JPS63274555A - インクジエツトプリンタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、インクジェット記録ヘッドを備えたプリンタ
ーに関し、特に電卓などの小型の機器に搭載するのに好
適なインクジェットプリンターに関する。

［従来の技術］ インクジェット記録ヘッドを備えたインクジェットプリ
ンターにおいては、インクを溜ておくインク室からイン
クを吐出するオリフィスまでのインクの供給が主に毛管
現象を利用して行なわれる。そのため、インク室やイン
クの通路に空気が残留して気泡が発生していると、オリ
フィスへのインクの供給がスムーズに行なわれず、オリ
フィスからのインク吐出に不都合をきたし易い。

記録ヘッド内への気泡の混入は、例えば記録ヘッドのイ
ンク室へのインクの充填時に、あるいはインク室として
カートリッジタイプのものを用いる場合はその装着時に
、またプリンターに振動が与えられた時やそれを落下さ
せて衝りを与えてしまった時などに特に顕著である。

そこで、気泡の混入が生じた場合には、良好なインク吐
出状態を得るために混入した気泡を記録ヘッドから取り
除く必要がある・ この気泡を除くための手段としては、オリフィスを上方
に向けた状態でインク室を加圧して気泡を押し出してオ
リフィスなどから放出する方法が一般的に用いられてい
る。

例えば、第６図（＾）および第６図（Ｂ）に示すような
電卓に搭載された従来のインクジェットプリンター６１
１　においては、記録ヘッド６１２に・その内部のイン
ク溜袋体（インク室、不図示）を加圧するために用いる
小孔（加圧用小孔）　６］２ａが設けられており、これ
に加圧針６１３を挿入してインク溜袋体を加圧できるよ
うになっている。

すなわちこの装置における気泡除去手段は、上カバー６
０１から水平方向に突出して設けられ、凹部６０１ｅが
成形されているツバ状部（受台）　６０１ａと、該凹部
６０１ｅの底部中央にその下端が固定されて直立した加
圧針６１３とからなる。

上述したような記録ヘッド内からの気泡除去操作を行な
うには、まず記録ヘッド６１２をプリンターから取り外
し、その加圧用小孔６１Ｚａが設けられている部分を凹
部６０１ｅ内へ除々に嵌入する。すると、記録ヘッド６
１２はオリフィス（不図示）を上方に向けて直立した状
態となり、凹部６０１ｅに設けられた加圧針６１３が記
録ヘッド６１２の加圧用小孔６１２ａ内に除々に挿入さ
れていく。更に、加圧針６１３を上方へ押し込むにした
がって、記録ヘッド６１２内のインク溜袋体（インク室
）が除々に加圧され、その圧力でインクがオリフィス方
向へ押し上げられ、オリフィスから気泡が排除される。

なお、この操作は、オリフィスからインクが漏れ出てく
る瞬間まで行なう。

最後に、オリアイスからインクが漏れ出てきたなら、記
録ヘッド６１２を上方に持ち上げて加圧用小孔６１２ａ
から加圧針６１３を抜き、記録ヘッド６１２を上にしだ
状態（漏れ出たインクがたれないように）でしばらく保
持しておく。すると記録ヘッド６１２上に漏れ出したイ
ンクはインク溜袋体の弾性復帰力によりオリアイスから
インク溜袋体内へ除々に吸い込まれていく。

インクの吸い込みが完了すると、オリフィス部のインク
の表面張力とインク溜袋体内の負圧力とがつり合うため
、空気はそこに混入しないので、正常使用可能な状態と
なる。

以上のようにして。気泡除去操作終了したならインクカ
ートリッジをプリンターにセットする。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記の従来のプリンターにおいては、ツ
バ状部６０１ａ大きさおよび形状、ならびにその設置位
置は、加圧針６１３を設けた凹部５ｏｌｅに、記録ヘッ
ドの加圧用小孔１ｉ１２ａが設けられた部分を収容でき
るだけの十分なスペースが得られ、しかもインク室の加
圧時に記録ヘッドを例えば直立した状態で処理して効果
的な気泡除去操作が行なえるように、またオリフィスか
らインクが漏れ出した場合にそれがプリンター内部へ侵
入しないように設定する必要がある。

ところが、このようなツバ状部６０１ａへの設計上の要
求事項は、プリンター自体のコンパクト化やそのデザイ
ンへの大きな制約となっており、例えばよりコンパクト
な電卓などの各種機器に搭載する上で、あるいはより機
能性やファツション性の高い機器への搭載のために解決
すべき問題となっていた。

本発明の目的は、上記のようなコンパクト化やデザイン
にル１約を及ぼさない気泡除去手段の構成を有したイン
クジェットプリンターを提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的は以下の本発明によって達成することができる
。

