JPS63283590A - 組換え細菌を利用するl‐フェニルアラニンの製造法 - Google Patents

組換え細菌を利用するl‐フェニルアラニンの製造法

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JPS63283590A
JPS63283590A JP63101190A JP10119088A JPS63283590A JP S63283590 A JPS63283590 A JP S63283590A JP 63101190 A JP63101190 A JP 63101190A JP 10119088 A JP10119088 A JP 10119088A JP S63283590 A JPS63283590 A JP S63283590A
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coli
aspartase
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aminotransferase
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バルバラ、ブロイ
ゲルハルト、ウェーナー
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Hoechst AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P13/00Preparation of nitrogen-containing organic compounds
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 L−フェニルアラニンの新たな(de nove)合成
における最終段階は、アミノトランスフェラーゼによる
フェニルピルビン酸塩(phenylpyruvate
)のアミノ化からなる。種々のアミノトランスフェラー
ゼがフェニルピルビン酸塩をアミノ基転移してL−フェ
ニルアラニンを生成することができる[Biochem
、 J、 m、593−604 (1986)]が、細
胞においてはこの機能は、主に、いわゆる芳香環アミノ
トランスフェラーゼによって行われる。大gi(Esc
!1erichia col i)の芳香環アミノトラ
ンスフェラーゼの遺伝子の略号は、tyrBである[U
mbarger: Ann、 Rev、 Bioche
Iaistry l:l、533−606 (1978
)]。大腸菌に12の場合には、この遺伝子の「細菌染
色体」上での位置が正確に知られている。遺伝子産物に
は、EC番号2.6.1.5が付与されている[Bac
hmannら: M+crobiologicalRe
views  生A、 1−56  (1980)コ。
大腸菌■(12からのtyrB遺伝子の単離は、欧州特
許出願第116,860号明細書に記述されており、マ
ルチコピープラスミド上でこのアミノトランスフェラー
ゼ遺伝子がクローニングされている。得られる組換えプ
ラスミドは、・この遺伝子を単離した兄妹に戻され、そ
の結果、この株中でのL−フェニルアラニンの産生量を
約11%増加させることができた。
独国特許出願第P 3631829.9号明細書は、大
腸菌B (ATCC11303)に存在するtyrB遺
伝子の単離、およびマルチコピープラスミド上でのこの
クローニングを行い、このブラ、スミドてL−フェニル
アラニン産生微生物を形質転換させることによってL−
フェニルアラニンの収率を10倍に増加させる工程が提
案されている。
記述されている工程では、アミノ基供与体としてL−ア
スパラギン酸が用いられた。しかし、L−アスパラギン
酸の代わりに、より経済的なその前駆物質であるフマル
酸およびアンモニウム・イオンを用いることができる。
フマル酸またはフマル酸塩は、微生物中の酵素アスパル
ターゼによって、アンモニウム・イオンまたは尿素の存
在下で、し−アスパラギン酸に変換される。欧州特許出
願第151488号明msによると、なかでも、大腸菌
ATCC11303を用いて2: lの割合のフマル酸
