JPS63282192A - 分子線エピタキシー装置 - Google Patents

分子線エピタキシー装置

Info

Publication number
JPS63282192A
JPS63282192A JP11510087A JP11510087A JPS63282192A JP S63282192 A JPS63282192 A JP S63282192A JP 11510087 A JP11510087 A JP 11510087A JP 11510087 A JP11510087 A JP 11510087A JP S63282192 A JPS63282192 A JP S63282192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
ion
molecular beam
ultra
molecular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11510087A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0825837B2 (ja
Inventor
Takahiro Nakahigashi
孝浩 中東
Yoshitaka Setoguchi
佳孝 瀬戸口
Eiji Kamijo
栄治 上條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP62115100A priority Critical patent/JPH0825837B2/ja
Publication of JPS63282192A publication Critical patent/JPS63282192A/ja
Publication of JPH0825837B2 publication Critical patent/JPH0825837B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (7)技術分野 この発明は、低エネルギーイオンビーム照射ヲ併用した
分子線エピタキシー装置に関する。
分子線エピタキシーは、膜厚などの制御性に優れ、非平
衡状態での成長であるため適用可能な物質の範囲が広い
など、優れた長所がある。
超高真空中に於て加熱された基板に、エピタキシャル成
長膜を形成すべき元素の分子線を照射する。基板表面で
分子線が運動エネルギーを失い、表面に吸着される。
(イ)従来技術 分子線エピタキシー装置は、いくつかの真空室、真空排
気装置、真空室の間を仕切るゲートバルブ、基板ホルダ
を真空室間で搬送する搬送機構などよりなっている。
たとえば、試料準備室、分析室、分子線結晶成長室から
なるものもある。どのような真空室を設けるかという事
は、目的によって決まる。
分子線結晶成長室は、分子線エピタキシー装置の中で最
も重要な真空室である。
分子線結晶成長室の壁面には、適数の分子線源セルが設
けられる。中央にはマニピュレータが設けられる。基板
を取付けた基板ホルダがマニピュレータに把持される。
マニピュレータの背面にはヒータがある。基板を加熱す
るためである。また基板を回転する機構もある。これは
面内でのエピタキシャル成長膜の一様性を高めるためで
ある。
真空度は10−11〜10−” Torrの超高真空と
する。分子線源セルから出た分子線が、他のガス分子に
衝突する事なく基板に到達しなければならないから、超
高真空となる。
基板加熱は分子線エピタキシーに於て不可欠な事である
。もつとも、気相エピタキシー、液相エピタキシーに於
ても基板は高温状態にあるのがふつうである。
GaAs基板にGaAsエピタキシャル成長層を形成す
る場合、基板の温度はSO0〜1000℃程度に加熱し
なければならない。
200℃〜500℃であっても、Gaの分子線とAsの
分子線とが同時に入射していればエピタキシャル成長が
可能である。しかし低温でエピタキシーを行なうと、成
長速度が遅い。膜の結晶性も劣る。
高温にすればよいのか、というとそうでもない。
GaAs結晶の場合、Asの解離圧が高い。高温にする
と、基板の表面からAsが脱離する。6oo℃以上にな
ると、Aaの脱離は著しくなる。基板からAsが抜ける
と、表面が粗面化する。この上に良質のエピタキシャル
成長層を形成させることは難しい。
基板がSiである場合でも、500〜700℃に基板を
加熱しなければならない。
基板加熱のためには、ヒータを用いる力z1基板を高温
に加熱するkめには、ヒータパワーも強力でなければな
らない。
ところが、超高真空にしなければならないから、分子線
結晶成長室の内壁にそって液体窒素シュラウドが設けら
れる。液体窒素であるからこの部分は77Kになってい
る。成長室の中央ではヒータにより大量の熱が発生して
いる。
このヒータの熱は、液体窒素シュラウドに吸収される事
になる。液体窒素は加熱され気体となって失われる。
このように、狭い空間内で、加熱機構と冷却機構がある
ので、基板を高温に加熱するとエネルギー的に無駄が多
い。
このように、従来の分子線エピタキシーでは、基板を高
