JPS6326871Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は上下２段の鍵盤間に位置する鍵盤飾桟の
取付装置に係り、鍵盤を揺動自在に取付ける鍵盤
シヤーシと上記鍵盤飾桟との間の結合状態をより
強固にし両者間で発生する有害なびびり音を効果
的に防止できる優れた鍵盤飾桟取付装置を提供す
ることを目的とするものである。

一般に電子楽器は第１図に示すように上下２段
の鍵盤１を有し、これらの鍵盤１の両側に楽音信
号をコントロールする各種操作スイツチやボリウ
ム３を取付けるための操作パネル２が取付けられ
ている。そして、上下の鍵盤１間には更にブラン
ド名やその他の表示を可能にする鍵盤飾桟４が配
置されている。

ところで、従来より上記鍵盤飾桟４を取付ける
場合には第２図に示すように上鍵盤１を揺動自在
に取付ける鍵盤シヤーシ５にねじ孔７を形成し、
断面Ｌ字状に形成された鍵盤飾桟４をその取付孔
８に挿入された取付ねじ６によつて締付固定する
ようにしている。しかしながら、この示定のもの
では単に取付ねじ６によつて締付固定しているだ
けであるため、省資源、省エネルギーの観点から
鍵盤飾桟４等を薄肉化した場合、鍵盤飾桟４がス
ピーカ等の振動によつて大きくびびることがあ
り、余り好ましいものではなかつた。

本案は以上のような従来の欠点を除去するもの
であり、簡単な構成でびびりの少ない優れた飾桟
取付装置を提供するものである。

以下、本案の飾桟取付装置について実施例の図
面とともに説明する。第３図は本案の飾桟取付装
置における一実施例の分解斜視図であり、図中第
２図と同一符号を付したものは第２図と同一のも
のを示している。そして、９は鍵盤飾桟４に形成
した互に隣合う取付孔８，８間に一体に形成され
た突出しダボであり、取付孔８，８に挿入された
取付ねじ６，６を鍵盤シヤーシ５のねじ孔７，７
に螺合して締付固定した場合鍵盤シヤーシ５の下
面に圧接するように形成されている。したがつて
上記実施例によれば鍵盤飾桟４を鍵盤シヤーシ５
に締付固定した場合突出しダボ９の働きによつて
鍵盤飾桟４、鍵盤シヤーシ５のいずれか一方又は
両方が若干変形を受けることになり両者の結合状
態はきわめて強固なものになる。そのため従来の
ようにスピーカ等の振動によつてもこれらがびび
るようなことはほとんどなく有害なびびり音を著
しく小さくすることができる。尚、上記実施例で
は鍵盤飾桟４に突出しダボ９を形成したが、第４
図に示すように鍵盤シヤーシ５に突出しダボ９を
形成することも可能である。

以上、実施例より明らかなように本案の鍵盤飾
桟取付装置は鍵盤シヤーシ又は鍵盤飾桟の互に隣
合うねじ孔又は取付孔間に突出しダボを形成し、
ねじ孔及び取付孔に挿入された取付ねじによつて
両者を締付固定したとき上記突出しダボが上記鍵
盤シヤーシ又は鍵盤飾桟に圧接するように構成し
たものであり、両者の結合状態は共に強固になり
板厚を厚くした場合でも不要なびびり音を著しく
小さくすることができ、実用上きわめて有利なも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般に使用されている電子楽器の斜視
図、第２図は従来の鍵盤飾桟取付装置の断側面
図、第３図、第４図は本案の鍵盤飾桟取付装置に
おける実施例の分解斜視図である。 ４……鍵盤飾桟、５……鍵盤シヤーシ、６……
取付ねじ、７……ねじ孔、８……取付孔、９……
突出しダボ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上鍵盤を揺動自在に取付ける上鍵盤用鍵盤シヤ
   ーシの下面に断面Ｌ字状に形成された鍵盤飾桟を
   複数の取付ねじを用いて締付固定するように構成
   した電子楽器の鍵盤飾桟取付装置において、上記
   鍵盤シヤーシの下面又は上記鍵盤飾桟の上面に上
   記鍵盤飾桟を上記鍵盤シヤーシに締付固定したと
   き、上記鍵盤飾桟の上面又は上記鍵盤シヤーシの
   下面に圧接される突出しダボを一体に形成して成
   る電子楽器の鍵盤飾桟取付装置。