報
器24は車両の操縦席前面に設置され、主スイツ
チ25は車両のエンジンスイツチの開閉に連動し
て開閉するようになつている。またスイツチ筒1
7の下端にはフロート20が規定レベルL近傍以
下に降下するのを規制するストツパ22が設けら
れる。
而して、車両の運転中、したがつて主スイツチ
25が閉じられている状態で、主油溜6に作動油
が適量貯留されていて、その油面Fが規定レベル
Lより高い位置にあるときは、その油面Fに浮ぶ
フロート20は実線示のようにリードスイツチ1
8から遠く上方へ離れているので、リードスイツ
チ18はフロート20の磁石19の磁力を受けず
開放状態を保つている。したがつてリード線21
に連なる警報器24は作動しない。
25が閉じられている状態で、主油溜6に作動油
が適量貯留されていて、その油面Fが規定レベル
Lより高い位置にあるときは、その油面Fに浮ぶ
フロート20は実線示のようにリードスイツチ1
8から遠く上方へ離れているので、リードスイツ
チ18はフロート20の磁石19の磁力を受けず
開放状態を保つている。したがつてリード線21
に連なる警報器24は作動しない。
ところが、いま仮に、第1油圧室4の系統の油
圧回路に漏油故障が起きたとすると、主油溜6と
補助油溜5の第1油溜室5a内の作動油が涸渇し
ても、補助油溜5の第2油溜室5b内には作動油
がそのまま蓄えられるので、制動操作時、両ピス
トン3,3′の前進により第2油圧室4′を昇圧
し、その系統の油圧回路を正常に作動することが
できる。
圧回路に漏油故障が起きたとすると、主油溜6と
補助油溜5の第1油溜室5a内の作動油が涸渇し
ても、補助油溜5の第2油溜室5b内には作動油
がそのまま蓄えられるので、制動操作時、両ピス
トン3,3′の前進により第2油圧室4′を昇圧
し、その系統の油圧回路を正常に作動することが
できる。
またこの場合、主油溜6の油面Fが規定レベル
Lまで低下した時点で、フロート20がスイツチ
筒17に沿つて鎖線位置まで下降し、磁石19が
リードスイツチ18に接近してそれを閉成するた
め、警報器24が直ちに電源26より通電されて
作動し、車両の操縦者に油面Fの異常低下を警報
する。そしてさらに油面Fが低下しても、フロー
ト20はストツパ22に受止められ規定レベルL
の近傍に保持されるので、リードスイツチ18の
閉成状態、すなわち警報状態を持続することがで
きる。
Lまで低下した時点で、フロート20がスイツチ
筒17に沿つて鎖線位置まで下降し、磁石19が
リードスイツチ18に接近してそれを閉成するた
め、警報器24が直ちに電源26より通電されて
作動し、車両の操縦者に油面Fの異常低下を警報
する。そしてさらに油面Fが低下しても、フロー
ト20はストツパ22に受止められ規定レベルL
の近傍に保持されるので、リードスイツチ18の
閉成状態、すなわち警報状態を持続することがで
きる。
第2油圧室4′の系統の油圧回路が故障した場
合には、補助油溜5の第1油溜室5aに作動油が
残留する外は、上記と同様の作用を生じる。
合には、補助油溜5の第1油溜室5aに作動油が
残留する外は、上記と同様の作用を生じる。
ところで自動車の走行時、上記マスタシリンダ
Mにおいてはシリンダ本体1の走行振動等に伴う
油槽R内貯留油面Fの波立ちに起因して、特にそ
の油面F近くにおいて貯留油中に気泡が発生する
ことがあるが、そのような気泡の一部が前記油路
13に万一侵入しても、その油路13の傾斜によ
つて侵入気泡をスムーズに油槽R側へ浮上排出す
ることができるので、その気泡の、油路13内で
の停滞、ひいては第1油圧室4への侵入を未然に
防止して、その第1油圧室4に連なる油圧系の正
常な作動を確保することができる。
Mにおいてはシリンダ本体1の走行振動等に伴う
油槽R内貯留油面Fの波立ちに起因して、特にそ
の油面F近くにおいて貯留油中に気泡が発生する
ことがあるが、そのような気泡の一部が前記油路
13に万一侵入しても、その油路13の傾斜によ
つて侵入気泡をスムーズに油槽R側へ浮上排出す
ることができるので、その気泡の、油路13内で
の停滞、ひいては第1油圧室4への侵入を未然に
防止して、その第1油圧室4に連なる油圧系の正
常な作動を確保することができる。
尚、車輪ブレーキの過熱その他の異状により、
