JPS6328907A - 導電作業服 - Google Patents

導電作業服

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JPS6328907A
JPS6328907A JP59271559A JP27155984A JPS6328907A JP S6328907 A JPS6328907 A JP S6328907A JP 59271559 A JP59271559 A JP 59271559A JP 27155984 A JP27155984 A JP 27155984A JP S6328907 A JPS6328907 A JP S6328907A
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JP
Japan
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thermal
cloth
spray
metal
sheet
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JP59271559A
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井上 猛司
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気工事における活線作業のような、作業服と
人体の間に生じる電位差によって不快感ないし危険を生
じるJうな作業時に着用する被服に関する。
電源を切らない状態で電気配線の工事を行なうことがし
ばしば行なわれる。この作業を活線作業などと呼んでい
るが、人体が事実上の導電体であるために、電荷を持つ
ようになる。高電圧の作業の場合には人体電位も高くな
り、着衣が絶縁性の場合には電位差が生じる場合があり
、それによってショックを受けたり、場合によっては危
険な事態を招くことがある。これを防止するために導電
作業服を着用する。
従来の導電作業服は金属繊維あるいは炭素繊維などの導
電繊維を有機繊維とかなり密に交織あるいは交編したも
のであり、材料が高価である上加工も難かしいため高価
なものであった。
本発明は安価であり、しかも着用性耐久性などが従来の
導電作業服に対し優るとも劣らぬ高性能を有する導電作
業服である。本発明は金属もしくは合金を含有する溶射
成形物と該金属もしくは合金より低融点の有機繊維を主
成分とする繊維質構造物とから成ることを特徴とする導
電作業服である。
金属繊維、および炭素繊維は比較的高価な材料である上
加工も難かしい材料であることは周知である。導電作業
服を安価に作るためには布帛類の安価な金属加工を検討
するのは当然のことと思われる。布帛類の金属加工法と
して最も簡便なものは金属箔のラミネート加工と思われ
る。この方法の欠点は布が硬化して作業服としての作業
性が悪くなる上通気性がないため発汗しゃすく着ごこち
が非常に悪いことである。また布帛を金属メッキする方
法が知られているが、メッキ厚さを大きくすると高価番
どなり、薄くすると弱くなり、プラスチックコートによ
り保護する必要があるため導電性が十分でない欠点があ
る。他に金属蒸着する方法もあるが、これは金属メッキ
以上に厚くするとコストが高くなる上、金属層の強さが
メッキ以上に小さいことが欠点である。
本発明は従来技術にくらべて厚い金属膜を安価に被覆し
、しかも被服として十分な強さを持たせた複合物による
4電作業服である。
従来から無機物をコートする高能率の技術として、コー
トする物質を融着可能な高温微粒子とし、被加工材に高
温流体と共に吹きつけて成形物を作る溶射法が知られて
おり、とくに金属材料の表面加工技術として広く行なわ
れている。最近ではセラミックスなどの表面加工にも用
いられるようになって来ているが、有機繊維材料のよう
な熱伝導率の小さい、しかも耐熱性の低い材料に対して
は加工時に熱移動が起きにくいため、溶射材料の持ち込
む熱によって被溶射物の温度が上がり、1維の劣化が生
じてうまく接合しないと言われて来た。
またこれを避けようとして溶射流体の温度を下げたり、
遠くから溶射するようにした場合、溶射粒子が一体化し
なくなり繊維材料と接合しないと言われて来た。そのた
め、繊維材料の軟化点あるいは熱分解温度よりも低い融
点を持つ溶射材料でないと加工できないということが定
