JPS63275664A - ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物 - Google Patents

ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物

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Publication number
JPS63275664A
JPS63275664A JP11150787A JP11150787A JPS63275664A JP S63275664 A JPS63275664 A JP S63275664A JP 11150787 A JP11150787 A JP 11150787A JP 11150787 A JP11150787 A JP 11150787A JP S63275664 A JPS63275664 A JP S63275664A
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JP
Japan
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parts
resin
weight
polyolefin resin
polyphenylene sulfide
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Pending
Application number
JP11150787A
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English (en)
Inventor
Masaya Murata
村田 昌彌
Satoru Sugano
悟 菅野
Masato Takahashi
正人 高橋
Tetsuo Yoshida
哲夫 吉田
Masaaki Yamatani
正明 山谷
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリフェニレンサルファイド樹脂組成物、特に
は成形性がよく、耐熱性に優れており。
摩擦係数が小さく、機械的強度の大きい成形品を与える
、歯車材、軸受材などのような摩耗を伴う動的用途を目
的とする成形品材料として有用とされるポリフェニレン
サルファイド樹脂組成物に関するものである。
(従来の技術) 歯車材、軸受材のように摺動摩擦を伴う動力伝動部品に
用いられるプラスチック材料についてはポリアセタール
樹脂、ナイロン樹脂、キャティングナイロンなどが知ら
れている。
しかし、この種の用途に使用されるプラスチック材料は
■摺動摩擦によって発生する熱に耐えるために軟化温度
が高く、熱安定性が良好で高温に長時間さらされても劣
化せず、耐熱性がよいこと、■高温においても引張り強
さ、伸びなどの機械的強度が低下せず、特に動的なくり
返し荷重にも耐える疲労限の高いという機械的性質にす
ぐれたものであること、■摩擦係数が、摩擦速度の大小
、摩擦面温度に拘らず全体にわたって低く、したがって
機械を軽快に動かし、摩擦面における発熱が極少で摩擦
特性がよいこと、を満たすことが必要とされる。
しかして、この種の汎用プラスチック材料については前
記したようにポリアセタール、ナイロン6−6、MCナ
イロンなどが上市され、一般に使用されてきているが、
これらは上記した緒特性のうち特に耐熱性が不充分であ
る。近時耐熱性のすぐれたエンジニアリングプラスチッ
クも数多く上市されてきているがこれらも上記したすべ
ての性能を満たすものではない。そのため、この材料に
ついては何種かのプラスチック材を混合してそれぞれの
特徴を生かし使用目的に必要な性能を付与するようにし
たポリマーアロイも提案されているが上記した3種の性
能を満たすものは得られていない。
また、この種のポリマーアロイについては耐熱性のすぐ
れたポリフェニレンサルファイド樹脂またはポリフェニ
レンオキシド樹脂に機械的性質のすぐれたナイロン樹脂
を添加したものが知られており、本発明者らもさきにポ
リフェニレンサルファイド樹脂にポリエチレン樹脂と耐
熱性繊維粉末を添加し、加熱混練したのち、これにナイ
ロン樹脂を添加して加熱混練すれば成形性、耐熱性にす
ぐれ、摩擦係数が小さく、機械的強度の大きい成形品を
与えるポリフェニレンサルファイド樹脂の得られること
を見出した(特願昭61−283537号明細書参照)
が、これには加熱混線時にポリフェニレンサルファイド
