JPS6328666Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エクステンシヨンフロアの可動機構
の改良に関するものであつて、シートバツクと連
動してエクステンシヨンフロアを下方に傾動させ
てシートバツクの後方リクライニング角度を大に
すると共に、シートバツクを通常の状態に起立さ
せた際及び前方に倒伏させた際にはエクステンシ
ヨンフロアは自動的に水平状態に保持され荷台フ
ロアの一部として荷台フロアのスペースを実質的
に拡張して使用することができるエクステンシヨ
ンフロアを提供することを目的とするものであ
る。

従来から存在するエクステンシヨンフロアの可
動機構は、第１図、第２図に示す如くエクステン
シヨンフロア１の後縁が荷台床面２の前縁に蝶番
３により枢着され、その前縁寄りの裏面にローラ
４が取り付けられ上記ローラ４はトーシヨンバー
スプリング５によりシートバツク６の背面に弾圧
されシートバツク６を第２図鎖線に示す如く前倒
した際にはローラ４がシートバツク６の背面を転
動し乍ら溝７に嵌合されて固定されるように構成
されている。上述の公知のエクステンシヨンフロ
ア機構においてはシートバツク６が起立（通常時
の傾斜）した際にはエクステンシヨンフロア１も
起立し、荷台フロア２を広く使用することができ
ず、又シートバツク６を前倒しした場合にはエク
ステンシヨンフロア１の上面は、荷台フロア２の
上面、シートバツク６の背面よりも上方に突出す
ることになりエクステンシヨンフロア１を荷台フ
ロア２の一部として使用する際不便であつた。本
考案は上述の公知のエクステンシヨンフロアの可
動機構の欠点を改良したものである。而してその
要旨とするところは、荷台フロアの前面にエクス
テンシヨンフロアの後端を枢着して、荷台フロア
の上面とエクステンシヨンフロアの上面とが面一
可能となるように構成され、上記エクステンシヨ
ンフロアの裏面の前後方向に向けて取付けたガイ
ドプレートに前後方向に延在させたガイド条孔を
形成し、シートの取付位置と荷台フロアとの間の
スペースにおけるフロアに設けたロツド取付ブラ
ケツトにロツドの中間を枢着し該ロツドの一端は
上記ガイド条孔にガイド可能且ガイド条孔の前方
に弾圧されて支持させ、ロツドの他端とシートバ
ツクの下方とをワイヤーにより連結したことを特
徴とするエクステンシヨンフロアの可動機構にあ
る。

本考案を図面に示す実施例について説明すれば
次の通りである。荷台フロア１１の前面に、エク
ステンシヨンフロア１２の上面が水平となり、且
荷台フロア１１と面一となり、而も前倒し可能と
なるように枢着する。上記エクステンシヨンフロ
ア１２の裏面の前後方向に向けてガイドプレート
１３を垂下して取り付ける。上記ガイドプレート
１３には前後方向に長いガイド条孔１４を形成す
る。シートの取付位置と荷台フロア１１との間の
スペースにおけるフロア１５にロツド取付ブラケ
ツト１６を固定し、このブラケツト１６にロツド
１７の中間を枢着し、ロツド１７の一端に取付け
たピンを前記ガイドプレート１３のガイド条孔１
４に摺動自在に嵌合する。又ロツド１７の他端と
ワイヤー１９の一端とを後側連結部１９Ａで連結
し、該ワイヤー１９の他端とシートバツク１８の
側面下方とを前側連結部１９Ｂで連結し、ロツド
１７とシートバツク１８とを連結する。又前記枢
着部に取付けられたスプリング２０によりロツド
１７の一端を前記ガイド条孔１４の前方よりに弾
圧している。２１はシートバツクの回動軸であ
る。猶ロツド１７の枢着部１７′からその先端ま
での長さは、ロツド１７の一端がガイド条孔１４
の前方に位置した状態でエクステンシヨンフロア
１２を水平に支持することができる長さに構成し
てある。

上述の如く構成された本考案の実施例において
はシートバツク１８が通常の状態で起立するとき
即ち第４図に示す状態にあるときは、スプリング
２０の撥力により、ロツド１７の一端は、ガイド
プレート１３のガイド条孔１４の前端寄りに弾撥
され、エクステンシヨンフロア１２は、その枢着
部１２′とロツド１７により水平に支持され荷台
フロア１１の延長部として荷台フロア１１のスペ
ースを実質的に拡大して使用することができる。
第５図に示す如くシートバツク１８を前倒しした
際にも、ワイヤー１９の他端の前側連結部１９Ｂ
は後方に移動するが、該前側連結部１９Ｂから後
側連結部１９Ａまでの距離は短くなるか変わらな
いため、ロツド１７の他端は引つ張られることが
ない。したがつて、ロツド１７の一端のガイド条
孔１４に対する前端寄りの位置は変ることなく、
エクステンシヨンフロア１２は第４図と同様の状
態を保つ。第６図に示す如く、シートバツク１８
を後方リクライニングするとき、シートバツク１
８の回動によりロツド１７の他端が前方向へ引張
られ、ロツド１７の一端は後方へ移動するため、
エクステンシヨンフロア１２は枢着部１２′を中
心に前下りに傾動する。シートバツク１８を通常
の状態即ち第４図の状態に起立させた際にはスプ
リング２０の撥力でロツド１７は枢着部１７′を
中心に、前方に回動し、その一端はガイド条孔１
４の前端寄りに位置するとエクステンシヨンフロ
ア１２は水平状態に保持される。

本考案はシートバツクの後方リクライニング、
通常時の起立状態の作動に連動して、エクステン
シヨンフロアが前下りの傾斜及び水平状態の保持
が自動的に行われるため操作が簡単であるばかり
でなく、シートバツクの後方リクライニング時に
はエクステンシヨンフロアがシートバツク背部の
下方において前下りに傾斜するため、シートバツ
クの後方リクライニング角度を大にすることがで
きるのみならず、シートバツクの通常起立時及び
前倒し時にはエクステンシヨンフロアは荷台フロ
アと面一且水平に保持され荷台フロアのスペース
を実質的に拡大して使用することができる等の効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知のエクステンシヨンフロアの斜視
図、第２図は公知のエクステンシヨンフロアとシ
ートバツクの関係を示す側面図、第３図は、本考
案とシートバツクの関係を示す斜視図、第４図は
シートバツク通常時における本考案の側面図、第
５図はシートバツクの前方伏倒時の本考案の側面
図、第６図はシートリクライニング時の本考案の
側面図である。 １１……荷台フロア、１２……エクステンシヨ
ンフロア、１３……ガイドプレート、１４……ガ
イド条孔、１５……フロア、１６……ブラケツ
ト、１７……ロツド、１８……シートバツク、１
９……ワイヤー、２０……スプリング、２１……
回動軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷台フロアの前面にエクステンシヨンフロアの
   後端を枢着して、荷台フロアの上面とエクステン
   シヨンフロアの上面とが面一可能となるように構
   成され、上記エクステンシヨンフロアの裏面の前
   後方向に向けて取付けたガイドプレートに前後方
   向に延在させたガイド条孔を形成し、シートの取
   付位置と荷台フロアとの間のスペースにおけるフ
   ロアに設けたロツド取付ブラケツトにロツドの中
   間を枢着し該ロツドの一端は上記ガイド条孔にガ
   イド可能且ガイド条孔の前方に弾圧されて支持さ
   せ、ロツドの他端とシートバツクの下方とをワイ
   ヤーにより連結したことを特徴とするエクステン
   シヨンフロアの可動機構。