JPS63265558A - ステツピングモ−タ用ロ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、永久磁石とロータシャフトとの結合を樹脂の
一体成形にて構成するステッピングモー近年、ステッピ
ングモータのロータ部の同心円筒形状の永久磁石とロー
タシャフトとの結合方式は、同心円筒形状永久磁石を非
磁性体の金属材でなるブツシュを介して、ロータシャフ
トに固定していたが、コストダウンを目的とした工程の
簡略化、自動化及び信頼性のため樹脂成形の方式が多く
行われるようになってきた。

以下、図面を参照しながら従来の樹脂成形によるステッ
ピングモータのロータ部について説明する。

第３図は従来の樹脂成形のロータを示すものであり、１
は同心円筒形状の永久磁石、２はロータシャフト、３は
永久磁石１とロータシャフト２を結合するための樹脂で
ある。１ａは樹脂３と永久磁石１との廻り止め、抜は止
めの役割を果たすため永久磁石３の内径部に設けた溝部
である。２ａはロータシャフト２と樹脂３との廻り止め
、抜は止めの役割を果たすためロータシャフト２に形成
したローレット部である。

発明が解決しようとする問題点 以上の構成において、溝部１ａは永久磁石１に端面加工
を施すことにより形成するので、所望の総磁界を得る点
から、及び磁束分布のバランス等の点からおのずと限界
があり、十分な大きさの形状にはできないために、第４
図の永久磁石１の溝部１ａの深さＬと抜は強度の関係が
示すように樹脂３と、永久磁石１との廻り強度・抜は強
度が弱い欠点があった。

又、インサート成形時に溝部１ａの付近に成形圧によっ
てクラックが発生し、不良となり、コストが割高になっ
ていたという問題点があった。

本発明は、前記従来の問題点を解決するもので、樹脂上
永久磁石との廻り強度・抜は強度の向上を目的とする。

問題点を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明のステッピングモー
タ用ロータは、同心円筒形の永久磁石の上軸方向両端面
部に多角形形状の凹部を設け、この凹部を含むシャフト
取付穴とロータシャフトとの間に樹脂を封入して永久磁
石とロータシャフトとを樹脂で一体に固定する構成とし
たものである。

作用 上記構成によれば、凹部にて樹脂は永久磁石と強固に結
合し、また凹部は多角形形状であるため、廻り止め作用
を発揮し、ロータシャフトと永久磁石との取付けが強固
になされる。

実施例 本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する。

第１図はロータシャフトと永久磁石とが構成するロータ
組立の外観斜視図であり、第２図は本発明の一実施例に
おけるＰＭ型ステッピングモータの断面図を示す。第１
図、第２図に於いて、１１は多極着磁を施された中心部
にシャフト取付穴１２を有する同心円筒形の永久磁石で
、その軸方向両端面部にシャフト取付穴１２に連通ずる
多角形形状の凹部１３を設けている。１４は永久磁石１
１のシャフト取付穴１２に挿入されるロータシャフトで
、シャフト取付穴１２を含む凹部１３との間に樹脂１５
を充填することによって永久磁石１１と一体的に構成さ
れ、ロータ組立１６を構成している。第２図における１
７はステータである。

なお、永久磁石材としては、マンガン・アルミ磁石を用
いている。

マンガン・アルミ磁石の製造工程について簡単に説明す
る。代表的組成として、マンガン・アルミニウム・炭素
及びニッケルを配合して、誘導溶解炉で溶解し金型に鋳
造する。次に鋳造ビレットを溶体化熱処理する。

さらに、ビレットを高温で油圧プレスを用いて、押出し
加工を行う。この押出し加工によって押出し棒の軸方向
に異方性化される。ついで、所定の長さに切断する。次
に、この切断したビレットを高温で油圧プレスを用いて
裾込み加工を行う。ここで裾込み加工とは、円柱状試料
を工具を用いて、試料の上面部・下面部（軸方向端面）
とに多角形形状の凹部を設けるように、圧縮し軸異方性
から面異方性へ変化させ、所定の形状にまで塑性加工を
することをさす。

以上のように本実施例によれば、永久磁石１１の軸方向
端面に多角形形状の凹部１３を設けた事により、樹脂１
５と永久磁石１１との廻り強度・抜は強度が向上でき、
さらに、前記多角形形状にするための工程が裾込み工程
ででき、特別な工程を追加することなく構成できるので
、量産性も向上する。

なお、本実施例では、永久磁石材をマンガン・アルミ磁
石としたが、フェライト磁石等の焼結磁石でも、プレス
成形時に前記の形状を作る事が可能である事は言うまで
もない。

発明の効果 本発明は同心円筒形の永久磁石の軸方向両端面部に多角
形形状の凹部を設け、この永久磁石とロータシャフトと
を樹脂を介して一体に固定するので、樹脂と永久磁石と
の廻り止め・抜は止めの強度が従来に比べて、太き（向
上でき、かつ前記多角形形状を具備するための工程は、
従来の永久磁石の製造工程である裾込み工程あるいは、
プレス成形時に加工できる。

そのため、回り止めのため穴加工する方式に比べて永久
磁石の内周面の加工時間を減らす事ができ、量産性が太
き（向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）　、　（ｂ）は本発明に係る永久磁石ロー
タとその日−タ組立の斜視図及び半断面斜視図、第２図
はＰＭ型ステッピングモータの断面図、第３図（ａ）　
、　（ｂ）は従来の永久磁石ロータとその日−タ組立の
斜視図及び半断面斜視図、第４図は永久磁石の溝部と抜
は強度の関係を示す図である。 １１・・・・・・永久磁石、１２・・・・・・シャフト
取付穴、１３・・・・・・凹部、１４・・・・・・ロー
タシャフト、１５・・・・・・樹脂。 代理人の氏名　弁理士　中尾敏男　ほか１名第２図 第３図 ａ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　中心部にシャフト取付穴を有する同心円筒形の
   永久磁石の軸方向両端面部に前記シャフト取付穴に連通
   する多角形形状の凹部を設け、この永久磁石のシャフト
   取付穴にロータシャフトを挿入し、前記シャフト取付穴
   及び凹部とロータシャフトとの間に樹脂を封入して前記
   永久磁石とロータシャフトを固定したステッピングモー
   タ用ロータ。
2. （２）　永久磁石材は、マンガン・アルミ磁石で構成し
   た特許請求の範囲第１項記載のステッピングモータ用ロ
   ータ。