樹脂からポリオレフィン樹゛脂が遊離し、このポリオレ
フィン樹脂とナイロン樹脂が相溶しないために、この組
成物から作られた成形品は機械的強度、特に成形時の樹
脂の流れと直角方向の強度が低下し、動的なくり返し荷
重に対する強度低下が著しくなることが判明した。なお
、このポリオレフィン樹脂とポリアミド樹脂との相溶性
を改善する方法については、例えばアイオノマー樹脂を
添加する方法が知られているが、このものは組成物の加
熱変形温度を引き下げ、高温時の摩擦係数を大きくする
ので、これを十分に効果をあげる程に添加することがで
きない。
さらにはまたポリオレフィン樹脂を有機過酸化物の存在
下にγ−メタクリロキシプロピルトリアルコキシシラン
とγ−グリシドキシプロピルトリアルコキシシランで変
性するという方法が知られている(特公昭55−205
00号公報参照)が、このような変性ポリオレフィン樹
脂の添加はポリアミド樹脂がグリシドキシ基と反応して
熱可塑性を失い、強度の低下を招くという不利がある。
(発明の構成) 本発明はこのような不利を解決したポリフェニレンサル
ファイド樹脂組成物に関するものであり。
これはポリフェニレンサルファイド樹脂100重量部、
ポリオレフィン樹脂0〜30重量部、ナイロン樹脂50
〜300重量部およびアミノシラン変性ポリオレフィン
樹脂5〜50重量部とを混合し、加熱混練してしてなる
ことを特徴とするものである。
すなわち、本発明者らはポリフェニレンサルファイド樹
脂(以下これをPPSと略記する)とポリオレフィン樹
脂、ナイロン樹脂とからなる組成物の改質について種々
検討した結果、このPPS、ポリオレフィン樹脂、ナイ
ロン樹脂とからなる組成物にアミノシラン変性ポリオレ
フィン樹脂を添加するとこのものが官能基としてアミノ
基を有していてPPS、ポリオレフィン樹脂、ナイロン
樹脂のいずれとも相溶性をもつものであるので、このま
までは相溶しないPPS、ポリオレフィン樹脂、ナイロ
ン樹脂がこのアミノシラン変性ポリオレフィン樹脂を介
して相溶すること、したがってこれらを加熱混練りすれ
ば均質化した樹脂組成物とすることができることを見出
し、このものはポリオレフィン樹脂の配合によって全温
度領域にわたって摩擦係数の小さいものとなるし、ナイ
ロン樹脂の添加によって強度、耐熱性のすぐれたものに
なり、結果においてこのものは成形性、耐熱性がよく、
摩擦係数が小さく、機械的強度の大きい、したがって摩
耗を伴なう動的用途に有用とされる成形品を与えるとい
うことを確認して本発明を完成させた。
本発明の組成物を構成する主剤としてのPPSは例えば
ハロゲン置換芳香族化合物と硫化アルカれるものであり
(米国特許2,513,188号明細書、特公昭44−
27671号公報参照)、このものは現在ライドンPP
Sという商品名(米国フィリップスペトロリアム社製)
で市販されているものとすればよいが、後記するポリエ
チレン樹脂とのブレンド相溶性をよりよくするというこ
とからはナイロン樹脂よりは若干融点の高いものとする
ことがよい。
つぎにこのPPSに添加されるポリオレフィン樹脂はこ
の組成物を摩擦係数の小さいものとする目的において添
加されるものであるが、このポリオレフィン樹脂5例え
ば高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などは
融点が130’C以上のように比較的高いものとするこ
とがよく、このものは多量に添加してもPPSの耐熱性
を損することはない。しかし、このポリオレフィン樹脂
は後記するアミノシラン変性ポリオレフィン樹脂も自己
潤滑性を有するものであるので、必ずしも必要なもので
はなく、アルコキシシラン変性ポリオレフィン樹脂の自
己架橋を防止する目的においてはPPS樹脂100重量
部に対して5重量部以上添加することが望ましいが、3
0重量部以上とすると目的とするPPS組成物の耐熱性
がわるくなり、アミノシラン変性ポリオレフィン樹脂に
対する相溶可能範囲を越えるので10〜30重量部の範
囲とすることが必要とされるが、この好ましい範囲はア
ミノシラン変性ポリオレフィン樹脂の半量程度である2
〜15重量部とされる。
また、この組成物を構成するナイロン樹脂はこの組成物
に耐熱性を与えるためのものであるが、このナイロン樹
脂としては融点がPPSのそれよりも若干低いものとし
てこれをPPSの融点よりも10〜20℃高い温度でP
PSと混練することがよく、したがってこれには融点の
低い6ナイロンよりは6−6ナイロン、4−6ナイロン
とすることがよい。なお、このナイロン樹脂の配合量は
上述で得たPPSコンパウンド100重量部に対し50
