JPS632676Y2 - - Google Patents

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JPS632676Y2
JPS632676Y2 JP15572086U JP15572086U JPS632676Y2 JP S632676 Y2 JPS632676 Y2 JP S632676Y2 JP 15572086 U JP15572086 U JP 15572086U JP 15572086 U JP15572086 U JP 15572086U JP S632676 Y2 JPS632676 Y2 JP S632676Y2
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JP
Japan
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case
main case
vibration damping
damping device
threaded rod
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JP15572086U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、部材間の緩慢な相対移動は許容する
が、地震による振動のような急激な相対移動を制
止する制振装置に関するものである。
発電所や化学プラント等における配管系は、移
送流体による温度変化等により緩慢な動きをす
る。従つて、このような緩慢な動きは許容する必
要がある。一方地震等の急激な振動による配管系
の振れは、これを制止しなければならない。この
ような要求に応じるため、例えば特開昭52−
25985号公報に記載の如き制振装置が提案されて
いる。これは、ねじ棒の一端に固着されているウ
エイトが、ねじ棒の回転加速度を感知してブレー
キドラムと接触し、その時の摩擦抵抗により制振
作用を行うものである。しかしながら、これは、
比較的構造が複雑で高価となるし、同形状のもの
を種々の容量のものに汎用することができない難
点がある。本考案は、特に前記のような従来の問
題点を解決し、粉粒体の種類や使用量の選択によ
り、摩擦抵抗を自由に調整でき、これにより同形
状のものを種々の容量のものに汎用することがで
きる、構造簡単な制振装置を提供しようとするも
のである。
以下本考案の一実施例を図面について説明す
る。第1図、第2図において、構築物に結合され
る主筒1は、中間壁1aにより区画され、その一
側にはケーシング1bが、また1cが形成されて
いる。1b内には、粉粒体が封入され、スリーブ
1c内には、制振対象物に結合される副筒3が軸
方向出入自由に挿入されている。ねじ棒4は、中
間部において副筒3のボールナツト3aに螺合
し、他端は中間壁1aに支承された遠心クラツチ
5を介してプロペラ状の移送羽根6aを有する回
転軸6の一端に連結している。回転軸6の他端
は、主筒端壁に回転自由に支承され、そのプロペ
ラ6aの正逆回転により粉粒体2を主筒端壁、ま
たは中間壁に向かつて圧送する。
ケーシング1b内の粉粒体2は、本装置の用途
に応じて、金属、非金属体が用いられる。また、
その充填度、粒度、粒子形状も用途に応じ、種々
選択できる。
しかして、この制振装置を配管系の制振に用い
る場合には、これを管と構築物との間に介在させ
る。この場合、管の熱膨張等による緩慢な変位
は、ねじ棒4のみの回転によつてこれを許容す
る。これに対して、地震等による管の急激な変位
が生じたときには、遠心クラツチ5が動作して、
ねじ棒4の回転を回転軸6に伝え、プロペラ6a
が粉粒体をケーシング1bのいずれかの端壁に向
かつて圧送しつつ回転を始めようとする。しか
し、回転軸6は、ねじ棒4、あるいはクラツチ5
にかかる初期の衝撃を吸収しうる程度に僅かに回
転可能であるが、その後は粉粒体2がプロペラと
ケーシング端壁との間に高密度に圧縮され、固体
のように変化するため、完全に拘束される。従つ
て制振作用を起こすことになる。
第3図に示される実施例では、移送羽根6aと
してプロペラに代え、螺旋状のスクリユーが用い
られている。そして、この移送羽根は、内筒7に
よつて包囲されている。内筒7は中間壁1aに支
持されており、中間壁側の周壁、及び端壁の中央
部には、粉粒体2を通過させるオリフイス7a,
7bが形成されている。このオリフイスの径、お
よび数は、本制振装置の用途に応じて適宜選択さ
れる。
従つて、軸6が急激に回転しようとすると、移
送羽根6aが粉粒体2を圧縮高密度化することに
よつて、初期の僅かな回転を許容して衝撃を吸収
するが即座に移送羽根6aによる粉粒体2の移送
量がオリフイス流量を超え、このため粉粒体2は
内筒7内において固体化して軸6の回転を拘束す
る。
本考案は以上のように構成されるから、部材間
の緩慢な相対運動は許容し、急激な相対運動に対
しては、その初期の衝撃を吸収した後これを拘束
して制止させることができる。そして、粉粒体の
種類や使用量の選択により、摩擦抵抗を自由に調
整でき、これにより同形状のものを種々の容量の
ものに汎用することができる、構造簡単な制振装
置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施の一例を示すもので、第1
図は縦断正面図、第2図は第1図−断面図、
第3図は他の実施例を示す縦断正面図である。 1……主筒、1a……中間壁、1b……ケーシ
ング、1c……スリーブ、2……粉粒体、3……
副筒、3a……ボールナツト、4……ねじ棒、5
……遠心クラツチ、6……回転軸、6a……移送
羽根、7……内筒、7a,7b……オリフイス。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 構築物または制振対象物に連結され粉粒体を
    内蔵した主ケースと、この主ケースに対して相
    対軸線方向移動自在で制振対象物または構築物
    に連結される副ケースと、中間部が副ケース端
    部のねじ孔と螺合し主ケースと副ケースとの相
    対軸線動により正逆回転可能なねじ棒と、この
    ねじ棒に遠心クラツチを介して主ケース内回転
    可能に連結され回転により前記粉粒体を主ケー
    ス内壁面に向かつて圧送可能な移送羽根とから
    成る制振装置。 (2) 前記主ケース内に、前記移送羽根を包囲し、
    粉粒体通過用のオリフイスを有する内筒を備え
    ている実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の
    制振装置。 (3) 前記移送羽根がスクリユー状である実用新案
    登録請求の範囲第(1)項または第(2)項に記載の制
    振装置。
JP15572086U 1986-10-13 1986-10-13 Expired JPS632676Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15572086U JPS632676Y2 (ja) 1986-10-13 1986-10-13

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15572086U JPS632676Y2 (ja) 1986-10-13 1986-10-13

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Publication Number Publication Date
JPS6259340U JPS6259340U (ja) 1987-04-13
JPS632676Y2 true JPS632676Y2 (ja) 1988-01-22

Family

ID=31076674

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JP15572086U Expired JPS632676Y2 (ja) 1986-10-13 1986-10-13

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JP2017227237A (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 Kyb株式会社 ダンパ

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JPS6259340U (ja) 1987-04-13

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