すなわち、本発明のインクジェットプリンターけ、イン
クを吐出するオリフィスと、該オリフィスに供給される
インクを溜ておくインク室とを有して構成されたインク
ジェット記録ヘッドを有し、該インク室を加圧するため
の加圧針を備えたインクジェットプリンターにおいて、
前記加圧針を、受台に設けたその収納用溝に該溝から起
き上り自在に保持したことを特徴とする。

［作用］ 本発明のプリンターにおいては、記録ヘッド内のインク
中に混入した気泡の除去操作に用いる加圧針が、使用時
以外は受台中に収納自在とされているので、気泡除去手
段の占めるスペースが大幅に削減されるとともに、その
設置位置の自由度も拡大され、従来のプリンターにおけ
るような気泡除去手段によるプリンターのコンパクト化
やデザインへの制約が排除され得る。

〔実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明す
る。

第１図は本発明のインクジェットプリンターを電卓に搭
載した場合の一例に主要部を示す斜視図であり、第１図
（Ａ）は記録ヘッド収納部を開閉するプリンターふたを
外した状態を、第１図（Ｂ）はプリンターふたをつけた
状態を示す。

この例においてプリンタ一本体１１は、上カバー１と下
カバー２とに挟持されており、キャリッジ上に載置され
る印字紙（不図示）上を移動しつつ印字を行なう記録ヘ
ッド１２を有している。

上カバー１には、プリンター１１の収納部上部に機器本
体底部と平行にせり出したツバ状部（受台）Ｉａが設け
られており、その上面部に加圧針の収納用溝と、その一
部を覆う２つの係止爪１ｂが形成されている。

このツバ状部１ａに、先に述べた気泡除去操作に用いる
加圧針１３が設けられている。

加圧針１３は、例えば第２図（第２図（＾）はツバ状部
１ａの主要部の拡大斜視図、第２図（Ｂ）は第２図（＾
）の＾−＾拡大断面図である）に示されているように、
針本体１３ａに直交する突き出し部（保持部）　＋３ｂ
を有する逆Ｔバー形状を有し、その保持部１３ｂが、加
圧針１３の収納用溝Ｉｃ内に２つの係止爪１ｂと該収納
用溝の底部に挟持されることによって回転自在に保持さ
れている。

なお、加圧針１３の先端部１３ｃは収納状態においては
ツバ状ａｌｓ　１　ａから僅かに突出するように配置さ
れ、使用のため直立させる際に指などで引掛けることが
できるようになっている。

また、収納用溝１ｃの形状およびその係止爪１ｂとの位
置関係は、保持部１３ｂが係止爪１ｂと収納用溝Ｉｃの
底部との間に着脱自在となるように設定されており、加
圧針１３を必要に応じて溝Ｉｃ内へ着脱でき、あるいは
これを交換することができる。

更に、係止爪１ｂ下面の保持部＋３ｂが当接される部分
には保持部＋３ｂの形状に対応した凹部が設けられてお
り、この凹部によって保持部１３ｂが溝Ｉｃ内をむやみ
に移動することなく、係止爪１ｂと満１ｃ底部に安定的
に挟持される。

なお、つばｌａは加圧針１３の収納と気泡除去操作時に
お叶る記録ヘッド２１の受台として機能するものであり
、このような機能を有するものであればその構成は上記
のように限定されない、また、ツバ状部１ａを図示した
ように広く設けるこによって、気泡除去操作時に記録ヘ
ッド１２のオリフィスからインクが漏れ出たときの、あ
るいは加圧針１３を破損してしまった場合にその破片が
機器内に侵入するのを防ぐ受皿として機能させることも
できるが、このような機能を付加するかどうかは、加圧
針１３を設ける位置等に応じて選択し得る。

更に、ツバ状部１ａはこの例では上カバー１から突き出
して設けられているが、上カバー１や下カバー２などの
適当な他の位置に、あるいは機器を構成する部材の適当
な平面をツバ状部１ａの代りに利用し、そこに加圧針収
納用溝を直接設けても良い。

加圧針１３は、その非使用時には収納用溝１ｃ内に倒れ
た状態で収納され、使用時には、その本体＋３ａと保持
部１３ｂとの交点を支点としてその頭部から起き上がら
せて直立した状態とされる。

具体的に、インクジェット記録ヘッド１２のインク溜袋
体を加圧して先に述べたような気泡除去操作を行なうに
は、まず記録ヘッド１２をキャリッジ上から取り外して
おく。次に、収納状態にある加圧針１３を第３図（＾）
〜（Ｄ）の上方から見た図に示すような手順で直立させ
る。