重量部以下では機械的性質の補完が不十分となり、30
0重量部以上とするとPPSによるナイロンの耐熱性向
上効果が失なわれるので50〜300重量部とすること
が必要とされるが、この好ましい範囲は150〜250
重量部とされる。
本発明の組成物は上記したPPS、ポリオレフィン樹脂
、ナイロン樹脂とからなる組成物にさらにアミノシラン
変性ポリオレフィン樹脂を添加したことを特徴とするも
のであるが、このアミノシラン変性ポリオレフィン樹脂
はポリオレフィン分子顔中に (CH2)z NH。
で示される官能基を有するものである。このアミノシラ
ン変性ポリオレフィン樹脂はポリオレフィン樹脂に有機
過酸化物の存在下でビニルアルコキシシランまたはγ−
メタクリロキシプロピルトリアルコキシシランを加熱反
応させる方法(特公昭52−20500号公報参照)ま
たはポリオレフィン樹脂に不飽和シランをグラフト重合
させる方法(米国特許第3,075,948号明細書参
照)でアルコキシシラン変成ポリオレフィン樹脂とした
のち、これにアミノシラン、例えばγ−アミノプロピル
トリアルコキシシランを反応させることによって得るこ
とができるが、このものは上記したPPS、ポリオレフ
ィン樹脂、ナイロン樹脂のいずれとも相溶するので、P
PS、ポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂にこのアミノ
シラン変性ポリオレフィン樹脂を添加するとこれらはア
ミノシラン変性ポリオレフィン樹脂を介して相溶し均一
組成物となって成形性のよいものになる。なお、このア
ミノシラン変性ポリオレフィン樹脂はポリエチレン樹脂
、ポリプロピレン樹脂を上記の方法で処理したものとす
ればよいが、この添加量はPP5100重量部に対して
10重量部以下では少量すぎてPPS、ポリオレフィン
樹脂、ナイロン樹脂全量を相溶性とすることができず、
50重量部以上とすると目的とするPPS組成物の耐熱
性がわるくなるので10〜50重量部の範囲とすること
が必要とされる。
本発明のPPS組成物は上記したPPS、ポリオレフィ
ン樹脂、ナイロン樹脂およびアミノシラン変性ポリオレ
フィン樹脂の所定量を均一に混合したのち、この混合物
をPPSの融点である275℃以上の温度で加熱混練す
ることによって得ることができるが、このものはアミノ
シラン変性ポリオレフィン樹脂をPPSとポリオレフィ
ン樹脂との混線時に合成してこれを組成物中に添加する
ようにしてもよく、これは例えばA)ポリオレフィン樹
脂に有機過酸化物の存在下でγ−メタクリロキシプロピ
ルトリアルコキシシラン、ビニルシランなどを加熱反応
させて得たアルコキシシラン変性ポリオレフィン樹脂2
0〜50重量部にPP5100重量部を添加したコンパ
ウンドと、B)PPS100重量部にγ−アミノプロピ
ルトリアルコキシシラン0.5〜2重量部とポリオレフ
ィン樹脂0〜50重量部を添加したコンパウンドとを、
A):B)が1:3〜3:1となるように混合した組成
物100重量部にナイロン樹脂50〜300重量部を添
加し、ppsの融点である275℃以上の温度で加熱混
練することによって得たものとしてよいが、このコンパ
ウンドA)、B)およびナイロン樹脂は見かけ上の溶融
温度、粘度が接近しているので、不均一な混線やアルコ
キシ変性ポリオレフィン樹脂の自己架橋が防止できる。
なお、このPPS組成物を作るときの加熱混線はPPS
の融点である275℃よりもやや高い280〜300℃
のような加熱下とすることがよく、またこれはPPSの
酸化劣化を防止するために押出機のような密閉機中で行
なうことがよいが、このようにして得られたPPSコン
パウンドはPPSがポリエチレン樹脂、ナイロン樹脂と
相溶しているので、PPSの耐熱性は殆ど低下せず、摩
擦係数の低いものとなり、機械的強度も向上されたもの
となる。
さらに上記のPPS組成物製造工程においてシリカ粉末
、ガラス繊維束、チタン酸カリウムウィスカーなどのよ
うにシランカップリング剤と反応性のよい無機質充填剤
をアミノシランカツプリング剤と共に添加することはア
ルコキシ変性ポリエチレン樹脂が無機質充填剤を介して
アミノシランに強力に結合されるので剛性や強度が補強
されるうえに、アルコキシ変性ポリエチレン樹脂の自己
架橋を防止できるという二重の効果が与えられる。
また、このような無機質充填剤はできるだけ細かく、表
面積の大きいものとすることがよく、例えば直径が10
μm以下で長さが100μm以下のものがよいが、この
添加量はアルコキシ変性ポリエチレン樹脂100重量部