温に加熱しなければならない、という要求があった。高
温加熱すると、基板を傷めるし、ヒータパワー損失も大
きいし、液体窒素の消費も大きい、という問題があった
基板がGaAsである場合、加熱温度が500℃以下で
あればAs抜けがない。
500℃以下の加熱温度で、良好なエピタキシャル成長
膜の得られる方法が強く要望される。
役)イオン蒸着薄膜形成方法 しばらく分子線エピタキシーから離れる。
本出願人は、イオン照射と蒸着とを同時に行なうことに
より、基板の上へ薄膜を形成する方法を既に開発してい
る。これに適した装置も製作した。
イオン照射と蒸着とを組合わせているので、多様な化合
物の薄膜を形成できる。
イオン照射と蒸着とを同時に行なうので、イオン蒸着と
いう事にした。これにより薄膜を形成するので、イオン
蒸着薄膜形成と呼ぶこともある。
蒸着は、金属の被覆を形成するのに頻繁に用いられる。
安直な方法で比較的きれいな多結晶膜を得ることができ
る。しかし、金属以外のものを飛ばすことが難しい。
蒸着と平行して行なうイオン照射にはいくつかの異なっ
た目的がある。ひとつには、蒸着によって飛ばしうる金
属と、イオンの構成元素の化合物を作るということであ
る。もうひとつは、金属蒸着膜の品質を高めるという事
である。
イオンビーム打込み装置も、既に広く用いられている。
半導体ウェハに不純物をドープする場合に例えば用いる
。GaAsウェハの場合、拡散によって不純物をドープ
するという事が難しい。そこで、例えば、n型不純物の
SiをGaAsウェハにドープする場合、Si’+イオ
ンを数十keVに加速して打込む。
この後アニーリングして、表層部の結晶構造を回復させ
、n型領域を形成する。
蒸着もイオン打ち込みも薄膜技術に於て周知の技術であ
る。
イオン蒸着薄膜形成方法は新しい方法である。
周知技術とはいえないので、簡単に説明する。
イオン蒸着薄膜形成装置は、蒸着装置とイオンビーム打
込装置とをひとつの真空装置の中へ組込んだものである
イオンビームの成分と、蒸着材料の成分とを同時に基板
へ当てる事ができる。このため、両者の化合物の薄膜を
基板の上へ形成することができる。
イオンとしては、例えば、炉、C+、Ar+、・・・の
ようなイオンを用いる。
る。これは電子ビーム加熱又は抵抗加熱による。
イオン照射と蒸着とを同時に行うことにより、例えばT
iN、 BNSAIN、 SiN、・・・などの薄膜を
形成することができる。
蒸発物としては、金属の選ばれる事が多い。
たとえば、Fe、Moを蒸発物とし、?イオンを照射す
ると、 FeN%MoNなど新規な薄膜を作ることがで
きる。
このような化合物薄膜のあるものは、熱CVD法でも作
る事ができる。
イオン蒸着法は、熱CVD法と異なって、金属を含むガ
ス化しうる化合物を利用する必要がない。
また、励起のエネルギーが熱ではすく、イオンの運動エ
ネルギーであるので、基板をそれほど高温にしなくても
よい、という長所がある。
イオン蒸着薄膜形成法は、イオンと蒸着物の化合物を作
るという以外に、蒸着の品質を上げるためにも使う事が
できる。
低いエネルギーの不活性ガスのイオンヲ、蒸着材料とと
もに基板に当てる。基板は任意であるが、金属、合金、
ガラスなどである。
そうすると、金属は基板に蒸着されてゆくのであるが、
イオンは基板の中へ入らない。イオンは基板から単に弾
きとばされる。この時に運動エネルギーを失う。これは
、基板表面で金属原子を励起し、移動させるエネルギー
に転化する。金属原子は、エネルギーの谷を求めて動き
、安定な状態となる。このようにして、強固な金属蒸着
膜ができる。I’lllAg5 C”s・・・などの良
質の蒸着膜をうる。
このとき、基板を加熱しておくが、通常の場合より、低
温であってもよい、という事が重要である。
° より低温で良質の蒸着膜が得られる。基板の種類に
よっては、これは極めて好都合な事である。
これは、本出願人による特願昭61=283808号(
S61.11.27出願)、特願昭61−283809
号(S61゜11、27出願)に於て説明されている。
イオン蒸着法の2つの用途を説明した。
イオンビーム成分と蒸着成分の化合物を作る場合、イオ
ンビームの加速電圧は10 keV〜40 keV 程
度である。かなり高い。イオンビームの一部は基板の中
へ入る。このため強固な化合物薄膜を形成することがで
きる。
低温蒸着を行うためのイオンビーム加速電圧はずっと低
い。100eV〜1000eV程度である。これより高
圧であると、膜中に欠陥が多数残留してしまう。
これらは、その組合わせの妙から、用途を拡げつつある
イオン蒸着法は、蒸着法を発展させたものである。蒸着
膜は低温でも良質のものを得る事ができる。良質といっ
ても、蒸着であるから、多結晶である。粒界、粒径、配
向がそろうという事である。
多結晶であるのは当然のことである。基板との格子整合
の問題もない。
00  目     的 基板加熱温度をより低温にする事のできる分子線エピタ
キシャル成長装置を提供することが本発明の目的である
(3)本発明の構成 分子線エピタキシー、イオン蒸着について説明した。
分子線エピタキシーは、蒸着の一種とみなせないことも
