JPS63286203A - 熱間圧延機群 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、熱間粗圧延機と複数・（６〜７台）の圧延ス
タンドをタンデムに配列している熱間仕上圧延機からな
る圧延ラインにおいて、必・要とするクラウンの熱延鋼
板を得るための熱間圧延機群に関する。

（従来の技術） 近年、圧延製品の厚み精度に対する要求は、ますます厳
しくなっている。これに対し、ストリップの長手方向の
厚み精度は、自動板厚制御の急速な発達によって、はソ
満足できる段階にある。

−男根厚方向の厚み精度に関しては、クラウンを制御す
る手段として古くからロールベンディング法が採用され
てきたが、これまでのロールベンディング法では、圧延
機のクラウン制御能力に限度があった。

上述の欠点を解決する技術として、特開昭５３−４’ｙ
３５ｓ号公報に開示のバックアップロールにクラウンを
つけだ圧延機（ＮＢＣＭ　；　’Ｎｅｗ　Ｂａｃｋｕｐ
　ｒｏｌｌ　Ｃｒｏｗｎｉｎｇ　Ｍｉｌｌ　）が、まだ
特開昭５３−１２５９５１号ゑ報に開示の、ワークロー
ルの左右ネックのそれぞれ２点で曲げを与えるダブルチ
ョックベンダ７　、（ＤＣＢ　、；　Ｄｏｕｂｌｅ　Ｃ
ｈｏｃｋ　Ｂｅｎｄｅｒ）が発明されて、′その効果も
実証されている。

しかし近年、連続鋳造後の熱片スラブをそのまま熱延工
場に受入れるホットチャージ技術が導入されたが、その
技術の適用率を拡大するためには、２つの異なる生産能
力をもつラインをタイミングよく結合させるために、上
述の要求に加えて、更に強力なりラウン制御能力を備え
た圧延機を配置し、同じロールチャンスに幅狭から幅広
のスラブの圧延順序に制約を設けないいわゆる５Ｆｎ（
Ｓｃｈｅｄｕｌｅ　ｆｒｅｅ　ｒｏｌｌｉｎｇ　）技術
が必須となった。

（発明が解決しようとする問題点） この８ＦＲをささえる技術として、特開昭４８−６５１
５３号公報に開示の６段圧延機（６旧゛ミル）、特開昭
５５−６４９０８号公報に開示の上下ワークロールが交
差するクロスミル、特開昭５６−３００１４号公報に開
示の上下ワークロールに同一のクラウンを付与し相対的
に移動させるＣＶＣ（Ｃｏｎｔｉｎｕｏｕｓｌｙ　Ｖａ
ｒｉａｂｌｅ　Ｃｒｏｗｎ　）ミルが発明され、新設ミ
ル及び既存の圧延機の改造にも適用されて、その効果も
実証されている。

第３図には、クラウン制御タイプ別の圧延機のクラウン
制御能力を示している。

同図（ａ）は薄手材（１，６欄ｘａ’ｘｃ（コイル数）
）のクラウン制御能力を、同図（ｂ）は厚手材（６，ｏ
ｍＸ４’ＸＣ）のクラウン制御能力を示している。横軸
のＡ、Ｂ、・・・、Ｈは第２表のＡ、ｉ、・・・、Ｈに
対応している。

ここにおいて、ベンダー＝±９０　Ｔ　／　Ｃはチョッ
ク当り９０　Ｔｏｎ　（全レンジでｌ　ｓ　’ｏ　Ｔｏ
ｎ　）のワークロールベンダーを表し、十記号は板クラ
ウンがベンダーにより小さくなる方向の一力、ベンダー
記号は板クラウンがベンダーにより大きくなる方向のベ
ンダー力を表す。

第３図においてＡで示す後段スタンドにのみベンダー＝
±９０　Ｔ　／　Ｃを備えた仕上圧延機群や、Ｂで示す
仕上圧延機全スタンドにベンダー＝±９０Ｔ／Ｃを備え
、かつＮＢＣＭを実施の圧延機群の制御能力では、圧延
するサイズ、特に薄手サイズで＝４− はクラウン制御能力が不足しているため、ＳＦＲ技術の
完全な実施ができなかった。