説になっている。
有機繊維に対する溶射加工の例としては、木綿の布の上
に鉛を溶射して放射線遮蔽作業服とした例が知られてい
る。また特開昭52−66798号公報にはプラズマジ
ェットによる溶射にまり、ビニロン布および綿布の上に
エポキシ樹脂プレポリマー、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ナイロン11を溶射用粉体として溶射加工する例
が開示されている。これらの例はすべて有機繊維の融点
が溶射材料の融点よりも高い例であってプラズマの最高
温度は10000℃前後の高温になっているものの、実
質的な溶射加工温度は有機繊維の融点または熱分解温度
より少し低温であると考えられて来た。
本発明者は溶射技術の研究中に偶然この定説が誤まりで
あることを見出し本発明に到達したものである。また特
開昭48−52644号公報には硬質塩化ビニル板の上
に直接銅を溶射した場合、接合力の弱い溶射皮膜が得ら
れるが、硬質塩化ビニル板の上に熱硬化樹脂をコートし
て半硬化状態の時に銅を溶射すると接合力が強い溶射皮
膜が得られると述べられている。この方法はプラスチッ
ク板と金属の接合に対しては有利な方法と考えられるが
布はく類と金属の接合に対しては、布はく類と金属フィ
ルムのラミネート加工と比較すると工程の融通性が大き
いラミネート加工のほうが概して有利と考えられる。し
かし熱硬化性樹脂よりも耐熱性耐薬品性のすぐれた中間
層を設ければ中間層の存在による布はく中の有機繊維に
対する保護作用が大きいので新規なものが得られろと考
えられろ。
たとえば中間層として有機繊維より少し融点の低い金属
(合金)を用いた場合、高融点の金属を溶射した時、融
解の潜熱によって溶射材料の持ち込む熱を吸収して保護
作用を示す。このような中間層を用いた溶射の検討中に
、実験操作上のミスから中間層のない部分に有機繊維よ
りも高融点の金属を溶射し、その部分が、中間層が存在
する部分よりも剥離強度が大きいことがわかり、このこ
とから従来からの定説が誤まりであることを知った。
本発明者は種々検討した結果、溶射に用いる高温流体と
の1回当りの接触時間を短かくすること、接触後にでき
るだけ急冷することにより、主として有機繊維からなる
線維質構造物の上に、該有機繊維の融点まりもはるかに
高融点の金属やセラミックス等の無機物を溶射し、糸状
、綱状、布はく状、膜状あるいは薄板状の複合材料が得
られることがわかった。溶射によって生成する成形物の
厚さが不足する場合にはこの操作を反復すればよL10
繊維質構造物に溶射加工するに当っては該構造物をシー
ト状に成形した状態で行なう。シート状とは織物、編物
、不織布、紙のようなものおよび繊維、糸、網、綱の類
を事実上平行な状態で0き、そろえたものおよびこれら
を圧力1こより平面的に圧縮したものである。(以後こ
のような構造物をシート状物と称することにする)溶射
加工を終ったシート状物はそのままあるいは通常に用い
られる繊維加工工程を通した後使用されるが、シート状
物のひきそろえ状態を解き糸綱などを一本づつ使用する
ことができる。また−本の糸、綱をo −ラー等に平行
的にらせん状に巻きつけて溶射加工し巻きもどすことも
可能である。網の場合には目の方向に引き伸ばして平面
状にして加工することができる。またシート状物に溶射
加工したものをスリットしてテープ状とし加熱もしくは
製紐して綱状とすることもできる。シート状物は溶射加
工の前後もしくは同時に通常の繊維質材料に実施できる
種々の加工を実施することが可能である。
溶射に用いる高温流体と主として有機繊維からなるシー
ト状物との接触時間は1回当り1秒以下、好ましくは1
710〜1/10000秒とする。具体的には溶射ガン
、シート状物またはその両方を移動させ、その相対速度
すなわちシート状物の送り速度と溶射用高温流体中心軸
の相対速度を0.1雇/秒以上100TrL/秒以下と
する。具体的な装置としては布をゆっくり送りながら、
溶射ガンをシートとほぼ直交する方向にかなり高速で往
復させて溶射する装置、シートをエンドレスベルト状に
つないで環状に高速で走行させながら、溶射ガンをゆっ
くり移動させて溶射する装置、あるいは逆転可能な巻取
装置と巻出装置の間にシートを往復させておきゆっくり
移動する溶射ガンを用いて溶射する装置、糸もしくは綱
をローラーにらせん状に平行に巻きつけたものを高速回
転させ、溶射ガンを糸もしくは綱とほぼ直交する方向に