ない。材料を加熱し蒸発させて、加熱しである基板の上
へ薄膜を形成するという点で同じである。
そうであれば、分子線エピタキシャル結晶成長法も、低
いエネルギーの・イオンビームによって、基板加熱温度
を下げる事ができるかも知れない。
分子線エピタキシーに於て、基板温度は極めて重要な因
子である。特に、化合物の薄膜を形成させようとする場
合、温度は重要である。
分子線は基板に接近し、物理吸着される。これは弱い力
である。ファンデルワールス力などである。物理吸着さ
れた分子を、格子状に規則正しく配列させなければなら
ない。
このなめには、いくつかのポテンシャルの山を越えなけ
ればならない。ポテンシャルの山をMするためのエネル
ギーを活性化エネルギーと呼んでいる。
度を高く保つことにより、活性化エネルギーを吸着分子
に与えるようにしていた。基板表面の格子振動が吸着分
子を運動させ、活性化する。
この結果、基板の表面に吸着された分子の表面拡散が起
こる。吸着された分子の解離、原子の衝突による核の生
成、安定核の成長などの現象が起る。さらに、安定点へ
向って原子が移動し、ここで化学吸着される。隣接原子
との間に結合軌道を形成する。
こうして、飛来した材料の原子が格子構造の一部を形成
するようになる。
物理吸着された分子に活性化エネルギーを与える手段と
して、低エネルギーイオンビームの照射が有効ではない
か?と本発明者は考えた。
低エネルギーイオンビームを基板へ照射すると、大部分
は非弾性散乱して、基板から弾じき飛ばされる。基板の
中へ進入するような高エネルギーイオンであってはいけ
ない。
この時に基板表面に、格子振動のエネルギーを与える。
格子振動が励起される。基板表面の温度がミクロな範囲
で上りはじめる。
基板の表面だけに格子振動が励起されるという事が重要
である。低エネルギーイオンであるから、表面で散乱さ
れ、表面にしかエネルギーを与えない0 吸着された分子は表面にあるので、この格子振動エネル
ギーを吸収して活性化する。そして、表面拡散し、吸着
原子とおしの衝突による核の形成、安定核の成長など、
平衡に向う運動を開始する。
さらに、安定位置へ移動し、その位置で化学結合する。
つます、基板加熱にかえて、イオンビームのエネルギー
が、吸着分子に活性化エネルギーを与えることになる。
基板の上からいえば、イオンビームによル方カよい。
基板加熱は、基板ホルダの裏側に設けた抵抗加熱ヒータ
により、基板ホルダと基板の全体を均一に加熱する。基
板加熱は基板の全体を高温にしてしまう。GaAs基板
などの場合、基板の全体からAsの抜けなどが起こりう
る。
ところが、イオンビーム照射によると、基板の表層だけ
が格子振動を起こし、吸着分子を励起する。このため、
GaAs基板であってもAsが抜けない。
図面によって本発明の詳細な説明する。
超高真空チャンバ1は、超高真空10−” Torrに
引くことのできる空間である。分子線結晶成長室である
。この空間で、分子線とイオンビームが基板に照射され
て、分子線エピタキシャル成長が行なわれる。また、前
段にある他の真空室とゲートバルブを介してつながって
いる。これら他の真空室の図示を略した。
基板2は、基板ホルダ8に取付けられな状態でマニピュ
レータ7の先端に保持されている。基板ホルダ8と基板
2の取付構造は任意である。MoホルダにIn金属で基
板2を取付けるものもあるし、基板ホルダがウェハ穴の
ある箱状の容器でこの中ヘウエハを収容するタイプのも
のもある。基板は複数枚収容できるものもある。
加熱用ヒータ4は基板ホルダ8を背面から加熱する。基
板加熱によって、良好なエピタキシャル成長膜を得るこ
とができる。
マニピュレータ7は基板ホルダ8を保持し、これを回転
させることができる。
超高真空チャンバ1の内壁にそってシュラウド10が設
けられる。これは液体窒素を収容し、ガス分子を吸着す
るためのものである。
また真空排気装置6があり、超高真空チャンバ1の中を
超高真空に引いている。これはイオンポンプ、チタンサ
ブリメーションポンプなどを併用している。
超高真空チャンバ1の壁には、適数の分子線源セル3が
設けられている。
分子線源セル3は、原料融液15を収容したるつぼ12
と、るつぼ12のまわりにあって、原料融液15を加熱
するヒータ11を有する。
ヒータ11の周囲シCは熱遮蔽板13がある。この他に
るつぼの温度を測定する熱電対がある。また、分子線の
流れをオン・オフするため、るつぼ開口の上にシャッタ
14が設けられる。
以上に説明したものは、従来の分子線結晶成長室に於て
も、具備されているものである。
本発明に於ては、これらの他に、差動排気型イオンソー
ス5が超高真空チャンバ1の中に設けられている。
イオンソース5は低エネルギーの不活性ガスイオンのビ
ームを発生する。低エネルギーというのは1000eV
以下ということである。このうち、特に20〜200 
eV程度が良い。
1000eVを越えると、不活性ガスのエネルギーによ
って、分子線エピタキシーがかえってさまたげられる。
また基板の格子構造が損傷を受けることもある。
それゆえ1000eV以下である必要がある。イオン打