このために既存の圧延機群を第２表に示すように改造す
ることがおこなわれる。Ｃａｇｅ　Ａ　のように、後段
スタンドにのみベンダー＝±９０Ｔｏｎのワークロール
を有する圧延機群を改造する場合、Ｃ’ａｓｅ　Ｃのご
とく前段スタンドにベンダー＝±９０Ｔ／Ｃを設け、後
段スタンドにベンダー＝±１８０Ｔ／Ｃに増設するとか
、Ｃａ５ｅ　Ｂ　　のごとく全スタンドにベンダー＝±
９０　Ｔ、／　Ｃを設けた圧延機群を改造する場合、Ｃ
ａ５ｅ　Ｃのようにベンダー＝±１８０Ｔ／Ｃに増設す
るかまたはＣａｓ、ｅ　Ｄ　　のごとく後段スタンドを
６旧ミルまたはクロスミルに置き換える等の、改造が行
われる。

この場合においても、第３図に示すごとく厚手材のクラ
ウン制御能力は満足するが、薄手材については満足しな
い。

その理由は薄手サイズでは、後段スタンドのクラウン制
御能力を拡大しても、スタンド内の通板性確保のために
制御量が制限されて、充分に機能が発揮できず、圧延機
群としてのクラウン制御能力が不足するためである。

このため同一ロールチャンスで厚手から薄手までを圧延
することができず、それぞれに合ったロールチャンスを
つくり圧延していた。従ってホットチャージを行っても
ロールチャンス待ちが発生し、スラブヤードでロールチ
ャンスを待つスラブの温度降下が生じ、加熱炉装入温度
の低下を余儀なくされていた。

さらに既存の圧延機群を改造する場合には、既存の設備
の寸法制限、新設装置と既存装置との取合いがあるため
に、改造範囲が大きくなり改造費用が大きいか又は改造
のためのミル休止期間が長いという欠点があった。

このため改造するスタンド数を最少限にし１．かつ改造
範囲の小さいクラウン制御ミルの設置により全サイズに
わたってクラウン制御可能なミル群が必要であった。

本発明は、ＳＦＲ技術を成立させるだめの圧延機改造を
行うに当って、改造する範囲が比較的小さく、経済性と
ミル休止期間の面で投資効果のある圧延機群を提供する
ことを目的とする。

（問題点を解決するだめの手段） 本発明は上記目的を達成するため、熱間粗圧延機と複数
の圧延スタンドをタンデムに配列している熱間仕上圧延
機からなる熱間圧延機群において、前記熱間仕上圧延機
の後段の圧延スタンドのクラウン制御能力よりも大きい
圧延スタンドを前記熱間仕上圧延機の前段に配列してな
ることを特徴とする熱間圧延機群、および熱間粗圧延機
と複数の圧延スタンドをタンデムに配列している熱間仕
上圧延機からなる熱間圧延機群において、前記熱間粗圧
延機の少なくとも最終スタンドにクラウン制御装置を設
け、かつ前記熱間仕上圧延機の後段の圧延スタンドのク
ラウン制御能力よりも大きい圧延スタンドを前記熱間仕
上圧延機の前段に配列してなることを特徴とする熱間圧
延機群である。

（作用） ７スタンドからなる熱間圧延機群（Ｆｌ〜Ｆ７）を改造
して、クラウン制御能力を大きくする際、薄手材と厚手
材に対し、圧延機群のうちクラウン制御能力を大きく改
造するスタンド数を前段のＦ１スタンドから１機ずつ増
加する場合と、後段のＦ７スタンドから１磯ずつ増加す
る場合のクラウン制御能力の効果を第２図に示す。

同図には、３．５１ＭＩＸ’４’Ｘ　Ｃ（Ｃはコイルを
衣す）の厚手材と、１．６ｍｍＸ４’Ｘｃの薄手材につ
いてシミュレーションをおこなった結果を示すが、薄手
材は前段のＦｌスタンドから改造するほうが効果的で、
少なくともＦ３￥１８で改造すればクラウン制御能力が
向上し、Ｆ４スタンドまで改造すれば、その効果は飽和
することを示す。従って、７スタンドからなる熱間圧延
機群では、Ｆ３ないしＦ４まで改造するか、更に粗圧延
機の最終スタンドも改造すればよいことが判明する。

