JPS5827452Y2 - リモ−トコントロ−ルスイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は空気調和機等のリモートコントロールスイッ
チ（以下リモコンスイッチと称す）の改良に関するもの
である。

従来、この種リモコンスイッチにおいては第３図に示す
よう構成していた。

すなわち、第３図において、２はリモコンスイッチ本体
、６はこの本体２の前カバーで、合成樹脂等により形成
されている。

４はこの前カバー６の裏面にそれぞれ設けられた複数個
の操作スイッチで、それぞれ上記前カバー６の貫通孔１
９に挿通させる金属製の回転軸５を備えている。

２０はこの操作スイッチ４の取付ねし、２１は上記操作
スイッチ４の取付ナツト、２２は上記前カバー６の前面
をおおうフロントパネルで、上記操作スイッチ４の各回
転軸５を挿通させるための貫通孔２３を複数個設けてい
る。

１０は上記操作スイッチ４の回転軸５にそれぞれセット
ねじ２４により取付けられた合成樹脂製の操作つまみで
、上記セットねじ２４により操作用つまみ１０の離脱を
防止している。

２５は上記操作用つまみ１０とフロントパネル２２との
間に介在したパネル押えで、リング状に形成され、かつ
フェルト等の柔軟性を有し各操作用つまみ１０のボス部
に嵌合装着されるとともに、上記フロントパネル２２を
適当な圧力で押圧している。

１７は上記前カバー６の背面をおおう後カバーで、ねじ
１８と爪部２６により前カバー６に固定されている。

この場合のリモコンスイッチにおいて、その組立は、ま
ず複数個の操作スイッチ４をそれぞれねじ２０やナツト
２１類により個々に前カバー６に取付け、後カバー１７
をねじ１８により前カバー６の背面に固定していた。

次にフロントパネル２２は、その貫通孔２３に操作スイ
ッチ４の各回転軸５が挿通するよう配置した上で、パネ
ル押え２５を嵌合した操作つまみ１０を操作スイッチ４
の回転軸５にそれぞれ押圧嵌合した状態でセットねじ２
４で固定して終る。

この場合、リモコンスイッチにおいては、部品点数を多
くシ、かつ組立時間を多く必要とすることはもちろんで
あるが、特に操作スイッチの回転軸を使用しているため
にアースを必要とされるので、操作つまみを合成樹脂製
にするとともに、容易に離脱しないようにセットねしに
より固着していた。

このため部品点数はさらに多くなり、かつ工作組立性が
悪くなる等の欠点があった。

この考案はこのような欠点を除去することを目的として
なされたものである。

以下第１図および第２図に示す実施例においてこの考案
を詳細に説明すると、１は壁掛形空気調和機、２はリモ
コンスイッチ本体で、合成樹脂材により成形され、かつ
上記空気調和機１とリモコン用コード３により電気的に
接続している。

４は上記リモコンスイッチ本体２内に複数個配設された
操作スイッチで、それぞれ金属製の回転軸５を設けてい
る。

６はこの操作スイッチ４を上記本体３内で固定する前カ
バーで、上記操作スイッチ４の前側をそれぞれ所定の位
置に嵌合固定させるよう操作スイッチ４の外形に合致す
る形状の一対の案内リブ７を前面内側に突出成形すると
ともに、案内リブ７の内側にそれぞれ操作スイッチ４の
前後方向の位置を決める位置決めストッパー８を設けて
いる。

９はこの前カバー６の前面案内リブ７中央に穿孔した挿
通穴、１０はこの挿通穴９に内側より挿通ずる合成樹脂
製の操作用つまみで、端部に上記挿通穴９より大径のつ
ば部１１を一体成形している。

１２は上記前カバー６の上下面部に設けた穴等の保合部
、１３は上記前カバー６とともに上記操作スイッチ４を
押圧固定する押圧板、１４はこの押圧板１３と一体に突
出成形された支持部で、上記操作スイッチ４の後側の外
形に合致するような形状をしている。

１５は押え片で、上記位置決めストッパー８との間隔寸
法を、それぞれの操作スイッチ４の奥行寸法より若干小
さ目に上記支持部１４の内側にそれぞれ設けである。

１６は上記押圧板１３の端部に設けた保合片、なお、１
７は上記前カバー６の背面におおう後カバーで、ねじ１
８により締付固着されている。

このように構成されたリモコンスイッチにおいて、その
組立は、操作つまみ１０を操作スイッチ４の回転軸５に
嵌入固着した状態で、操作スイッチ４とともに、前カバ
ー６の内側に設けられたそれぞれの案内リブ７に沿って
挿入し、操作スイッチ４の前端部が位置決めストッパー
８に当接するまで押し込む。

次に押圧板１３の支持部１４を操作スイッチ４の後端部
を嵌合支持するようにして押え片１５に当接させながら
前カバー６の係合部１２に係合片１６を固着させると操
作スイッチ４が固定され、この後後カバー１７をねじ１
８により前カバー６の背面に締付固着すればこの考案の
リモコンスイッチの組立は終る。

この考案は以上に述べたように、複数個の操作スイッチ
を内蔵するとともに、操作スイッチの回転軸を挿通する
貫通孔を備えた前カバーと後カバーとより構成しており
前カバーの貫通孔を拡孔して操作用つまみの挿通穴を形
成するとともに、前面内側に操作スイッチを嵌合固定す
る案内リブおよび位置決めストッパーをそれぞれ設け、
かつ前カバー上下面部に保合部を設け、上記挿通穴より
大径のつば部を設けた操作用つまみを操作スイッチの回
転軸に嵌入固着した状態で、操作スイッチの後側に設け
た押圧板を上記係合部に保合固着し、この押圧板により
操作スイッチをストッパーに押圧して該操作スイッチを
固定できるので、部品点数の減少を計り、かつ組立時間
を短縮させることはもちろんであるが、特に電気的安全
面での品質管理も不要になるとともに、組立能率の向上
を計ることができ、信頼性の高いリモコンスイッチを提
供することができる等の実用的効果を有するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるリモートコントロールスイッチ
を備えた空気調和機を示す正面図、第２図は第１図のリ
モートコントロールスイッチの内部構造を示す縦断面図
、第３図は第２図に相当するリモートコントロールスイ
ッチの従来例図である。 なお図中同一符号は、同一または相当部分を示し、符号
２はリモートコントロール本体、４は操作スイッチ、５
は回転軸、６は前カバー、７は案内リブ、８は位置決め
ストッパー、９は挿通穴、１０は操作つまみ、１１はつ
ば部、１２は係合部、１３は押圧板、１７は後カバーで
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個の操作スイッチ４を内蔵するとともに、操作スイ
   ッチの回転軸５が挿通する貫通孔を備えた前カバー６と
   、このカバーの後面に設けられた後カバー１７とよりな
   るリモートコントロールスイッチにおいて、上記前カバ
   ー１６の貫通孔を拡孔して操作用つまみの挿通穴９を形
   成するとともにに、前面内側に上記操作スイッチを嵌合
   固定する案内リブ７および位置決めストッパー８をそれ
   ぞれ設け、かつ前カバー上下面部に保合部１２を設け、
   上記挿通穴９より大径のつば部１１を設けた操作つまみ
   １０を上記操作スイッチ４の回転軸５に嵌入固着した状
   態で、操作スイッチ４の後側に設けた押圧板１３を上記
   保合部１２に保合固着し、この押圧板１３により操作ス
   イッチ１４をストッパー８に押圧して該操作スイッチ４
   を固定したことを特徴とするリモートコントロールスイ
   ッチ。