アンモニウムとフェニルピルビン酸塩とからL−フェニ
ルアラニンが約80%(フェニルピルビン酸塩を基にし
て)の収率て得られる。アスパルターゼをコードする遺
伝子は既にクローニングされており[Guestら: 
J、 Gen、 Microbiol、 IMI、!2
71−1278 (1984)、Takag iら: 
Nucl、 Ac1ds Res。
じ、2063−2074(1985)、欧州特許第12
3903号明細書]、L−アスパラギン酸の生産に用い
ることができる(欧州特許第123903号、欧州特許
第129119号各明細書)。
芳香環アミノトランスフェラーゼをコードするプラスミ
ドで形質変換させた、独国特許出願第P3631829
.9号明細書に記載の方法で調製できる微生物による、
前駆物質であるフェニルピルビン酸塩、フマル酸および
アンモニウム・イオンまたは尿素からのL−フェニルア
ラニン合成の収率(rate)は、遺伝子操作を施され
ていない大腸菌Bによるものに比較しても高くないこと
が、いま、明らかになった。しかし、驚いたことには、
アスパルターゼ遺伝子(aspA)および芳香環アミノ
トランスフェラーゼ(tyrB)の両方をクローニング
した微生物を利用すると、これ以上に合成収率を上げる
ことができることが見出された。
ゆえに、本発明は次のことに関する。
1、次の工程からなる、組換え細菌を利用するL−フェ
ニルアラニンの製造法。
a)グラム陰性微生物から分離されて、かつ、アミノト
ランスフェラーゼおよびアスパルターゼをコードする遺
伝子を含む、染色体外因子、または、 一方の因子がグラム陰性微生物から分離されたアミノト
ランスフェラーゼ遺伝子を含み、他方の因子がグラム陰
性微生物から分離されたアスパルターゼ遺伝子を含む、
相互に和合する2種の染色体外因子の、 微生物への導入、 b)微生物中での7ミノトランスフエラーゼ遺伝子およ
びアスパルターゼ遺伝子の発現、および活性を有する芳
香環アミノトランスフェラーゼおよびアスパルターゼの
合成、および C)アミノトランスフェラーゼおよびアスパルターゼに
よる、アンモニウム・イオンまたは尿素の存在下での、
フマル酸またはその塩およびフェニルピルビン酸塩の、
L−フェニルアラニンへの生物的形質転換。
2、グラム陰性微生物から分離され、かつ、アミノトラ
ンスフェラーゼおよびアスパルターゼをコードする遺伝
子を含む、複製性染色体外因子。
3、アミノトランスフェラーゼおよびアスパルターゼの
合成、および微生物におけるL−フェニルアラニンの過
料生産のための、上記2の特徴を有する染色体外因子の
使用。
本発明の詳細は、特に、その好ましい実施態様において
、以下に説明される通りである。また、本発明は、特許
請求の範囲に定義されている。
原理的には、アスパルターゼおよびアミノトランスフェ
ラーゼをコードする遺伝子を含む微生物の全てをこれら
の遺伝子の供給源として使用することが可能である。こ
れらの微生物には、そのゲノム中に両道転子を有するも
ののみならず、二つの遺伝子のうちの一つだけを有する
ものも含まれ、また、その転写が構成性(consti
tutive)であるか誘導性(1nducible)
であるかを問わないこと、属の例は、セラチア(Ser
ratia)、エシェリキア(Escherichia
)、シュードモナス(Pseudomonas)、エン
テロバクタ−(Enterobacter)、サルモネ
ラ(Salmonel Ia)、エルウィニア():r
yinia)、プロテウス(Prot、eus)、シト
ロバクタ−(Citrobacter)、バラコツカス
(Paracoccus)、アースロバフタ−(Art
hrobacter)、バチルス(Baci l 1u
s)、ブレビバクテリウム(Brevibacteri
um)、コリネバクテリウム(Corynebacte
rium)、フラボバクテリウム(Flavobact
erium)、クレブシェラ(にIebsiel Ia
)、ミクロコツカス(Micrococcus)または
クルイベラ(にIuyvera)である。好ましくは、
グラム陰性細菌、特に腸内細菌およびシュードモナス菌
属、から分離される遺伝子が用いられる。特に好ましく
は、例えば、大腸菌に12、大腸菌Bおよび大腸菌Wの