一方、厚手材は、後段のＦ７スタンドから改造する方が
効果的で、Ｆ７〜Ｆ４を改造することでクラウン制御能
力の効果は飽和することを示し、また、改造前のクラウ
ン制御能力も大きいことを示している。

従って、第３図に示すようにＣａ５ｅ　ＣまたはＣａ５
ｅ　’Ｄ　　では、厚手材のクラウン制御能力は満足す
るが、薄手材のクラウン制御能力は不足している。６ス
タンドからなる熱間圧延機群（Ｆｌ〜Ｆ６）についても
、シミュレーションにより上述と同様の結果が得られて
いる。

奢こにおいて、クラウン制御能力とは圧延機群としての
クラウンｍ御能力と゛ｌスタンド当た９のクラウン制御
能力があるが、各クラウン制御タイプ別の１スタンド当
たりのクラウン制御能力を第１表に示す。

本発明によって、相対的にクラウン制御能力の大きいス
タンド例えば６Ｈｉミル、クロスミル、Ｃ■Ｃミル、大
容量のベンダーを前段に配置し、後段には前段よりもク
ラウン制御能力の小さいスタンドを少ない投資で配置す
ることにより、薄手材から厚手材捷でのクラウン制御を
効果的かつ経済的に行うことができる。

第１表 （実姉例） 以下本発明の詳細につき図面にて説明する。

第１図は、ワークロール１とバックアップロール２を有
する粗圧延機と複数の仕上圧延機が連続して配置された
連続式熱間圧延機群の概略を示している。

図の左より圧延材３を送り込み、粗圧延機群Ｒ１〜Ｒ４
によって仕上圧延機に送り込むために適当な板厚の圧延
材３ａに圧延し、更に圧延材３ａは仕上圧延機群の１番
目の圧延機（Ｆ、スタンド）から順次連続的に圧延を行
っていき、７査目の圧延機（Ｆ７スタンド）出側にて所
定の厚みの圧延製品が得られるようになっている。

−］、０− このような連続式熱間圧延機群において、第２表のＣａ
５ｅ　Ａ　ｉたはＣａ５ｅ　Ｂの前段ミル群をベンダー
＝±１８０Ｔ／Ｃ（制御範囲は３６０Ｔｏ、ｎ）に改造
し、後段ミル群をベンダー−＋ｌ　３０／−９０’［’
／Ｃ（制御範囲は２２０Ｔｏｎ）に改造した場合をＣａ
５ｅ　Ｅ　で示し、Ｃａ５ｅ　ＡまたはＣａ５ｅ　Ｂの
前段ミル群をクロスミルまたはＣｖＣミルまだは６Ｈ１
ミルに改造し、後段ミル群をベンダー−＋２２０／−１
６０Ｔ／Ｃに改造した場合をＣａ５ｅ　Ｇで示す。

またＣａ５ｅ　Ｅ　　で粗圧延機群の最終スタンドをベ
ンダー＝±１８０Ｔ／Ｃに改造した場合をＣａ５ｅ　、
Ｆ、Ｃａ５ｅ　Ｇ　　で粗圧延機群の最終スタンドをク
ロスミルまたはＣｖｃミルまたは６Ｈｉ　ミルに改造し
た場合をＣａ５ｅ　Ｈで示す。

第３図には改造前後のクラウン制御能力を示し、（ａ）
は薄手材（、１，６ｗｎ　Ｘ　４’Ｘ　Ｃ）　、　（ｂ
）は厚手材（６，Ｏｍｍ　Ｘ　４’Ｘ　Ｃ）を圧延した
場合であって、必要クラウン制御能力を一点鎖線で示し
ている。

薄手材については、従来のＣａ５ｅ　Ａ、　Ｂ、　Ｃ，
Ｄとも必要クラウン制御能力未満であったが、本発明を
適用したＣａ５ｅ　Ｅ、　Ｆ、　Ｇ、Ｈは必要クラウン
制御能力を満足する。

