JPS63264978A - 皮革及び布帛の仕上げ及び被覆剤及び方法 - Google Patents

皮革及び布帛の仕上げ及び被覆剤及び方法

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JPS63264978A
JPS63264978A JP63073473A JP7347388A JPS63264978A JP S63264978 A JPS63264978 A JP S63264978A JP 63073473 A JP63073473 A JP 63073473A JP 7347388 A JP7347388 A JP 7347388A JP S63264978 A JPS63264978 A JP S63264978A
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acid
weight
leather
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レオ・トルク
ルウトウイツヒ・ロツトマイアー
ボルフガング・ヘーネ
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    • C14SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
    • C14CCHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
    • C14C11/00Surface finishing of leather
    • C14C11/003Surface finishing of leather using macromolecular compounds
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C14CCHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、皮革を仕上げまた織物を被覆するための水性
組成物及びその使用法に関する。
銀つき皮、パフィングした皮又は2枚剥ぎ皮の仕上げに
おいて、仕上げ剤(dressing agent)は
顔料、結合剤及び更に助剤を含んでいて、皮革の細孔が
表面で封じられるように皮革の表面に適用される。使用
される結合剤は、一般にアルカリ熟成したカゼイン溶液
及び水性共重合体分散液である。
これらの共重合体分散液はポリアクリレート分散液、酢
酸ビニルのアクリル酸エステル及び/又はエチレンとの
共重合体の分散液、合成ゴム分散液、或いはポリウレタ
ン分散液である。使用される顔料は無機及び有機型のも
の、例えば酸化鉄、二酸化チタン、アゾ顔料及びフタロ
シアニンである。
水性仕上げ液は、染色バッチが一般にある量の水性アル
カリカゼイン溶液を含有するから、アルカリ性pHに調
節しておく必要がある。
皮革加工業は更に高い堅牢性の仕上げ剤を必要としてい
る。特に乾燥及び湿潤時の耐曲げ性、摩擦堅牢性、及び
水及び溶媒に対する耐膨潤性に関して更に高い規準が必
要である。物理的堅牢性を改善するために、反応性基を
もつ重合体を結合剤として用い且つこれを皮革上で適当
な多官能性化合物により架橋させるという反応性仕上げ
が特に成功裏に行なわれてきた。皮革の低い耐熱性のた
めに、例えば織物の捺染、不織布及びコーチインゲス・
セクター(coatings 5ector)に使用さ
れるもの(例えばメラミン樹脂)のような通常の架橋剤
系は適当でない。その代りに皮革を仕上げるのに適当で
ある架橋剤系は室温又は僅かにそれ以上においてアルカ
リ性媒体中で反応する必要がある。
互いに反応する2つの基、例えば架橋成分A:(メタ)
アクリル酸、架橋成分Bニアクロレイン、グリシジルメ
タクリレート又はジクロルトリアジニルアミノエチルメ
タクリレートを含有する自己架橋重合体分散液は、重合
体分散液の貯蔵安定性に欠けるから適当でないことがわ
かった。
これに対し、仕上げの過程で2価の金属の酸化物及び/
又は水酸化物と反応する不完全に重合した合成ゴムで処
理することにより皮革を仕上げる方法は適当であると判
明した(参照、ヨーロッパ特許第29,170号)。し
かしながら、この方法は粗い表面を有する高吸着性の皮
革、例えば2枚剥ぎ皮及び高度にパフィングした含浸さ
せてないガラス張りボックス皮に厚い層で適用する場合
に限られる。アクリレート分散液を含浸させた銀つきボ
ックス皮及びガラス張りボックス皮では、仕上げ剤層の
皮革への付着及び個々の仕上げ剤層間の付着が不十分と
なる。それはこの架橋機構(塩の生成)の場合フィルム
の形成が速く起こりすぎてしまうことによる。更に、乾
燥及び湿潤時の耐曲げ性は、銀つき皮及び含浸させたガ
