JPS6329330Y2 - - Google Patents

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JPS6329330Y2
JPS6329330Y2 JP1982035822U JP3582282U JPS6329330Y2 JP S6329330 Y2 JPS6329330 Y2 JP S6329330Y2 JP 1982035822 U JP1982035822 U JP 1982035822U JP 3582282 U JP3582282 U JP 3582282U JP S6329330 Y2 JPS6329330 Y2 JP S6329330Y2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Prepayment Telephone Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は公衆電話機などの有料使用機器に用い
られる硬貨収納返却装置に関するものである。
公衆電話機などの有料使用機器はその筐体内に
硬貨の選別と転動通路を形成するための硬貨選別
軌道板(以下中板と称す)が立設され、該中板に
は、投入された硬貨の適・不適を選別する選別軌
道と、選別後の硬貨を一時蓄積する蓄積軌道とが
形成されており、上記蓄積軌道の終端部は分岐さ
れると共にその分岐された一方が金庫室と連通す
る収納側硬貨排出部とされ、他方が返却口と連通
する返却側硬貨排出部とされている。
ところで、複数種の硬貨を受け入れるタイプの
機器にあつては、上記選別軌道と蓄積軌道による
硬貨軌道がそれぞれの硬貨毎に設けられるもので
あり、二種類の硬貨を扱う機器にあつては二系統
の硬貨軌道が設けられている。
(従来の技術) ところで、従来においてはその硬貨軌道毎に金
庫室へ通ずる硬貨導入口が設けられていた。(前
者)。
また、従来、特公昭42−20214号公報に示され
るように、二系統の硬貨軌道を有していながら金
庫室への硬貨導入口が一つになつているタイプの
ものがあつたが、この場合は金庫入口まで2種の
硬貨を一ケ所へ集めるためにロート等の部品を必
要とするものであつた。(後者) (考案が解決しようとする課題) 従つて、従来の前者の構造のこの種の機器にお
いては金庫室に複数個の硬貨導入口が形成される
ことになり、金庫室の安全性が低下するという問
題点があると共に、金庫室の中央部近傍にすべて
の硬貨導入口を形成することができないため、金
庫室の収容硬貨枚数を多く取ることができないと
いう問題点があつた。すなわち、金庫室に落下し
た硬貨は三角山を形成するようにして積層される
ため、金庫室への硬貨導入口が側方にあるよりも
中央部にあるほうがより多く収容することができ
るものである。
また、従来の後者の特公昭42−20214号公報に
示される構造の場合には、軌道と金庫の間にある
程度の距離が必要であり、それだけ高さを必要と
するので電話機全体の高さもそれだけ大きくなる
という問題点があつた。
本考案は以上のような点に鑑みて成されたもの
であり、複数種の硬貨を受け入れるために複数の
硬貨軌道を有する構造でありながら、金庫室の安
全性が低下するおそれがなく、しかも収容硬貨枚
数を多く取ることができるコンパクトな硬貨収納
返却装置を堤供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 次に、上記の目的を達成するための本考案の構
成を、実施例に対応する図面を参照して説明す
る。
すなわち、本考案は、筐体内に立設される硬貨
の転動通路を形成するための硬貨選別軌道板(中
板)7に、 該硬貨選別軌道板7の上縁部の略中間の一か所
に設けられた中板側硬貨導入口21と、 この中板側硬貨導入口21の下方に設けられて
直径の異なる二種類の硬貨を左右に振り分けるク
レードル機構23と、 このクレードル機構23により振り分けられた
直径の異なる二種類の硬貨を別々に導いて所定の
直径厚さ以下の硬貨を軌道外へ排除する第1及び
第2の選別部24,25であつて前記硬貨選別軌
道板7の板面に沿つて左右外方に向けて傾斜状に
設けられた第1及び第2の選別部24,25と、 前記第1及び第2の選別部24,25の下段に
設けられて直径の異なる二種類の硬貨を別々に蓄
積する第1及び第2の蓄積軌道30,31であつ
てその下部は前記硬貨選別軌道板7の下端中央部
