JPS63301734A - 水棲動物の卵、幼生或は稚魚等の飼育槽内換液方法並びにその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は１００ミクロン程度の至極細形にして軽量の真
珠貝等の幼生その他、水棲動物の卵、幼生、或いは稚魚
等を飼育する飼育槽中の飼育液たる海水等は常に新鮮で
あることを必要とするもので、そのためには終始該槽内
の海水を取り換える必要があるものであるが、該軽質微
細な幼生等を流出することなく排水することは誠に困難
で、この飼育槽内の海水等を幼生等が流失することなく
、且つ槽内に発生した汚損微粒子等を排除し、槽内の飼
育液は常に新鮮であるように換液する卓越した自動的手
段を提供するのが本発明である。

「従来の技術」 従来、この種真珠貝の幼生その他水棲動物の卵、幼生或
いは稚魚等を飼育するに当たっては、漏斗状枠体の大径
の口をプランクトンネット等で被覆し、外周をゴムテー
プ等で締結して取付け、小径の口より吸引排水するよう
にした換水具を飼育槽内に設置したり、又は円筒形の枠
体をそれより一巡り大型のプランクトンネット製円筒体
で全面被覆し、該金属又は樹脂製網枠内に吸引排水パイ
プ端を挿入し排水しつつ、任意新鮮な海水を注入する等
の手段を用いたものであるが、これらのものは濾過網の
洗浄のために濾過網を着脱するに煩雑であると共に、締
結状取付部の間隙より幼生等が流失し易い欠点があり、
又円筒形枠体をプランクトンネット円筒体で被覆するも
のではその安定状取付けが困難であると共に、プランク
トンネットが円筒形であるため洗浄操作が困難である等
積々の欠点を存した次第である。

「発明が解決しようとする問題点」 幼生等飼育槽内の海水等の新鮮度を保たせるため、任意
注水すると同時に同量の海水等を排出するに当たっては
、軽量微細な幼生等が排水に混入して流失するおそれが
なく、汚損した濾過網を水洗するための取り替え操作が
容易であり、濾過網の洗浄が簡易に出来、且つ高価な濾
過網を損傷するおそれのない換液方法並びにその装置を
提供するのが本発明の目的である。

「問題点を解決するための手段」 前記発明目的を達成するために、本発明においては漏斗
状又は円筒状の枠体を設け、これに濾過網を取付けるに
当たり、簡易にして着脱が出来、着脱部より幼生等が漏
失するおそれなく、濾過網の洗浄が容易であり、高価な
濾過網を外物に接触するため損傷するおそれのないよう
取付け、且つ独特のサイフオン装置により自動的に任意
水量を調節して換液することも出来、これを利用して卓
越した換液を行わしめるに至ったものである。

「実施例並びに作用」 今、ここに本発明実施の例を示した添付図面について詳
説する。

実施例１ 本実施例はドラム状枠体を用いたもので、第１図中に示
し、１はプラスチック製ドラム状中空枠体で、−側面に
吸出口２を突設し、該吸出口２には吸出パイプ３を連結
する。該吸出パイプにはサイフオン排液装置又は吸出ポ
ンプ等を任意連結する。４．５は前記ドラム状枠体１の
両開口端で、該両開口端４．５の夫々の外側は軸心に平
行な周面６，７とし、該周面６．７に連続して開口端方
向が縮小した傾斜状周面８，９を成形する。１０．１１
は該傾斜状周面８，９に夫々連続した軸心に平行な周面
である・１２゜１８は止環で、前記両開口端に濾過網１
３を張着するために枠体の両開口端の外周に嵌挿するも
ので、周囲部を前記軸心と平行な周面６，７・斜面８，
９、更に軸心に平行な周面１０．１１等に順応して囲繞
する形状の段階状内孔１４をもったものであり、前記濾
過網１３の外周部を前記ドラム状枠体の両開口端の周面
６，７９．８゜９．１０．１１と止環１２の内孔１４と
の間に挟持するように止環１２，１８を嵌挿し、濾過網
１３を張着するもので、この際、止環１２の先端１２ａ
は濾過網１３の面より突出状を呈し、止環１２の該先端
１２ａで濾過網１３が飼育槽２３のコンクリート製粗面
等に接触して破損するようなおそれを防止し、１平米致
方円にも及ぶ高価なプランクトンネット等濾過網の損傷
のおそれを防止できるものである。濾過網張着について
は、ゴム環等にて締結するものと異なり、濾過網１３は
該張着部より皺や間隙を生ずることなく、従って軽量、
微細な幼生等も濾過網の張着部より漏失するおそれがな
く、緊密な張着を得るものである。又濾過組数り外しに
ついては、止環１２を外脱する一動作で、容易に取り外
すことが出来、斯く取り外した該濾過網は殆ど平面状を
呈するものであるから、該使用により汚損した濾過網を
洗浄するに容易であり、常に清浄に保つことが出来るも
のである。尚、該濾過網取付けに当たり枠体開口端の外
面が単一な軸心に平行な周面である場合は、張着された
濾過網は周囲部で該開口端の直角状の隅部による一円周
線で直角状に折曲するから濾過網にあたりが強く、損傷
し昌いものであるが、本張着部では枠体開口部の該周面
を傾斜面等、階段状としたから当たりを分散させ、損傷
のおそれをなくし、耐久性を増大したものである。