ラス張り皮が、より少量の重合体結合剤で実質的により
薄く被覆され、そして結合剤の量及び層の厚さを増大さ
せるにつれてその堅牢性が減少するから、靴の甲革とし
て用いるのに不適当である。更にヨーロッパ特許第29
,170号に記述されている如く仕上げた皮革は、16
0℃における黄変に耐えない。しかしながら、この必要
条件は、この温度がPVC又はポリウレタン(FUR)
から作られた靴底材の成形付着(moulding−o
n)の過程で遭遇するから、甲革、特に白及びパステル
色の皮革の場合にこれに適合する必要がある。
皮革に対する他の水性の反応性仕上げ剤は、ポリアクリ
レート、ポリブタジェン、ポリウレタン及びカゼイン溶
液のカルボキシル基含有水性分散液を多官能性アジリジ
ン化合物で架橋することを含んでなる。この方法におい
て物理的堅牢性がかなり改善されるということは真実で
あるが、アジリジン誘導体の高反応性のために工程条件
は室温においてでさえ非常に注意深く維持することが必
要であり、このことは実施するのを困難ならしめる。
例えば、ナンバ皮に通常のように、皮革仕上げ剤の2回
の適用の間において、連続アイロン処理機の昇温度での
中間熱プレスにかける場合、或いは皮革が次の仕上げを
受けるまでに数日間(例えば週末)が経過する場合、上
側の仕上げ剤被覆は下側の被覆に最早や付着しない。
また通常使用されるニトロセルロース又はアセトブチレ
ート仕上げ剤或いは非反応性PUR被覆剤を、下地被覆
の最後の適用直後に適用しないならば、重合体下地被覆
と仕上げ剤の間の接着の問題が起こる。
この架橋系によりエンボス加工した皮革を製造すること
は、皮革のエンボス加工性が架橋の程度と共に非常に急
速に減少するから特に困難である。
エンボス加工には、常に仕上げ剤の適用直後の同一の架
橋状態において皮革をエンボス加工しなければならない
。これらの必要条件は皮革工場で適合させるのに困難で
あるから、エンボス加工の効果の再現性は実際上存在し
ない。
皮革の仕上げで実施されている更に他の反応性法は、カ
ルボキシル含有のポリアクリレート分散液を「ジアン」
型のエポキシド[2,2−ビス−(4〜ヒドロキシフエ
ニル)−プロパンのグリシジルエーテル]で架橋するこ
とによる。
しかしながらこの方法において、架橋は3週間より長く
かかる。この理由のために、靴の製造に重要な多くの堅
牢性、例えば熱硬化工程に対する耐熱水膨潤性、接着剤
の溶媒に対する耐性、及び引き裂き開始抵抗を得るのに
時間がかかりすぎる。
今回皮革の仕上げに対して重要である特に良好な性質、
例えば目止め及び隠ぺい力、銀面模様及び引張性、低温
柔軟性、乾燥及び湿潤時堅牢性、光堅牢性及び耐熱性を
有し、特に非常に良好な乾燥及び湿潤時耐曲げ性、皮革
への非常に良好な接着性及び個々の仕上げ剤被覆間の接
着性を有する皮革への被覆は、結合剤として少くとも1
種のカルボキシル基含有重合体及び所望によりカゼイン
、及び架橋剤として特別な1,2−ポリエポキシド化合
物、そして更に顔料及び他の助剤並びに添加剤を用いて
皮革の処理を行なう場合に得られることが発見された。
斯くして本発明は、結合剤としてのカルボキシル基含有
重合体及び架橋剤としての1.2−ポリエポキシド化合
物に基づき、そして所望により更に通常の助剤及び添加
剤を含有する皮革を仕上げ且つ織物を被覆するための水
性組成物において、結合剤がKOH5〜150mg/重
合体2の酸価を有するモノオレフィン性不飽和単量体の
共重合体及び/又はKOH5〜150mg/重合体2の
酸価を有するポリウレタン及び所望により塩基熟成カゼ
インであり、そして1.2−ポリエポキシド化合物が0
.5〜1.01のエポキシ価を有するトリグリシジルイ
ソシアヌレートである該水性組成物を提供する。
水性組成物は所望により堪基熟成カゼインを含有する。
カルボキシル基は遊離酸として或いはカルボキシレート
基として存在しうる。組成物が塩基熟成カゼインを含有
する場合、重合体はカルボキシレート基を含有する。
本雫明による水性組成物中に存在するトリグリシジルイ
ソシアヌレートは式 ― R1 [式中、R1は水素又はメチル、好ましくは水素を示す
コ に相当する。
本発明による組成物中に存在する一般式(I)のトリグ
リシジルイソシアヌレートは公知であり、そして公知の
方法に従いシアヌル酸を適当な触媒の存在下に過剰のエ
ピクロルヒドリン又はβ−メチルエピクロルヒドリンと
20〜200℃で反応させてトリクロルヒドリンイソシ
アヌレートを製造し、次いで塩化水素を脱離させる試剤
例えば水性水酸化ナトリウム溶液で20〜120℃下に
処理することによって製造することができる。
このトリグリシジルイソシアヌレートの製造は、米国特
許第3.337,509号に更に詳細に記述される。3
つのR′基が同一である場合、互いにジアステレオマー
である2種類の物質が得られる。
そこでこれらの化合物はα−又はβ−トリグリシジルイ
