JPS632690Y2 - - Google Patents

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JPS632690Y2
JPS632690Y2 JP2474280U JP2474280U JPS632690Y2 JP S632690 Y2 JPS632690 Y2 JP S632690Y2 JP 2474280 U JP2474280 U JP 2474280U JP 2474280 U JP2474280 U JP 2474280U JP S632690 Y2 JPS632690 Y2 JP S632690Y2
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JP
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damper housing
damper
windows
plate
driven plate
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JP2474280U
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動変速機のトルクコンバータや流体
継手などの油圧ユニツトに備えられる直結クラツ
チに関する。
[従来の技術] 従来の直結クラツチは、中心部がタービンハブ
等を介して出力軸に連結され、周縁部に複数のコ
イルスプリング等の振動ダンパーが回転方向に挿
入されているダンパーハウジングが周設された被
動板と、入力軸に直結した油圧ユニツトのケーシ
ングに着脱自在に係合する環状ピストンと、該環
状ピストンの外周部に外縁部が連結され、内縁部
は前記コイルスプリング等の振動ダンパーを介し
てダンパーハウジングと係合された環状駆動板と
で構成されていた。
[考案が解決しようとする問題点] 従来の構成によれば、回転による遠心力で振動
ダンパーが変位して、油圧ユニツト軸に対し外側
となる面がダンパーハウジングの周方向に形成さ
れた窓の内側に強く押しつけられ、動力伝達時の
トルク変動及びエンジン振動、路面の凹凸による
振動などによる相対運動で摩耗が生じるのでダン
パーの故障が発生し易く、更に摩耗による金属粉
が作動油中に混入しバルブステイツクの原因とな
る恐れがあつた。
そこで従来ダンパーハウジングを形成する被動
板に浸炭浸窒などの熱処理を施して、該ダンパー
ハウジングの耐久性を向上させていたが、熱処理
を施した場合、薄板円板で形成された被動板に反
りが発生し周方向に形成された窓の内側でダンパ
ーハウジングの回転に伴なう遠心力によつて、ダ
ンパースプリングがダンパーハウジングに形成さ
れた窓を越えて径方向外側に飛び出し、ダンパー
ハウジング内壁との摺動摩耗、プレス成型された
切り抜き窓を形成する駆動板の破断面との摺動摩
耗、及び被動板自身のピストンとの摺動摩耗によ
り、切粉の発生に伴なうバルブステイツク及びス
プリングの折損に伴なうダンパー効果の喪失等を
生ずるお恐れがあつた。
本考案の目的はダンパーハウジングを形成する
被動板に補強用リブを形成し、薄板円板から成る
被動板の熱処理による歪を防止し、ダンパー機能
の維持及び振動ダンパーの耐久性向上を期するこ
とを目的とする。
[問題点を解決する手段] 本考案の油圧ユニツト用直結クラツチは、油圧
ユニツト内に配設され中心部が出力軸に連結され
るとともに外縁部に複数個の窓を有したダンパー
ハウジングを形成し熱処理が施されている薄板円
板の被動板と、該ダンパーハウジングの複数個の
窓の内側に回転方向に挿設された振動ダンパと、
入力軸に連結した油圧ユニツトのケーシングに着
脱自在に係合する環状ピストンと、該環状ピスト
ンの外周部に外周縁部が連結され前記振動ダンパ
ーを収納するための前記ダンパーハウジングに形
成された複数個の窓に対応して切り抜かれた窓を
有し前記ダンパーハウジングの複数個の窓の内側
で挟持せしめられ前記振動ダンパーを介して前記
ダンパーハウジングと係合された環状駆動板とか
らなり、前記被動板は前記ダンパーハウジングの
複数個の窓の近傍に補強用リブを有していること
を構成とする。
[作用及び効果] 本考案の被動板は熱処理がなされダンパーハウ
ジングの近傍に補強用リブを形成しているので、
円周方向のうねりに対して剛性を高めることがで
きるので、スプリングとダンパーハウジングに形
成された窓の内側との間の当りを均一とすること
ができ、スプリングとダンパーハウジングとの間
の摺動摩耗を防止し、摺動摩耗により切粉が油圧
回路中へ流出することによるバルブステイツクを
防止するとともにスプリングの摩耗によるダンパ
効果の喪失を防止せしめることができる。
更に詳細に説明すると、本考案の駆動板は熱処
理により周方向にうねりが生じた場合には、両フ
リクシヨンプレートの径方向外側の間隔が広まる
ことにより遠心力によつてスプリングがフリクシ
ヨンプレートに形成された窓を越えて径方向外側
に押しつけられ、該スプリングが駆動板の切り抜
かれた窓と当接することとなる。駆動板の切り抜
かれた窓はそもそもプレス成型で構成されている
ので、スプリング当接面には破断面が形成され
る。駆動板と被動板との相対回転をスプリングで
吸収する際に、駆動板の切り抜かれた窓の破断面
とスプリング外側面の間に摺動摩耗が生じ、プレ
ス成型された駆動板よりも軟材であるスプリング