に向けて傾斜状に設けられると共に、各終端は対
向されている第1及び第2の蓄積軌道30,31
と、 前記第1及び第2の蓄積軌道30,31の各終
端にそれぞれ別個に操作自在として設けられた左
右の収納側ストツパ34,35と、 前記硬貨選別軌道板7の下縁部の略中間であつ
て前記左右の収納側ストツパ34,35の間に設
けられて下方の金庫室導入口と連通される収納側
硬貨排出部O1と、 前記左右の収納側ストツパ34,35の外方側
における前記第1及び第2の蓄積軌道30,31
の底部に形成されてそれぞれ返却口と連通する左
右の返却側硬貨排出部O2,O2と、 前記左右の返却側硬貨排出部O2,O2に同時に
開閉操作自在として設けられた左右の返却側スト
ツパ32,33と、 が設けられていることを特徴とする硬貨収納返却
装置にある。
(作用) 上記本考案の構成において、中板側硬貨導入口
21から投入された硬貨は、クレードル機構23
によつて、左右に振り分けられる。この振り分け
られた硬貨は、夫々、第1及び第2の選別部2
4,25によつてその良否が選別された後、第1
及び第2の蓄積軌道30,31に蓄積され、左右
の収納側ストツパ34,35の作動によつて、必
要枚数のものが収納側硬貨排出部O1から金庫室
導入口に落し込まれて収納される。残りの蓄積硬
貨は、左右の返却側ストツパ32,33の作動に
より左右の返却側硬貨排出部O2,O2を通つて返
却口に返却される。
ここにおいて、上記第1及び第2の選別部2
4,25と第1及び第2の蓄積軌道30,31に
よつて形成される硬貨軌道Rは、その二種類の硬
貨を選別する機能を有しているが、硬貨選別軌道
板(中板)7から金庫室へ導く収納側硬貨排出部
O1は1個で且つ中板7の中央部に設けられてい
るので、金庫室への硬貨導入口14は1個で良
く、それだけ金庫室を強固な構造とすることがで
き、安全性の高いものとなつており、さらに、そ
の硬貨導入口14を金庫室の中央部に形成するこ
とができ、それだけ収容硬貨枚数が多く取れるこ
とになる。すなわち、金庫室内の収容硬貨は三角
山を形成するようにして積層されるため、硬貨導
入口14は側方にあるよりも中央部にあるほうが
多く収納することができるものである。
また、硬貨軌道Rは、中板7の上縁部の略中間
から下縁部の略中間にかけて、略ハ字状及び略逆
ハ字状に連続して略対称形状に形成されることに
なり、上下にコンパクトな構造となつている。
(実施例) 次に本考案に係る装置の一実施例を図面につい
て説明する。
図中1は本考案に係る装置が用いられている公
衆電話機であり、この公衆電話機1は金庫室等を
内包する下部筐体2と硬貨軌道R及び電話機回路
等を内包する上部筐体3を有しており、この上部
筐体3は第1図において外形線のみ一点鎖線で記
載されている。すなわち、公衆電話機1は上下に
二分割とされ、上部筐体3は、下部筐体2に固定
されているレール4,4に沿つて垂直に移動自在
とされている。このレール4,4は、上記下部筐
体2の左右両側部における上面2aより突出して
設けられる左右支持板5,6の外側面に形成され
ており、この左右支持板5,6間に硬貨軌道Rを
有する中板7及び電話機回路が実装される回路基
板(図示せず)等が着脱自在に固定されている。
上記左右支持板5,6にはそれぞれ外側面に上記
レール4,4と、該レール4,4間に取り付けら
れるパツチン錠8とが設けられており、上端縁に
は第1の中板支持部9と第2の中板支持部10と
が設けられている。一方、この左右支持板5,6
の内側面における上記各支持部9,10の垂直下
部位置には、それぞれ第1の中板係合突起11と
第2の中板係合突起11′が形成されており、こ
の左右支持板5,6間に保持される前記中板7の
左右両側辺には、上記第1の中板支持部9あるい
は第2の中板支持部10と係合される係合ピン1
2が植設され、さらに中板の左右両側辺における
下端辺には、上記第1の中板係合突起11あるい
は第2の中板係合突起11′と係合される切欠状
の係合凹部13が形成されている。
また、上記下部筐体2上における略中央位置に
は金庫室導入口14が形成され、前面近傍位置に
は返却口15と連通する返却口導入口15aが形
成されており、上記金庫室導入口14の周辺部か
ら返却口導入口15aとの間には、返却口導入口
15a側に傾斜する返却ロート16が設けられて
いる。また、必要に応じて第4図の二点鎖線で示
すように上記返却ロート上には縦形の返却ロート
16aが設けられ、後述する選別部24,25か