込みに使うのが数十keV〜百keVである事を考えれ
ば、これは極めて低いエネルギーであることが分る。
イオンビームは、基板加熱のエネルギーと相補的な関係
にある。基板加熱温度が高ければ、イオンビームのエネ
ルギーEwは小さくてよい。基板加熱温度が低ければ、
イオンビームのエネルギーEwは大きい事が必要である
不活性ガスというのは、Ar1Ne、 He、 Kr、
などの事である。これらを、1価のイオンにして、電極
間に電圧をかけて加速する。
イオンソース5の内部は公知であるから簡単に説明する
。イオンソースは真空排気装置につながれた容器である
。この中にフィラメントがある。
不活性ガスはイオンソース容器へ、ガスボンベから供給
される。フィラメントを加熱すると熱電子が放出される
。フィラメントと、別に設けた電極の間に電圧をかけて
おく。電子が加速されて、不活性ガスに当り、これをイ
オン化する。
イオン化された不活性ガス原子は、加速電極によって加
速され、イオンソース5から放射される。
イオンのエネルギーEwやイオン電流は任意に制御可能
である。
このようなイオンソースの構造は公知であるが、この他
に、レンズを入れてビームを絞るという事も有効である
。イオンソースの内部構造は任意である。加速電圧が低
く、エネルギーは1000 eV以下でよいので、小型
のイオンソースで足りる。
差動排気型というのは、イオンソースの内部の真空度と
、超高真空チャンバの真空度が異なるので、この真空度
の差を維持できるようになっているという事である。超
高真空チャンバ1は、分子線のない時l0−11Tor
rの超高真空でなければならない。一方、イオンソース
は、10−5〜1O−7Torr程度であるから、差動
排気型でなければならない。
イオンソース5は、左右に動きうるようになっているの
が望ましい。基板に対するイオンの入射角度を変えるた
めである。
基板表面に立てた法線と、イオンビームのなす角度を入
射角と定義する。
入射角はoo(ビームと基板面が直交)でもよいが、θ
°〜90’の範囲で調整できたほうがよい。特に、0〜
60°の調整が可能である事が望まれる。o0以外の最
適角Aが存在するかも知れないからである。
イオンソース5を左右に動かす装置は、回転導入機や直
線導入機によって構成することができる。
a)作 用 超高真空チャンバ1を開いて、分子線源セル3のるつぼ
12に原料固体を充填する。準備が終ると超高真空チャ
ンバ1を閉じて、真空に引く。全体をベーキングして時
間をかけて内部を超高真空にする。
真空度が上ってから、シュラウドに液体窒素を入れ、よ
り一層、真空度を上げる。そうして、1()−10〜1
0−” Torrの超高真空にする。数日かかる事もあ
る。
ガスソースを用いる分子線源セルの場合は、このような
事は不必要である。
いっぽう、基板の方は、エツチング、洗浄を繰返tして
清浄にし、ホルダにとりつける。
ホルダにとりつけた基板は、試料準備室へ入れる。順次
、真空室を通して、分子線結晶成長室である超高真空チ
ャンバ1に入れる。
十分に真空度を上げてから、分子線結晶成長を行なう。
を加熱し、気化させる。超高真空中であるので、平均自
由行程が長く、気化した分子は、直進する分子線M、N
となる。
一方、Ar、 Ne%He、・・・などの不活性ガスイ
オンビームWをイオンソース5から発生させる。
分子線M、 N、・・・イオンビームWは、基板2に照
射される。分子線の方は、一部が基板で運動エネルギー
を失い物理吸着される。分子状態で、或は解離して原子
になって基板表面を動き安定な位置に入る。そして、エ
ピタキシャル成長膜9を形成する。
イオンビームの方は基板にとりこまれることがない。非
弾性散乱されるが、この時にエネルギーを基板表面の格
子構造に与える。
このエネルギーを受けて、分子が表面を移動するのであ
る。基板加熱温度をこれによって下げる事ができる。
どの程度下げられるかというと、これはイオンビームの
エネルギーにもよるが、50℃〜100℃下げる事がで
きる。
600℃に基板加熱していたGaAs基板について、5
00℃の加熱でもよい事になる。これは、同じ程度の品
質のGaAsエピタキシャル膜が得られるという事であ
る。
GaAs基板の場合、加熱温度を100℃下げる事がで
きれば、基板からのAs抜けを有効に防ぐことができる
。また、加熱用ヒータ4の電力も少なくて済む。ヒータ
の劣化も遅くなる。
に)実施例 本発明の装置によって、Siウェハの上へSiの分子線
エピタキシャル成長を行なった。
超高真空チャンバの真空度は2 X 1O−10Tor
r以下とした(分子線がない状態で)。
Siソースから分子線を、Siウェハに向けて照射した
。同時にNeの低エネルギーイオンビームをSiウェハ
に向って当てた。Neイオンのエネルギーは、0〜10
00eVとした。イオンビームのソースは差動排気型イ
オンビームソースである。
成膜速度は1〜20人/気とした。成膜中の真空度は2
 X 10−’ Torr以下であった。
この結果、ウェハ加熱温度を低くしても良好なエピタキ
シャル膜が得られた。
成膜中の真空度を低く保つことができたので、不純物の
少い良質の膜が得られた。
