JPS63270285A - 車両の４輪操舵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車体前部に配置されたエンジンの出力により
、左右の後輪を駆動するためのプロペラシャフトや後輪
差動装置等の後輪駆動系が車体下方に配設された車両の
４輪操舵装置に関する。

（従来の技術） 例えば特開昭５８−２１４４６５号公報によれば、ハン
ドル操舵により前輪を転舵すると同時に、その転舵量に
応じて後輪をも転舵するようにした４輪操舵装置が示さ
れている。この４輪操舵装置は、ハンドル操舵に応じて
前輪を転舵する前輪転舵機構と、車体幅方向の略中央部
下方に配設されて上記前輪転舵機構から車体前後方向に
延びる連結部材を介して入力される前輪転舵量に応じて
、後輪を転舵させる後輪転舵機構とで構成されていると
共に、上記連結部材を車体中央部下方に配設された排気
管の上方に配置することにより、該連結部材を排気管に
より保護するようにしたものである。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、前輪駆動車のように、左右の後輪を駆動する
ためのプロペラシャフトや後輪差動装置等の後輪駆動系
が車体下方に配設されていない自動車においては、排気
管を車体中央部下方に配設することが可能であり、その
為、このような後輪駆動系が装備されていない自動車に
４輪操舵装置を搭載する場合には、上記従来例のように
該操舵装置を構成する前輪転舵機構と後輪転舵機構とを
接続する連結部材を、車体中央部下方に配設された排気
管の上方に配置して、該排気管を連結部材の保護部材と
して活用することができるのであるが、例えば後輪駆動
車や４輪駆動車のように、左右の後輪を駆動するための
プロペラシャフトおよび後輪差動装置等の後輪駆動系が
備えられる場合には、これら後輪駆動系が車体下方に配
設されることになって、排気管が車体中央部下方よりオ
フセットした位置に配設されることになる。その為、後
輪駆動車や４輪駆動車に４輪操舵装置を装備する場合に
は、車体幅方向の略中央部下方に配設されて該操舵装置
を構成する前輪転舵機構と後輪転舵機構とを連結する連
結部材を、上記従来例ごとく排気管により保護すること
が困難となる。

また、仮りに排気管により上記連結部材を保護しようと
すれば、当然のことながら該連結部材のレイアウトの変
更を余儀なくされることになる。しかも、連結部材のレ
イアウトの変更に伴って、該連結部材により前輪転舵量
を入力される後輪転舵機構についても設計変更を加えな
ければならないといった不具合が生じることになる。

本発明は後輪を駆動するためのプロペラシャフトや後輪
差動装置等の後輪駆動系が備えられた車両の４ｖａ操舵
装置における上記のような問題に対処するもので、該４
輪操舵装置を構成する前輪転舵機構と後輪転舵機構とを
連結する連結部材を適切に配置することにより、該連結
部材を確実に保護し、以て当該４輪操舵装置の作動の信
頼性を確保、維持することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本発明は次のように構成
したことを特徴とする。

即ち、車体前部に配置されたエンジンの出力により左右
の後輪を駆動するプロペラシャフトやこれに接続された
後輪差動装置等の後輪駆動系か車体下方に配設され、且
つハンドル操舵に応じて前輪を転舵する前輪転舵機構と
、この前輪転舵＠構から車体前後方向に延びる連結部材
を介して入力される前輪転舵量に応じて、後輪を転舵す
る後輪転舵機構とが備えられた車両において、上記連結
部材を上記後輪駆動系の上方に配設した構成とする。

（作　　　用） 上記の構成によれば、連結部材が車体下方に配置された
後輪駆動系、即ち、プロペラシャフトや後輪差動装置の
上方に配設されているので、これらプロペラシャフトや
後輪差動装置により連結部材が保護されることになって
、該連結部材に対する飛石や地面の接触が確実に防止さ
れることになる。また、特に雪路走行時における上記連
結部材への着氷が駆動系により確実に防止されて、該連
結部材の凍結固着を招くことがない。これにより、当該
４輪操舵装置の正常な作動が損なわれることなく信頼性
が確保、維持されることになる。

（実　　施　　例） 以下、本発明の実施例について説明する。

先ず、第１図により本実施例に係る４輪操舵装置の全体
システムについて説明すると、該装置は、ハンドル１の
操舵により左右の前輪２，２を転舵させる前輪転舵機構
１０と、前輪２，２の転舵量に応じて左右の後輪３，３
を転舵させる後輪転舵機構２０とを有する。

上記前輪転舵機１１０は、車幅方向に配設された前輪操
舵ロッド１１と、上記ハンドル１の操舵により該ロッド
１１を車幅方向に変位させる第１ラツク＆とニオン機楕
１２とで構成され、上記前輪操舵ロッド１１の左右両端
部にタイロッド１３．１３及びナックルアーム１４，１
４を介して左右の前輪２．２が連結されている。