ら返却ロート16へ返却硬貨を導く機能を有して
いる。
さらに、前記左右支持板5,6及び中板7につ
いて詳述すれば、該左右支持板5,6の上端辺に
形成される前記第1の中板支持部9と第2の中板
支持部10はU字状に切り欠かれた形成とされ、
第2の中板支持部10は、第1の中板支持部9よ
り浅く形成されて上部に位置されると共に、前方
に位置されており、これに伴つて、前記第2の中
板係合突起11′は、第1の中板係合突起11よ
り上部に且つ前方に位置されている。また上記第
1の中板支持部9と第1の中板係合突起11の形
成位置は、この第1の中板支持部9に係合ピン1
2が係合され、第1の中板係合突起11に係合凹
部13が係合された際に、中板7の下端中央部が
前記金庫室導入口14と連続する位置に設定され
ている。一方、中板7における係合ピン12の上
部にはパツチン錠8の締め付けリング8aと係合
される受け金具18が取り付けられており、この
パツチン錠8により下部筐体2側に強固に固定さ
れる中板7は、第4図の概略構成図に示す硬貨軌
道Rを有している。この硬貨軌道Rは、前記上部
筐体3に形成された硬貨投入口20の下部に位置
される中板側硬貨導入口21と、この中板側硬貨
導入口21の直下に設けられ投入硬貨の投入速度
を減少させる緩衝板22と、この緩衝板22の次
段に設けられ硬貨の大きさに応じて左右に振り分
けるクレードル機構23と、このクレードル機構
23により振り分けられた小径の硬貨を導いて所
定の直径厚さ以下の硬貨を軌道外へ排除する第1
の直径厚さ選別部24と、上記クレードル機構2
3により振り分けられた大径の硬貨を導いて所定
の直径厚さ以下の硬貨を軌道外へ排除する第2の
直径厚さ選別部25と、この第1、第2の直径厚
さ選別部24,25におけるそれぞれの次段に設
けられ永久磁石M1による第1、第2の磁気選別
部26,27と、この第1、第2の磁気選別部2
6,27の各次段に設けられ永久磁石M2とレバ
ーLによる第1、第2の軽量選別部28,29
と、この軽量選別部28,29の各次段に設けら
れ各選別部を通過した適正硬貨を蓄積する第1、
第2の蓄積軌道30,31を有しており、上記蓄
積軌道30,31の各終端には前記返却ロート1
6と蓄積軌道30,31との間を開閉操作する返
却側ストツパ32,33と、金庫室導入口14と
蓄積軌道30,31との間を開閉操作する収納側
ストツパ34,35が設けられている。しかして
上記収納側ストツパ34,35間における中板7
の下端が収納側硬貨排出部O1とされ、返却側ス
トツパ32,33のそれぞれの下端が返却側硬貨
排出部O2,O2とされている。
一方、前記左右支持板5,6に形成されている
レール4の途中には、上部筐体3の挿入を一時係
止させる係止操作レバー36が設けられており、
この係止操作レバー36は第5図に示すように略
短冊状の板体とされ、その中央部がレール4の外
側近傍において支持板5より突出されている枢軸
37に枢着されている。しかしてこの係止操作レ
バー36の一端が係止端部36aとされ、この係
止端部36aは上記レール4の一部を貫通して該
レール4の内側方に引つ込み自在に突出されてお
り、また係止操作レバー36の他端は該係止操作
レバー36の係脱操作を行う手動操作端部36b
とされ、さらにこの係止操作レバー36の一部に
は、他端が支持板5に固定されているスプリング
38の一端が固定されて該スプリング38により
係止端部36aはレール4の内側方に附勢されて
いる。上記レール4,4間には上部筐体3側に形
成されている筐体側レール39,39が摺動自在
に嵌合されて、これにより上部筐体3と中板7と
の位置決め、すなわち、硬貨投入口20と中板側
硬貨導入口21との位置決めが強固に且つ確実に
なされている。
一方、前記上部筐体3側に設けられているダイ
ヤル装置Dと下部筐体2側に設けられている電話
機回路基板とは、第7図に示すように中間に着脱
コネクタ41を有するケーブル40により接続さ
れており、このケーブル40の長さは、上部筐体
3が係止操作レバー36により支持板5,6の途
中で係止された状態でコネクタ41の着脱操作を
行い得る最短長さに設定されている。
次に、上述した構成による電話機における各装
置の作用を説明する。
まず、硬貨投入口20に小径の硬貨C1を投入
すると、該小径の硬貨C1は中板側硬貨導入口2
1を通つて緩衝板22に衝突し、ここで強く投入
された際の過剰速度分が減少されて次段のクレー