ような大腸菌、およびセラチア・マルセッセンスおよび
シュードモナス・フルオレッセンスからの遺伝子が用い
られる。種々のアミノトランスフェラーゼ遺伝子(ty
rB、aspC,1lvE)の大腸菌からの再現可能な
りローニングは、記述されている(欧州特許第1168
60号明細書、独国特許第3631829.9号明細書
、Fotheringham LG、ら: Bioch
em、 J、 2.iA、 593−604 (198
6))。種々の細菌株からのアスパルターゼ遺伝子の分
離についても、既に記述があり、大腸菌Iく12からは
Guest J、 R,ら: J、 Gen、 Mic
robiol、 IMi、 12711278 (19
84)およびKomatsubara S、ら:J。
Biotechnol、 3.281−291 (19
86)に、大腸菌WからはTakag+ J、 S、ら
: Nucleic Ac1ds Res、 L3.2
063−2074 (1985)に、セラチア・マルセ
ッセンスからは欧州特許第123903号明細書に、シ
ュートモナス・フルオレッセンスからはTakagi 
J、 S。
ら: J、 Biochem、 1IIQ、 697−
705 (1986)に、記述されている。好ましくは
、アスパルターゼの遺伝子としてはaspAを、アミノ
トランスフェラーゼの遺伝子としてはtyrB、1lv
EおよびaspCを用いる。特に、大腸菌からのtyr
B遺伝子が、本発明によるL−フェニルアラニン製造に
は好ましい。
遺伝子は、これら遺伝子を含む、予め遺伝子操作された
微生物から、またはプラスミドからも分離できる。既に
記述あるいは提示されているマルチコピープラスミドの
p G S 73 [Guest J、 R。
ら: J、 Gen、 Microbiol、 IXm
、1271127j3(1984)コおよびp1Ms6
056[独国特許出願第P 3631829.9号明細
書]は、プラスミドからのaspAおよびtyrB遺伝
子の分離に好ましく用いられる。アスパルターゼをコー
ドする遺伝子aspAは、l) G S 73から制限
酵素を用いて分離される。プラスミドは、アスパルター
ゼ遺伝子を2.9kbまたは6.2kbフラグメント上
に得るように、好ましくは、制限酵素BclI、  ま
たは酵素Sph iと5alIとの徒合せによって切断
される。tyrB遺伝子は、酵素5alI、または酵素
5ailとsph Iとの組合せによる切断の後、プラ
スミドp1Ms6056から得られる。
さらに、プラスミドpGS73および p 1MS6056のaspAおよびtyrB遺伝子は
、池の多数の制限酵素による切断によって得られる[G
uest J−Roら: J、 Gen、 Micro
biol。
山、1271−1278 (1984)、独国特許出願
第P 3631829.9号明細書]。
二つの遺伝子を分離した後に、これらは、適当なレプリ
コン、例えば、大腸菌のマルチコピープラスミドpB 
R322[Bolivar F、ら: Gene 2.
95−113 (1977)]またはより広い宿主域を
有することでpBR322と区別されるプラスミドR9
F1010 [Guerry P、ら: J、 Bac
teriol、L12.619−630 (1974)
コ上、またはこれらプラスミドの誘導体りで、クローニ
ングされる。プロファージDNA、  例えば、P1プ
ロファージゲノム、もレプリコンとして用いることがで
きる。プラスミドでの本発明による複合プラスミドの構
築のために、特に好ましく用いられる。分離された遺伝
子は、次いで、まだこの遺伝子を有していないプラスミ
ドにそれぞれに導入できる。
二つの遺伝子の解読は、各々、関与する染色体aspA
およびtyrB遺伝子の上流の2個の異なるプロモータ
ーから開始される。もしくは、二つの遺伝子は、−緒に
または別々に、構成的なまたは調節された活性を有する
、強力な外来性プロモーターを用いて転写することもで
きる。
aspA遺伝子およびtyrB遺伝子を、微生物細胞内
に一緒に存在できる二つの異なる和合性プラスミド中で
それぞれクローニングすることも可能である。
一緒にまたは別々にクローニングして得た当該遺伝子を
