JPS63275857A - パツキン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として流体圧シリンダのクツシラン用とし
て利用されるパツキンに関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

流体圧シリンダは、一般産業用には勿論のこと商業用又
は家庭用にも普及してきているが、流体圧シリンダの取
り扱いの上で従来より問題となっていることは、ストロ
ーク端からの始動時においてピストンロンドが象、激に
飛び出すという、いわゆる飛び出し現象である。

この飛び出し現象は、主としてクッションパツキンのク
ラッキング圧力が高いために起こる。クッションパツキ
ンは、通常はシリンダカバーに固定されて、シリンダカ
バーのクッション室にピストンから突出したクッション
ボスが進入するときにこれらの間をシールするとともに
、ピストンを反対方向に作動させるときには流体がクッ
ション室側からピストン側へ流れるようにチェック機能
を備えている。クッションボスとの間をシールするリッ
プ部は、クッションボスとの間で摺動が行われるため、
相当の厚さを有することが必要であり、リップ部の弾性
力を小さくすることができない、このため、従来のクッ
ションパンキンではクランキング圧力を低下させること
に限界があり、前述の飛び出し現象を有効に防止できな
かった。

この問題を解決するために、第５図に示すパツキンが提
案されている。同図において、パツキン４１は、流体圧
シリンダのシリンダカバー４０のパツキン取りつけ穴に
嵌入して固定される固定リング４２と、固定リング４２
の内側で軸方向に移動可能なパンキン本俸４３とよりな
り、パンキン本俸４３は、図の左方へ移動してシール部
４４がシリンダカバー４０に当接することによりシール
され、右方へ移動して押当部４５が固定リング４２に当
接すると、押当部４５の周方向の複数箇所に設けられた
流通溝４６によって流体が自由に流通し、これによって
チェック機能を実現している。このパンキン４１では、
クラッキング圧力を低下させて流体圧シリンダの飛び出
し現象を防止することは可能であるが、構造が複雑であ
るため高価につくという問題がある。

〔問題点を解決するための技術的手段］本発明は、上述
の問題に鑑み、クラッキング圧力を低下させることがで
き、しかも構造が簡単で安価なパンキンを提供すること
を目的とし、そのための技術的手段は、互いに軸方向に
相対移動する軸部材と筒部材との間を一方方向にのみシ
ールするパツキンであって、前記軸部材又は筒部材のい
づれか一方に嵌入して固定される嵌入固定部と、該嵌入
固定部の固定された側の前記部材との間を一方方向にシ
ールする弾性体からなるチェックリップ部と、咳チェン
クリップ部と一体的に形成されており前記嵌入固定部が
固定された側の部材の他方の部材との間を軸方向に摺動
しつつシールを行うシールリップ部とからなることを特
徴とする。

〔作　用〕

チェックリップ部がチェック弁の作用を行い、シールリ
ップ部が部材との間で摺動しつつシール作用を行い、こ
れらチェック作用とシール作用とが別個の部分で行われ
る。嵌入固定部はパンキン全体を固定支持する。

〔実施例］ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図において、パツキン１１は、金属など
からなるリング状の嵌入固定部１２と、厚さの薄いチェ
ックリップ部１３と、厚さの厚いシールリップ部１４と
、嵌入固定部１２の外周面の複数箇所に設けられた流通
溝１５とよりなる。

チェックリップ部１３とシールリップ部１４とは、合成
ゴムなどにより一体に形成されており、嵌入固定部１２
の一部がその中に埋め込まれている。嵌入固定部１２は
、流体圧シリンダのシリンダカバー２のパツキン取りつ
け穴３内に嵌入して固定され、チェックリップ部１３は
、パツキン取りつけ穴３の垂直壁部４に当接して撓み、
この部分で一方方向にシールを行うチェック弁を形成し
、シールリップ部１４は、クッションボスｌがその内側
へ進入してきたときに、クッションボスｌの外周面との
間で摺動を行うと同時にシール作用を行う。　　　。