に対して5重量部以下ではその効果が不十分となり、1
00重量部以上とするとそれ以上の補強効果が得られな
いのに成形性が急速にねろくなることが実験的に確かめ
られているので5〜100重量部の範囲のものとするこ
とがよい。
このようにして得られたPPS組成物は押出し成形、射
出成形などによって成形品とされるが、この成形は上記
したPPSPPコンパウンド 、B)とナイロン樹脂と
の混線をこの成形中で行なわせてそのまま成形するよう
にしてもよい。この成形品、例えば歯車、軸受は摩擦係
数が全温度領域で0.09〜0.17と低く、特に無機
質充填剤で補強した場合は100〜150”Cのような
高温にも耐えるので特に無潤滑つオーム宙車用として有
用とされるという工業的な有利性をもつものとされる。
つぎに本発明の実施例をあげるが、例中における部は重
量部を示したものであり1例中の物性値は下記の方法に
よる測定値を示したちのでる。
(耐熱性) 18.6kg/cnTにおける熱変形温度(JIS K
7207)、 (摩擦係数) 摩擦面の温度が60℃、120℃、200’C(7)と
きの動摩擦係数を後述の摩擦試験で測定。
(機械的強度) ■)引張り強さ・・・常温(23℃)での強さをJIS
  Z号試験片を用いて、 毎分10mmの引張り速度で測 定した。
2)曲げ強さ・・・・・・常温(23℃)おいて成形時
の流れ方向に平行(タテ)と直角 (ヨコ)方向の曲げ強さを巾10ng++。
厚さ4IIImの試験片を用いて測定した。
3)繰返し強さ・・・繰返し力を加えてもこわれない耐
久度で、一定荷重を繰返し印加 し、破壊するまでの回数を平歯車お よびウオーム歯車による実用試験で 測定した。
(摩擦試験) テーパー型摩擦試験機(東洋ボールドウィン社製、銘木
式摩耗試験機)を用いて、直径50nwn、厚さ611
1+の円型供試片に静止状態の断面積2dの円筒鋼製摩
擦片を50kgfの荷重で押しつけ、供試片を廻して摩
擦速度を段階的に上げ摩擦熱で上昇する温度を摩擦片に
埋めこんだ熱電対で測定すると共に、そのときの摩擦係
数をトルクメーターで測定した。
(平歯車における実用試験) 供試材で作ったMIX50枚、厚さ10m++の平歯車
を直径200+nmのプーリーに同軸で取り付け。
プーリーにはワイヤーで重錘5kgを吊るしく静止1−
ルク0 、5 kgf−m) 、この供試歯車にかみ合
う鋼製同一寸法の平歯車減速装置を介して往復回転を与
えることによって重錘を上下させ、重錘の最下点で停止
する際にブレーキ停止を行って供試歯車に衝撃力を加え
、この衝撃力を供試両車取付軸に貼りつけた歪ゲージで
トルクとして測定しく実験装置では停止時の衝撃トルク
は静止時の4倍、2kgf−mであった)この往復運動
を繰り返し行って歯車の破壊または変形によって運転不
能になるまでの回数を測定した。
(ウオーム歯車による実用試験) 供試材で作ったMIX50枚、厚さ1oan、β=3°
30′のウオーム歯車および鋼製(845C)1条ウオ
ーム軸の組合せになるウオーム歯車装置において、平歯
車と同じように重錘により0 、5 kgf−mの静止
トルクをウオーム歯車に加えてウオームを1,000回
転/分で往復運動して重錘を上下させ(停止時の制動ト
ルク1 、5 kgf−m) 。
ウオーム歯車が破壊または変形して運転不能になるまで
のウオーム歯車の繰返し回数を記載し、また、摩擦係数
の大小による実用的効果を示すために繰返し回数1,0
00回および10,000回におけるウオーム軸の温度
上昇を示した。
実施例1 粒状のポリフェニレンサルファイド樹脂・ライドンP4
[米国フィリップスペトロリアム社製商品名]100部
に高密度ポリエチレン樹脂・ツバティックJP200 
[三菱化成工業■製部品名]45部とγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン・KBM503 (信越
化学工業!c14製商品名)0.75部および有機過酸
化物・パーへキサ3M[日本油脂■製部品名〕0.5部
を吸収させた炭酸カルシウム粉末・ホワイトンSB(白
石カルシウム■製商品名〕を加え160℃で加熱混練し
、有機過酸化物を分解させてポリエチレン樹脂を変成さ
せた後、さらに290℃まで加熱して均一に混練し、造
粒してコンパウンドA)を作った。
ついでこのポリフェニレンサルファイド樹脂・ライドン
P4 100部に上記のボ1ノエチレン樹脂45部とγ
−アミノプロピルトリエトキシシラン・KBE903 
(信越化学工業iII製商品名〕1.5部を吸収させた
エアロジル21部を加え、290℃まで加熱し混練造粒
