JPS63281725A - 無端環状金属バンドの組立方法並びに装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、無段変速機に用いるベルト伝導方式の１つと
して知られる処の、多数の金属ブロックとこれを連帯支
持する金属フープとによって無端環状ヘルドとされ、駆
動および従動用■プーリ間に張り渡されて回転駆動力を
伝達する伝導ベルトにおいて、金属フープの構成素材で
ある無端環状金属ハンドの組立に関する新しい手段の提
供に関する。

（従来の技術） 多数の金属ブロック群とこれを環状に連帯支持する少な
くとも１本以上の金属フープとによる無端環状の伝導ベ
ルト、その間隅可変な■形溝を有する■プーリとによる
ベルト伝導方式は既知であり、例えば特開昭５５−１０
７１４７号公報、特公昭５７−２３８２０号公ｆｌｉＱ
こおいて見られる通りである。その詳細は前記各公報記
載に譲るが、以下第８図および第９図についてその概要
を説示する。伝導ベルト１は、金属ブロック２の多数が
互いに重なった状態で無端環状に並設されたものと、金
属ブロック群を連帯支持する無端環状の金属ツー１３と
から構成され、金属ブロック２は、一対のサイドプレー
ト４ａ、４ａの各内面がテーパ傾斜面４ｂ、　４ｂとさ
れることにより■形溝が形成され、かつ前記プレート４
ａ、　４ａの軸間距離が可変とされた駆動および従動の
Ｖプーリ４における、前記傾斜面４ｂ、　４ｂと接触す
る傾斜面２ｂ、　２ｂを幅方向両側に形成した基部２ａ
と、同基部２ａの上端中央位置に立つ首部２ｃと、同首
部２ｃの上端に拡がる略屋根形の頭部２ｄとが一連に形
成され、同頭部２ｄと前記基部２ａとの間には首部２ｃ
を介してフープ嵌挿溝部５．５が設けられたものであり
、その厚さ１．５〜３１重程度の金属プレート体で、並
設される各ブロック２におけるフープ嵌挿溝部５，５に
亘り無端環状の金属フープ３が嵌挿状に係合されること
により、無端環状のヘルド形態が構成される。従ってこ
の伝導ベルト１を、そのベルト側面である傾斜面２ｂ、
　２ｂをＶプーリ４゜４の各Ｖ形溝となすテーバ傾斜面
４ｂ、　４ｂに圧接させて張り渡し、一方のＶプーリ４
に回転駆動力を入力することにより、ベルト１とＶ形溝
内面との摩擦力に基き、他方のＶプーリ４に回転駆動力
を伝達し、このさい一般ベルトと相違し、互いに重合す
る各ブロック２の互いに押す力を利用してトルク伝達が
得られ、またサイドプレート４ａ、　４ａの軸間距離変
更により、ベルト１の有効径（掛り径）の変化を介し無
段階の変速が得られるもので、金属ブロック２が押し要
素として働き、金属フープがキャリヤ要素として働くも
のである。前記金属フープ３は、例えばマルエージング
鋼材等による無端環状の金属バンド３ａ　（以下これを
フープと略称する）の複数枚、例えばその厚さ０．２ｍ
ｍ程度、幅Ｉ　Ｑ　ｍｍ程度のループ３ａが１０枚程度
、嵌合積層状に組立てられて一体に密着させたもので、
またフープとしての内周長は５００１程度のものである
。