含む複合プラスミドで、コンピテント微生物細胞を形質
転換する。遺伝子の分[!としても用いられる上記の微
生物が、この目的にも適している。遺伝子の単離源であ
った微生物を形質転換すると有利である。遺伝子をコン
ピテント大腸菌細胞に挿入するのが、特に好ましい。ア
ンピシリン耐性クローンについて、所望の複合プラスミ
ドの存在を制限酵素分析によって調べる。アスパルター
ゼおよび芳香環アミノトランスフェラーゼをコードする
クローンは、特定の複合プラスミドの脱落なしに何度も
移転して用いられて、フェニルピルビン酸塩およびフマ
ル酸アンモニウムまたはフマル酸、またはフマル酸塩(
フマレート)およびアンモニウム・イオンまたは尿素か
らのL−フェニルアラニンが製造される。このL−フェ
ニルアラニン合成の収率は、遺伝子操作を施さない大腸
菌株、またはクローニングされたaspAまたはtyr
B遺伝子のみを含む大腸菌株の2ないし31gである。
本発明は、次の請訓によってさらに説明される。
特に記載がない限り、パーセント表示は重量パーセント
である。
例1: [大腸菌からのプラスミドの分離コ ブラスミドp 1MS6056は、芳香環アミノトラン
スフェラーゼをコードする大腸菌B(ATCC1130
3)遺伝子(tyrB)を含む、pIMs6056を、
独国特許出願第P 3631829.9号明細書に提示
されたようにして分離した。アスパルターゼをコードす
るプラスミドpGS73をGuest J、 R,ら:
 J、 Gen、 Microbiol。
」、1271−1278 (1984)の方法で得た。
pGS73は、L−C1arke ら[C1arke 
L、ら:Ce1l fl、91−99 (1976)コ
によって分離された大Jli!遺伝子バンクから得られ
た遺伝子であって、大腸菌(C5520)からクローニ
ングされたaspA遺伝子を含む。プラスミドp I 
M 56056は大腸菌B (ATCC11303)か
ら、プラスミドpGS73は大勝gK12 (0M242)から、rcleared 1ysate
J法rclevell D、 B、、)lelinsk
i D−R,: Proc、 Natl。
Acad、 Sci、 V、1159−1166 (1
969)]によって、アルカリ溶解[lsh−Horo
wick D、および3+Jrke J、:F、 Nu
cl、 Ac1ds Res、 9.2985−299
8 (1981)]によって、または、熱処理の後の溶
解[Holmes D、S。
ら: Anal、 Biochem、 L12.193
 (1981)]によって、調製した。染色体DNAは
、セシウムクロリド/エチジウムプロミド濃度勾配遠心
分離法によって除去した(T、 Maniatisら:
 Mo1ecular C1onin2.1982.9
3−94頁)。
例2: [i1!当なりNAフラグメントの調製]a)突出末端
を有するDNAフラグメント:大14111から分離し
たプラスミドpGS73およびp1Ms60δ6を、二
つの制限酵素5allおよびS p tlIで、各々、
消化した。すなわち、各々の場合に、2μgのプラスミ
ドDNAを用°いて、全容量50μmの酵素5allに
よる初めの完全切断を酵素の製造者(バーリンガー・マ
ンハイム社)の指示に従って行った。
反応をフェノール/クロロフォルムおよびクロロフォル
ム/イソアミルアルコールによる抽出によって終結させ
た。エタノール沈澱および70%エタノールによる洗浄
の後、乾燥したDNAペレットを50μmの5phfの
ためのインキュベーション緩衝液に溶解させて、酵素5
phl(バーリンガー・マンハイム社)によって完全に
切断した。
b)平滑末端を有するDNAフラグメント:プラスミド
pGS73を制限酵素BclIで完全に切断し、プラス
ミドp 1MS6056を酵素5ailで完全に切断し
た。その方法は、酵素製造者(バーリンガー・マンハイ
ム)の指示に従った。反応を例2a)と同様にして終結
させて、DNAをエタノールで沈澱させて、70%エタ
ノールで洗浄した。得られたプラスミドフラグメントの
突出末端を、大pa菌からのDNAポリメラーゼI (
Klenowフラグメント)で埋填した。すなわち、乾
燥DNAベレットを18μmの蒸留水に溶解して、2.
