JPS6329849Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイ等に用いるエンジン用
マフラの改良に関する。

オートバイは、エンジンの排気管にマフラを連
結して消音するようにしている。そして、オート
バイの場合は、車体の側面にマフラが露出して装
着される。通常マフラは、鋼板を成形溶接して作
られるが、マフラが露出して見えるので、マフラ
の表面を塗装したりメツキしたりして美しく仕上
げて見苦しくないようにしている。又、最近で
は、鋼板でできたマフラ筒の外側に、軽合金板で
できた化粧筒を取付けることがある。この場合
は、溶接できないので、マフラ筒と化粧筒に孔を
穿設し、この孔にリベツトを止めて、マフラ筒に
化粧筒を固定するようにしている。しかし、長い
間使用していると、リベツトの孔の僅かな隙間か
ら、排気ガス中に含まれたタール分が滲み出し、
汚れて体裁が悪い。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下本考案を図面に示す実施例について説明す
る。

マフラ筒１及びマフラ筒１の内側に入れる仕切
板２等は、鋼板を材料にして、プレス加工等によ
つて所定の形状に成形し、溶接で結合して作る。
そして、マフラ筒１の後端に、グラスウール等の
吸音材３をつめた吸音室４を設ける。吸音室４
は、バツフルパイプ５の多数の小孔６で上記バツ
フルパイプ５と連通している。そして、マフラ筒
１の外面を、軽合金板でできた化粧筒７で覆う。
マフラ筒１と化粧筒７は、吸音室４部分で、孔を
穿設して、リベツト８で固定する。

しかして、マフラ筒１には、後端に吸音材３を
詰めた吸音室４が設けられ、吸音材３によつて、
排気騒音を吸収できて、消音効果が向上する。ま
たマフラ筒１と、マフラ筒１の外側に嵌合した化
粧筒７は、吸音材３を詰込んだ吸音室４の部分
で、孔を穿設してリベツト８で固定してあるの
で、リベツト８部分に僅かな隙間があつても、吸
音材３に遮ぎられて、排気中のタール分がリベツ
ト８まで達することはない。このため、リベツト
８の隙間からタール分が滲出すことがない。

以上説明したように、この考案は、マフラ筒の
外側に化粧筒を嵌合し、マフラ筒と化粧筒をリベ
ツトで固定するものに於て、マフラ筒の後端に吸
音材を入れた吸音室を設け、該吸音室部分でマフ
ラ筒と化粧筒をリベツトで固定するようにしたの
で、吸音室によつて消音効果を高くできると共
に、吸音室に詰込んだ吸音材に遮ぎられて、排気
ガス中のタール分が、リベツトまで達することが
なく、リベツト部分に僅かな隙間があつても、タ
ール分が滲出すことがなく、化粧筒の表面をきれ
いに保つことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。 １……マフラ筒、３……吸音材、４……吸音
室、７……化粧筒、８……リベツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マフラ筒の外側に化粧筒を嵌合し、マフラ筒と
   化粧筒をリベツトで固定するものに於て、マフラ
   筒の後端に吸音材を入れた吸音室を設け、該吸音
   室部分でマフラ筒と化粧筒をリベツトで固定する
   ようにしたことを特徴とするエンジン用マフラ。