JPS6328445Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気機器の銘板取付装置に関し、スイ
ツチ操作部に取付ける銘板の取付構造を工夫し、
効果的な銘板取付装置とするものである。

一般に屋外等に設置される電気温水器等の電気
機器においては、本体の外部にスイツチ操作部を
設け、このスイツチ操作部に銘板を取付けてい
る。第１図は前記電気温水器の外観を示し、第２
図はその銘板の取付状態を、第３図は銘板を示
す。この図面に示すように、電気温水器の本体１
の一部には平面部２を形成し、この平面部２に電
源スイツチ、その他温度設定用のスイツチなど、
スイツチ３の操作子４を表出させ、かつ前記平面
部２に平板状の銘板５を接着剤で接着し、かつそ
の上部に防水キヤツプ６をねじ等で取付けてい
る。なお図中の７は台である。ところでこのよう
な構成のものでは防水キヤツプ６と平面部２との
接合部より侵入した雨水がスイツチ３の操作子４
を直撃し、スイツチ３部において漏電が生じる問
題があつた。また銘板５にはスイツチ３の操作子
４を貫通させる孔８を設けるものであるが、この
孔８の数が多い場合、またその形状が大きいと
き、銘板５の縁と孔８との距離でとれなく、その
製造が困難になる問題がある。

本考案はこのような問題を解消するものであり
以下一実施例を示す第４図および第５図を参照し
て説明する。本考案の電気機器の銘板取付装置は
銘板と、本体の平面部の構造に特徴を有し、すな
わち、本体９の平面部１０の表面に断面が半円状
の環状凸部１１を形成し、銘板１２にはその外縁
部に上記環状凸部１１に被着する断面半円状の環
状凹部１３を形成し、また銘板１２の前記環状凹
部１３より内方の位置に係止爪１４を起こし、前
記環状凹部１３を平面部１０の環状凸部１１に被
着させた状態で、係止爪１４を平面部１０の係止
孔（図示せず）に挿入し、かつ折曲することによ
り、銘板１２を平面部１０に取付けるものであ
る。なお、１５はスイツチ、１６は操作子、１７
は孔、１８は防水キヤツプであり、これら各部材
は、前述のものと同様に構成されている。

上記構造になる本考案の電気機器の銘板取付装
置は銘板１２の外縁部に形成した環状凹部１３を
本体９の平面部１０の環状凸部１１に被着させて
取付けるため防水キヤツプ１８と本体９の接合部
より侵入した水は一旦環状凸部１１によつて銘板
１２の裏側への侵入が阻止され、かつ前記環状凸
部１１の外側に沿つて流下するためスイツチ操作
部への直撃が防止されることから、スイツチ部よ
りの漏電がない。また、銘板１１の外縁部に環状
凹部１３を形成したことから、銘板外周と孔１７
との距離もとれ製造を容易であり、係止爪１４に
よる取付であるので銘板１２が剥がれるおそれが
ない。しかも前記係止爪１４および係止孔は環状
凹部１３と環状凸部１１の内方に設けられている
ことから、この係止爪１４および係止孔部より雨
水が本体内に侵入することがなく、安全性のきわ
めて高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は電気温水器の外観図、第２図は電気温
水器における従来の銘板取付部の断面図、第３図
は同銘板の斜視図、第４図は本考案の一実施例の
銘板取付部の断面図、第５図は同銘板の斜視図で
ある。 ９……本体、１０……平面部、１１……環状凸
部、１２……銘板、１３……環状凹部、１４……
係止爪、１５……スイツチ、１６……操作子、１
７……孔、１８……防水キヤツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体の平面部にスイツチおよび銘板を設け、か
   つその上部を防水キヤツプで覆つたものにおい
   て、前記平面部に断面半円状の環状凸部を設ける
   とともに銘板の外縁には前記環状凸部に付着する
   断面半円状の環状凹部を設け、銘板の環状凹部よ
   り内方にスイツチの操作子が貫通する孔を設ける
   とともに係止爪を設け、前記係止爪を平板の環状
   凸部の内方に形成した係止孔に挿入し、かつ折曲
   して係止してなる電気機器の銘板取付装置。