ソシアヌレートと称される[参照、Angew。
Chemie(1968) 、851/2]祖生成物か
ら、2つの異性体は適当な溶媒、例えばメタノール又は
ジクロルメタンからの分別結晶によって単離することが
できる。工業的に架橋剤として用いる場合、トリグリシ
ジルイソシアヌレートは一般に合成で製造される粗生成
物の形で使用することができる。
この粗生成物はポリエポキシドオリゴマーを含有してい
てよい。エポキシ基の一部分は良好な溶解性が得られる
ように加水分解することができる。
しかしながら、粗生成物は、さもなければ架橋は不十分
であるから、少なくとも2個のエポキシ基を分子内に含
有すべきである。粗生成物は一般に0.5〜101.好
ましくは0.8〜1.01のエポキシ価を有する。
エポキシ価は、物質10ol中に存在する1゜2−エポ
キシ基の数を示す。エポキシ当量はl。
2−エポキシ基1当量を含有する物質の2量として定義
される。この定義は塩酸での滴定によって行なわれる。
この時1.2−エポキシ基の1モルがハロゲン化水素1
モルに相当する。
本発明による水性組成物中に存在するポリグリシジル化
合物は、溶媒なしばかりでなく溶液及び/又は分散液と
して使用することができる。好ましくは、ポリエポキシ
ドは用いる媒体へのその溶解度に依存するが、溶液又は
分散液の形で使用される。
この目的に適当な溶媒は水及び水と混和しうる有機溶媒
である。特別な例は、アミド例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ア
ルコール例えばメタノ−ル、エタノール、インプロパノ
ール、エチレングリコールモノメチル又はモノエチルエ
ーテル例えばアセトン、ジアセトンアルコール、エステ
ル例えば酢酸グリフール又は酢酸グリセロールである。
ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン及びジア
セトンアルコールを用いることは好ましい。
勿論トリグリシジルイソシアヌレートと他のポリグリシ
ジル化合物、例えばビスフェノールのグリシジルエーテ
ル、ジ又はポリカルボン酸のグリシジルエステル、塩基
性グリシジル化合物例えばN,N−ジグリシジルシクロ
ヘキシルアミン又はN,N−ジグリシジルベンジルアミ
ン或いは複素環族エポキシド例えばグリシジルヒダント
イン又はポリグリシジルトリアゾリジン−3.5−ジオ
ンとの混合物を用いることも可能である。本発明による
水性組成物中に存在するカルボキシル基含有重合体は、
KOH  5 〜150+ng/重合体2の酸価を有し
、その平均分子量は1 000〜25000である。そ
のOH価は好ましくは20以下、特に10以下である。
本発明に適したカルボキシル基含有重合体ハ、単量体成
分がα,βーエチレン性不飽和カルボン酸である共重合
体又はカルボキシル基含有ポリウレタンであってよい。
これらのカルボキシル基含有共重合体は、少くとも1つ
の炭素数3〜5の共重合しうるq、β−エチレン性不飽
和カルボン酸1〜25重量%及び少くとも1つの更に共
重合しうる単量体75〜99重量%からなるべきである
。このσ、β−エチレン性不飽和カルボン酸はモノカル
ボン酸或いはジカルボン酸又はアルコール成分の炭素数
が1〜12のジカルボン酸の半エステルであってよい。
共重合しうる単量体として例えば次のものを挙げること
ができる: l)アクリル又はメタクリル酸の、脂肪族C1〜C3□
−1脂環族C1〜Cm−1芳香脂肪族−07〜C,−ア
ルコールとのエステル、例えばアクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イ
ングロビル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ter
t−ブチル、アクリル酸2−メチルヘキシル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル及びその対
応するメタグリル酸エステル及びマレイン酸ジエステル
;アクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、又はその対応するメタクリル酸エステル及びマレイ
ン酸ジエステル;アクリル酸ベンジル、アクリル酸β−
フェニルエチル、対応するメタクリル酸エステル及びマ
レイン酸ジエステル; ■)芳香族ビニル化合物、例えばスチレン、α−メチル
スチレン、a−メチル−p−イソプロピルスチレン、a
−メチル−m−イソプロピルスチレン、o−1p−クロ
ルスチレン、0−1p−ブロムスチレン、核置換メチル
スチレン、p−Lert−ブチルスチレン、又はこれら
の混合物; ■)酸成分の炭素数が2〜4の有機カルボン酸のビニル
エステル、例えば酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル: ■)モノオレフィン性不飽和のハロゲン化炭化水素、例