ドル機構に至る。ここで小径の硬貨C1はクレー
ドル機構23の回動ピン23a,23b間を通過
し、第1の直径厚さ選別部24に入り、ここで所
定の直径厚さ以下の硬貨は該直径厚さ選別部24
の軌道から外れて返却ロート16上に落下して返
却口15に至る。また、上記第1の直径厚さ選別
部24において適正な直径厚さを有する硬貨は第
1の磁気選別部26と第1の軽量選別部28を通
過して第1の硬貨蓄積軌道30において蓄積され
るのであるが、上記第1の磁気選別部26では強
磁性体の不正硬貨が磁石M1により吸着される磁
性選別が行なわれており、この磁石M1により吸
着された硬貨は電話機のフツク掛け操作に連動し
て返却ロート16上に落下されるようになつてい
る。また、上記軽量選別部28においては、適正
質量を有する硬貨はレバーLに衝突し、レバーL
と磁石M2との吸引力を振り切つて蓄積軌道30
内に落下するが、所定の質量に満たない硬貨はレ
バーLに跳ね返されて返却ロート上に落下する。
また、前記硬貨投入口20に大径の硬貨C2
投入した場合には、前記クレードル機構におい
て、上記大径の硬貨C2は回動ピン23a,23
b上に乗り、該回動ピン23a,23bと共に回
動して第2の直径厚さ選別部25に導かれる。し
かして大径の硬貨C2は上記小径の硬貨C1と同様
に直径厚さ選別と磁性選別並びに軽量選別が行な
われ、第2の蓄積軌道に至る。上記第1、第2蓄
積軌道30,31のそれぞれに蓄積された小径の
硬貨C1と大径の硬貨C2は、通話情報に応じて開
閉操作される収納側ストツパ34,35により、
順次金庫室導入口14に導かれるのであるが、各
収納側ストツパ34,35が同時に開放されるこ
とがないため、一方の収納側ストツパ34もしく
は35が開放されると他方の収納側ストツパ35
もしくは34が硬貨C1,C2のガイドとしての機
能を果たすものである。すなわち、一方の収納側
ストツパ34が開放された際には、小径の硬貨
C1が第1の蓄積軌道から出て他方の収納側スト
ツパ35に当り、該収納側ストツパ35にガイド
されて金庫室導入口14に至る。また、フツク掛
け情報により返却側ストツパ32,33が開放さ
れると、各硬貨C1,C2は共に返却ロート16に
ガイドされて返却口15に至る。
次に、選別精度のチエツク、投入試験あるいは
使用硬貨の変更、料金改定の際に行われる硬貨軌
道Rの調整試験手順について説明する。
まず、上部筐体3を左右支持板5,6に沿つて
上方に持ち上げて、第6図Aに示すように筐体側
レール4の下端と係止操作レバー36とが係合さ
れた状態にする。この状態で第7図に示すように
ダイヤル装置Dと電話機回路とを結ぶケーブル4
0のコネクタ41を分離して、さらに筐体3を上
昇させて下部筐体から上部筐体3を分離させるの
であるが、このとき、上記係止操作レバー36に
より、上部筐体3を分離途中で支持できることか
ら、そのコネクタ41の分離あるいは接続操作が
容易であるとともに、ケーブル40を必要以上に
長くする必要がないためケーブル40が雑音を拾
つたり、返却ロート16等に絡み付くといつた事
故が軽減されることになる。
次に、第2図に示すようにパツチン錠8を外し
て中板7を持ち上げ、第1の中板支持部9と係合
ピン12との係合及び第1の中板係合突起11と
係合凹部13との係合を解き、第3図に示すよう
に第2の中板支持部10と係合ピン12とを係合
させ、且つ第2の中板係合突起11′と係合凹部
13とを係合させる。この状態は、中板7の下端
に形成されている収納側硬貨排出部O1の下面に
返却ロート16が位置されるため、硬貨軌道Rを
通過した硬貨は金庫室に落下することなく返却口
15に落し込まれる。従つて、この第3図に示す
状態での硬貨軌道の調整・試験作業は、硬貨を紛
失するおそれがなく、且つ金庫室内から硬貨を取
り出す手間を必要としないものとなつている。
また、上記中板7は、通常左右支持板5,6と
パツチン錠8と第1の中板支持部9及び第1の中
板係合突起11により、強固に固定保持されてい
ると共に、上部筐体3は左右支持板5,6のレー
ル4により強固に固定保持されているので、硬貨
投入口20が上部筐体3側に設けられているにも
かかわらず、該硬貨投入口20から硬貨軌道Rへ
の硬貨の流れは非常に円滑なものとなつている。
しかも、上記硬貨投入口20と中板7とは別体と
されていることから、硬貨投入口20に無理な力
が加えられても、高精度が要求される硬貨軌道R
にまでその影響が伝えられるおそれがないものと