ゆっくり移動させながら溶射する装置、糸もしくは綱を
ネルソンローラーに掛けておきローラーを高速回転させ
一台もしくは複数台の溶射ガンを固定状態もしくは移動
させながら溶射する装置などが使用できる。
本発明の実施に際しては溶射されるシート状物と溶射に
用いる高温流体とが離れた後できる限り短時間で急激に
冷却する。冷却は溶射された成形物上へ気体または気体
に種々の液体、固体を分散させたものを吹きつけて行な
うことが好ましい。
好ましくは空気または不活性気体を吹きつける。
流速は1雇/秒以上、好ましくは10m/秒以上音速以
下である。冷却はさらにシート状物の裏面からも行なう
ことが好ゴしい。裏面からの冷却は回転ローラー、種々
の形の板状冷却装置など内部に除熱機構を設け1こ固体
の冷却装置を用いることが好ましい。これは固体の冷却
装置に密着させることによって、シート状物が溶射およ
び冷却のための流体流によって波打って溶射が不均一に
なることが防止できるためである。
本発明において溶射されるシート状物は多孔性であるの
で、溶射材料が一部シート状物を通過して裏まで出てし
まうことがある。溶射・されるシート状物を裏面から冷
却する装置は、溶射材料が付着しない条件に保持する必
要があり、そのためには光沢がある程度に表置を平滑化
するとともに、表面温間を200℃以下、好ましくは1
00℃以下に保持する。該冷却装置には、溶射されるシ
ート状物を密着させるための補助装置を付属させること
が好ましく、さらに溶射材料が付着した時にそれをかき
取る装置を付属させることが好ましい。
本発明の導電作業服の特徴は、主として有機繊維からな
る繊維質構造物と金属を主体とする溶射成形物とが多層
状に一体化していることであり、画成分間の接合力は有
機繊維表面の接合力および両成分の界面における絡み合
い構造によるものと見られる。このような構造は金属を
主体とする成形物にかなりの不連続性が存在する条件で
も形成可能であり、そのような不連続性の存在によって
非常に可撓性にすぐれた耐久性の良い複合材料が形成さ
れる。
本発明の導電作業服を製造する際の金属材料の溶射加工
は、原材料を火焔や放電等によって生じたプラズマの中
で溶融もしくは焼結可能な温度の微粒を形成させた後プ
ラズマ流または高温気流に乗せて前記シート状物に衝突
させる。そして該シ−膜状物と溶射に用いる高温流体の
中心軸の相対速度が0.1yrL/秒以上100?7L
/秒以下とし、該シート状物が該高温流体から離れた直
後に急冷する。これにより、前記シート状物は熱による
劣化が進まf(いうちに溶射に用いる高温流体中から取
出されろ。シート状物の冷却は高温流体に接触する前の
段階に付加することも可能である。この冷却により、シ
ート状物の熱容鳳が増加し劣化が抑制されろ。そして、
溶射量が希望の値番ζなろまでこの操作をくり返えし、
金属材料をシート状物の上に膜状、スデンジ状あるいは
一片状等に成形する。ここで、プラズマ流または高温気
流に乗った&属m粒子は、全体または粒子の表)一部あ
るいはそのバインダー成分が溶融され、音速に近い速度
あるいは超音速に加速されてシート状物に衝突する。粒
子はそれ自身の運a鴬によって繊維表面に圧看されて皮
膜状になるとともに、一部は′m維表面1ζ突き刺さっ
て固着する。渡た一部は1jaNkの間隙からシート状
物の内部に貫通し、後続の粒子と融着して網状構造を形
成する。有81繊維の表面に圧看された粒子は、持って
いる熱量jζまって有機線維の表面付近を軟化、溶融さ
せるが、これを十分な速度で冷却することによって、繊
維の芯部まで軟化することなく金w4溶射皮膜層を成形
することが可能であることを見出した。金属粒子は溶射
条件を選ぶことによって、連続的な膜状物、断続した膜
状物、膜状物の累J−物として成形される。
溶射は主として有機線維からなるシート状物lζ対し片
面から行なっても、また両面から行なってもよい。溶射
材料は一柵類である場合がもつとも簡便でコスト的にも
有利であるが、−樺類では十分な機能を得られない場合
があり、二種以上を用いることが好ましい場合がある。
二横以上の材量の溶射に対しては順次多層状に溶射して
もよく、二種の材料の境界付近で混合物を溶射すること
により組成が#i次、−万から他方へ移り変わるように
成形することも可能である。
シート状物が糸または綱をQきそろえたまうな形のもの
である場合には、ひきそろえ万を変えることにより3方