すなわち、第３図（Ａ）の収納状態にある加圧針１３の
頭部１３ｃを指などに引掛けて上方へ起こす。

この時、加圧針１３はその保持部１３ｂが回転しながら
起き上がっていく。２つの係止爪１ｂには、その間隔を
加圧針本体１３ａの径よりやや狭くした部分が形成され
ているので、その部分に加圧針１３がまず当接される〔
第３図（Ｂ）〕。

ここで更に加圧針１３に力を加えると、加圧針１３は２
つの係止爪１ｂを第３図（Ｃ）に示した矢印ア、イの方
向に押し広げながら進み、最終的に第３図（０）に示し
たように、２つの係止爪１ｂの加圧針１３が直立する位
置に設（すられた加圧針１３の径に対応した凹部１ｂａ
内に、押し広げられた２つの係止爪１ｂが元の形状に戻
る反発力も手伝ってスムーズに押し込まれ、直立安定す
る。

次に、このようにして直立させた加圧針１３を先に取り
外した記録ヘラ＋′１２の加圧用小孔１２ａに第４図に
示すように挿入し、先に述べたような手順にしたがって
気泡除去操作を行なう。

以上、本発明の一実施例を説明したが、本発明はこれに
限定されることなく種々の態様を取り得る。

例えば、第５図（＾）および（Ｂ）に示すように、その
断面形状を正方形などの多角形状とし、係止爪１ｂの下
面に加圧針１３が収納および直立状態のときの保持部１
３ｂの係止爪１ｂへの当接部分の形状に対応する凹部ｉ
ｂｂを設け、更に２つの係止爪１ｂ間の間隔を加圧針１
３の径よりも大きく設定する。すると、加圧針１３の係
止爪１ｂと満１ｃ底部とでの安定挟持が加圧針１３の直
立状態（破線）と収納状態（実線）のときのみ可能とな
り、加圧針１３の起き上げや収納操作が適度のクリック
をもってリズムカルに操作性良く行なえる。

また、加圧針の形状は、上述のような逆Ｔバー状に限定
されるものではなく、非使用時に溝内に収納可能であっ
て、かつ気泡除去操作を行なうのに必要な形状を有して
いれば１例えば処理する記録ヘッドの構成に応じて適宜
選択し得る。

［発明の効果］ 本発明のプリンターにおいては、記録ヘッド内のインク
中の気泡の除去に用いる加圧針を、使用時以外には受台
中に収納用溝自在としたことによって、気泡除去手段の
占めるスペースを大幅に削減できるとともに、その設置
位置の自由度も拡大され、従来のプリンターにおいて問
題となっていた気泡除去手段によるプリンターのコンパ
クト化やデザインへの制約を排除することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のインクジェットプリンターの電卓に搭
載した場合の一例の斜視図であり、第１図（＾）はプリ
ンターふたを外した状態を、第１図（Ｂ）はプリンター
ふたをつけた状態を示す。 第２図（＾）はツバ状部１ａの主要部の拡大斜視図、第
２図（Ｂ）は第２図（Ａ）のあ＾−＾拡大断面図である
。 第３図（＾）〜（０）は加圧針の起き上げ過程を示した
部分平面図である。 第４図は本発明のプリンターにおける気泡除去操作を示
した図である。 第５図は本発明のインクジェットプリンターの加圧針設
置部の他の態様を示した図であり、第５図（＾）はその
斜視図、第５図（Ｂ）は第５図（＾）のＢ−Ｂ拡大断面
図である。 第６図（＾）は従来のインクジェットプリンターの斜視
図テアリ、第６図（Ｂ）　ハ第６ｒＸＩ（Ａ）　（７）
Ｃ−Ｃ拡大断面図である。 １．６０１：上カバー　　１ａ、６０１ａ：”／バ状部
１ｂ：係止爪　　　　　　ｌＣ：収納用溝ｌｈａ　％Ｉ
ｂｂ　、　６０１ｅ：凹部２、６０２：下カバー　　３
．６０３：表示窓４：キー　　　　　　　５：切り代え
スイッチ６：プリンターふた　　７：カツター ８ａ、　８ｂ、６０８ａ、　６０８ｂ　：印字用紙保持
機構９：印字用紙　　　　　ｌＯ：電源スイッチ＋１．
６１１　　ニブリンタ一本体 １２．６１２：記録ヘッド

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）インクを吐出するオリフィスと、該オリフィス供給
   されるインクを溜ておくインク室とを有して構成された
   インクジェット記録ヘッドを有し、該インク室を加圧す
   るための加圧針を備えたインクジェットプリンターにお
   いて、前記加圧針を、受台に設けたその収納用溝に該溝
   から起き上り自在に保持したことを特徴とするインクジ
   ェットプリンター。 ２）前記加圧針に該加圧針と直行する突き出し部を設け
   、該突き出し部を回転自在に前記溝中に保持した特許請
   求の範囲第１項に記載のインクジェットプリンター。