（発明が解決しようとする問題点） 上記した金属フープ３の組立製作には次の点において問
題がある。即ちフープ３は、弾性変形可能な薄鋼板によ
る複数枚の各ループ３ａを、第１０図において示すよう
に嵌合積層状に組立てるものであるため、また嵌合とと
もに相互に密着できるよう寸法的に余裕がなく、ほぼ真
円に製作されているので、その嵌合組立は相当の困難が
あり、無理に嵌入させるとループ端面に傷付きを生じ易
く、このような傷の存在は組立てられたフープ３の疲労
強度を大幅に低下し、その緊張状態下の稼動時における
傷の拡大、破断トラブルを生じるのであり、しかも手作
業的な組立手段では能率的にも問題がある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、かかる伝導ベルトにおける金属フープ３にと
って必須の各ループ３ａの組立を、機械的手段を用いて
ループを損傷することなく、迅速容易な組立を可能とし
たものであり、具体的には、その組立方法としては、多
数の金属ブロックが互いに重なった状態でかつ金属フー
プの連帯支持を介して無端環状に構成され、駆動および
従動のＶプーリ間に張り渡されて回転駆動力を伝達する
伝導ベルトにおいて、前記金属フープの構成材である複
数枚の無端環状金属バンド（ループ）の組立に当り、ほ
ぼ真円をなす前記ループの外側より少なくとも３個以上
の押圧部材を、同ループにかつその中心方向に向ってそ
れぞれ圧入することにより、ループ原口径よりも小径の
弯曲凸部が放射状に連なる変形ループに縮小成形し、同
変形ループを前記押圧部材の離脱により、既に環状に組
立られているループ内面に環状復元を介し密着状に嵌合
することにあり、更にその組立装置としては、ループの
組立支持台と、同支持台中心に向って同期進退可能かつ
同支持台面に向って昇降可能に設けられるとともに、等
分位置に配設された少なくとも３個以上のループ押圧部
材と、同押圧部材と同行または別箇に配設されかつ組立
中のループに向って進退兼接離可能に設けられ、前記押
圧部材による変形ループを同押圧部材より解放させるル
ープ解放部材とから成ることにある。

（作　用） 本発明の前記した技術的手段によれば、第１図乃至第４
図に亘って示すように、ほぼ真円状の係止壁１５ａを周
辺に立設した組立支持台１５上に、複数枚のループ３ａ
を第１図の３ａｌで示すように嵌合積層状に組立てるに
当り、支持台１５上に問合１５と中心に搬入セットした
ループ３ａ２に対し、第４図で示すように同ループ３ａ
２の外周を囲んで各等分位置に配設され、かつループ３
ａ２の中心に向って半径方向に移動可能とされた、図例
では３個の押圧部材６を、ループ３ａ２の外周に圧接さ
せるとともにループ中心に向って同期進入させることに
より、ほぼ真円形状であるループ３ａ２は、ループ圧接
部分が中心に向かい圧入されると同時に各押圧部材６．
６間のループ部分は、反動的に各押圧部材６．６間より
外方に向かって弯曲凸部３”として変形突出し、同図実
線位置から鎖線位置で示す通り、押圧部材６が６゛位置
まで進むことにより、前記各凸部３が放射状に並ぶ変形
ループと化し、このさい前記弯曲凸部３”の外径は当然
原形のループ３ａ２の口径よりも小径となり、押圧部材
６の圧入ストロークしに応じた縮み代βとともに、縮小
変形されたループ形態となる。従って第１．２図におい
て示す縮小変形状態下に、図例では第３図Ｉに示すよう
に押圧部材６と同行可能に付設したループ解放部材７に
より、前記変形ループの上端を押圧下降させるとともに
押圧部材６を退避させることにより、同変形ループは既
に組立支持台１５上に係止壁１５ａに沿って嵌合積層状
に組立てられているループ３ａ＋の最内側に位置するル
ープ内面に、環状に弾発復原して嵌合密着することによ
り、自動組立が得られるのであり、これによって最初の
ループ３ａ以下所要数のループ３ａの組立が、ループに
損傷を与えることなく、能率的に処理されることになる
。

