JPS63281639A - 超音波処置プロ−ブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は尿道、腎臓などの体腔内に生じた結石を超音波
振動によって破砕する超音波処置プローブに関する。

［従来の技術］ 体腔内の結石を超音波振動によって破砕する超音波処置
プローブは、一般に超音波振動子を有する握持部と、こ
の握持部に連結された挿入部とからなり、超音波振動子
にて発生した超音波振動を上記挿入部に伝達して体腔内
の結石を破砕すると共に、破砕した破片を上記挿入部の
吸引孔から吸引して体腔外へ排除するようになっている
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような超音波処置プローブは、破砕
した破片を挿入部の吸引孔から吸引して体腔外へ排除す
るため、結石を吸引孔を通る大きさにまで細かく破砕す
る必要があり、処置に要する時間が長くなる欠点があっ
た。

本発明は、このような問題点に着目してなされたもので
、体腔内の結石を短時間で処置することができる超音波
処置プローブを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために本発明は、挿入部の先端部
分を粗面に仕上げたことを特徴とするものである。

〔作　用〕

上記の構成とすることにより本発明では、破砕した大き
な破片を挿入部の先端部分に串差しにして体外へ除去す
ることができる。

〔実　施　例〕

以下、本発明を図面に示す実施例にもとづいて説明する
。

第１図は本発明の一実施例を示すもので、１は超音波処
置プローブである。この超音波処置プローブ１は握持部
２と挿入部３とからなり、握持部２は外装ケース４の内
部にランジュバン型振動子５を収納している。このラン
ジュバン型振動子５は圧電素子６、電極板７、前側金属
ブロック８および後側金属ブロック９等から構成され、
前側金属ブロック８の前端部にはホーン１０が一体に設
けられている。また、前側金属ブロック８の後端部には
軸方向に貫通孔１１を有するボルト１２がねじ込まれて
いる。このボルト１２の後端側は前記圧電素子６および
電極板７を貫通して後側金属ブロック９の後端より突出
し、その突出部分にはナツト１３が螺着されている。そ
して、上記ナツト１３により圧電素子６および電極板７
を前側及び後側金属ブロック８，９間に圧縮固定し、ラ
ンジュバン型振動子５の構成部品を一体化させている。

前記ホーン１０は円錐形状をなし、その先端には挿入部
３を構成する金属製のバイブ１４が連結されている。こ
のバイブ１４の内側には吸引孔１５が形成されており、
ホーン１０および前側金属ブロック８の軸心部に形成さ
れた貫通孔１６に連通している。この貫通孔１６は前記
ボルト１２の貫通孔１１に連通しており、全体で超音波
処置プローブ１の吸引路１７を形成している。なお、前
記バイブ１４の先端部外周は第２図（ａ）〜（ｆ）に示
すような粗面１８に仕上げられている。

前記外装ケース４の前端部外周には前側カバー１９がね
じ込み結合されている。この前側カバー１９はホーン１
０を包囲するもので、その先端には保持環２０が取付け
られている。この保持環２０の内面には２条の環状溝２
１．２１が形成されており、各環状溝２１には弾性Ｏリ
ング２２が前記バイブ１４の外周面に密着して嵌め込ま
れている。また、外装ケース４の後端壁には吸引口金２
３が外装ケース４内に開口してねじ込まれている。この
吸引口金２３の内側には前記ボルト１２の後端に一体に
設けられた筒状体２４が挿入され、吸引口金２３を前記
吸引路１７に連通させている。

また、吸引口金２３の内周面には２条の環状溝２５．２
５が形成されており、各環状溝２５には弾性Ｏリング２
６が筒状体２４の外周面に密着して嵌め込まれている。

なお、吸引口金２３は二股に分岐しており、一方には吸
引チューブ２７が接続され、他方には開閉コック２８を
有する挿通目体２９が設けられている。そして、上記吸
引チューブ２７は図示しない吸引ポンプに接続され、挿
通目体２９にはゴムキャップ３０が被冠されている。

また、外装ケース４の後端壁には電源コード３１を通す
ための導出用ダクト３２がねじ込まれ、上記電源コード
３１はランジュバン型振動子５の電極板７に接続されて
いる。なお、導出用ダクト３２内には電源コード３１を
受ける２個の弾性Ｏリング３３が設けられ、さらに導出
用ダクト３２の後端には折れ止め用の弾性チューブ３４
が取付けられている。

第２図は超音波処置プローブ１の使用方法を説明するた
めの図で、腎臓内に生じた結石を砕石する場合を示して
いる。同図に示すように腎臓４１内に生じた結石４２を
砕石する場合は、まず腎臓４１内に腹腔鏡４３のシース
４４を差し込み、このシース４４を介して超音波処置プ
ローブ１の挿入部３を腎臓４１内に挿入する。そして、
シース４４の先端から挿入部３を突き出し、挿入部３の
先端を結石４２に突き当てる。次に、この状態で図示し
ない電源装置から電源コード３１を介して圧電素子６に
駆動電圧を印加すると、ランジュバン型振動子５に超音
波振動が発生し、この振動がホーン１０で増幅されると
ともに、バイブ１４を介して結石４２に伝わり、この超
音波振動が破砕力となって結石４２が破砕される。

ここで、破砕により生じた破片は図示しない吸引ポンプ
により吸引チューブ２７およびＩ吸引路１７を通じてバ
イブ１４の吸引孔１５から吸引されるが、吸引孔１５を
通らない大きな破片は第４図に示すように串差しの原理
で破片４５にパイプ１４を突き差して破片４５をパイプ
１４の先端部分に串差しの状態にする。これによりパイ
プ１４の先端部外周面は粗面１８に仕上げられているた
め、パイプ１４に串差しにされた破片４５は離脱し難く
なり、破片４５を超音波処置プローブ１と共に体外へ除
去することができる。

このように本実施例では挿入部３の先端部分を粗面に仕
上げることにより、破砕により生じた大きな破片を挿入
部３の先端部分に串差しにして体外へ除去することがで
きるので、従来のように大きな破片を細かくする必要が
なく、その公娼置時間を短縮することができる。なお、
上記実施例では挿入部３をパイプ形状としたが、中実の
棒でもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、挿入部の先端部分
を粗面に仕上げたので、破砕により生じた大きな破片を
挿入部の先端部分に串差しにして体外へ除去することが
でき、体腔内の結石を短時間で処置することができる超
音波処置プローブを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例を示し、第１図
は超音波処置プローブの縦断面図、第２図（ａ）〜（ｆ
）は挿入部の先端部分を粗面に仕上げた例を示す図、第
３図は超音波処置プローブの使用方法を示す説明図、第
４図は破砕した破片を挿入部の先端部分に串差しにした
状態を示す図である。 １・・・超音波処置プローブ、２・・・握持部、３・・
・挿入部、５・・・ランジュバン型振動子、１０・・・
ホーン、１５・・・吸引孔、１８・・・粗面、２７・・
・吸引チューブ、４２・・・結石、４５・・・破片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 超音波振動子を有する握持部と、この握持部に連結され
   た挿入部とからなり、超音波振動を上記挿入部に伝達し
   て体腔内の結石を破砕する超音波処置プローブにおいて
   、上記挿入部の先端部分を粗面に仕上げたことを特徴と
   する超音波処置プローブ。