車輪ブレーキ及び第1油圧室4間の油圧回路中に
気泡が万一発生したような場合(このようなケー
スは極めて稀で、通常運転状況下では皆無に近
い)には、整備工場で通常のエア抜き作業を行
う。即ち、前記気泡を含む油を車輪ブレーキのホ
イールシリンダ側から抜取ると共に油槽R側から
新規の油を充填するものである。
車輪ブレーキ及び第1油圧室4間の油圧回路中に
気泡が万一発生したような場合(このようなケー
スは極めて稀で、通常運転状況下では皆無に近
い)には、整備工場で通常のエア抜き作業を行
う。即ち、前記気泡を含む油を車輪ブレーキのホ
イールシリンダ側から抜取ると共に油槽R側から
新規の油を充填するものである。
以上のように本発明によれば、シリンダ本体の
上側に、第1および第2油溜室を有する補助油溜
を一方の油圧室に隣接して一体に形成し、一方の
油溜室に一方の油圧室への連通孔を開口し、他方
の油溜室を、補助油溜に向つて上向き傾斜に形成
された油路を介して他方の油圧室への連通孔に連
通したので、シリンダ本体の振動等に伴う油溜内
貯留油面の波立ちに起因してその貯留油中に発生
した気泡の一部が前記油路内に万一侵入しても、
その油路の傾斜によつて、該気泡をスムーズに油
溜側へ浮上排出することができ、従つて上記気泡
の、他方の油圧室への侵入を未然に防止して、マ
スタシリンダの正常な作動を保障することができ
る。
上側に、第1および第2油溜室を有する補助油溜
を一方の油圧室に隣接して一体に形成し、一方の
油溜室に一方の油圧室への連通孔を開口し、他方
の油溜室を、補助油溜に向つて上向き傾斜に形成
された油路を介して他方の油圧室への連通孔に連
通したので、シリンダ本体の振動等に伴う油溜内
貯留油面の波立ちに起因してその貯留油中に発生
した気泡の一部が前記油路内に万一侵入しても、
その油路の傾斜によつて、該気泡をスムーズに油
溜側へ浮上排出することができ、従つて上記気泡
の、他方の油圧室への侵入を未然に防止して、マ
スタシリンダの正常な作動を保障することができ
る。
しかも、前記油路は、シリンダ本体の横側壁に
穿設されるので、その油路の前記上向き傾斜によ
るも、前記横側壁の肉厚変化、したがつて無用な
厚肉部分の増加を最少限に抑えることができ、シ
リンダ本体の鋳造上及びシリンダ本体の軽量化を
図る上で有利であり、のみならず所定容積の補助
油溜の高さを極力低くすることができるから、シ
リンダ本体の全高を低くして、それを、ボンネツ
ト等によつて上方への張出しが制限されたエンジ
ンルームその他の狭小空間に設置する上で有利で
ある。
穿設されるので、その油路の前記上向き傾斜によ
るも、前記横側壁の肉厚変化、したがつて無用な
厚肉部分の増加を最少限に抑えることができ、シ
リンダ本体の鋳造上及びシリンダ本体の軽量化を
図る上で有利であり、のみならず所定容積の補助
油溜の高さを極力低くすることができるから、シ
リンダ本体の全高を低くして、それを、ボンネツ
ト等によつて上方への張出しが制限されたエンジ
ンルームその他の狭小空間に設置する上で有利で
ある。
第1図は本発明の一実施例の要部縦断全体側面
図、第2図はそれにおけるシリンダ本体の要部を
破断した側面図である。 M……マスタシリンダ、R……油槽、1……シ
リンダ本体、1a……横側壁、2……シリンダ
孔、3……第1ピストン、3′……第2ピストン、
4……第1油圧室、4′……第2油圧室、5……
補助油溜、5a……第1油溜室、5b……第2油
溜室、6……主油溜、9……隔壁、10,10′
……連通孔としての逃し孔、11,11′……連
通孔としての補給孔、13……油路。
図、第2図はそれにおけるシリンダ本体の要部を
破断した側面図である。 M……マスタシリンダ、R……油槽、1……シ
リンダ本体、1a……横側壁、2……シリンダ
孔、3……第1ピストン、3′……第2ピストン、
4……第1油圧室、4′……第2油圧室、5……
補助油溜、5a……第1油溜室、5b……第2油
溜室、6……主油溜、9……隔壁、10,10′
……連通孔としての逃し孔、11,11′……連
通孔としての補給孔、13……油路。
Claims (1)
- 1 シリンダ本体1のシリンダ孔2内に、それに
摺合する前後一対の第1および第2ピストン3,
3′により各独立した第1および第2油圧室4,