実施例２ 本実施例は漏斗状枠体１５を存するもので、細径の口は
吸出０．１６とし、大径の口は濾過網１３張着口１７と
し、１８の止環を該大径の張着口１７に嵌挿し、該止環
１８を濾過網周囲部を介在して嵌挿張着するものである
。漏斗状枠体の大径口の外周面は前記ドラム状枠体１の
開口端の外周面７．８，９．１０．１１．１２と等しい
軸心に平行な内面１９、軸心に傾斜状の周面２０、更に
軸心に平行な周面２１等によって構成されるもので、止
環１８の内孔２２は前記周面１９．２０．２１の変形に
順応した変形をなし、これに嵌挿した場合、前記ドラム
状枠体１同様、濾過網の周囲部を皺なく介在して張着で
きるもので、その張着作用はドラム状枠体１の場合と全
く同様である。

本発明の再実施例のものにおいてドラム状枠体のものは
両面に濾過網を張着し、濾過面積が大であるから、大形
の飼育槽２３用に用い、漏斗状枠体１５のものは濾過面
積が狭いから小形の飼育槽２３に用いて便利である。木
枠体ｌ、１５を飼育槽２３内に支持する場合は固定状に
突設した吸出口１６部を飼育槽２３内に任意手段をもっ
て固定状に支持することにより濾過面が槽内海水中に全
面的に沈漬開口し、全能力を発揮させることが出来るも
のである。尚、ドラム状枠体１のもので着脱等の必要上
、稍々嵌合度がルーズに構成される場合は第１図に示す
ように、上下の止環１２．１２の側面に掛止突起２４．
′２５を突設し、両突起をゴム環２５ａ等にて連結して
おくことにより、両正環並びに濾過網の脱落のおそれを
防止することが出来るもので、任意利用すべきである。

実施例３ 本実施例は主として排液手段に関するもので、第５図に
示し、飼育槽２３内にドラム状枠１又は漏斗状枠体１５
を沈漬定置した場合、それらの吸出口１６にサイフオン
管２７を連結し、飼育槽２３の上縁２８上を迂回して下
降させ、飼育槽２３に隣接して設備した排液タンク２９
中に挿入し、下端３３を該排液タンク２９の底部に近く
開口させる。３０は排液パイプで、該排液バイブ３０の
上端３２は飼育槽２３の飼育液上表面３１の位置に順応
して昇降調節出来るように該排液タンク２９内に装備し
、下端３４は排液タンク２９の底板３５を貫通して該底
板下に開口するものである。尚、排液タンクは蓋板３６
を設け、サイフオン管２７を貫通支持させると共に通気
管３７を貫設する０本実施例のものは以上のような構成
で、飼育槽濾過具等は実施例１及び２と同様であり、排
水装置として独特のサイフオン装置を用いるもので、注
入口２６より新鮮な海水等を注入する場合、飼育槽２３
中の水位３１は上昇するものであるが、この場合、排液
バイブ３０の上端３２を排液タンク２９中の任意位置に
開口させる場合、前記飼育槽２３の水位３１が該排液バ
イブ３０の上端３２より上位となった場合は飼育槽２３
内の汚損傾向の液はサイフオンの原理により枠体ｌ又は
１５の濾過網１３を通過してサイフオン管２７に入り、
排水タンク２９内に並置され、該水位３１ａが飼育槽の
水位以上となった場合は、該排水タンク２９中の排液は
排水バイブ３０を通って排水バイブ３０の下端３４より
排出されるもので、該排水バイブ３０の存在とその上端
３２の昇降調節により飼育槽２３内の飼育液を常に一定
量、濾過網によって濾過させ、幼生等を漏出することな
く、且つ混在する汚損粒子を濾過排出しつつ、自動的に
且つ動力等を要せずして浄化換液出来るものである。

