JPS63272528A - 二重構造容器成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、胴部に空洞を有する。いわゆる二重構造容器
の成形方法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来のクリーム状化粧品等の内容物を収納する容器にお
いては、安定感とか重量感を持たせるといった外観形状
を考慮して容器胴部を外方に膨出させた形状としたもの
が多くある。この場合、容器内は、指で内容物を出す必
要上、外方に膨出させるわけにはいかず、その結果、外
壁は膨出し。

かつ内壁はほぼ垂直としている。

従来、これらの二重構造容器の製作は、第５図に示すよ
うに、はぼ垂直な内壁を提供する中容器１０と外観膨出
形状を提供する外客器１１とを別成形し、その両者を組
付けることによって達成していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし１両者を組付ける従来の方法では、■組付は工程
が必要、■両者を組付けるため接着剤を必要とし、かつ
その接着剤が流れて外観を悪くする、■高周波や超音波
溶着の場合には、その装置を必要とする。■製作費が嵩
む、■両者の組付けには、どうしても成形誤差が生じ易
い１等多くの問題があった。

本発明は、これらの問題を解決するために創案されたも
ので、上記問題の発生しない二重構造容器の成形方法を
提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

最初に一次成形品２が単層である場合を、第１図から第
４図を参照しながら説明する。

まずインジェクション成形により一次成形品２を成形す
る（第１図参照）。次に、その一次成形品２をその口部
３を保持して、かつ一次成形品２内に内金型７を組付け
た状態でブロー金型６内に据えつけ、一次成形品２の底
壁４中央部にエアーニードル８を差込み、エアーをその
底壁４内にブローする（第２図）。この場合一次成形品
２は。

その表面をエアーブローによって容易に変形出来る程度
の軟化状態にしておくと共に、その内部を溶融状態にし
ておく。

そして、底壁４内部および底壁４と前記口部３との間で
ある筒壁５内部にエアーによる空洞９を形成することに
よって底壁４および筒壁５を膨出させ、一次成形品２を
ブロー金型６および内金型７によって設定される形状に
成形しく第３図）。

完成品（第４図）とする。

一次成形品が積層である場合には、第６図に示すように
エアーニードル８を積層境界部１４に到達するまで差込
んでエアーをブローし、これによって、第７図に示すよ
うに内側のピース（内側ピース１２）と外側のピース（
外側ピース１３）とを分離させ、外側ピース１３を膨出
させて完成品とする。

又、同じ積層であっても１表面層１５と中核層１６を形
成する異なる種類の樹脂を同時に射出する。

いわゆるサンドイッチ成形によって成形される。

第８図に示すような一次成形品２の場合においても、上
記と同様、積層境界部１４にエアーニードル８を到達さ
せ、エアーをブローする。この場合。

エアーは中核層１６の上面、下面のどちらにブローして
も良い。

〔作用〕

底壁４中央部にブローされたエアーは、一次成形品２の
内部が溶融状態にあるため、その溶融状態にある内部の
分子結合を断ち切って空洞９を形成することになる。こ
の時、一次成形品２の表面は、溶融状態ではなく、ブロ
ー成形に必要な程度の軟化状態にあるので、このエアー
の圧力によって破れてしまうことはない。

このエアーによる空洞９の形成によって底壁４および筒
壁５外表面は外方に膨出してブロー金型６内面に当接し
、それによって膨出変形が停止する。尚、底壁４と筒壁
５の内表面は、内金型７によって内方への膨出変形を阻
止されることになる。

一次成形品２が積層である場合、内側ピース１２と外側
ピース１３との結合は、単層一次成形品における分子結
合のようには強くないので１両者の境界部分にブローさ
れたエアーによって内側ピース１２と外側ピース１３は
、比較的容易に分離する。

又１表面層１５と中核層１６とから成る積層の一次成形
品２をブローする場合にも、積層境界部１４へブローす
ることによって、二種類の異なる樹脂の結合が容易に解
かれ、空洞９が形成される。

〔実施例〕

本発明において、一次成形品２の表面を軟化状態し、か
つ内部を溶融状態にするために、少な（とも以下の二つ
の方法によって達成する。

一つは、一次成形品２をインジェクション成形した直後
にブロー金型６内に組付ける方法である。

この場合、インジェクション成形の直後であるために、
一次成形品２は特に加熱工程を加えなくてもその表面は
軟化状態にあると共に、内部は溶融状態にあることにな
る。

この方法によって成形される一次成形品としては９例え
ば、第１図に示す単層のものや、第８図に示すような同
時に異なる樹脂を射出して表面層と中核層とから構成し
た積層のもの等がある。これらは、一次成形品成形直後
１表面が軟化状態でかつ内部が溶融状態になる。