してコンパウンド(B) を作った。
つぎにこのコンパウンド(A)、(B)を2:1の割合
で混合してからこの混合物100部に対し、6−6ナイ
ロン樹脂・2020B (宇部興産@製部品名〕250
部を加え、280℃で加熱混練してPPS組成物酸物作
った。
実施例2 ポリエチレン樹脂・ツバチックJP200 (前出)1
00部にγ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラ
ン3部および有機過酸化物・パーへキサ3M(前出)1
部を炭酸カルシウム5部に吸収させたものを添加し、1
60℃で加熱混練し、エトキシシラン変性ポリエチレン
樹脂を作る共に、このポリエチレン樹脂にγ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン3部を吸収させた粉末シリカ
12部を加え    ℃に加熱混練してアミノシラン含
有ポリエチレン樹脂を作った。
ついでポリフェニレンサルファイド樹脂・ライドンP4
 (前出)100部に上記で得たエトキシシラン変性ポ
リエチレン樹脂16部、アミノシラン含有ポリエチレン
樹脂16部および6−6ナイロン樹脂・2020B (
前出)200部を添加し、290℃に加熱混練してPP
S組成物■を作った。
実施例3 ポリフェニレンサルファイド樹脂・ライドンP4(前出
)100部にビニルトリメトキシシランで変性したアル
コキシ変性ポリエチレン樹脂・リンクロンHF70ON
 (三菱油化■製商品名〕40部、γ−アミノプロピル
エトキシシラン・KBE903 (前出)0.8部を吸
着させた炭酸カルシウム10部および6−6ナイロン樹
脂・2020B(前出)240部を添加し、290℃に
加熱し混練してPPS組成物■を作った。
実施例4 実施例3におけるγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン・KBE903 0.8部をシリカ粉末7部に吸着さ
せたものとしたほかは実施例3と同様に処理してPPS
組成物■を作った。
実施例5 ポリフェニレンサルファイド樹脂・ライドンP4(前出
)100部にチタン酸カリウムウィスカー〔大塚化学■
製商品名〕70部、ポリエチレン樹脂・ツバチックLP
20ON (前出)17部を添加し、290℃に加熱混
練したものに6−6ナイロン樹脂・2020B (前出
)240部、アルコキシ変性ポリエチレン樹脂・リンク
ロンHF70ON (前出)25部およびγ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン・KBE903 (前出)0
.4部を吸収したシリカ粉末4部を添加し、280℃で
加熱し混練してpps組−酸物■を作った。
比較例1 ポリフェニレンサルファイド樹脂・ライドンP4(前出
)100部にポリエチレン樹脂・ツバチックJP200
 (前出)40部と6−6ナイロン樹脂・2020B 
(前出)240部を添加し、290℃で加熱混練して、
PPS組成物■を作った。
比較例2 ポリフェニレンサルファイド樹脂・ライドンP4 (前
出)100部にポリエチレン樹脂・ツバチックJP20
0 (前出)35部と6−6ナイロン樹脂・2020B
(前出>200部を添加し、290’Cで加熱混練して
、pps組成組成物件った。
比較例3 実施例1のコンパウンドB)におけるγ−アミノプロピ
ルトリエトキシシランを吸収させたエアロジル21部を
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン・KBM
403 (信越化学工業@製部品名〕に吸収させたエア
ロジル15部に吸収させたものとしたほかは同様に処理
して得たコンパウンドを使用し、これを実施例1におけ
るコンパウンドA)と2=1の割合で混合し、これに実
施例1と同様に6−6ナイロン樹脂・2020B(前出
)を添加混練してPPS組成物■を作った。
比較例4 ポリフェニレンサルファイド樹脂・ライドンP4(前出
)100部にポリエチレン樹脂・ツバチックJP20O
N(前出)17部を添加して混練したのち、これにアイ
オノマー樹脂・ハイミラン1652 (三井ポリケミカ
ル@製商品名)10部と6−6ナイロン樹脂・2020
B(前出)240部を加え、280℃で加熱し混練して
PPS組成物■を作った。
比較例5 実施例5におけるアルコキシ変性ポリエチレン樹脂・リ
ンクロンHF70ONおよびγ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン・KBE903の代わりにアイオノマー樹