また、後輪転舵機構２０は、車幅方向に配設されてハウ
ジング２１内に収納された後輪操舵ロッド２２と、上記
ハウジング２１内に設けられて後輪操舵ロッド２２に左
右方向の力を作用させるパワーシリンダ２３と、該パワ
ーシリンダ２３への油圧の給排を制御するコントロール
バルブ２４と、該バルブ２４の作動を制御する転舵量制
御機構２５とを有し、上記後輪操舵ロッド２２の左右両
端部にタイロッド２６．２６及びナックルアーム２７．
２７を介して左右の後輪３．３が連結されている。

そして、上記転舵量制御機構２５には、前輪転舵機構１
０における前輪操舵ロッド１１の変位により、第２ラツ
ク＆ピニオン機構２８のビニオン軸２８ａ及び車体前後
方向に延びる第１．第２連結部材２９ａ、２９ｂを介し
て回転される第１人力軸３０と、ステップモータ３１に
より回転される第２人角軸３２と、これら第１．第２通
路３７．３２からの入力回転量に応じて軸方向に移動す
る出力軸３３とが設けられ、該出力軸３３に上記コント
ロールバルブ２４における弁体３４が連結されている。

また、このコントロールバルブ２４にはオイルポンプ３
５から導かれた油圧供給通路３６と、上記パワーシリン
ダ２３の左右の室２’３ａ、２３ｂに夫々連通された第
１．第２通路３７．３８と、ドレン通路３つとが接続さ
れ、上記弁体３４が図示の中立位置から右側に移動した
時に、油圧供給通路３６が第１通路３７を介してパワー
シリンダ２３の左室２３ａに連通され且つ右室２３ｂが
ドレン通路３９に連通されることにより、該パワーシリ
ンダ２３に後輪操舵ロッド２２を右側に変位させる力が
発生し、また弁体３４が左側に移動すれば、油圧供給通
路３６が第２通路３８を介してパワーシリンダ２３の右
室２３ｂに連通され且つ左室２３ａがドレン通路３９に
連通されることにより、パワーシリンダ２３に後輪操舵
ロッド２２を左側に変位させる力が発生するようになっ
ている。そして、これらの力により後輪操舵ロッド２２
が右側又は左側に変位されることにより、後輪３．３が
左側又は右側に転舵されることになる。

ここで、上記ステップモータ３１は、当該自動車の車速
を検出する車速センサ４０からの信号が入力される制御
回路４１によって制御されるようになっている。従って
、上記転舵量制御機構２５はステップモータ３１により
第２人角軸３２を介して入力される車速と、第１人力軸
３０から入力される前輪転舵量とに応じて作動されるこ
とになり、その作動に応じて上記コントロールバルブ２
４の弁体３４が移動されることにより、上記パワーシリ
ンダ２３及び後輪操舵ロッド２２を介して後輪３，３の
転舵量（及び転舵方向）が前輪転舵量と車速とに応じて
制御されることになる。

尚、転舵量制御機構２５には、前、後輪の転舵比を検出
する転舵比センサ４２が備えられ、該センサ４２の出力
信号が上記制御回路４１に入力されることにより、後輪
３．３の転舵量がフィードバック制御されるようになっ
ている。

次に、第２〜４図により本発明の特徴部分である４輪操
舵装置を構成する前輪転舵機構１０と後輪転舵機構２０
とを連結する第１、第２連結部材２９ａ、２９ｂの配設
構造について説明する。

第２〜４図に示すように、本発明が適用される自動車は
例えば後輪駆動車であって、左右の後輪３．３（第１図
参照）を駆動する後輪差動装置５０やこれに連結される
プロペラシャフト５１等の後輪駆動系が、車体底部を構
成するフロアパネル５２の下方における中央部下方に配
設されている。即ち、上記後輪差動装置５０が、車体後
部における車体の側部部材５３．５３　（第４図参照）
間に車幅方向に架設されたクロスメンバ５４の中央部下
方に所定の取付部材（図示せず）を介して支持されて、
左右後輪３．３間の中間位置に位置されていると共に、
該差動装置５０と車体前部に配置されたエンジン５５に
一体的に設けられた変速ｉ５６とが、車体中央部下面に
形成されたトンネル部５２ａに車体前後方向に配設され
た上記プロペラシャフト５１を介して連結されている。

これにより、上記エンジン５５の出力がプロペラシャフ
ト５１介して後輪差動装置５０に入力され、且つ該差動
装置５０で分割されて左右の駆動軸５７．５７を介して
左右の後輪３．３を駆動するようになっている。