えば塩化ビニル又は塩化ビニリデン、特に塩化ビニル; ■)アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル
アミド、メタクリルアミド、メチロールアクリルアミド
、メチロールメタクリルアミド、アルコキシメチルアク
リルアミド、及びアルコキシメチルメタクリルアミド、
但しアルコキシ基の炭素数が1〜4;■)ブタジェン、
イソプレン; ■)アルキル基の炭素数が1〜4のビニルアルキルエー
テル、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルエチルエーテル; ■)N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン、N
−ビニル7タリミド。
好適なカルボキシル基含有共重合体は、a)ブタジェン
、インプレン又はその混合物、好ましくはブタジェン0
〜フ0重量%、b)アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチロール
アクリルアミド、メチロールメタクリルアミド又はその
混合物、好ましくはアクリロニトリル及び/又はアクリ
ルアミド0〜40重量% C)  スチレン、a−メチルスチレン、〇−又はp−
クロルスチレン、〇−又はp−ブロムスチレン、p−t
ert−ブチルスチレン或いはその混合物、好ましくは
スチレン0〜60重量%、 d)脂肪族C,−C,アルコール基を有するアクリル酸
エステル又は脂肪族C,−C,アルコール基を有するメ
タクリル酸エステル或いはその混合物0〜99重量% e)酢酸ビニル0〜20重量%、 f)アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸、アルコール成分の炭素数が1〜8のイタ
コン酸、マレイン酸又は7マル酸のモノエステル、或い
はその混合物、好ましくはアクリル酸及び/又はメタク
リル酸及び/又はイタコン酸1〜25重量%、 の、但しa)〜f)のパーセントの合計が100である
重合した単位からなる。
ここに共重合体とは、共重合した単位として存在する単
量体がランダムに分布している共重合体又はブロック共
重合体ばかりでなく、単量体が予じめ製造された単独重
合体又は共重合体にグラフトされているグラフト共重合
体をも意味するものとして理解されるべきである。ラン
ダム共重合体は好適である。
本発明で使用しうるカルボキシル基含有共重合体の製造
は公知の方法に従い、バルク、溶液又は分散重合、好ま
しくは分散重合によって行なわれる。バルク又は溶液重
合で製造した共重合体は、第2段階において分散液に転
化することが必要である。そのような安定な分散液を製
造するために、陰イオン性、陽イオン又は非イオン性乳
化剤及び分散剤を単量体に基づいて0.1〜20重量%
の量で用いることが可能である。この種の方法は、例え
ば7−ペン−フィル著、「有機化学方法」、第4版、第
14/1巻、24〜556頁(1961)及び独国公開
特許第2.946.435号に記述されている。
重合は0〜約100℃の温度で行なうことができる。
使用される開始剤は、例えばバーカーボネート、パーエ
ステル例えばtert−ブチルパーピバレート、ter
t−ブチルパーオクトエート、ベンゾイルパーオキサイ
ド、0−メトキシベンゾイルパーオキサイド、ジクロル
ベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロジニト
リルの、単量体の量に基づいて0.5〜3重量%量であ
る。
また通常の分子量調節剤、例えばチオグリコール、チオ
グリセロール又はtert−ドデシルメルカプタンが依
存していてもよい。
カルボキシル含有ポリウレタンは同様に公知である。こ
れらのポリウレタン又はその水性分散液の製造は、例え
ばプレポリマーを有機溶媒例えばアセトンに溶解し、カ
ルボキシル基含有の鎖延長剤を添加し且つこれと反応さ
せ、そして水中に分散させることによって行なうことが
できる。これらの系は自己乳化型のものであるから、乳
化剤は必要でなく、ただ弱い剪断力だけが必要である。
溶媒を留去した後、ポリウレタン分散液が残る。
使用されるカルボキシル基含有の鎖延長剤は、好ましく
はヒドロキシカルボン酸及び/又はアミノカルボン酸で
ある。ここに特にヒドロキシカルボン酸の場合、カルボ
ン酸とイソシアネートの間で認めうる反応が起こらない
ということは重要である。これは特に立体障害されたヒ
ドロキシカルボン酸例えば2,2−ジ(ヒドロキシメチ
ル)−プロピオン酸を用いることによって達成できる。
適当な鎖延長剤は、例えばグリコール酸、乳酸、酒石酸
、クエン酸、グリシン、σ−又はβ−アラニン、サルコ
シン、メチオニン、4−アミノ酪酸、6−アミノカプロ
ン酸、グルタミン酸を含む。