(2)効 果 分子線エピタキシャル成長に於て、基板の加熱温度をよ
り低くする事ができる。より低くても良質のエピタキシ
ャル成長膜が得られる。このため、基板が加熱による損
傷を受けない。GaAs基板、InP基板などの場合、
基板温度が低いから、As抜け、P抜けなどが起こらな
い。
加熱用ヒータのパワーを減する事ができる。ヒータ駆動
電力を節減できる。ヒータ構造をより単純化する事がで
きる。また、真空室内に入る熱量が減するので、液体窒
素の消費量も節減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の薄膜形成装置の概略断面図。 1 ・・・・・・・・・・・・超高真空チャンバ2・・
・・・・・・・・・・基   板3・・・・・・・・・
−・・分子線源セル4・・・・・・・・・・・・加熱用
ヒータ5・・・−・・・・・・・・差動排気型イオンソ
ース6・・・・・・・・・・・・真空排気装置7・・・
・・・・・曲マニピュレータ 8・・・・・・・・・・・・基板ホルダ9・・・・・・
・・・・・・エピタキシャル成長膜10・・・・・・・
・・・・・シュラウド11・・・・・・・・・・・・ヒ
ータ 12・・・・・・・・・・・・る つ ぼ13・・・・
・・・・・・・・熱遮蔽板14・・・・・・・・・・・
・シ ャッ タM、N・・・・・・・・・分 子 線 W 、、、、、、、、、、、、イオンと−ム発明者  
中東卑情 瀬戸口 佳 孝 上條栄治

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超高真空にする事のできる超高真空チャンバ1と
    、超高真空チャンバ1の中にあつて基板2を取付けた基
    板ホルダ8を保持できるマニピュレータ7と、基板2を
    加熱するための加熱用ヒータ4と、超高真空チャンバ1
    の中にあつて分子線M、Nを発生し基板2へ照射するこ
    とのできる分子線源セル3と、超高真空チャンバ1の中
    にあつて、不活性気体のイオンビームを発生し基板2へ
    照射することのできるイオンソース5とよりなる事を特
    徴とする薄膜形成装置。
  2. (2)イオンビームの加速電圧が1000V以下である
    事を特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の薄膜形
    成装置。
  3. (3)イオンビームの基板への照射角度が0〜90°の
    範囲で可変である事を特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項記載の薄膜形成装置。
  4. (4)イオンビームの加速電圧が20〜200Vである
    事を特徴とする特許請求の範囲第(2)項記載の薄膜形
    成装置。
  5. (5)イオンビームの基板への照射角度が0〜60°の
    範囲で可変である事を特徴とする特許請求の範囲第(3
    )項記載の薄膜形成装置。
JP62115100A 1987-05-12 1987-05-12 分子線エピタキシー装置 Expired - Fee Related JPH0825837B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62115100A JPH0825837B2 (ja) 1987-05-12 1987-05-12 分子線エピタキシー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62115100A JPH0825837B2 (ja) 1987-05-12 1987-05-12 分子線エピタキシー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63282192A true JPS63282192A (ja) 1988-11-18
JPH0825837B2 JPH0825837B2 (ja) 1996-03-13

Family

ID=14654218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62115100A Expired - Fee Related JPH0825837B2 (ja) 1987-05-12 1987-05-12 分子線エピタキシー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0825837B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6592664B1 (en) * 1999-09-09 2003-07-15 Robert Bosch Gmbh Method and device for epitaxial deposition of atoms or molecules from a reactive gas on a deposition surface of a substrate