また、上記クロスメンバ５４の前方には燃料タンク５８
が配設されていると共に、該燃料タンク５８に燃料を注
入するための燃料補給管５９が、第４図に示すように該
クロスメンバ５４の一側上方を通過し、また該クロスメ
ンバ５４の他側上方を、車体前方より導かれて車体中央
部下方よりオフセットされた位置に配設された排気管６
０が通過している。尚、上記プロへラシャフト５１及び
排気管６０は、第３図に示すように燃料タンク５８の底
面に設けられた下向きの凹所５８ａを通過している。

然して、本実施例においては、第２．３図に示すように
前輪転舵機構１０（第１．２図参照）における第２ラツ
ク＆ピニオン機構２８のビニオン軸２８ａに自在継手６
１ａを介して連結された第１連結部材２９ａがフロアパ
ネル５２のトンネル部５２ａに複数の支持部材６２・・
・６２を介して支持されていると共に、該第１連結部材
２９ａに自在継手６１ｂを介して連結された第２連結部
材２つｂがフロアパネル５２の後部下方に配設されて、
これら第１、第２連結部材２９ａ、２９ｂが上記プロペ
ラシャフト５１や後輪差動装置５０の上方に配設されて
いる。そして、上記第２連結部材２９ｂと上記クロスメ
ンバ５４の中央部後方に取付部材６３を介して取付けら
れた後輪転舵機構２０における第１人角軸３０とが、上
記後輪差動装置５０の前部上方において自在継手６１ｃ
を介して連結されていることにより、該後輪転舵機構２
０が前輪転舵量等に応じて、左右の後輪３．３を所定の
方向へ所定量だけ転舵するように構成されている。

尚、本実施例においては、第３図に示すように、第２連
結部材２９ｂを上記燃料タンク５８の上部に設けられた
上向きの凹所５８ｂを通過させるように構成したけれど
も、プロペラシャフト５１の上方であれば、該シャフト
５１と同様に燃料タンク５８の底面に設けられた下向き
の凹所５８ａ内を通過させるように構成しても良い。

上記の構成によれば、車体中央部下方に後輪差動装置５
０やこれにエンジン５５の出力を伝達するプロペラシャ
フト５１等の後輪駆動系が備えられた車両において、４
輪操舵装置を構成する前輪転舵機構１０と後輪転舵機構
２０とを連結する第１、第２連結部材２９ａ、２９ｂが
、上記後輪差動装置５０やプロペラシャフト５１の上方
に配置されて、これち後輪差動装置５０ならびにプロペ
ラシャフト５１により第１、第２連結部材２９ａ、２９
ｂが保護されることになって、該第１、第２連結部材２
９ａ、２９ｂに対する飛石や地面の接触が確実に防止さ
れることになる。

更に、雪路走行時における上記連結部材２９ａ、２９ｂ
への着氷がプロペラシャフト５１や後輪差動装置５０に
より確実に防止されることになって、該連結部材２９ａ
、２９ｂの凍結固着を招くことがない。

尚、本実施例においては、上記のごとく後輪転舵機構２
０が、後輪差動装置５０およびこれを支持するクロスメ
ンバ５４の後方に配設されることにより、該後輪転舵機
構２０が後輪差動装置５０やクロスメンバ５４により前
方およびその斜め下方を覆われることになって、この方
向からの飛石から保護されることになり、また凹凸路面
走行時における地面との接触が防止される。これにより
、上記第１、第２連結部材２９ａ、２９ｂが後輪駆動系
により保護されることと相俟って、当該４輪操舵装置の
作動の信頼性がより一段と確保、維持されることになる
。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、４輪操舵装置を　　・構
成する前輪転舵機構と後輪転舵機構とを連結する連結部
材が、車体中央部下方に配設されたプロペラシャフトや
後輪差動装置等の後輪駆動系により保護されることにな
って、該連結部材に対する特別な保護対策を回答講する
ことなく該連結部材に対する飛石や地面の接触ならびに
雪路走行時における着氷が確実に防止されることになる
。これにより、当該４輪操舵装置の作動の信頼性が確保
、維持されることになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は４輪操舵
装置の全体システム図、第２図は該４輪操舵装置の配設
状態を示す概略側面図、第３，４図は該操舵装置を構成
する後輪転舵機構ならびに連結部材の配設状態を示す要
部拡大側面図および平面図である。 １０・・・前輪転舵機構、２０・・・後輪転舵機構、２
９ａ、２９ｂ−・・第１．第２連結部材、５０・・・後
輪差動装置、５１・・・　プロへラシャフト、５５・・
・エンジン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体前部に配置されたエンジンの出力により左右
   の後輪を駆動する後輪駆動系が車体下方に配設され、且
   つハンドル操舵に応じて前輪を転舵する前輪転舵機構と
   、この前輪転舵機構から車体前後方向に延びる連結部材
   を介して入力される前輪転舵量に応じて、後輪を転舵す
   る後輪転舵機構とが設けられた車両において、上記連結
   部材を上記後輪駆動系の上方に配設したことを特徴とす
   る車両の４輪操舵装置。