プレポリマーを製造するためには、インシアネートをヒ
ドロキシル基含有化合物例えばヒドロキシル基含有ポリ
エステル、ポリエーテル又はポリカーボネートと反応さ
せる。
プレポリマーを製造するために使用されるインシアネー
トは、好ましくは工業的に容易に入手しうる、例えば脂
肪族、脂環族又は芳香族のジイソシアネート又はこれら
の混合物、例えばトルイレン−2,4−ジイソシアネー
ト、トルイレン−2゜6−ジイソシアネート、フェニレ
ンジイソシアネート、メチレンビス(4−フェニルイソ
シアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネート、シク
ロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、メチレンビ
ス(4−シクロヘキシル)−イソシアネート、イソフオ
ロンジイソシアネートである。
プレポリマーを製造するために使用されるヒドロキシル
基含有ポリエステルは、末端位において又は1錆におい
てヒドロキシル基で置換されていてもよい。そのような
ポリエステルの例は酸、エステル、無水物又は酸クロラ
イドとグリコール、ポリグリコール及び所望により少量
のトリオールとの反応で製造されるものである。適当な
グリコール及ヒポリグリコールは、エチレングリコール
、ジエチレン及びトリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、2.2−ジメチル−1,3−プロパンジオ
ールである。適当なトリオールは特にグリセロール、ト
リメチロールプロパン及びトリメチロールエタンである
。これらのポリオールは脂肪族、脂環族又は芳香族ジカ
ルボン酸又はその誘導体例えばフタル酸、マレイン酸、
コハク酸、アジピン酸、スペリン酸、セバシン酸及びヘ
キサヒドロフタル酸と反応せしめられる。
プレポリマーを製造するために使用されるヒドロキシル
含有ポリエーテルは、好ましくは脂肪族ジオ−、ル又は
トリオール例えばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリコール又はトリメチロールプロパンの、或
いはビスフェノール例えばビスフェノールA又はハイド
ロキノンの、エチレンオキサイド又はプロピレンオキサ
イドとの反応によって製造されるものである。
これらのポリウレタンの及びその水性分散液の製造は、
中でも次の文献に記述される:独国特許公報第1.23
7.3oa号、米国特許第3,479.310号、英国
特許第1.076.688号。
本発明に従って使用しうるカルボキシル基含有の重合体
は好ましくはKOHIO〜loomg/重合体2、特に
KOHIO〜50mg/重合体2の酸価を有する。
上記範囲内の低い方の酸価は減少した反応性をもたらし
、結果として完全に望ましい架橋反応の低下が起こる。
この逆もまた真実である。
本発明による組成物を製造するために、水に分散しうる
重合体は好ましくは、カルボキシル基が有利にはアミン
例えばトリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジメ
チルエタノールアミンで又はアンモニアで中和されてい
るべきである水性分散液の形で使用される。
随時本発明による組成物を製造するために使用しうるカ
ゼインは、市販されている塩基で熟成された、即ち水に
可溶化されたカゼインを意味するものとして理解すべき
である。熟成カゼインの製造は例えばW、グラスマン(
Grassmann)著、[タンニン化学及び製革ハン
ドブック(Handbuch derGerbeich
emie und Lederfabrikation
) J I / 1部、第2版(1961)、724頁
以降に記述されている。塩基で熟成されたカゼインの場
合、カルボキシル含有重合体がアミンで中和されている
ということを保証する注意が必要である。カゼイン溶液
は通常のカゼイン可塑剤例えばグリコール、ポリオール
、ポリエーテルグリコールを含有することができる。
カルボキシル基含有重合体及びトリグリシジルイソシア
ヌレートは、各カルボキシル基に対して、0.5〜1.
5、好ましくは0.9〜1.1のエポキシ基が存在する
ような混合割合で使用される。
必要とされる硬化剤の量は重合体分散液の性質に非常に
依存する。ブタジェン結合剤は例えばアクリレート結合
剤よりもいくらか多い架橋剤を必要とし、一方高カルポ
ン酸含量の強酸結合剤(例えばイタコン酸)は低カルボ
ン酸含量の弱酸結合剤(例えばメタクリル酸)より少量
で済む。
本発明による組成物において、エポキシドのカルボン酸
との反応に対する公知の種類の触媒を用いて架橋反応を
促進することは可能である。適当な触媒は、第3アミン
例えばトリエチルアミン、第4アンモニウム塩例えばテ
トラエチルアンモニウムクロライド、スルフィド及びス
ルホニウム塩である。しかしながら、一般にカルボキシ