このバ・ンキン１■によると、チェンクリ７ブ部１３は
固定部分でのシールを行うものであるから、その厚さを
薄クシても寿命が短くならず、したがって、チェックリ
ップ部１３の弾性力を小さくしてクランキング圧力を低
くできる。シールリップ部１４ではチェック作用を行わ
ないので、その厚さが厚くなってもクラッキング圧力に
は影響がなく、したがって、シールリップ部１４の厚さ
を厚くし、クッションボスｌとの摺動に対する耐久性を
増大させ、且つクノシジン開始時のピーク圧力に耐える
ようにして長寿命化を図ることができる。しかも、チェ
ックリップ部１３とシールリップ部１４とは一体成形さ
れており、且つ嵌入固定部１２をも一体的に埋め込んで
成形しているから、構造が簡単であり低価格で提供する
ことが可能−である。

第３図は他の実施例のパツキン２１を示す。このパツキ
ン２１は、チェックリップ部１３の基部付近にシリンダ
カバー２の垂直壁部４に当接する当接部１６が設けられ
ており、当接部１６の周方向の複数箇所に設けられた流
通溝１７によって流体が自由に流通する。したがってこ
のパツキン２１によると、パツキン２１をパツキン取り
つけ穴３に嵌入する際に、当接部１６が垂直壁部４に当
接する位置に位置決めをすればよいから、パンキン２１
の位置決めが容易に行なわれるとともに、クッション時
のピーク圧力などによるパツキン２１の位置ずれが起き
にくく安定である。

第４図はさらに他の実施例のパ・ンキン３１を示す。

前述のパツキン１１．２１のチェックリップ部１３がパ
ンキン取りつけ穴３の垂直壁部４に当接してシール作用
を行なっているのに対し、このパツキン３１では、断面
形状が駒形のチェ・ノクリ・ノブ部３２が、シリンダカ
バー２のクッション穴の内周面５に当接するように設け
られている。バ・ンキン３１の取りつけにあたっては、
外壁端面部３３とシリンダカバー２の垂直壁部４との間
に、流体が流通する間隙３４を有するように位置決めを
する。

上述の実施例においては、嵌入固定部１２の断面゛形状
が略り字状であるが、これ以外の形状としてもよい。嵌
入固定部１２の端面が垂直壁部４に当接するようにして
位置決めを行なってもよい。チェックリップ部１３．３
２の形状は種々変更できる。チェックリップ部１３．３
２の材質や硬さをシールリ・ノブ部１４と異なるものと
してもよい、流通溝１５に代えてパツキン１１，２１．
３１を軸方向に貫通する穴を設けてもよい。

上述の実施例においては、互いに軸方向に相対移動スる
クッションボス１とシリンダカバー２との内の、外側の
部材であるシリンダカバー２にパツキン１１，２１．３
１を取りつけた例について説明したが、これとは逆の関
係、つまり内側の部材に取りつけるように構成すること
もできる。

［発明の効果〕 本発明のパツキンによると、チェックリップ部は固定部
分でのシールを行うものであるから、その１７さを薄＜
シても寿命が短くならず、したがって、チェックリップ
部の弾性力を小さくしてクランキング圧力を低くできる
。シールリップ部ではチェンク作用を行わないので、そ
の厚さが厚くなってもクランキング圧力には影響がなく
、したがって、シールリップ部の厚さを厚＜シ、部材と
の摺動に対する耐久性を増大させ、且つ過渡的なピーク
圧力に耐えるようにして長寿命化を図ることができる。

しかも、チェンクリ・ンブ部とシールリップ部１４とは
一体的に形成されているから、構造が簡単であり低価格
で提供することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の実施例を示し、第１図はパ
ツキンの断面図、第２図はパツキンの正面図、第３図及
び第４図はパツキンの他の実施例を示す断面図、第５図
は従来のパツキンの断面図である。 １・・・クッションボス（軸部材）、２・・・シリンダ
カバー（筒部材）　、１１，２１．３１・・・パツキン
、１２・・・嵌入固定部、１３．３２・・・チェックリ
ップ部、１４・・・シールリップ部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 互いに軸方向に相対移動する軸部材と筒部材との間を一
   方方向にのみシールするパッキンであって、前記軸部材
   又は筒部材のいづれか一方に嵌入して固定される嵌入固
   定部と、該嵌入固定部の固定された側の前記部材との間
   を一方方向にシールする弾性体からなるチェックリップ
   部と、該チェックリップ部と一体的に形成されており前
   記嵌入固定部が固定された側の部材の他方の部材との間
   を軸方向に摺動しつつシールを行うシールリップ部とか
   らなることを特徴とするパッキン。