JPS6329034B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、連続した布地を製品部分と屑部分
とに分けて自動切断する布地切断機の改良に関す
る。

（従来の技術） 従来より、第６図に示すような、連続した布地
１を製品部分２と屑部分３とに分けて切断する布
地切断機が知られている。

この従来の布地切断機の構成は、布地送り装置
４の製品部分２と屑部分３とのローラー回転量９
を交互に検出しその検出信号を制御装置７へ送る
ローラー回転量検出装置５（ロータリーエンコー
ダー）と、この検出信号をうけて布地送り装置４
と布地切断装置６へ制御信号を出力する制御装置
７（シーケンサー）と、この制御信号をうけて布
地送りの始動・停止をする布地送り装置４と、前
記制御信号をうけて連続した布地１を製品部分２
と屑部分３とに分けて切断する布地切断装置６と
からなるものである。

この従来の布地切断機の動作は、次の通りであ
る。

Ａ 布地切断装置６の切断刃８の直下に、連続し
た布地１の屑部分３の先端を設定する。

Ｂ 布地送り装置４が作動開始する。

Ｃ ローラー回転量検出装置５（ロータリーエン
コーダー）は、屑部分３の長さに等しいあらか
じめこのローラー回転量検出装置５に設定され
ている布地送り装置４のローラー回転量９を検
出する。

Ｄ 布地送り装置４が作動停止する。

Ｅ 布地切断装置６が作動して、屑部分３の切断
個所を切断する。

Ｆ 布地送り装置４が作動開始する。

Ｇ 次に、ローラー回転量検出装置５（ロータリ
ーエンコーダー）は、製品部分２の長さに等し
いあらかじめこのローラー回転量検出装置５に
設定されている布地送り装置４のローラー回転
量９を検出する。

Ｈ 布地送り装置４が作動停止する。

Ｉ 布地切断装置６が作動して、製品部分２の切
断個所を切断する。

Ｊ 以上、Ａ）〜Ｉ）の工程動作を繰り返す。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、前記従来の技術には、以下のような３
つの問題点がある。

まず第１に、この従来の布地切断機の始動開始
時に、連続した布地１を正確に設定位置に設定す
る作業が必要であるが、この作業が煩雑である。
第２に、連続した布地１の屑部分３と製品部分２
との各々の長さが正確に全て一致するように、順
次、作業者が布地１を加圧接着する作業が必要で
あるが、この作業は作業者にとつてたいへん疲れ
煩雑である。第３に、上記の第１、及び、第２の
作業を作業者が正確に行なわないと、連続した布
地１の屑部分３と製品部分２との各々の切断個所
のみを正確に、この従来の布地切断機で自動切断
することは、不可能である。

よつて、この従来の布地切断機では、作業効率
の向上、及び、品質の向上を図ることは、困難で
ある。

そこで、本発明においては、 布地切断機の始動開始時に、連続した布地１を
正確に設定位置に設定する作業が不要となり、
又、連続した布地１の屑部分３と製品部分２との
各々の長さが正確に全て一致するように、順次、
作業者が布地１を加圧接着着する作業が不要とな
り、しかも、連続した布地１の屑部分３と製品部
分２との各々の切断個所のみを正確に自動切断で
きる、布地切断機を提供することを目的とする。

つまり、従来よりも作業効率の向上、及び、品
質の向上を図ることができる布地切断機を提供す
ることを目的とする。

（問題点解決の手段） 以上の問題点を解決する為、本発明のとつた手
段は、 布地送りの停止・始動をする布地送り装置と、
布地の切断箇所を切断する布地切断装置と、前記
布地送り装置及び布地切断装置を制御する制御装
置と、布地の切断箇所を検出する切断箇所検出装
置とからなる布地切断機において、前記切断箇所
検出装置が布地を挟むように配されて前記布地を
透過する光の増減によつて切断箇所の始りと終り
とを検出する光電センサーであることを特徴とす
る布地切断機である。

この布地切断機にあつては、切断箇所検出装置
１０の光電センサーが連続した布地１の製品部分
２と屑部分３との切断箇所２０を布地１を透過す
る光の増減によつて検出 （発明の作用） 上記手段をとることによつて、以下の作用があ
る。

この布地１の切断箇所２０を検出する切断箇所
検出装置１０を設けることによつて、この切断箇
所検出装置１０が確実に連続した布地１の製品部
分２と屑部分３との切断箇所２０を検出するもの
であるから、まず第１に、この布地切断機の始動
開始時に、連続した布地１を正確に設定位置に設
定する作業が必要なる。つまり、布地１の設定が
容易となる。第２に、連続した布地１の屑部分３
と製品部分２との各々の長さが正確に全て一致す
るように、順次、作業者が布地１を加圧接着する
作業が必要なくなる。つまり、布地１を加圧接着
する作業が容易となる。しかも、第３に、連続し
た布地１の製品部分２と屑部分３との各々の切断
箇所２０のみを正確に自動切断できる。

以上より、従来よりも作業効率の向上、及び、
品質の向上を図ることができる。

（実施例） 以下に、図面を参照して、この発明の好適な実
施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施
例に記載されている構成部分の寸法、材質、形
状、その相対配置などは、特に特定的な記載がな
い限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定す
る趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない
ものである。

第１図は、本発明の一例である布地切断機の正
面図を示すものである。

第２図は、第１図に示す、本発明の一例である
布地切断機の工程動作の流れを示すフローチヤー
トである。

第３図と第４図とは、本発明の一例である布地
切断機を構成する布地切断部分記憶装置１１の外
観を示す側面図と正面図とを示すものである。

第５図は、本発明の一例である布地切断機を構
成する布地切断部分記憶装置１１の回路図を示す
ものである。

この第１図に示す、本発明の一例である布地切
断機の構成は、布地１を挟むように配されて前記
布地１を透過する光の増減によつて布地１の切断
箇所２０の始り１２と終り１３とを検出する切断
箇所検出装置１０である光電センサーＡと、この
光電センサーＡからの信号を受けて動作開始し、
設定時間経過後、動作停止し、制御装置７へ信号
を出力する布地送り時間設定装置１４と、前記光
電センサーＡからの信号をうけて布地１の切断部
分の長さ｛布地１の切断箇所２０の始り１２と終
り１３と｝を記憶し制御装置７へ信号を出力する
布地切断部分記憶装置１１と、この布地切断部分
記憶装置１１と前記布地送り時間設定装置１４と
から信号をうけて、布地送り装置４と布地切断装
置６とに信号を出力する制御装置７と、この制御
装置７からの信号を受けて布地送りの始動・停止
をする布地送り装置４と、前記制御装置７からの
信号を受けて布地１の切断箇所２０の始り１２と
終り１３とを切断する布地切断装置６とからなる
ものである。

ここで、第１図に示す、本発明の一例である布
地切断機の工程動作の流れを、第２図のフローチ
ヤートをもとに簡単に説明する。

イ まず、光電センサーＢ１５が布地１の‘たる
み’を検知すると、布地切断機が動作開始す
る。

ロ 次に、切断箇所検出装置１０である光電セン
サーＡが布地１を透過する光の増減によつて布
地１の切断箇所２０の始り１２を検知すると、 ハ 布地送り時間設定装置１４が動作開始し、布
地送り装置４の布地送り速度を1/2に減速し、
布地切断部分記憶装置１１のギヤードモーター
１６の回転軸に冠着されスリツト１７を設けた
円盤１８が第５図に示す位置より右に回転開
始する。

ニ そして、光電センサーＡが布地１を透過する
光の増減によつて布地１の切断箇所２０の終り
１３を検知すると、布地切断部分記憶装置１１
のギヤードモーター１６の回転軸に冠着されス
リツト１７を設けた円盤１８が第５図に示す位
置で回転停止する。

ホ 次に、布地送り時間設定装置１４が設定時間
を検知すると、布地送り装置４が布地送りを停
止し、布地切断装置６が布地１の切断箇所２０
の始り１２を切断する。

ヘ すると、前記布地切断部分記憶装置１１のギ
ヤードモーター１６の回転軸に冠着されスリツ
ト１７を設けた円盤１８が第５図に示す位置
より左に逆回転開始と同時に、布地送り装置４
が作動開始する。そして、ギヤードモーター１
６の回転軸に冠着されスリツト１７を設けた円
盤１８が第５図に示す元の位置に戻ると、小
型光電センサー１９がスリツト１７を検知し、
ギヤードモーター１６が回転停止する。そし
て、布地送り装置４が作動停止する。

ト そして、布地切断装置６が布地１の切断箇所
２０の終り１３を切断する。

チ そして、布地送り装置４の布地送り速度が元
に、復帰する。

リ 以上、イ）〜チ）の工程動作を繰り返す。

ヌ そして、光電センサーＢ１５が、布地１の‘
たるみ’を検知しなくなると、つまり、布地１
が送られなくなると、布地切断機は自動的に停
止する。

ここで、布地切断部分記憶装置１１の構成は、
第３図、第４図に示すように、ギヤードモーター
１６と、このギヤードモーター１６の回転軸に冠
着されスリツト１７を設けた円盤１８と、この円
盤１８の外周に取り付けられた小型光電センサー
１９とからなるものである。そして、ギヤードモ
ーター１６の回転速度は、１秒〜２秒以内／１回
転、に設定してある。又、小型光電センサー１９
の代りにマイクロスイツチを利用してもよい。

本実施例では、切断箇所検出装置１０を第１図
に示す位置に設置したので、布地切断部分記憶装
置１１と、布地送り時間設定装置１４とを設けて
いる。

このようにした場合、布地１の切断箇所２０を
検出する切断箇所検出装置１０である光電センサ
ーＡを正確に、布地切断装置６の切断刃８の直
下、又は、直上に設置すれば、布地切断部分記憶
装置１１と、布地送り時間設定装置１４とを設け
る必要はなくなるが、切断箇所検出装置１０を第
１図に示す位置に設置すると、切断箇所検出装置
１０である光電センサーＡを正確に、布地切断装
置６の切断刃８の直下、又は、直上に設置する煩
雑な作業が必要なく、又、布地切断装置６の切断
刃８の急激な降下の際、生ずる振動の為、光電セ
ンサーＡの設定がずれた場合の、光電センサーＡ
の設定修正作業の必要がなくなる。

又、切断箇所検出装置１０である光電センサー
Ａを正確に、布地切断装置６の切断刃８の直下、
又は、直上に設置する場合、光電センサーＡを設
置するのに十分な設置スペースがとれないので光
電センサーＡの設置作業が煩雑であるが、光電セ
ンサーＡを第１図に示す位置に設置すれば、十分
な設置スペースがとれるので光電センサーＡの設
置作業が前者と比較すると容易である。

ここで、特に、布地１の切断部分の長さ｛布地
１の切断箇所２０の始り１２と終り１３と｝を記
憶するのにギヤードモーター１６を利用した布地
切断部分記憶装置１１を使用したので、マイコン
を利用した場合と比較して、構造が簡単で、故障
しにくく、安価に製造することができるようにな
つた。

（発明の効果） 本発明が以上の構成をとることによつて、以下
の効果を奏することができる。

この布地１の切断箇所２０を検出する切断箇所
検出装置１０を設けることによつて、この布地切
断機にあつては、切断箇所検出装置１０の光電セ
ンサーが連続した布地１の製品部分２と屑部分３
との切断箇所２０を布地１を透過する光の増減に
よつて検出するものであるから、まず第１に、こ
の布地切断機の始動開始時に、連続した布地１を
正確に設定位置に設定する作業が必要なる。つま
り、布地１の設定が容易となる。第２に、連続し
た布地１の屑部分３と製品部分２との各々の長さ
が正確に全て一致するように、順次、作業者が布
地１を加圧接着する作業が必要なくなる。つま
り、布地１を加圧接着する作業が容易となる。し
かも、第３に、連続した布地１の製品部分２と屑
部分３との各々の切断箇所２０のみを正確に自動
切断できる。

以上より、従来よりも作業効率の向上、及び、
品質の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一例である布地切断機の正
面図を示すものである。第２図は、第１図に示
す、本発明の一例である布地切断機の動作の流れ
を示すフローチヤートである。第３図と第４図と
は、本発明の一例である布地切断機を構成する布
地切断部分記憶装置１１の外観を示す側面図と正
面図とを示すものである。第５図は、本発明の一
例である布地切断機を構成する布地切断部分記憶
装置１１の回路図を示すものである。第６図は、
従来の布地切断機の正面図を示すものである。 符号の説明、１……布地、２……製品部分、３
……屑部分、４……布地送り装置、５……ローラ
ー回転量検出装置、６……布地切断装置、７……
制御装置、８……切断刃、９……ローラー回転
量、１０……切断箇所検出装置、１１……布地切
断部分記憶装置、１２……始り、１３……終り、
１４……布地送り時間設定装置、１５……光電セ
ンサーＢ、１６……ギヤードモーター、１７……
スリツト、１８……円盤、１９……小型光電セン
サー、２０……切断箇所。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 布地送りの停止・始動をする布地送り装置
   と、布地の切断箇所を切断する布地切断装置と、
   前記布地送り装置及び布地切断装置を制御する制
   御装置と、布地の切断箇所を検出する切断箇所検
   出装置とからなる布地切断機において、前記切断
   箇所検出装置が布地を挟むように配されて前記布
   地を透過する光の増減によつて切断箇所の始りと
   終りとを検出する光電センサーであることを特徴
   とする布地切断機。