向以上から溶射することも可能である。綱のようなもの
では溶射粒子のまわりごみが十分に行なわれないので、
均一な溶射成形物を得るためにはかなり多(の方向から
溶射する必要がある。
本発明ζζおける溶射方法としては、従来から知られて
いるいずれの方法も適用できるが、火焔またはプラズマ
ジェットの中に粉体状で溶射材料を導入して溶射する方
法と火焔またはアーク放電の中に棒状の溶射材料を導入
して破砕溶融して溶射する方法が本発明の複合材料の製
造に対し好ましい。
本発明の複合材料を製造するに当ってはシート状物と溶
射ガンの相対速度はいずれの場合でも0.1〜100 
rn/秒に保つ必要がある。0.1 m/秒以下の場合
には溶射条件をどのように変えても冷却不足になり、有
機線維の劣化は避けることができない。一方zoos/
秒に近い速度では溶射ガンの移動が難かしく、シート状
物をのせた冷却ローラーを高速で回転させる方法のみが
実施可能であるが、相対速度が100.7秒を越すと遠
心力のために溶射粒子が固着しにくくなる。シート状物
と溶射ガンとの相対速度は0.5〜20m/秒が好まし
い。相対速度o、s m/秒以下の場合には溶射する金
属材料および溶射条件の限度が強く、コスト的lζ不利
である。20m/秒以上の場合1ζは装置のスタートア
ップ時の増速過程でシート状物が走行する長さが著しく
長くなり、この部分の溶射成形物の均一性を保つために
、極めて複雑な溶射量制御を行なう必要が生じ装置価格
が著しく高くなる欠点を生じる。シート状物と溶射ガン
との相対速度はさらに好ましくは1〜5m/秒である。
1s/秒以上になると、多くのタイプの溶射用金属材料
で溶射ガンの能力が最高になる条件で溶射可能になり、
これ以上相対速度を上げても溶射材料の重量ベースでの
生産速度は上らなくなる。
577L/秒までは溶射ガンの移動が可能であり、これ
以下の速度では、非常に多くのタイプの溶射加工装置が
使用可能となり、生産が極めて容易となる。とくに布帛
、紙類への溶射の場合シート状物の供給の切替え時を除
いて無停止で加工が可能であるため非常に低いコストに
なる。
多層状に溶射する場合、順次高融点のものを溶射する方
法によってきわめて高融点の溶射材料を高能率で溶射す
ることができる。とくに金属を溶射した場−合、溶射皮
膜が厚くなるにつれて急速に冷却が容易になる結果、そ
の後の溶射が高能率化する傾向がある。また、多層状に
溶射する場合、順次硬度の高いものを溶射することによ
って溶射皮膜にυび割れを生じる現象を抑制することが
可能である。伸びの少ない材料を溶射する場合には、ま
ずアルミニウム等のやわらかい金属を溶射し、その上に
や5硬い金属を溶射し、さらにその上にさらに硬い材料
を溶射することによってひび割れを大幅lζ少なくする
ことができる。
本発明の、導電作業服の材料の一成分である、主として
有機繊維からなるシート状物とは、天然および人造の有
機繊維の織物、編物、不織布、組みもの、紙などの平面
的形状の物であり、起毛、植毛、フロック加工、樹脂コ
ーティング等を行なっているものを含んでいる。この中
には若干の無機繊維、接着性樹脂、フィラー、糊剤、種
々の仕上加工剤を含有していることが可能である。
本発明の、導電作業服の材料の一成分である、金属もし
くは合金を含有する溶射成形物は、他成分である有機繊
維の融点または熱分解温度まり鍋い融点の溶射可能な金
属もしくは合金を含有する溶射成形物である。ここで、
溶射成形物は十分に電気的につながっている必要があり
、金属もしくは合金のみから成っているものであっても
よくセラミックス、プラスチックスを含有するものであ
ってもよい。
本発明における出射方法としては従来から知られている
いずれの方法も適用できるが、プラズマジェットの中に
粉体状で溶射材料を導入して溶射する方法と、火焔また
はアーク放電の中へ棒状の溶射材料を導入して破砕溶融
して溶射する方法および火焔の中に粉体状で溶射材料を
導入して溶射する方法が、本発明の導電作業服の製造C
ζ対して好ましい。
本発明の導電作業服の一成分である出射成形物の表面は
凹凸の激しい面であり、強い光沢を持たず、いわゆる梨
地状の外観を示す。溶射成形物が、展延性を持っている
場合には表面の平滑化を容易に行なうことができる。表
面の平滑化は平滑な面に強い圧力によって圧着すること
で達成できろ。
好ましくは平滑な表面を有する硬質材料のローラーには
さんで加圧処理する。有機繊維が劣化しない温度で展延