ル基はアミンで中和されているから、皮革表面又は織物
表面上での架橋が好ましくは接触されないように架橋反
応に対する更なる接触を省略することが可能である。
本発明による組成物には、無機又は有機顔料を結合剤に
基づいて150重量%までの通常の有効量で添加するこ
とは可能である。顔料の例はチタニア、酸化鉄、カーボ
ンブラック、酸化クロム、フタロシアニン及びアゾ顔料
である。
本発明による組成物は他の助剤及び添加剤例えば増粘剤
、例えばセルロースに基づくもの例えばカルボキシメチ
ルセルロース、ポリビニルアルコール又はポリ−n−ビ
ニルピロリドンを含有することができる。
本発明による方法は、皮革の下地被覆及び仕上げ処理ば
かりでなく、織物の被覆にも適当である。
下地被覆の適用の場合、市販の顔料仕上げペーストが更
に使用される。
本処理は銀つき皮、もみ皮又は2枚剥ぎ皮或いはいずれ
かの種類の皮革繊維材料について行なうことができる。
仕上げ剤は本発明による共重合体、架橋剤、カゼイン、
上述の種類の顔料組成物及び他の添加剤を用いて常法に
より皮革に適用される。
仕上げ剤の適用は、キャスト法、印刷法、ナイフコーテ
ィング法、スプレッドコーティング法、噴霧法、バンク
イング法又はブラッシング(plushing)法で行
なうことができる。必要量は皮革の性質及び予備処理に
依存し、予備実験によって容易に決定しうる。
下地被覆は1回又は多数回の適用で行なうことができる
。中間段階の70〜110℃下の熱ズレス又はエンボス
加工は、下地被覆材の効果的な溶融及び結果としての良
好な目止めを与えるのに役立つ。これについて更に顔料
仕上げ剤の被覆を適用してもよい。
仕上げ液の粘度は、皮の種類及び適用技術に依存してい
ずれか所望の値に設定できる。薄い被覆が付与されるだ
けである銀つき皮は空気ガンにより低粘度の液体を用い
て下地が被覆され、一方高度に揉んだ皮革及び2枚剥ぎ
皮の場合には、仕上げ剤組成物の粘度を増粘剤で上昇さ
せ、良好な目止め、作用を作り出す。この仕上げ剤は、
エアレス・ガン或いは印刷又はキャスト機を用いて皮革
に適用される。
本発明に従って仕上げられる皮革に対して適当な最終仕
上げは、ポリウレタンl成分及び2成分ラッカー、アセ
トブチレートラッカー、ニトロセルロースラッカー及び
油/水及び水/油型のニトロセルロースラッカー乳化液
を含む。
また最終仕上げ剤は、本発明による水性ポリアクリレー
ト又はポリウレタン分散液を、所望により本発明による
カゼイン溶液及び架橋剤と一緒に含んでなり、噴霧、印
刷及びキャスト法によって適用される。
本発明による仕上げ法の利点は次のように要約すること
ができる: 架橋反応は、カルボキシル化重合体の2価の金属酸化物
例えば亜鉛酸化物による或いはアジリジン誘導体による
架橋より遅いが、「ジアン」型のエポキシドとの反応よ
りいくらか速い。架橋は重合体の種類、重合した単位と
して存在する酸の量及び性質、そして用いる架橋剤の量
に依存して5〜15日後に完結する。この好ましい架橋
時間のために、本発明の方法はヨーロッパ特許第29゜
170号に記述されている方法と違って、2枚剥ぎ皮及
びもみ皮ばかりでなく銀つき皮及びアクリレート結合剤
含浸のガラス張りボックス皮に、仕上げ層のしつかりし
た付着を作り出す。
別の結果は、中間の熱プレス後及び/又は皮革の数日間
の貯蔵後でさえ優秀な層間接着性のあることである。ま
た適用される仕上げ剤がニトロセルロース又はアセトブ
チレート或いは非反応性FURラッカーに基づくラッカ
ーを含むならば、アジリジン化合物での架橋と異なって
いずれの接着の問題も生じない。
適用の観点から、アジリジン誘導体での架橋の場合にお
けるように誤った架橋剤量による過剰架橋の危険は非常
に起りそうになく、また架橋反応が一度終ったならば、
それ以後の硬化はなく、銀目の粗大化はなく且つ被覆膜
の脆化も認められないことは更に重要である。
仕上げ剤の低温強度、光堅牢性及び被覆膜の透明性は架
橋によって悪影響を受けない。乾燥及び湿潤時の耐曲げ
性、乾燥、水分及び摩擦に対する耐性、及び耐溶媒性は
非常に高く、他の方法による水性系からは得られない。
アクリレート結合剤の公知の望ましい親木性は架橋によ
っていく分減少するということも注目すべきことである
非常に異なるカルボキシル基含有重合体−ポリブタジェ
ン、ポリアクリレート、PUR分散液−は本発明の方法
の結合剤として単独で又は互いに混合して又はカゼイン
と共に使用しうるから、本方法は著るしく広い使用範囲
をもつ。本方法を用いれば、非常に広い範囲の皮革を外
観及び堅牢性に関して非常に高い基準まで仕上げること
ができる。
例えば着色した及び黒色の2枚剥ぎ皮を仕上げるために
完全に又は一部だけ重合せしめた高充填合成ゴムラテッ
クスを用いることは有利であり、一方靴の9革を意図し
た白色及びパステル色の2枚剥ぎ皮を仕上げるために光