が摩耗しその切粉が油圧回路中に流出したり、ス
プリングの折損によつてダンパー効果が喪失する
という問題点を解消することができる。
更に遠心力によりスプリングが駆動板の切り抜
かれた窓の破断面と当接しない場合にあつても、
ダンパハウジングに形成された窓の部分の周方向
のうねりによつて両フリクシヨンプレートの間隔
が広まり、スプリングが径方向外側に遠心力で付
勢されスプリングの両側面が両フリクシヨンプレ
ートの窓よりも径方向外側内周面と接触すること
となる。駆動板と被動板の相対回転を吸収する際
に、熱処理されたフリクシヨンプレートの内側面
とフリクシヨンプレートよりも軟材で構成された
スプリングとの間の摺動摩耗により、スプリング
の外側面が摩耗しその切粉が油圧回路中に流出し
たり、スプリングの折損によつて生ずるダンパー
効果が喪失するという問題点を解消することがで
きる。
その上、被動板が熱処理によつて生ずる周方向
の反りにより被動板とピストンの間に生ずる相対
回転に伴なう被動板とピストンとの間の摺動摩耗
を防止することができる。
[実施例] 次に本考案を図に示す一実施例に基づき説明す
る。
第1図は本考案の装着された流体式トルクコン
バータの上半断面を示す。
流体式トルクコンバータ1は、ポンプインペラ
2、タービンランナ3、ステータ4から構成さ
れ、ポンプインペラ2とタービンランナ3との間
には両者を機械的に連結する直結クラツチ5が設
けられている。ポンプインペラ2はパイロツト6
及び連結ナツト7を備えたケーシング8に固着さ
れ、パイロツト6及び連結ナツト7を介してエン
ジンの出力軸を兼ねた入力軸に連結される。ター
ビンランナ3はトルクコンバータ1の出力軸9に
スプライン嵌合するタービンハブ10にリベツト
11により連結されている。ステータ4は一方向
クラツチ12を介して固定軸13に連結してい
る。直結クラツチ5は環状ピストン14、駆動板
15、被動板A、振動ダンパー18、抵抗部材1
9、すべり軸受20からなる。被動板Aは中心部
においてリベツト11によりタービンハブ10に
固着されたデイスク17と、該デイスク17の縁
部17aにリベツト17bで固着された環状の振
動ダンパーハウジング16とで構成されている。
環状ピストン14はその内周及び外周に夫々フラ
ンジ部14a及び14bを有し、その内周フラン
ジ部14aですべり軸受20にシール材21を介
して軸方向に移動可能に配設され、その外周フラ
ンジ部14bには複数の切欠きを有するスプライ
ン14cが形成されている。また環状ピストン1
4の円板状部分には摩擦材22が固着されケーシ
ング8に設けられた摩擦面23と係合するように
なつている。またこの環状ピストン14の両側に
は該環状ピストン14により仕切られた直結クラ
ツチを係合させるための油室24と直結クラツチ
を解放させるための油室25が形成されている。
円環板状の駆動板15は、その外周部に複数の
切欠きを有するスプライン15aを有し、環状ピ
ストン14の外周フランジ部14bに設けられた
スプライン14cと係合している。スプライン1
4cとスプライン15aとは夫々その摺動面の摩
耗を防ぐために、表面効果処理が施されている。
また駆動板15はその円周方向に振動ダンパー1
8を収納するための複数の切り抜かれた窓15b
を有している。
ハウジング16は、本実施例においてはタブ1
6bで囲まれた切り抜き窓16aが駆動板15の
切り抜き窓15bと対応して周設された環状のフ
リクシヨンプレートB、Bを対向して合わせ、前
記駆動板15の窓15bと窓16aとが対応した
位置になるように配設した構成を有し、これら窓
15b、16a、16a内に例えばコイルスプリ
ング等で構成された振動ダンパー18が収納され
る。
また被動板Aは、ダンパーハウジング16とダ
ンパースプリング18との耐摩耗性を向上するた
めに浸炭浸窒等の熱処理が施されている。被動板
Aは薄板で形成されているため、熱処理を施した
場合には歪(反り)が発生し被動板Aの外周部が
エンジン側に湾曲しダンパースプリングが飛び出
したり、他部品との干渉等機能上支障をきたすこ
とがあつた。
本考案は被動板Aのデイスク17の中央部円周
方向に補強用リブ50を設けたもので、リブ50
を設けることにより被動板Aの剛性が向上でき、
歪の発生が減少し上記不具合を解消できる。
第2図は本考案の他の実施例であり、被動板A
の外周部を軸方向に折曲してフランジ部60を形
成して、被動板Aの剛性を向上したものである。
以上の如く本考案の被動板は、熱処理がなされ
ダンパーハウジングの近傍に補強用リブを形成し
ているので、円周方向のうねりに対して剛性を高
めることができるので、スプリングとダンパーハ
ウジングに形成された窓の内側との間の当りを均
一とすることができ、スプリングとダンパーハウ
ジングとの間の摺動摩耗を防止し、摺動摩耗によ
り切粉が油圧回路中へ流出することによるバルブ
ステイツクを防止するとともにスプリングの摩耗
によるダンパ効果の喪失を防止せしめることがで
きる。
更に詳細に説明すると、本考案の駆動板は熱処
理により周方向にうねりが生じた場合には、両フ
リクシヨンプレートの径方向外側の間隔が広まる
ことにより遠心力によつてスプリングがフリクシ
ヨンプレートに形成された窓を越えて径方向外側
に押しつけられ、該スプリングが駆動板の切り抜
かれた窓と当接することとなる。駆動板の切り抜
かれた窓はそもそもプレス成型で構成されている
ので、スプリング当接面には破断面が形成され