また上記組立を行なうための装置として、第１図乃至第
３図、更には第６．７図に亘って示すように、少なくと
も３個以上の押圧部材６においては、第６．７図に例示
するように、駆動装置８によって昇降および旋回可能と
した運動部材９に連結されたアーム１０に円環状の取付
板１１を設け、同取付板１１の円周等分位置に各押圧部
材６の半径方向進退部材としてのエヤシリンダ１２を配
設し、同シリンダ１２のピストンロフト１２ａに押出部
材６を取付け、また第３図Ｉで示すように、前記押圧部
材６と一体にループ解放部材７を、昇降部材としてのエ
ヤシリンダ１３、同ピストンロッド１３ａを介して、押
圧部材６と同行兼単独昇降可能に設けることにより、必
要な各運動を与えることが可能である。

（実施例） 本発明方法並びに装置の適切な実施例を第１図乃至第７
図に亘って説示する。

組立支持台１５は各ループ３ａの組立およびその支持を
行なうためのものであって、台上面の周辺にはループ３
ａの幅と同等以上の高さを持つ係止壁１５ａが真円状に
立設されるが、このさい音自体は固定、可動の何れでも
よ（、また係止壁１５ａは一般的には固定されるが、必
要に応じては周方向に分割し、半径方向に進退可能とし
て大小口径のループに対応できるように可動型式のもの
としてもよく、これらは自由に設計可能である。

ループ３を変形させてその組立を行なう押圧部材６は、
第１．２図に例示するように、ループ３を局部的に圧入
してその変形を促すため、かつループ３に傷を生じるこ
とがないように、中実または中空の円柱状とされ、その
上端に半径方向進退部材としてのエヤシリンダ１２のピ
ストンロフト１２ａが連結支持される。第１図乃至第３
図１に示した実施例では、前記押圧部材６の周側にブラ
ヶフ）１４を介してエヤシリンダ１３が設置され、同シ
リンダ１３のピストンロフト１３ａに、爪形状のループ
解放部材７が取付けられることにより、同解放部材７は
押圧部材６と同行して半径方向に進退可能であるととも
に、ピストンロッド１３ａの昇降によって単独昇降可能
とされ、押圧部材６によって組立中のループ３ａ２の上
端面に圧接かっ押下可能とされるのであるが、同ループ
解放部材７は押圧部材６と別箇に独立して配設され、半
径方向に進退可能であるとともにまた昇降可能であるよ
うに設けることも可能であり、更には第３図Ｈに変形実
施例を示すように、進退開閉方式のプレート形状のルー
プ解放部材７とすることも可能である。

前記したループ押圧部材６は、エヤシリンダ１２のピス
トンロッド１２ａによって半径方向に進退可能かつ垂直
昇降可能とされているが、このためには第６．７図にお
いて示すように、昇降および旋回機構を具備した駆動装
置８によって垂直昇降および水平旋回可能とされた運動
部材９にアーム１゜を突出状に設け、同アーム１０の先
端に設けた円環状の取付板１１の、円周３等分位置に前
記エヤシリンダ１２を設置し、同シリンダ１２のピスト
ンロッド１２ａにより、３個の押圧部材６がループ３の
中心に向って半径方向に進退可能とされ、また支持台１
５の上面に向って垂直昇降は、前記した運動部材９の昇
降を介し同行昇降されるようにしである。

前記したループ押圧部材６の下端には第１図に例示する
ように、ループ３の同部材６の圧入による弯曲凸部３′
の変形を円滑にコントロールできるように、ほぼ凹弧状
のガイドプレート１６を設けることも可能であり、また
実施例においてはループ押圧部材６が３個の例を示して
いるが、これは第５図に４個の場合を示すように、３個
以上ならばその数は自由に増加可能であり、またループ
押圧部材６およびループ解放部材７の各駆動源として、
実施例ではエヤシリンダ１２．１３を例示しているが、
駆動源はこの他、油圧シリンダ、モータおよび同モータ
によって回転運動を直線運動に変換する例えばポールス
クリュ軸とナンドによる機構等、自由に採用可能であり
、ループ押圧部材６の同期駆動のためには、複数個の駆
動源の同期制御の他に、１個の駆動源を用い、これをカ
ム、リンク等の連動機構を用い各押圧部材を同期制御す
る等、自由に設計可能であることはいうまでもない。