5μmの緩衝液(0−5M)リス−塩酸、pH7,2,
0、1M M g S Oa、1mMジチオスレイトー
ル、500μg/mlウシ血清アルブミン)、17zl
の2mM  dATP、   1#lの2mMdTTP
1111の2mMdCTP、1μlの2mMdC;TP
および2ユニツトDNAポリメラーゼI(にlenow
フラグメント)とともに22℃で30分間インキュベー
トした。反応を70℃で5分間加熱して終結させた。
例3: [プラスミドDNAのアルカリホスファターゼによる処
理コ 例2aまたは2bのようにして調製したプラスミドp 
1MS6θ56のフラグメントの末端の燐酸基を、23
ユニツトの仔ウシ腸管アルカリホスファターゼとともに
37℃で30分間インキュベートして、除去した。混合
物を、フェノール/クロロフォルムおよびクロロフォル
ム/イソアミルアルコールで抽出処理して、エタノール
沈澱および70%エタノールでの洗浄を行った。DNA
を真空乾燥した後、これを20μlのTE緩衡液(10
11Mトリス・塩酸、1mMEDTA、pH8,0)に
溶解した。
例4: [DNAフラグメントの分離コ 例2aまたは2bのようにして調製したプラスミドpG
S73のDNAフラグメントを、TAE[40mM)リ
ス、 10mM酢酸ナトリウム、 1mM−EDTA 
(pH7,8)コを泳動緩衝液とした1%低融点アガ、
ロースのゲル電気泳動によって、各々、分画した。6.
2kbSa l I/Sph Iフラグメント(例2a
)および平滑末端を有する2、9kbフラグメント(例
2b)を、ゲルをエチジウムプロミドで染色した後に長
波長UV光(366nm)を照射してバンドとして、各
々、可視化し、DNA長標準物(バーリンガー・マンハ
イム社、カタログ番号236250)を用いて同定し、
切り出し、65℃で5分間インキュベートして、さらに
、最初はトリス−飽和フェノール(pH8,0)で、次
いでフェノール/クロロフォルムおよびクロロフォルム
/イソアミルアルコールで、抽出した。各々の場合、D
NAをエタノールを用いて水層から沈澱させ、70%エ
タノールで洗浄し、真空乾燥して、さらに、20μmの
TE緩衝液に再懸濁させた。
例5: [DNAフラグメントのライゲーション]a)突出末端
のライゲーション 例3のようにして得たプラスミドp1Ms6056の脱
燐酸化Sa l I/Sph Iフラグメントと、例4
のようにして分離しておいたプラスミドpGS73の6
.2kbSa l I/Sph Iフラグメントとを、
モル比約3: 1で混合した。この混合物を、1ユニツ
トのT4DNAリガーゼと、製造者(バーリンガー・マ
ンハイム社)の推奨するインキュベーション緩衝液中で
16℃で16時間インキュベートした。この混合物の全
容量は50μmで、全DNA4度は20μg/mlであ
った。
b)平滑末端のライゲーション 例2b(+)ようニシテ得り8.2kb p IMS6
056を、例3のようにして脱燐酸化して、これをリガ
ーゼ反応に用いた。すなわち、pIMs6056フラグ
メントと、例4のようにして分離したプラスミドpGS
7302.9kbフラグメントとを、約3: 1の比で
混合した。この混合物を、50mM)リス−塩酸(pH
7,6)、10mMMgC12,5%(w/v)ポリエ
チレングリコールs 、 ooo、1 mMA T P
、  1 mMジチオスレイトール、およびlユニット
のT4DNAリガーゼと、25℃で4時間インキュベー
トした。この混合物の全容量は20.ulで、全DNA
濃度はl Ou g/ mlテ、iった。
プラスミドの構築を、第1図および第2図に示す。第1
図は、芳香環アミノトランスフェラーゼ(tyrB)お
よびアスパルターゼ(aspA)をコードするプラスミ
ドの構築(突出末端物のクローニング)を示す。第2図
は、これに対応する平滑末端物のクローニングを示す。
次の略号を用いる。bla=lミニアンピシリン伝子(
β−ラクタマーゼ遺伝子)の中実棒線はpAT 153
DNAに対応し、斜線入り棒線はpBR322DNAに
対応する。第2図の二つの矢印は、プラスミドpGS7
3上の2..9kbB c 11フラグメントの位置を
示す。
例6: [大腸菌に12株の形質転換] 例5a)または5b)のようにして調製したライゲーシ
