JPS63265053A - アンボンドｐｃ鋼より線の定着部防食構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本ｆｉ　明は、プレストレストコンクリート構築物並び
にロックアンカー、アースアンカー等に用いるアンボン
ドＰＣｗ４より線の定着部防食構造に関するものである
。

［従来の技術］ 従来、アンボンドｐｃｗ４より線のケーブル定む都にお
いて、定着部上側はキャップを被せる等により止水とか
防食を行なうことが多かった。これに対して定着部背後
は、空間のままとか、モルタル又はコンクリートが充填
されていた。しかし、定行部背後が空間の場合は勿論の
こと、モルタル。

コンクリートが充填されている時でも、モルタル。

コンクリートを侵透して定着部背後から腐食環境がくる
ことがあり、アンボンドｐｃｗ４より線の被覆材を伝わ
ってＰＣ鋼より線のウニツノに到達し、ＰＣ鋼より線を
腐食させ、破断させるという問題があった。

又、定着部上側の防食のため、キャップを被ぶせ、防食
剤を充填したとき、その防食剤がＰＣ鋼より線を伝わっ
て流出するという問題もあった。

［発明が解決しようとする問題点コ このため、定着８鷺背後からの腐食環境を防ぐため、ま
た充填した防食剤の流出を防ぐため、特開昭Ｇ　Ｏ−４
８３８１号公報に開示するように、定着部背後にキャッ
プを取り付け、そのキャップの底とか、特開１１１１６
＋−１９１７２０号公報に開示するように、定着部背後
に直接、ケーブルを構成するｐｃｍより線数と同じ数の
孔をもつ弾性体を取り付け、それを変形させ、止水する
方法があるが、この方法では、ケーブルに弾性体を挿入
するのに手間がかかり、かつ変形させるのに大きな力を
必要とする。そして変形量もＰＣ鋼より腺ごとにバラツ
キが出て一定でなく、ケーブルを構成するＰＣ鋼より線
の数が変化するごとに、これに対応できる弾性体を製作
する必要があった。

［問題を解決するための手段］ 本発明は、上記弾性体使用による作業の手間のかかりす
ぎ、ＰＣ鋼より線数の変化の都度、これに対応できる弾
性体の製作の問題等を解決する目的でなされたものであ
って、一般的には、ケーブルの定着部を構成する支圧板
とアンカーディスクの接合面において、前記支圧板とア
ンカーディスクのＰＣ鋼より線挿通孔の一方の外周に、
座ぐりにより環状段部を設け、支圧板の挿通孔に被覆材
付ＰＣ鋼より線を通して、コンクリート、岩盤等に配置
したのち、ゴムリングをＰＣ鋼より線に嵌め、更にアン
カーディスクをＰＣ鋼より線に通し、ＰＣ鋼より線に所
定の緊張を付与してウェッジで固定する際、前記ゴムリ
ングを支圧板とアンカーディスクのいずれか一方又は支
圧板に対して補助的に用いられる補助板の環状段部中で
横方向に圧縮変形させ、被覆材付ＰＣ鋼より線とその挿
通孔の間を密封し、ケーブルの定着部の背後よりの水の
侵入を防止し、ウェッジ部分を防食保護するものである
。

以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。

第１図において、１５はコンクリート、又は岩盤を示し
ており、＋４はケーブル挿入孔を示す。図では１本のＰ
Ｃ鋼より線１しか示されていないが、実際には複数本の
ＰＣ鋼より線１がケーブル挿入孔！４中に配置されてい
る。ＰＣ鋼より線１は樹脂製の被覆材２で覆われ、ウェ
ッジと結合する部分のみ皮はぎしている。

５は支圧板であって、支圧板５にはＰＣ鋼より線１に対
応して所定位置に挿通孔１６が形成されている。また４
はアンカーディスクであり、挿通孔１７を自″し、支圧
板５との接合面と反射面には、ウェッジ３を挿入できる
逆円錐伏の形成をなしている。図は一つの挿通孔しか示
していないが、実際の支圧板５、アンカーディスク４に
は、ＰＣ鋼より線１の本数に従って、複数の挿通孔１１
１ｉ、１７を設けたものを用いる。

アンカーディスク４の下面側の挿通孔１７の位置で、挿
通孔Ｉ７の外周に、アンカーディスク４の而より座ぐり
により環状段部１８が形成される。座くりの高さは、所
定のゴムリング６の厚みより若干小すく、ゴムリング６
がアンカーディスク４の而より少し出た状態とする。文
庫ぐりの半径方向の大きさは、ゴムリング６の大きさと
同じか、それより少し大きくする。ゴムリング６の内径
はＰＣ鋼より線１の被覆材の径とほぼ同じとするが、若
干ＰＣ鋼より′！ｆＡ１の被覆材の径より小さい方がよ
り大きな止水効果が期待出来る。