4′を画成し、前記シリンダ本体1の上側に、隔
壁9により区画された第1および第2油溜室5
a,5bをもち前記一方の油圧室4′に隣接する
補助油溜5を一体に形成し、一方の前記油溜室5
bに、前記一方の油圧室4′への連通孔10′,1
1′を開口し、他方の前記油溜室5aを、前記シ
リンダ本体1に形成された油路13を介して前記
他方の油圧室4への連通孔10,11に連通し、
前記補助油溜5に両油溜室5a,5bと連通する
主油溜6を連設してなる、タンデム型マスタシリ
ンダにおいて、前記油路13を前記シリンダ本体
1の横側壁1aに穿設すると共に、前記補助油溜
5に向つて上方に傾斜させたことを特徴とする、
タンデム型マスタシリンダ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16459779A JPS5686850A (en) | 1979-12-18 | 1979-12-18 | Tandem-type master cylinder |
GB8039137A GB2067251B (en) | 1979-12-08 | 1980-12-05 | Tandem type master cylinder |
US06/623,333 US4628691A (en) | 1979-12-08 | 1984-06-21 | Tandem type master cylinder |
US06/633,110 US4651529A (en) | 1979-12-08 | 1984-07-20 | Tandem type master cylinder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16459779A JPS5686850A (en) | 1979-12-18 | 1979-12-18 | Tandem-type master cylinder |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5686850A JPS5686850A (en) | 1981-07-15 |
JPS6330180B2 true JPS6330180B2 (ja) | 1988-06-16 |
Family
ID=15796195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16459779A Granted JPS5686850A (en) | 1979-12-08 | 1979-12-18 | Tandem-type master cylinder |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5686850A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3224168A1 (de) * | 1982-06-29 | 1983-12-29 | Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt | Druckguss-giessform fuer ein hauptbremszylindergehaeuse und mit dieser giessform hergestelltes druckguss-hauptbremszylindergehaeuse |
JPS6058577U (ja) * | 1983-09-30 | 1985-04-23 | 日信工業株式会社 | タンデム型マスタシリンダ |
KR880002278Y1 (ko) * | 1984-01-09 | 1988-06-25 | 닛신 고오교오 가부시기 가이샤 | 급속 충전형 마스터 실린더 |
-
1979
- 1979-12-18 JP JP16459779A patent/JPS5686850A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5686850A (en) | 1981-07-15 |
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