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61287218A (ja) * 1985-06-14 1986-12-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体基板及びその製造方法
JPS6287496A (ja) * 1985-10-11 1987-04-21 Nissin Electric Co Ltd 単結晶窒化アルミニウム膜の作製方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61287218A (ja) * 1985-06-14 1986-12-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体基板及びその製造方法
JPS6287496A (ja) * 1985-10-11 1987-04-21 Nissin Electric Co Ltd 単結晶窒化アルミニウム膜の作製方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6592664B1 (en) * 1999-09-09 2003-07-15 Robert Bosch Gmbh Method and device for epitaxial deposition of atoms or molecules from a reactive gas on a deposition surface of a substrate

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0825837B2 (ja) 1996-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lüth Surfaces and interfaces of solid materials
US4800100A (en) Combined ion and molecular beam apparatus and method for depositing materials
US5374318A (en) Process for the deposition of diamond films using low energy, mass-selected ion beam deposition
Becker et al. Materials processing using radio-frequency ion-sources: Ion-beam sputter-deposition and surface treatment
JPS5941510B2 (ja) 酸化ベリリウム膜とその形成方法
Hasan et al. Nucleation and initial growth of In deposited on Si3N4 using low‐energy (≤ 300 eV) accelerated beams in ultrahigh vacuum
Kita et al. Synthesis of CuO films using mass‐separated, low‐energy O+ ion beams
JPS63137159A (ja) 結晶性金属薄膜の形成方法
JPS63282192A (ja) 分子線エピタキシー装置
Shrivastava Deposition techniques for high-tc superconducting YBCO thin films
Ueda Film growth of metals and semiconductors with ionized beams and surface imperfections
JPH04337445A (ja) 検鏡用試料作製法
JPS6132414A (ja) 薄膜形成装置
JPH0663087B2 (ja) 窒化チタン膜の形成方法
JPH05166726A (ja) 化合物薄膜の製造方法
JPS6293366A (ja) 窒化ホウ素膜の作製方法
JPH02180793A (ja) 薄膜製造方法
JPH05275048A (ja) 酸素イオン注入装置
JP4408505B2 (ja) ダイヤモンドライクカーボン膜の形成方法と装置
JPS63206387A (ja) ダイヤモンド薄膜の作製方法
JPH05311392A (ja) 金属イオン照射による薄膜用基板の表面改質方法及びその装置
JPH05166727A (ja) 化合物薄膜の製造方法
JPS61117193A (ja) 結晶成長方法
Lüth et al. Preparation of Well-Defined Surfaces, Interfaces and Thin Films
Yoo Fundamental study of nucleation and heteroepitaxial thin film growth using ionized source beam

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees