JPS6327478Y2

JPS6327478Y2 -

Info

Publication number: JPS6327478Y2
Application number: JP12663482U
Authority: JP
Priority date: 1982-08-20
Filing date: 1982-08-20
Publication date: 1988-07-25
Also published as: JPS5933338U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案はラジ受信のためのダイヤル構成部品
（操作ツマミ，指針，フエライトアンテナ等）と、
カセツト収納用のフタ開閉装置ならびにマイクロ
ホン取付装置等を備えたラジオ付テープレコーダ
に関するものである。

従来例の構成とその問題点従来ラジオ付テープレコーダ等の機器のカセツ
トフタ開閉方式には、トグル方式と、オープン方
式などがある。特に小型機器では、内部隙間の余
裕の関係で、トグル方式が主に使われている。

しかし、トグル方式、すなわちカセツトハーフ
を、カセツトフタの支点に設けられたバネ（板バ
ネ、コイルばね等）のひき込み力によつて押えら
れる方式では、小型機器ということで、カセツト
ハーフをかかえ込む部分がない構造となる為、カ
セツトハーフの取出し、及び挿入において、取扱
いにくいという問題があつた。さらに、トグル方
式では、カセツトハーフとカセツトフタ双方を、
けり出す為の構造がメカニズム内に必要であり、
小型を追求する時、その構造が不利となることが
あつた。そこで、カセツトハーフ、カセツトフタ
の取扱性，挿入性または、高級性を、もたせる為
にオープン方式が使われる。しかしオープン方式
すなわち、カセツトハーフをかかえ込む部分をカ
セツトフタ側に有し、カセツトフタは、支点に設
けられたばね等により、絶えず開く方向に力が働
くようにしており、カセツトハーフ側に設けられ
ている引掛の爪等により、メカニズム側に設けら
れている引掛の爪と、互いに引掛け合い閉じられ
メカニズムの操作釦によりその引掛け爪を解除し
カセツトフタを開け、カセツトハーフを取出す方
式では、たしかに、カセツトハーフの挿入性，操
作性等は良好になる。しかし、さらにより小型化
を追求するとき、メカニズム内に構成されている
引掛け爪は、一体化されている為、そのメカニズ
ムを、機器内部に取付ける時、メカニズムの取付
の位置がずれると、その引掛けの爪にも影響し、
小型機器では、少しのずれでもその密な構造の為
欠点となつていた。

また、ラジオを搭載すると、構成されているフ
エライトアンテナ近辺では、金属部品は、フエラ
イトアンテナに影響をおよぼし、ラジオ感度を害
することがある。その為、できるだけ金属部品は
離すように構成され、それは、ラジオ付の小型機
器において欠点となることであつた。

考案の目的本考案は、上記の欠点等を解消するものであり
簡単な構造で、カセツトフタ開閉装置、フエライ
トアンテナの保持及びダイヤル構成部品の構成を
一体化し、充分に小型化を満足したラジオ付テー
プレコーダを提供するものである。

考案の構成本考案は、カセツトフタ開閉装置と、フエライ
トアンテナ等ダイヤル構成部品を備えた、ラジオ
付テープレコーダであり、上記の構造物を一体に
構成することにより、機器の小型化に貢献するこ
とのできるものである。

実施例の説明以下本考案の実施例を図面にもとづいて説明す
る。第１図は、本実施例を備えた機器の組立斜視
図である。第２図は、Ａ−A′断面図であり各部
品等と、ダイヤルブロツクシヤーシ１との構成を
表わしている。配線基板１３に取付けられ、機器
の表面に出てくるジヤツク部品１５など機能部
品、操作ツマミ７，８及びスライドスイツチ１４
等の操作部品の上にダイヤルブロツクシヤーシ１
を配置し、上記部品のすき間の要所を配線基板１
３と取付ビス１１，１２によつてビス止め固定
し、一体化させる。第３図は第２図におけるＢ−
B′断面図であり、フエライトアンテナ５の収納
状態を表わしている。第４図は要部の分解斜視図
であり反板６の取付状態を示している。ダイヤル
ブロツクシヤーシ１には、フエライトアンテナ５
の両端を挿入保持する為の凹部、アンテナホルダ
ー２６及びアンテナホルダー２６の一部にフエラ
イトアンテナ５の外れ防止の取付リブ２２を一体
に設けさらにそのアンテナホルダー２６の外壁
に、反板６を引掛け保持するための反板嵌合リブ
２４を有している。フエライトアンテナ５は、ア
ンテナホルダー２６に、取付リブ２２により、固
定保持される。そして、反板６は、そのアンテナ
ホルダー２６の外壁に設けられた反板嵌合リブ２
４と、反板６の両側面に設けられている反板嵌合
孔２５によつて、引掛け保持させる。この反板６
は、指針１８のガイド及び保持、そして、内部の
見え防止となつている。指針１８は、嵌合リブ２
０，２１により、反板６に設けられている嵌合リ
ブ１９に嵌合され取付けられている。第５図は組
立てられたダイヤルブロツクシヤーシを内側から
見た斜視図である。第６図は、Ｃ−C′断面図であ
り機器内部における、ダイヤルブロツクシヤーシ
１の収納状態を示している。

ダイヤルブロツクシヤーシ１は、ダイヤル指針
駆動部のスペースを最小限にするため、カセツト
ハーフ３１の断面形状と近い形になるような方向
に、カセツトハーフ３１と対向させて配置する。

ダイヤルブロツクシヤーシ１は、その背面に設
けられているメカニズム取付構２９，３０にメカ
ニズムアングル４１より突出しているメカニズム
取付用突起３２，４４の２ケ所を差し込み、取付
ビス４４により、１ケ所のビス締めにより、メカ
ニズムと一体固定している。その組立構成は第９
図にて表わしている。