ケーブルを構成するＰＣ鋼より線１と同じ数の挿通孔Ｉ
６をもつ支圧板５をケーブル挿入孔１４にあるケーブル
に通して、コンクリート、岩［１５上に配置し、ゴムリ
ング６を各々のｐｃｍより線１に嵌合させ、支圧板５の
ところまで移動させ、その後、アンカーディスク４をケ
ーブルに通す。その際、ウェッジ３によって足首される
部分の被覆材２のみ前述のように皮はぎされている。そ
して各々のＰＣ鋼より線１にウェッジ３を装管し、ジヤ
ツキにてケーブルを緊張し、ウニツノ３で定着すると、
ゴムリング６には」−下方向の応力が加わり、横方向に
変形し、アンボンドＰＣ鋼より腺１の被覆材２を押しつ
ける作用が曇（。

これにより、ケーブル挿入孔１４から腐食環境が被覆材
２を伝わってきても、ゴムリング６で防げるため、ＰＣ
鋼より線１のウニツノ部分での防食効果がある。

使用するゴムリング６は、ケーブルを構成するＰＣ鋼よ
り線１の各々に嵌合することができるので、ケーブルを
構成するＰＣ鋼より線１の各々に容易に嵌合することが
でき、ＰＣ鋼より線１の本数に応じて自由に対応するこ
とができ、かつ取扱いが簡単で、大きな力が不要で施工
性に優れている。

第２図に示す実施例は、支圧板５の挿通孔１６の上側外
周に座ぐりにより環状段部１８を設けた例であり、作用
、効果の而で第１図図示のものと変るところはない。

第３図に示す実施例は、支圧板５の中心にある孔がケー
ブルの外径より大きい直径であるとき、ゴムリング６を
配置するための補助板７を用いるもので、ＰＣ鋼より線
１と同じ数の孔をもつ補助板７をケーブルに通し、ゴム
リング６をＰＣ鋼より線ｌに嵌合させ補助板７にある座
ぐりによる環状段部の位置まで移動させ、その後、アン
カーディスク４をケーブルに通し、！Ａ１図の実施例と
同じ方法により、ゴムリング６を変形させる。

で、ゴムリング６を補助板７まで移動させた後、再度Ｐ
Ｃ鋼より線ｌと同じ数の孔をもつ薄肉押え板８をケーブ
ルに通し、ボルト９で支圧板５との間で締めつけ、ゴム
リング６を変形させる。そしてその後、第１図の実施例
と同要領で、ケーブルを緊張、定着したものである。

第５図に示す実施例は、第４図の実施例で補助板７をケ
ーブル１に挿入し、支圧板５まで移動させる前に、支圧
板５に接若剤１１を塗付するもので、あとは第４図に示
すものと同様な手順で組立てたものである。

第６図に示す実施例は、第４図の実施例において、緊張
、定着の完了したアンカーディスク４の全面を覆ってキ
ャップＩ３を取付け、内部空間に防食剤Ｉ３を充填した
もので、ケーブル定首部が完全に腐食環境から護られる
。この場合流動性のある防食剤を充填すれば、キャップ
！２の内から外への流出を防ぐこきもできる。

第１図〜第４図いずれの実施例においても、アンカーデ
ィスク４、支圧板５、補助板７、薄肉押え板８の各々に
防食処理を施すことにより厳しい腐食環境に耐えること
ができる。すなわち、ゴムリング６、被覆材２は耐食性
があり、それらの接触面での上水効果は長期に亘って期
待でき、ケーブル挿入孔＋４からの腐食環境がウェッジ
部分へ及ぶのを防ぐことができるが、ゴムリング６の下
側の接触面が鋼のままであると、環境条件が厳しいとき
は、接触面で除々に鋼の腐食が進み、長期に口る１１ユ
水効果が失なわれることがある。従ってゴムリング６と
接触するアンカーディスク４、支圧板５、補助板７各々
に防食処理を施したものを川いると、より一層のＰＣ鋼
より線１のウニツノ部分に対する止水効果が期待できる
。

また、ＰＣ鋼より線１に緊張力が加えられ、ウェッジ３
によりアンカーディスク４に足首されることにより、支
圧板５とアンカーディスク４、または補助板７の接触間
は、大きな力で押えられるので、その界面での止水効果
はがなり期待できるが、その界面に樹脂等に接若剤を塗
付すればより効果が期待できる。