もう一つの方法は、インジェクション成形によって成形
した一次成形品２が一旦冷却した後、それを加熱して表
面をブロー成形可能な軟化状態に。

そして内部を空洞９形成可能な溶融状態にするものであ
る。この方法は１例えば、内側ピース１２をインジェク
ション成形した後、外側ピース１３をインジェクション
成形する。第６図に示すような。

いわゆるインサート成形によって成形した積層の一次成
形品２等に適用される。インサート成形によって成形さ
れた一次成形品２は、その成形直後において、必ずしも
表面が軟化状態であって、かつ内部が溶融状態にあると
は限らないからである。

第１図から第４図に示す容器、および第６図から第９図
に示す容器は、それぞれ図示した外観形状を得ることを
主な目的として成形されたものであるが、第１０図に示
す容器はそれらとは別の目的で成形された容器である。

この第１０図に示す容器は、加熱調理されるインスタン
ト食品の収納容器として成形されたもので、空洞９を形
成することによって高温に加熱された食品の熱伝導を少
なくし２手に持っても熱くないようにしたものである。

又９例えば炭酸飲料等を収納し、高いガスバリヤ−性が
要求される容器においては、空洞９にガスバリヤ−性の
高い材料を充填してガスバリヤ−性に優れた容器とする
ことも可能である。

〔発明の効果］ このように本発明によると、一次成形品にブロー成形を
加えることのみによって二重構造容器を成形することが
出来るので、従来生じていた問題−（Ｄ組立工程が必要
、■両者を組付けるため接着剤を必要とし、かつその接
着剤が流れて外観を悪くする。■高周波や超音波溶着の
場合には、その装置を必要とする。■製作費が嵩む、■
両者の組付けには、どうしても成形誤差が生じ易い１等
−を全て解決するものである。

又、高温の内容物を収納して場合においても。

その熱が伝導し難いため２手に持っても熱さを惑しない
。

さらに、空洞にガスバリヤ−性の高い材料を充填するこ
とによって、ガスバリヤ−性に優れた容器とすることが
出来る２等多くの優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はインジェクション成形によって成形された単層
の一次成形品２第２図はその単層一次成形品をブロー金
型内に組付け、エアーニードルを差し込んだ状態、第３
図はエアーをブローした状態、第４図は完成品、第５図
は従来の二重構造容器を示すそれぞれ断面図である。 第６図は積層の一次成形品にエアーニードルを差し込ん
だ状態、第７図はそれにエアーをブローした状態、第８
図は他の積層一次成形品にエアーニードルを差し込んだ
状態、第９図はそれにエアーをブローした状態、第１０
図はさらに他の実施例を示すそれぞれ断面図である。 符号の説明 １：二重構造容器、　　２ニ一次成形品。 ３：口部、　　４：底壁、　　５：筒壁。 ６：ブロー金型、　　７：内金型。 ８：エアー二一ドル、　　９：空洞、１０：中容器。 １１：外容器、１２：内側ピース。 １３：外側ピース、１４：積層境界部。 １５：表面層、１６：中核層。 ズ吐４グ １−二會右崎部　２−−一ン欠ｌに任ンＡ　　　３＝−
口ｊ戸　　　４−−一扉壁５−蛎璧　６−−−プ゛ロー
全２７−−−内金翌　　＋４−Ｍ４．耳印ブブシ２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. インジェクション成形により成形された単層あるいは積
   層の一次成形品（２）を、該一次成形品（２）の口部（
   ３）を保持してブロー金型（６）内に組付けると共に、
   該一次成形品（２）内に内金型（７）を組付けた状態で
   、該一次成形品（２）の表面がブロー成形可能な軟化状
   態にあると共に内部が溶融状態にある時に、該一次成形
   品（２）の底壁（４）中央部にエアーニードル（８）を
   差込み、該底壁（４）内部、あるいは該一次成形品が積
   層である場合には積層境界部（１４）にエアーをブロー
   し、該底壁（４）内部および該底壁（４）と前記口部（
   ３）との間である筒壁（５）内部に該エアーによる空洞
   （９）を形成することによって該底壁（４）および筒壁
   （５）を膨出させ、前記一次成形品（２）を前記ブロー
   金型（６）および内金型（７）によって設定される形状
   に成形して成る二重構造容器（１）成形方法。