堅牢性であり且つ160℃においてでさえ耐黄変性であ
るアクリレート及び/又はPUR分散液を用いることは
有利である。ヨーロッパ特許第29.170号に記述さ
れている方法と比べて、かなり良好な乾燥及び湿潤時曲
げ強度が得られるから、エンボス加工性を改良するため
に且つ仕上げ層を乾燥させるために−アイロン処理中及
び積層中の皮革の接着結合を防止するために、そして取
り扱い性を改善するために、カゼイン及び安価な充填剤
例えばタルク、カオリン、チョーク又は珪藻土を高量で
添加することが可能である。被覆した皮革のエンボス加
工性は最後の仕上げ剤の適用後に皮革を数日間貯蔵した
後でも依然良好である。細かいエンボス模様は、皮革を
依然熱い間に積層しても、ヨーロツノく特許29.17
0号に記述されている方法の場合と違って再び消えるこ
とがない。
本発明による方法は、被覆されているように見えるべき
でない銀つき皮及び軽く揉んだ皮例えば家具及び衣装の
ナツバ皮の仕上げた特に利点を提供する。本発明による
架橋は、結合剤膜が堅牢性を著るしく失なうことなしに
より多量の顔料、つや消し剤及びハンドル(handl
e)剤を保持することができるという効果をもつ。結果
として、傷をより薄い被覆で覆うために高顔料、低結合
剤の仕上げ組成物を使用することができ、これによって
比較的薄く被覆した皮革表面の優美な銀面模様を保存し
、更にプラスチック様でない外観の仕上げを可能にする
。通常よりも数少ない操作において、厚い被覆にも拘ら
ず非常に自然に且つ被覆されてないように見える皮革の
仕上げが可能である。
次の実施例は本発明の方法を例示する。ここで言及する
部及びパーセントは常に重量によるものである。
実施例1 植物で再なめしした2枚剥ぎ皮或いはパフィングしたバ
ッグ及び家具用の皮を仕上げるために、顔料ペースト(
酸化鉄顔料55重量%、アクリル酸ブチル、メタクリル
酸メチル、N−ビニルピロリドン、アクリル酸又は酢酸
ビニル共重合体に基づく結合剤5重量%を含有するNH
,でpH9〜9.5にした水性分散液)を、市販の13
.5%水性アンモニア性カゼイン溶液2509 、水1
002及び通常の60%水性南京豆油乳化液252と共
に撹拌した。この混合物に以下に記述するゴムラテック
ス5002を添加し、続いて架橋のためにジアセトンア
ルコール中の微粉末トリグリシジルイソシアヌレート[
チバーガイギー社からのアラルダイト(ARALDIT
E■)PT810]の40重量%分散液359を添加し
た。終りに、この仕上げ液を適当な増粘剤で、41II
11のノズルをもつフォードカップからの10〜30秒
の流出時間に相当する粘度に調節した。
処理すべき2枚剥ぎの又はパフィングしたバッグ及び家
具用の皮革に、ブラシ、プラッシュボード、エアレスガ
ン、或いは噴霧、印刷又はキャスト1を用いでl又は2
回適用した。適用量は合計150〜300F? 101
”であった。
乾燥後、この皮革を2〜5秒の遅れでX00℃及び30
0バールでアイロンがけし又は銀面エンボス加工した。
これに続いて同一の液体からの顔料仕上げ表面被覆を適
用した(付加量100〜200jJ/mす。最後に通常
のニトロセルロースラッカーを仕上げ剤としてキャスト
した。
得られた仕上げは、湿潤及び乾燥時耐曲げ性に対する優
秀な値、皮革への良好な接着、良好な耐水膨潤性及び非
常に良好なエンボス加工性を示す。
熱い皮革を積み重ねた時、非常に細かいエンボス加工の
模様でさえ再び消えなかった。
ゴムラテックスは次のようにして製造した:クロス・バ
ー撹拌機を備えた401のステンレス鋼製オートクレー
ブ中において、水18.0002.1.3−ブタジェン
5.OOO&、アクリロニトリル3,000.?、スチ
レン1,700.?、90%メタクリル酸333I及び
tert−ドデシルメルカプタン502の混合物を、乳
化剤としての炭素数15の平均鎖長を有する長鎖パラフ
ィン炭化水素混合物のスルホン酸ナトリウム2002及
びレドックス開始剤としての70%tert−ブチル/
\イドロパーオキサイド52及びナトリウムホルムアル
デヒドスルホキシレート・2水和物2.52の存在下に
、固体濃度が20%となるまで35℃下に重合させた。
次いでイソノニルフェノールのエチレンオキシド20モ
ルとの反応生成物1OO2及びナトリウムホルムアルデ
ヒドスルホキシレート・2水和物2.52の水5002
中溶液を注入し、重合を35℃で継続した。固体濃度が
約31重量%(転化率的86%)まで上昇した時、水2
002中25%ジエチルヒドロキシルアミン2001の
溶液で重合を停止させた。得られたラテックスは、残存
する単量体を除去した後31%の固体濃度を有した。結
合剤の酸価はKOH19,5mg/固体2であった。
実施例2 合成物でなめした白色の2枚剥ぎの又はパフィングした
バッグ及び家具用の皮革を仕上げるために、白色顔料ペ
ースト(チタニア顔料65%、アクリル酸エチル、メタ