ョン混合物を3倍に希釈して、T。
Maniatisらによって記述されている方法(T。
Maniatis ら: Mo1ecular Clo
ning、1982、C5HL、New York、2
50−251頁)で、大腸菌に12(例えば、HBIO
IまたはW3110)での形質転換に用いた。形質転換
混合物をLuria−Bertani培地(1%トリプ
トン、0.5%酵母抽出物、1%塩化ナトリウム、pH
7,5,1,8%寒天)上に塗布し、これにオートクレ
ーブ処理した100μ8/1のアンピシリンを加えた。
例7: [アスパルターゼおよび芳香環アミノトランスフェラー
ゼをコードするクローンの同定]所望のプラスミドを含
む形質転換株を分離するために、アンピシリン耐性クロ
ーンのプラスミドDNAを分離して[Ish−Horo
wicz D、、 8urke j。
F、 :  Nucl、 Ac1ds Res、 Li
、2989−2998 (1981)]、制限酵素5a
lIおよび5phl(例5a)またはEcoRI(例5
b)で完全に消化し、これを0.8%アガロースゲル電
気泳動にて分画した。例5aからのライゲイジョン混合
物の組換えプラスミドは、pcs”;’aからの6.2
kbS a l I /sph Iフラグメントと、ベ
クタープラスミドp 1MS6056の8.1kbSa
l I/5phIフラグメントとをともに有し、それぞ
れ、クローニングされたaspAおよびtyrB遺伝子
を含有した(第1図を参照されたい)。これらの複合プ
ラスミドは、大腸菌中で、アンピシリンの存在しない状
態ででも、安定して得られた。
酵素EcoRI切断部位を3個有している、例5bから
のライゲイジョン混合物の組換えプラスミドは、同様に
、アスパルターゼおよび芳香環アミノトランスフェラー
ゼのためのクローニングされた遺伝子を、それぞれ、含
有した(第2図を参照されたい)。得られたフラグメン
トの大きさの比較によって、pGS73からのアスパル
ターゼをコードする2、9kbDNAフラグメントは、
プラスミドpIM3605Bの両位置方向にクローニン
グされて、いたことが明らかになった(第2図を参照さ
れたい)。このようにして単離された二つのプラスミド
は、p IMS6056DNAに間して異なる位置方向
にpGS73からの2.9kbフラグメントを含有して
おり、アンピシリンが存在しなくても、大腸菌中で安定
して得られた。
例8: [大腸菌B株の形質転換コ アスパルターゼおよび芳香環アミノトランスフェラーゼ
をコードする、例7のようにして単離したプラスミドを
、例1と同様にして大腸菌に12(例えば、HB 10
1またはW3110)から単離して、例6に記述した方
法で大腸菌B(ATCC11303,)の形質変換に用
いた。しかし、アンピシリン耐性のクローンの収率は、
大腸菌に12株に較べて極めて低かった。大腸菌B(A
TCC11313)のアンピシリン耐性形質転換株のプ
ラスミドを単離して、例7と同様にして制限酵素によっ
て再び調べた。
例9: [アスパルターゼおよび芳香環アミノトランスフェラー
ゼ活性の測定] アスパルターゼ活性をシグマA−8147アツセイキツ
トを用いて決定した。芳香環アミノトランスフェラーゼ
活性を、α−ケトグルタル酸の代わりに12mmol/
リッ)11のフェニルピルビン酸塩(ナトリウム塩)を
用いてシグマ00390アツセイキツトで測定した。例
7または8と同様にして得られた絹換え大腸菌に12ま
たはB株の抽出物は、同一のプラスミド上にクローニン
グされたaspA遺伝子およびtyrB遺伝子の両方を
含有しており、対応するプラスミドを含まない株の約5
〜lO倍のアスパルターゼおよび芳香環アミノトランス
フェラーゼ活性を示した。
例10: [フェニルピルビン酸塩、フマル酸およびアンモニウム
・イオンからのL−フェニルアラニンの調製工程コ 大腸菌B (ATCC11303)を、次の組成の栄養
溶液10リツトルで37℃で20時間培養した。
フマル酸               30 g/リ
クトル肉エキス                20
 g/リットルKI(2PO42g/リットル Mg SO4・ 7  H2O0,5g/リットnCa
C12Φ 2H,200,1g/リブトルNHaCI 
                 Ig/リットルア