［発明の効果コ 以上説明したように、本発明のアンボンドＰＣ鋼より線
のケーブル定着部の防食構造によれば、特にＰＣ鋼より
線がウェッジによって固定される部分へ腐金環境が到達
することを防ぎ、また定着部にある流動性のある防錆剤
の流出を押えることができるので、橋梁分野でのアウタ
ーケーブルの定着部、並びに地下岩盤からの水の出てく
るロックアンカー、アースアンカー分野でのケーブル定
ｎ部、また海洋構造物のように、水と接する部分に使用
するケーブルの定着部に利用すると効果的である。

４、図面のＩＷＴ　！ｌｌ−な説明 第１図は、アンカーディスクのアンボンドＰＣ鋼より線
の通る個々の挿通孔の下側外周に座ぐりによる環状段部
を設けてゴムリングを配置した実施例を示す。

第２図は、支圧板のアンボンドＰＣ鋼より線の通る個々
の挿通孔の上側外周に座ぐりによる環状段部を設けてゴ
ムリングを配置した実施例を示す。

第３図は、アンカーディスクと支圧板との間に補助板を
設け、アンボンドＰＣ鋼線の通る個々の挿通孔に座ぐり
による環状段部を設けてゴムリングを配置した実施例を
示す。

第４図は、第３図の補助板の環状段部の部分にゴムリン
グを押える薄肉押え板を介在させた実施例を示す。

第５図は、第４図の補助板と支圧板との間に接首剤を塗
付した実施例を示す。

第６図は、第３図の構造にキャップを被ぶせ防食剤を充
填した実施例を示す。

１・・・ＰＣ鋼より線、２・・・被覆材、３・・・ウニ
、ジ、４・・・アンカーディスク、５・・・支圧板、６
・・・ゴムリング、７・・・補助板、８・・・薄肉押え
板、９・・・ボルト、１０・・・防食剤、１１・・・接
若剤、目・・・キャップ、！３・・・防介充１ｎ剤、１
４・・・ケーブル挿入孔、１５・・・コンクリート、又
は岩盤、　ｌ１ｌｉ、＋７・・・挿通孔、１Ｂ・・・環
状段部。

算　１　図 ′！Ｊ　２Ｉ￥］ 算　３　図 賽４　図 茅５　目

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）アンボンドＰＣ鋼より線を定着するアンカーディ
   スクとその下側に配置した支圧板、もしくは、前記アン
   カーディスクと支圧板の間に配置する補助板のいずれか
   のアンボンドＰＣ鋼線挿通孔の位置で、アンボンドＰＣ
   鋼より線と嵌合の状態でゴムリングを配置し、前記ゴム
   リングに上下方向から応力を加えて横方向に変形させ、
   ＰＣ鋼より線の被覆材を押えつけることを特徴とするア
   ンボンドＰＣ鋼より線の定着部防食構造。
2. （２）アンカーディスクの下側面のアンボンドＰＣ鋼よ
   り線挿通孔位置で、挿通孔外周にゴムリングの厚みより
   若干低い高さの座ぐりによる環状段部を備えるアンカー
   ディスクを用いる特許請求の範囲第１項記載のアンボン
   ドＰＣ鋼より線の定着部防食構造。
3. （３）支圧板の上側面のアンボンドＰＣ鋼より線各挿通
   孔位置で、挿通孔外周にゴムリングの厚みより若干低い
   高さの座ぐりによる環状段部を備える支圧板を用いる特
   許請求の範囲第１項記載のアンボンドＰＣ鋼より線の定
   着部防食構造。
4. （４）アンカーディスクと支圧板との間に、アンボンド
   ＰＣ鋼より線挿通孔位置で、挿通孔外周にゴムリングの
   厚みより若干低い高さの座ぐりによる環状段部を備える
   補助板を用いる特許請求の範囲第１項記載のアンボンド
   ＰＣ鋼より線の定着部防食構造。
5. （５）支圧板または補助板の環状段部にあるゴムリング
   を押える薄肉押え板を配置した特許請求の範囲第１項記
   載のアンボンドＰＣ鋼より線の定着部防食構造。
6. （６）支圧板と接触するアンカーディスク又は補助板と
   の界面に接着剤を塗布した特許請求の範囲第１項記載の
   アンボンドＰＣ鋼より線の定着部防食構造。
7. （７）アンカーディスク、支圧板、補助板、薄肉押え板
   に防食処理を施した特許請求の範囲第１項記載のアンボ
   ンドＰＣ鋼より線の定着部防食構造。
8. （８）アンカーディスク全部を覆うキャップを被ぶせ、
   その中に防食剤を充填した特許請求の範囲第１項記載の
   アンボンドＰＣ鋼より線の定着部防食構造。