一方、厚手材については、従来のＣａ５ｅ　Ｃ，、Ｄ及
び本発明を適用したＣａ５ｅ　Ｅ、　Ｆ、　Ｇ、　Ｈと
もに必要クラウン制御能力を満足する。

したがって、薄手材、厚手材を幅狭から幅広まで、°自
由に圧延するＳ　Ｆ　Ｒ（５ｃｈｅｄｕｌｅ　Ｆｒｅｅ
Ｒｏｌｌｉｎｇ　）において、本発明を適用した圧延機
群が必要クラウン制御能力を満足している。

本発明は、クロスミルまたはＣｖＣミル等のクラウン制
御ミルを前段に設け、後段に強力ベンダーを有する圧延
機にすることにより、所定のクラウン制御量を達成する
か、後段スタンドに強力ベンダーによるクラウン制御能
力を有する圧延機群を設置し、前段スタンドにさらに強
力ベンダーによるクラウン制御能力を有する圧延機群を
設置することにより、薄手サイズの所定制御量を達成す
ると共に、全体のクラウン制御量を向上させるものであ
る。

また前段ミル群に設けるクラウン制御ミルを組手延機最
終スタンドに設けることにより、更に薄手材に対するク
ラウン制御能力を同上させている。

なお強力ベンダによるクラウン制御能力の向上のために
、ＮＢＣＭ等のバックアップロールにロールカーブを設
けて、ペンダ−力を有効に活用する方法とか、ロールの
偏摩耗等を防止するだめに、ロール軸方向にシフト可能
な装置等との組合せにより上述の効果を更に向上させる
ことができる。

上述した如き、強力ベンダ（±１８０Ｔｏｎ１８０Ｔｏ
ｎに既存の圧延機を改造する場合には、その他の強力ク
ラウン制御ミル（例えば６Ｈ１ミル）に比して、改造範
囲が狭いために、改造費が小さくかつ改造のだめの工期
が短縮可能な圧延機群である。

（発明の効果） 本発明は、以上詳記したように、連続してなる粗圧延機
と熱間仕上圧延機において後段スタンドのクラウン制御
能力よりも大きい圧延スタンドを前段スタンドに配列す
るか、または粗圧延機の少なくとも最終スタンドにもク
ラウン制御装置を配列したので、ＳＦＲ等に必要な所定
のクラウン制御能力を達成しかつ、その他の型式に比べ
て、構造が簡単で、経済的な圧延機群であり、特に改造
ミルに適用する場合その効果を発揮できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示し、４スタンドを有する
粗圧延機と７スタンドを有する連続熱間仕上圧延機のう
ち粗圧ｇ機の最終スタンド（Ｒ４スタンド）と仕上圧延
機の前段３スタンドをクラウン制御能力の大きなスタン
ドに改造した説明図、第２図は前段または後段スタンド
から、１スタンドずつクラウン制御能を大きく改造して
いった場合のクラウン制御効果の図表、第３図（ａ）　
、　（ｂ）は各ミル型式のクラウン制御能力を示す従来
例の説明図である。 １・・・ワークロール ２・・・バックアップロール ３・・・圧延材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）熱間粗圧延機と複数の圧延スタンドをタンデムに
   配列している熱間仕上圧延機からなる熱間圧延機群にお
   いて、前記熱間仕上圧延機の後段の圧延スタンドのクラ
   ウン制御能力よりも大きい圧延スタンドを、前記熱間仕
   上圧延機の前段に配列してなることを特徴とする熱間圧
   延機群。
2. （２）熱間粗圧延機と複数の圧延スタンドをタンデムに
   配列している熱間仕上圧延機からなる熱間圧延機群にお
   いて、前記熱間粗圧延機の少なくとも最終スタンドにク
   ラウン制御装置を設け、かつ前記熱間仕上圧延機の後段
   の圧延スタンドのクラウン制御能力よりも大きい圧延ス
   タンドを、前記熱間仕上圧延機の前段に配列してなるこ
   とを特徴とする熱間圧延機群。