なつている。
また、前記硬貨軌道Rは、その二種類の硬貨を
選別する機能を有しているが、中板7から金庫室
へ導く収納側硬貨排出部O1は1個で且つ中板7
の中央部に設けられているので、金庫室への硬貨
導入口14は1個で良く、それだけ金庫室を強固
な構造とすることができ、安全性の高いものとな
つており、さらに、その硬貨導入口14を金庫室
の中央部に形成することができ、それだけ収容硬
貨枚数が多く取れることになる。すなわち、金庫
室内の収容硬貨は三角山を形成するようにして積
層されるため、硬貨導入口14は側方にあるより
も中央部にあるほうが多く収納することができる
ものである。
以上説明したように本考案によれば、二種類の
硬貨を別々に蓄積する各蓄積軌道の終端を中板の
下端中央位置に集めて、一個の硬貨導入口に導く
ようにしたので、コンパクトな装置でありながら
金庫室に形成する硬貨導入口は一個で済み、それ
だけ金庫室を強固な構造とすることができ、安全
性が向上する効果があると共に、その硬貨導入口
を金庫室の中央部に形成することができ、それだ
け収容硬貨枚数を多く取ることができる効果があ
る。
また、硬貨軌道は、中板の上縁部の略中間から
下縁部の略中間にかけて、略ハ字状及び略逆ハ字
状に連続して略対称形状とされているので、該軌
道の高さを最小限におさえることが出来使用され
る電話機の高さを低くすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る装置が用いられている公
衆電話機の内部構造を示す斜視図、第2図は中板
を取り外した状態を示す斜視図、第3図は中板を
第2の中板支持部に取り付けた状態を示す斜視
図、第4図は硬貨軌道の構成を示す中板の概略構
成図、第5図は支持板の側面図、第6図A,Bは
係止操作レバーの作用を示す動作説明図、第7図
は係止操作レバーにより電話機の上部筐体が係止
された状態を示す斜視図。 2,3……筐体、7……中板、14……硬貨導
入口、15……返却口、30……第1の蓄積軌
道、31……第2の蓄積軌道、32,33……返
却側ストツパ、34,35……収納側ストツパ、
O1……収納側硬貨排出部、O2……返却側硬貨排
出部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 筐体内に立設される硬貨の転動通路を形成する
    ための硬貨選別軌道板7に、 該硬貨選別軌道板7の上縁部の略中間の一か所
    に設けられた硬貨導入口21と、 この硬貨導入口21の下方に設けられて直径の
    異なる二種類の硬貨を左右に振り分けるクレード
    ル機構23と、 このクレードル機構23により振り分けられた
    直径の異なる二種類の硬貨を別々に導いて所定の
    直径厚さ以下の硬貨を軌道外へ排除する第1及び
    第2の選別部24,25であつて前記硬貨選別軌
    道板7の板面に沿つて左右外方に向けて傾斜状に
    設けられた第1及び第2の選別部24,25と、 前記第1及び第2の選別部24,25の下段に
    設けられて直径の異なる二種類の硬貨を別々に蓄
    積する第1及び第2の蓄積軌道30,31であつ
    てその下部は前記硬貨選別軌道板7の下端中央部
    に向けて傾斜状に設けられると共に各終端は対向
    されている第1及び第2の蓄積軌道30,31
    と、 前記第1及び第2の蓄積軌道30,31の各終
    端にそれぞれ別個に操作自在として設けられた左
    右の収納側ストツパ34、35と、 前記硬貨選別軌道板7の下縁部の略中間であつ
    て前記左右の収納側ストツパ34,35の間に設
    けられて下方の金庫室導入口と連通される収納側
    硬貨排出部O1と、 前記左右の収納側ストツパ34,35の外方側
    における前記第1及び第2の蓄積軌道30,31
    の底部に形成されてそれぞれ返却口と連通する左
    右の返却側硬貨排出部O2,O2と、 前記左右の返却側硬貨排出部O2,O2に同時に
    開閉操作自在として設けられた左右の返却側スト
    ツパ32,33と、 が設けられていることを特徴とする硬貨収納返
    却装置。
JP3582282U 1982-03-16 1982-03-16 硬貨収納返却装置 Granted JPS58139761U (ja)

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