一体化されたダイヤブロツクシヤーシ１と配線
基板１３及びメカニズムは、シヤーシ止メ金具２
３をダイヤルブロツクシヤーシ１へ挿入取付け配
線基板１３と共に裏面キヤビネツト４と取付ビス
１６等によりビス止め固定される。

さらに、ダイヤルブロツクシヤーシ１には、マ
イクロホン２７をマイク取付ゴム１０に収納し、
ダイヤルブロツクシヤーシ１に一体に設けられて
いるマイク取付リブ２８によつて、はさみ込み、
固定している。

第７図は、カセツトフタの開閉状態と、ロツク
爪との関係を示し、第８図は第７図におけるＤ−
Ｄ断面図でロツク爪９の取付状態を表わしてい
る。

ロツク爪９は、ダイヤルブロツクシヤーシ１の
取付孔４７に、ロツク爪９に一体に設けられたロ
ツク爪取付ピン４５を挿入し、取付ワツシヤ４６
にて、取付けられている。このロツク爪９は、樹
脂材料にて成形されている。

そして、ダイヤルブロツクシヤーシ１に設けら
れているロツクばね取付ピン３４にロツクばね３
３を装着させロツク爪９に引掛ける。この時、ロ
ツク爪９の先端は、下に向くような力が働いてい
るが、ロツク爪ストツプリブ３６によつて、特定
の位置に装着されている。また、メカニズムより
突出しているロツク解除ロツド３７によつて、ロ
ツク爪９の後部が押されロツク爪９の先端が開く
よう、連動されている。ロツク解除ロツド３７を
離せば、またもとの状態にロツク爪９は帰る。

カセツトフタ２には、蝶番３８が取付けられて
おり、その蝶番３８は、前面キヤビネツト３の側
面とメカニズムアングル４１との間に取付ビス４
２により、はさみ込み固定されている。この時、
蝶番３８の軸部４０には、開きばね３９が取付け
られており、絶えずカセツトフタ２が開く方向に
力が加わるようにしてある。

さらにカセツトフタ２には、ロツクピン３５が
取付けられており、カセツトフタ２を閉じると、
そのロツクピン３５がロツク爪９に引掛り、閉じ
た状態となるよう構成されている。図中、４８は
ハーフのかかえ込み部分を示す。

以上のように本実施例によれば、ロツク爪９は
ダイヤルブロツクシヤーシ１に取付られ、その状
態でキヤビネツトと、一体固定できる為、キヤビ
ネツトに対する取付位置が確実となり、小型機器
における位置ずれに伴なう欠点が解消できる。さ
らに、ロツク爪は、樹脂材料にて成形されている
ので、フエライトアンテナに近づけてもラジオ感
度に影響することなく、また、メカニズム側も、
ロツク解除ロツド３７を出すだけでよく、そのロ
ツドの上下の動きを連動させればよいので、極力
金属構造部品は削除できる。それだけダイヤルブ
ロツクシヤーシと、近づけることができ、小型機
器におけるカセツトフタのオープン方式に充分貢
献でき、内部のすき間が極力限られた小型機器に
有利である。

考案の効果上記実施例からも明らかなように本考案によれ
ばダイヤルブロツクシヤーシにカセツトフタのロ
ツク爪を装着し、カセツトフタ開閉装置と、フエ
ライトアンテナとを近接することが可能で極力、
機器内部のスペースを削減できるものであり、極
めて優れた小型のラジオ付テープレコーダを提供
することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のラジオ付テープレコーダに
おける実施例の外観図、第２図は第１図における
Ａ−A′断面図、第３図は第２図におけるＢ−
B′断面図、第４図は、フエライトアンテナ及反
板の構成を示す斜視図、第５図は組立てられたダ
イヤルブロツクシヤーシを内側から見た状態の斜
視図、第６図は第１図におけるＣ−C′断面図、第
７図はカセツトフタ部の開閉状態を示す断側面
図、第８図は第７図におけるＤ−D′断面図、第
９図は全体の組立て途中の状態を表わす斜視図で
ある。１……ダイヤルブロツクシヤーシ、２……カセ
ツトフタ、３……前面キヤビネツト、４……裏面
キヤビネツト、５……フエライトアンテナ、６…
…反板、７，８……操作ツマミ、９……ロツク
爪、１４……スライドスイツチ、１０……マイク
取付ゴム、１１，１２，１６，４２，４４……取
付ビス、１３……配線基板、１５……ジヤツク部
品、１７……副キヤビネツト、１８……指針、１
９，２０，２１……嵌合リブ、２２……取付リ
ブ、２３……シヤーシ止め金具、２４……反板嵌
合リブ、２５……反板嵌合孔、２６……アンテナ
ホルダー、２７……マイクロホン、２８……マイ
ク取付リブ、２９，３０……メカニズム取付構、
３１……カセツトハーフ、３２，４３……メカニ
ズム取付用突起、３３……ロツクばね、３４……
ロツクばね取付ピン、３５……ロツクピン、３６
……ロツク爪ストツプリブ、３７……ロツク解除
ロツド、３８……蝶番、３９……開きばね、４０
……蝶番軸、４１……メカニズムアングル、４５
……ロツク爪取付ピン、４６……取付ワツシヤ、
４７……取付孔、４８……かかえ込み。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

テープレコーダメカニズムの側部に取付けられ
たダイヤルブロツクシヤーシにラジオ受信の為の
ダイヤル構成部品（操作ツマミ、指針、フエライ
トアンテナ等）と、カセツトフタ開閉の為の装置
部品の一部を、一体に有し、これらが共にキヤビ
ネツト内に装着されていることを特徴とするラジ
オ付テープレコーダ。