実施例のように旋回可能な運動部材９、アーム１０およ
び取付板１１による水平旋回可能なものにおいては、そ
の旋回運動を利用して、新しいループ３の搬入セット、
また組立てられたフープ３の組立支持台５上よりの搬出
も、複数個の押圧部材６による圧着支持を介して行なう
ことが可能である。

（発明の効果） 本発明の方法並びに装置による組立手段によって、金属
フープ３の製作がきわめて効率的、かつ単品ループ３ａ
に傷を生じるおそれなく円滑迅速に行なえることになる
。即ち本発明においては従来のマニュアルなループの嵌
め込みと相違し、少なくとも３個以上のループ押圧部材
６を用い、ほぼ真円をなすループ３ａの外周等分位置を
中心に向って圧入させることにより、原註径より縮小し
た外径の弯曲凸部３゛が放射状に並ぶ変形ループとする
ことにより、虎口径内に納まる縮小ループ化でき、ルー
プ解放部材７によりこれを押圧部材６側より離脱させ、
ループ３ａの弾性復原を利用して、既に組立てられてい
るループ３ａの内面に確実に重合内嵌させかつ密着組立
を行なえ、ループ３ａに全く傷を生じるおそれがな（、
迅速な処理が得られるものである。また装置としても僅
かな数の押圧部材６と解放部材７の配設のみで足り、簡
単な機構、構造でよく、経済的かつ操作容易であるとと
もに低コストで多数のループ３ａの組立による金属フー
プ３の提供を可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法による縮小変形ループ状態を示す平
面図、第２図は第１図ｎ−ｎ線縦断正面図、第３図１、
■はループ解放部材各実施例の正面図、第４図は本発明
方法実施例の作動説明図、第５図は同ループ押圧部材増
加例の平面図、第６図は本発明装置実施例の平面図、第
７図は同駆動要部の側面図、第８図は金属フープを含む
伝導べルト例の縦断正面図、第９図は同ベルト要部の断
面図、第１０図は従来のフープ組立説明図であ特　許　
出　願　人　　株式会社神戸製鋼所代　理　人　弁理士
　　安　１）敏　雄斜　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　第８　口筒７０図 第２０ ”ｆｊｓ３′ｒＡＩＩＪ　　　　　　第３１４．１■、

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）多数の金属ブロックが互いに重なった状態でかつ
   金属フープの連帯支持を介して無端環状に構成され、駆
   動および従動のＶプーリ間に張り渡されて回転駆動力を
   伝達する伝導ベルトにおいて、前記金属フープの構成材
   である複数枚の無端環状金属バンド（ループ）の組立に
   当り、ほぼ真円をなす前記ループの外側より少なくとも
   ３個以上の押圧部材を、同ループにかつその中心方向に
   向ってそれぞれ圧入することによりループ原口径よりも
   小径の弯曲凸部が放射状に連なる変形ループに縮小成形
   し、同変形ループを前記押圧部材の離脱により、既に環
   状に組立られているループ内面に環状復原を介し密着状
   に嵌合することを特徴とする無端環状金属バンドの組立
   方法。
2. （２）多数の金属ブロックが互いに重なった状態でかつ
   金属フープの連帯支持を介して無端環状に構成され、駆
   動および従動のＶプーリ間に張り渡されて回転駆動力を
   伝達する伝導ベルトにおいて、前記金属フープの構成材
   である複数枚の無端環状金属バンド（ループ）の組立を
   行なうためのものであって、ループの組立支持台と、同
   支持台中心に向って同期進退可能かつ同支持台面に向っ
   て昇降可能に設けられるとともに、等分位置に配設され
   た少なくとも３個以上のループ押圧部材と、同押圧部材
   と同行または別箇に配設されかつ組立中のループに向っ
   て進退兼接離可能に設けられ、前記押圧部材による変形
   ループを同押圧部材より解放させるループ解放部材とか
   ら成ることを特徴とする無端環状金属バンドの組立装置
   。