性のある材料としては、アルミニウム、亜鉛、錫のよう
な軟質の金属および合金の中から選ぶことができる。各
層の材料が展延性を持つならば、多層に溶射した成形物
でも平滑化処理が可能である。展延性がない材料の場合
でも、まず展延性を有する材料を溶射して平滑化処理を
行なった後に、その上に溶射した場合、平滑性が改善さ
れる。ただし、平滑”化処理によって溶射可能な温度条
件がせまくなり、溶射しにくくなる点注意を要する。
溶射成形物の表面の激しい凹凸のため、本発明の導電作
業服の耐摩耗性や耐屈曲性は必らずしも十分とは言えな
い。これを改良するために、表面に有機ポリマーを薄く
温布することが有効である。
有機ポリマーとして種々のものが使用できるが、ポリウ
レタン、アクリルアミド、シリコーン、エポキシ系樹脂
に使い易いものが多い。これらの樹脂は多量に使うと表
面の光沢を改善できるが、通気性が低下し耐火性が低下
する欠点が出てくる。
本発明の複合材料はシート状を成形加工したのち無機物
を溶射加工して製造することができろ。
とくに被服とする場合、溶射層を針が通りにくいので縫
製夜番ζ溶射加工したほうが良い物ができる。
ただし、溶射加工後の冷却が非常に難かしいために被服
のサイズごとに冷却装置を調整する必要があり、コスト
的には不利である。
以下実施例によって本発明を説明する。
実施例1 ビニロン紡績糸の布(日刊z2og/rre、軍備、密
度42本/インチ×42本/インチ)に米国メテコ社製
のプラズマ溶射システム7M装置を用いて銅の溶射粉体
(メテコ55)を約25μ雇の厚みに溶射成形した。溶
射条件は電圧50ポルト、!fi160アンペア、アル
ゴン流量2ノルマル立万メートル/時、布送り速度2.
2TrL/秒(溶射流2体炎に対する1回の接触時間0
.014秒)、溶射ガンの移動速度(布の送り方向と直
角)0.0577L/秒、溶射ガンと布の間隔120〜
140閑、溶射回数4回であった。溶射流体炎から布が
脱出する点へ向けて12rrL/秒の流速で冷却空気を
送り急冷した。
こうして得られた布の表向状態は良好であり、手ざわり
は原料のビニロン布よりも若干硬いがザラツキは示さな
い。水平に突き出し1こ布が支持台先端から45°斜め
下方にひいた線上まで垂れ下がる距離によって布の硬さ
を表現すると、原料のビニロン布の7cmに対して10
aIという値が得られ、溶射により少し硬くなっている
ことがわかった。
しかし、この値は布の特性としてとくに問題とする1」
ど大きい値ではない。
この布の耐摩耗性をテーパー式摩耗試験機によって調べ
た。摩耗の終点を布の表面の1/2がビニロン繊維にな
る点として、摩耗輪C8−17、荷重500gで摩耗試
験を行なったところ、摩耗寿命は300回であった。
セラミックス層の耐剥離性を調べた。セロテープのはり
柑けおよび剥離を20回くり返えしたが、実質的な剥離
は認められなかった。
この布の耐洗たく性を調べろため市販電気洗濯機(日立
製作所P F 2500青空)により、合成洗剤0.5
%溶液中で10分間洗たくしたが、実質的な変化はなか
った。
この布を巾2Cmに切って抵抗を測定したところ1.2
9/1であった。この布を縫製し作業服としたところ2
411E作業服としてすぐれた性能を示した。
実施例2 実施例1と同様のビニロン布に、米国メテコ社製のフレ
ームスプレーガン12E型を用いて直径3.0 mのア
ルミニウム線を供給して溶射を行なった。溶射条件は、
酸素流量22ノルマル立方メートル/時、アセチレン流
Ij、1.0ノルマル立方メートル/時、線材供給速度
7に9z時、布送り速度2.2m/秒、溶射ガンの移動
速度0.1.7秒、溶射ガンと布の距離200=、溶射
回数6回であった。溶射炎から布が脱出する点へ向けて
107z 7秒の流速で冷却空気を送り布を冷却した。
こうして得られた布上のアルミニウム膜の平均厚さは約
35μm、表面は梨地仕上した金属材料のような外観を
示した。手ざわりは原料のビニロン布より若干硬く少し
ザラツキがあるが、不快なほどではない。水平に突き出
した布が支持台先端から45°下方番ζひいた線上まで
垂れ下がる距離に町って布のかたさを表現すると、原料
のビニロン布の7Cmに対し18CI11という値が得
られ、溶射に詰りかなり硬くなっていることがわかった
。しかし、この値は作業服などに用いて着用上問題にな
るほどに大きい値ではない。
この布の耐摩耗性をテーパー式摩耗試験機によって調べ
た。摩耗の終点として、布の表面の1/2がビニロンm
維になる点として、摩耗輪C8−17、荷重soogで
摩耗試験を行なったところ、撃耗寿命は1,000回で
あった。
アルミニウム層の耐剥離性を調べろためにセロテープの
はり利けおよび剥離を20回くり返えしたが、実質的な
剥離は認められなかった。
この布の耐洗濯性を調べるため市販電気洗濯機(日立製
作所P F 2500青空)を用いて合成洗剤0.5%
だ液中で10分間洗濯したが、実質的な変化はなかった
この布を巾ICmに切断して抵抗を測定したところ2Ω
/mであった。この布を縫製して導電作業服としたとこ
ろすぐれた性能を有していた。
実施例3 実施例1のビニロン布の代りに、はぼ同じ1旬の木綿、
羊毛、ポリエステル、ナイロン、アクリルの紡績糸の布
を用いて実施例1と同様の条件で処理した。溶射ガンと
布の距離を刀目減して処理し1こところ、各材料に対し
て好適な距離が存在し、その距離で得られた溶射皮膜は
いずれもすぐれ1こ耐摩耗性、耐剥離性を示した。まt
コ碍られた布はくは衣服として使用可能な範囲の柔軟性
、通気性を示した。得られた布はくはすぐれた導電性を
示し1こ。
比較例1 実施例1において布送りを停止し、溶射ガンと布の距離
を加減して処理を行なったが、ビニロン繊維が溶融しな
い距離では溶射皮膜が形成されず、溶射皮膜が形成され
る条件ではビニロン繊維の溶融が起った。
溶射ガンの速度を0.177)7秒までとげるとビニロ
ン繊維が溶融せずに溶射皮膜が形成される条件が出て来
る。この時には溶射材料の飛散する割合が大きく皮膜の
成長が遅かった。
実施例4 実施例2のビニロン布の代りにほぼ同じ目付の木綿、羊
毛、ポリエステル、ナイロン、アクリルの紡績糸の布を
用い実施例2と同様の条件で処理したところ、いずれも
耐摩耗性、耐剥離性のすぐれた溶射皮膜が得られた。ま
た、得られた布は衣服として使用可能な範囲の柔軟性、
通気性を示し、すぐれた導電性を有していた。
実施例5 実施例2のビニロン布の代りに日付80〜100g/イ
のポリエステル、ナイロン、ビニロン、アクリルの長m
#、の布を用い実施例2と同様の条件で処理したところ
、いずれも耐摩耗性、耐剥離性導電性のすぐれた溶射皮
膜が得られた。
実施例6 実施例1の銅粉体の代りに、アルミニウム(メ □f−
154)、ニッケル(メテコ56cN8)、炭素網(メ
テコ91)、モリブデン(メチコロ3)、ニッケル、ク
ロム合金(メテコ43c)、ステンレスw4(メテコ4
1C)の溶射を行なったところ、いずれの場合にも均一
良好な溶射皮膜が形成されすぐれた導電性を示した。
実施例7 実施例2のアルミニウム線の代りに、亜鉛、鋼、ニッケ
ル、炭素m<メテコ社スプラスチール#10)、ステ:
/L/X(808304)0)1g射を行なったところ
、いずれの場合にも良好な溶射皮膜が形成されすぐれた
導電性を示した。
実施例8 実施例2で得られたアルミニウム溶射したビニロン布に
、さらに同じ溶射ガンを用いてステンレス線(8U83
04)を供給して溶射を行なった。
溶射条件はアルミニウムの場合と同一であった。
得られたステンレス膜の厚さは平均1oIimであった
表面は梨地仕上した金属材料のような外−を示すが、手
ざわりは粗硬でやすり状で鼠っだ。布は実施例2で得ら
れたものよりもさらに若干硬くなっていたが衣服に使用
できる範囲の柔軟性を保っテイタ。テーパーw耗試験機
によるステンレス皮膜の摩耗野分は800回でありすぐ
れた導電性を示し1こ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属もしくは合金を有する溶射成形物と該金属も
    しくは合金より低融点の有機繊維を主成分とする繊維質
    構造物とから成ることを特徴とする導電作業服
  2. (2)前項において、溶射成形物の成形時の有機繊維が
    シート状であることを特徴とする導電作業服
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4943441U (ja) * 1972-07-27 1974-04-16
JPS5266798A (en) * 1975-11-29 1977-06-02 Sumitomo Chemical Co Powder coating method of cloth

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