る。駆動板と被動板との相対回転をスプリングで
吸収する際に、駆動板の切り抜かれた窓の破断面
とスプリング外側面の間に摺動摩耗が生じ、プレ
ス成型された駆動板よりも軟材であるスプリング
が摩耗しその切粉が油圧回路中に流出したり、ス
プリングの折損によつてダンパー効果が喪失する
という問題点を解消することができる。
更に遠心力によりスプリングが駆動板の切り抜
かれた窓の破断面と当接しない場合にあつても、
ダンパハウジングに形成された窓の部分の周方向
のうねりによつて両フリクシヨンプレートの間隔
が広まり、スプリングが径方向外側に遠心力で付
勢されスプリングの両側面が両フリクシヨンプレ
ートの窓よりも径方向外側内周面と接触すること
となる。駆動板と被動板の相対回転を吸収する際
に、熱処理されたフリクシヨンプレートの内側面
とフリクシヨンプレートよりも軟材で構成された
スプリングとの間の摺動摩耗により、スプリング
の外側面が摩耗しその切粉が油圧回路中に流出し
たり、スプリングの折損によつて生ずるダンパー
効果が喪失するという問題点を解消することがで
きる。
その上、被動板が熱処理によつて生ずる周方向
の反りにより被動板とピストンの間に生ずる相対
回転に伴なう被動板とピストンとの間の摺動摩耗
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる直結クラツチが装着さ
れた流体式トルクコンバータの上半断面図、第2
図は本考案の他の実施例を示す直結クラツチが装
着された流体式トルクコンバータの上半断面図で
ある。 図中、A……被動板、5……直結クラツチ、8
……ケーシング、9……出力軸、14……環状ピ
ストン、15……環状駆動板、15b……切り抜
き窓、16……ダンパーハウジング、18……振
動ダンパー、50……補強用リブ、60……フラ
ンジ部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 油圧ユニツト内に配設され中心部が出力軸に
    連結されるとともに外縁部に複数個の窓を有し
    たダンパーハウジングを形成し熱処理が施され
    ている薄板円板の被動板と、 該ダンパーハウジングの複数個の窓の内側に
    回転方向に挿設された振動ダンパと、 入力軸に連結した油圧ユニツトのケーシング
    に着脱自在に係合する環状ピストンと、 該環状ピストンの外周部に外周縁部が連結さ
    れ前記振動ダンパーを収納するための前記ダン
    パーハウジングに形成された複数個の窓に対応
    して切り抜かれた窓を有し前記ダンパーハウジ
    ングの複数個の窓の内側で挟持せしめられ前記
    振動ダンパーを介して前記ダンパーハウジング
    と係合された環状駆動板とからなり、 前記被動板は前記ダンパーハウジングの複数
    個の窓の近傍に補強用リブを有していることを
    特徴とする油圧ユニツト用直結クラツチ。 (2) 前記補強用リブを前記被動板の前記ダンパー
    ハウジングの内周部に円周方向に形成したこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の油圧ユニツト用直結クラツチ。 (3) 前記補強用リブが前記被動板の外周部を軸方
    向に折曲して形成したフランジ部であることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の油圧ユニツト用直結クラツチ。
JP2474280U 1980-02-27 1980-02-27 Expired JPS632690Y2 (ja)

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JP2474280U JPS632690Y2 (ja) 1980-02-27 1980-02-27

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2474280U JPS632690Y2 (ja) 1980-02-27 1980-02-27

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JPS56125561U JPS56125561U (ja) 1981-09-24
JPS632690Y2 true JPS632690Y2 (ja) 1988-01-22

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ID=29620812

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JP2474280U Expired JPS632690Y2 (ja) 1980-02-27 1980-02-27

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JP6501381B2 (ja) * 2014-07-17 2019-04-17 株式会社エクセディ ロックアップダンパー等におけるトルク伝達用プレート

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JPS56125561U (ja) 1981-09-24

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