脂・ハイミラン(前出)10部を使用しほかは実施例5
と同様に処理してPPS組成組成物件った。
比較例6 前記した比較例においてアイオノマー樹脂を添加しない
ほかはこれと同様に処理してPPS組成物■を作った。
(物性試験) 前記した実施例1〜5、比較例1〜6で作ったpps組
成物1−XIを射出成形して供試片を作り、これらの物
性をしらべたところ、実施例1〜5で作られたPPS組
成物■〜■について第1表に示したとおりの結果が、ま
た比較例1〜6で作られたPPS組成物酸物Mについて
は第2表に示したとおりの結果が得られ、この結果から
実施例1〜5のp’ps組成物はいずれもすぐれた効果
を示し、特にシリカ粉末を添加したものはよい成果を示
したが、比較例1.2および6のものは樹脂相互が相溶
性しないためにヨコ方向の曲げ強さが弱く。
平歯車は極めて早く折損し、ウオーム歯車も短い繰り返
しで折損または軟化変形した。また、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシランカップリング剤を用いた比
較例のものは物性はよいが脆くなり、歯車の耐久回数で
実施例に劣っており、アイオノマー樹脂を用いた比較例
4.5のものは熱変形温度が下がり、高温での摩擦係数
が大きかった・ 手続補正帯 1.事件の表示 昭和62年特許願第111507号 2、発明の名称 ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物3、補正をする
者 事件との関係 特許出願人 名称   信越ポリマー株式会社 4、代理人 5、補正命令の日付  「自 発」 コア面一 1)明細書第9頁2行の「10〜30重量部」を「0〜
30重量部」と補正し、同頁5行の「2〜15重量部」
を「5〜15重量部」と補正する。
2)明細書第20頁16行の「・・・を加え  ℃に加
熱」を「・・・を加え180℃に加熱」と補正する。
3)明細書第21頁16行の「シリカ粉末」を「シリカ
粉末・アエロジル200〔日本アエロジル■製部品名〕
」と補正する。
4)明細書第22頁9行の「シリカ粉末」を「シリカ粉
末・アエロジル200(前出)」と補正する。
5)明細書第23頁8行〜9行および11行の「エアロ
ジル」を「シリカ粉末・アエロジル200(前出)」と
補正する。
6)明細書第26頁、第1表、12行の「シリカ(エア
ージル)」を「シリカ(アエロジル)」と補正し、明細
書第27頁、第2表、12行のrシリカ(エアージル)
」を「シリカ(アエロジル)」と補正する。
7)明細書第26頁、第1表、22行のr (kgf/
aJ)を(kg f−(!l / cx ) Jと補正
し、明細書第27頁、第2表、21〜22行の 「衝撃値イジツト(kgf/a+f)Jを「衝撃値アイ
ゾツト(kgf−cm/am)Jと補正する。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリフェニレンサルファイド樹脂100重量部、ポ
    リオレフィン樹脂0〜30重量部、ナイロン樹脂50〜
    300重量部およびアミノシラン変性ポリオレフィン樹
    脂5〜50重量部とを混合し、加熱混練してしてなるこ
    とを特徴とするポリフェニレンサルファイド樹脂組成物
    。 2、A)ポリフェニレンサルファイド樹脂100重量部
    とγ−メタクリロキシプロピルトリアルコキシシランも
    しくはビニルトリアルコキシシランと有機過酸化物で変
    成したポリオレフィン樹脂20〜50重量部とからなる
    コンパウンドと、B)ポリフェニレンサルファイド樹脂
    100重量部にアミノシラン0.5〜5重量部とポリオ
    レフィン樹脂0〜50重量部を混合したコンパウンドと
    を、1:3〜3:1の比率で混合した組成物100重量
    部に対しナイロン樹脂50〜300重量部を添加し、加
    熱混練してしてなる特許請求の範囲第1項記載のポリフ
    ェニレンサルファイド樹脂組成物。 3、アミノシラン変性ポリオレフィン樹脂がアルコキシ
    シラン変性をしたポリオレフィン樹脂100重量部にシ
    ランカップリング剤と反応性のよい無機質充填剤1〜1
    00重量部とアミノシラン0.5〜50重量部を混合し
    、混練してなるものである特許請求の範囲第1項記載の
    ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物。
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