ンモニアにてpHを7.9に調整した。濾過滅菌してお
いたフェニルピルビン酸塩24g/リフドルを加えてお
いた。
得られた細胞を、30g/リブトルフェニルピルビン酸
塩ナトリウム、30g/リフ目アンモニア中和フマル酸
、30g/リットル塩化アンモニウム、0.6g/リフ
トAMgC12・6H20,0,1%ポリオキシエチレ
ンパソルビタン・モノオレエート(Tween80、商
標)および50mM)リス−塩酸(pH7,9)からな
る1001水溶液に懸濁させた。懸濁液を、0 、5 
VVmで圧縮空気中を通して37℃で培養した。9時間
後に測定したL−フェニルアラニン濃度は、23g/リ
ットルであった。
例11: [L−フェニルアラニン調製における、屯雛した組換え
細菌の利用] アスパルターゼおよび芳香環アミノトランスフェラーゼ
をコードする、例7に記述したプラスミドの一つを含む
大腸菌株を、例1Oに記載した方法による、フェニルピ
ルビン酸塩からのL−フェニルアラニン製造に用いた。
ただし、培地にζ↓、いかなるフェニルピルビン酸塩を
も加えなかった。
わずか3〜5時間の後に、L−フェニルアラニン濃度2
4g/リグトルが得られた。
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の工程を含むことを特徴とする、組換え細菌を利
    用するL−フェニルアラニンの製造法。 a)グラム陰性微生物から分離され、かつ、アミノトラ
    ンスフェラーゼおよびアスパルターゼをコードする遺伝
    子を含む染色体外因子、 または、 一方の因子がグラム陰性微生物から分離されたアミノト
    ランスフェラーゼ遺伝子を含み、他方の因子がグラム陰
    性微生物から分離されたアスパルターゼ遺伝子を含む、
    相互に和合する2種の染色体外因子の、 微生物への導入、 b)微生物中でのアミノトランスフェラーゼ遺伝子のお
    よびアスパルターゼ遺伝子の発現、および活性を有する
    アミノトランスフェラーゼおよびアスパルターゼの合成
    、および c)アミノトランスフェラーゼおよびアスパルターゼに
    よる、アンモニウム・イオンまたは尿素の存在下での、
    フマル酸またはその塩およびフェニルピルビン酸塩の、
    L−フェニルアラニンへの生物的形質転換。 2、遺伝子を発現させる微生物が腸内細菌またはシュー
    ドモナス(Pseudomonas)菌属の細菌である
    、請求項1に記載の製造法。 3、微生物が大腸菌(Escherichia col
    i)K12株、大腸菌B株または大腸菌W株である、請
    求項2に記載の製造法。 4、アミノトランスフェラーゼおよびアスパルターゼを
    コードする遺伝子を含み、かつ、グラム陰性微生物から
    分離された、複製性染色体外因子。 5、腸内細菌および/またはシュードモナス菌属の細菌
    からの遺伝子を含有する、請求項4に記載の複製性染色
    体外因子。 6、大腸菌K12株および/または大腸菌B株および/
    または大腸菌W株およびセラチア・マルセッセンス(S
    erratia marcescens)および/また
    はシュードモナス・フルオレッセンス (Pseudomonas fluorescens)
    からの遺伝子を含有する、請求項5に記載の複製性染色
    体外因子。 7、大腸菌K12からのaspA遺伝子および大腸菌A
    TCC11303からのtyrB遺伝子を含有する、請
    求項6に記載の複製性染色体外因子。 8、マルチコピープラスミドを含有する、請求項4〜7
    の1項以上に記載の複製性染色体外因子。 9、請求項4〜8項の1項以上に係る染色体外因子の、
    アミノトランスフェラーゼまたはアスパルターゼの合成
    における使用。 10、請求項4〜8項の1項以上に係る染色体外因子の
    、微生物でのL−フェニルアラニン生産における使用。
JP63101190A 1987-04-24 1988-04-23 組換え細菌を利用するl‐フェニルアラニンの製造法 Pending JPS63283590A (ja)

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