「効果」 本発明は以上のような構成並びに作用を有し、枠体１．
１５に濾過網１３を張着するに当たり、独特の変化のあ
る周面とこれに順応して変化する内孔をもった止環を濾
過網の周囲部を介在して挟持させるようにし、又枠体１
と止環１２と濾過網１３との接触部分を枠体の傾斜状周
面と止環の傾斜状内面との平行する面と面で挟持させる
ため、濾過網の損傷を防止することができると共に、そ
の張着部に皺等による間隙がなく、軽量微細な幼生等の
漏出のおそれがなく、取り外し洗浄等に当たり着脱共に
操作容易であり、取り外した濾過網は大体平面状を崩さ
ず使用されているから、洗浄が容易であり、張着部の外
端隅部等において濾過網は露出せず止環で被覆されてい
るから、核部が飼育槽のコンクリート粗面等に衝突して
も破損のおそれがない等あらゆる点より効果顕著である
。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明実施の一例を示すもので、第１図はド
ラム状枠体式の側面図で、甲は枠体、乙は止環、第２図
は漏斗状枠体式の側面図で、丙は漏斗状枠体、丁は同止
環、第３図は使用中の側面図で、戊はドラム状枠体式の
もの、発は漏斗状枠体式のもの、第４図は張着部要部断
面図、第５図はサイフオン排液装置を主とする一部断面
側面図である。 １−・・ドラム状枠体、２−吸出口、３・・〜吸出バイ
ブ、４．５−・開口端、６，７−・・軸心に平行な周面
、８，９−・傾斜状周面、１０．ｌｉ−周面、１２・・
・止環、１３−プランクトンネット、１４−内孔、１５
−漏斗状枠体、１６・−・吸出口、１７−張着口、１８
・・・止環、１９．２１−・・周面、２０−・−傾斜状
周面、２２−内孔、２３−飼育槽、２４．２５−・−掛
突起、２５ａ−ゴム環、２６−注入口、２７−サイフオ
ン管、２８・・・飼育槽上縁、２９−排液タンク、３〇
−排液バイブ、３１−水位、３１ａ−・−水位、３２−
・上端、３３−サイフオン管下端、３４−排水バイブ下
端、３５・・・排液タンク底板、３６・・・蓋板、３７
−・・通気管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、飼育槽内の飼育液中に分散する微細な水棲動物の卵
   、幼生、或いは稚魚等を飼育するに当たり、それらを収
   容する槽内に溜めてある飼育液は必要に応じて一定サイ
   ズ以下の汚損不良微粒子等と共に槽外に排除するにつき
   、ドラム型又は漏斗型枠体の段階的周面をもつ開口に濾
   過網を被覆し、該段階的周面に順応する段階的内孔をも
   つ止環をもって着脱容易に張着した濾過具を該槽内に沈
   漬定置し、サイフォン装置、ポンプ等にて任意換液でき
   るようにしたことを特徴とする水棲動物の卵、幼生或い
   は稚魚等の飼育槽内換液方法。 ２、ドラム状中空枠体を設け、該枠体の一側に吸出口を
   設け、前記ドラム状中空枠体の両開口端外側を軸心に平
   行な周面とし、該周面に連続状に軸心に斜交状の傾斜状
   周面とし、該傾斜状周面に連続状に軸心に平行な周面と
   し、前記軸心に平行な周面、傾斜状の周面、更に軸心に
   平行な周面に順応すべき、軸心に平行な内面、傾斜状の
   内面、更に軸心に平行な内面よりなる内孔をもった止環
   を夫々濾過網の外周部を狭入状に嵌挿し、ドラム状中空
   枠体の両開口を固定状に被覆し、飼育槽内に定置するこ
   とを特徴とする水棲動物の卵、幼生或いは稚魚等の飼育
   槽内換液装置。 ３、漏斗状枠体を設け、該枠体の小径口を吸出口とし、
   該枠体の大径口の外側を軸心に平行な周面とし、該周面
   に連続状に軸心に斜交状の傾斜状周面とし、該傾斜状周
   面に連続状に軸心に平行な周面とし、前記軸心に平行な
   周面、傾斜状の周面、更に軸心に平行な周面に順応すべ
   き軸心に平行な内面、傾斜状の内面、更に軸心に平行な
   内面よりなる内孔をもつ止環を、濾過網の外周部を挟込
   状に前記周面に嵌挿させて漏斗状枠体の大径口を被覆さ
   せ、該漏斗状枠体を飼育槽内に沈漬定置することを特徴
   とする水棲動物の卵、幼生或いは稚魚等の飼育槽内換液
   装置。 ４、ドラム状又は漏斗状枠体の開口端を濾過網をもって
   被覆し、止環を冠して該濾過網を着脱容易に固定し、該
   枠体に吸出口を設けた濾過具を飼育槽内に沈漬固定し、
   該吸出口にサイフォン管を連結し、別に排液タンクを設
   備し、該サイフォン管の末端を該タンク中の前記飼育槽
   の水面より遥かに下位に開口させ、更に前記飼育槽内の
   液面に関連してその上下位置を調節可能状に該タンク内
   に上端を開口し、該タンクの下底下に下端を開口した排
   液パイプを設備したことを特徴とする水棲動物の卵、幼
   生、或いは稚魚等の飼育槽内換液装置。