クリル酸メチル、N−ビニルピロリドン、アクリル酸又
は酢酸ビニル共重合体に基づく結合剤5重量%を含有す
るNH,でpH9〜9.5にした水性分散液)を、水2
502.25%アンモニア溶液102及び通常の60%
南京豆油乳化液252と共に撹拌した。この混合物に、
ショアAフィルム硬度25°及び酸価24.2を有する
40%カルボキシル化ポリアクリレート結合剤(アクリ
ル酸ブチル40重量%、アクリル酸エチル43.5重量
%、アクリロニトリル10重量%、アクリルアミド2重
量%、アクリル酸2重量%、イタコン酸2重量%及びN
−メチロールアクリルアミド0.5重量%)17M及び
ショアAフィルム硬度60°及び酸価36.8を有する
40%カルボキシル含有脂肪族ポリウレタンエステル分
散液(ヘキサンジオール、ジメチロールプロピオン酸及
びアジピン酸のポリエステルをジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネートと反応させ且つエチレントリアミンで
架橋したものに由来、固体に基づいてジメチロールプロ
パン8.8%を含有)3301及び対イオンとしてトリ
エチルアンモニウムを撹拌しながら添加し、次いで架橋
のためにN、N−ジメチルホルムアミド中トリグリシジ
ルイソシアヌレートの33.3重量%溶液422を添加
した。最後にこの仕上げ液を適当な増粘剤で、4mmの
ノズルを有するフォード・カップからの18〜30秒の
流出時間に相当する粘度に調節した。
この仕上げ剤の適用性は一般的な項で記述した有利な性
質に相当した。また仕上げ剤は光堅牢性であり、160
℃でさえ耐黄変性であった。
実施例3 カーボンブラックペースト(カーボンブラック16重量
%及びアクリル酸イソプロピル、メタクリル酸メチル、
N−ビニルピロリドン、アクリル酸又は酢酸ビニル共重
合体に基づく結合剤20重量%を含有するアミノエタノ
ールでpH10〜l095に調節した水性分散液)10
0″jを、アンモニア性13.5重量%カゼイン溶液6
01と及び沈澱シリカ30重量%及び実施例Iの顔料ペ
ーストの結合剤5重量%を含有するつや消しペースト3
0fIと完全に混合し、この混合物を水4002で希釈
した。
次いでショアAフィルム硬度45°及び酸価24.2を
有するアクリレートに基づく共重合体(アクリル酸ブチ
ル71重量%、アクリロニトリル23重量%、アクリル
アミド1.5重量%、N−メチロールアクリルアミド0
.5を量%、アクリル酸2重量%及びイタコン酸2重量
%)の40%水性分散液250′i及びショアAフィル
ム硬度63°及び酸価25.9を有するブタジェンに基
づく共重合体(ブタジェン45重量%、スチレン16重
量%、アクリロニトリル28重量%、メタクリルアミド
6重量%、メタクリル酸2重量%及びイタコン酸3重量
%)の35重量%水性分散液1501を添加した。最後
に、架橋を行なうためにN−メチルピロリドン中トリグ
リシジルイソシアネートの25重量%溶液221を混入
した。これを完全に混合し、もみ皮の仕上げに特に非常
に適当である高隠ぺい性の黒色結合剤着色剤を製造した
。この着色剤をエアスプレー・ガンで適用する場合、着
色剤はそのまま使用される。着色剤をブラッシング(p
lushing)で適用するならば着色剤の液体を先ず
2:1の割合で水で希釈し、−力漕色剤をキャスト機又
はエアレス・ガンで適用するならば液体を適当な増粘剤
で、4+++mのノズルを有するフォード・カップから
の16〜28秒の流出時間に相当する粘度に調節した。
得られた仕上げは良好な外観を有すばかりでなく、非常
に良好な乾燥及び湿潤時耐曲げ性及び更に良好な層間接
着性及び耐膨潤性を示す。
特許出願人  バイエル・アクチェンゲゼルシャフト

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、結合剤としてのカルボキシル基含有重合体及び架橋
    剤としての1,2−ポリエポキシド化合物に基づき、そ
    して所望により更に通常の助剤及び添加剤を含有する皮
    革を仕上げ且つ織物を被覆するための水性組成物におい
    て、結合剤がKOH5〜150mg/共重合体gの酸価
    を有するモノオレフィン性不飽和単量体の共重合体及び
    /又はKOH5〜150mg/重合体gの酸価を有する
    ポリウレタン及び所望により塩基熟成カゼインであり、
    そして1,2−ポリエポキシド化合物が0.5〜1.0
    1のエポキシ価を有するトリグリシジルイソシアヌレー
    トである該水性組成物。 2、共重合体が a)ブタジエン、イソプレン又はその混合物0〜70重
    量%、 b)アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル
    アミド、メタクリルアミド、メチ ロールアクリルアミド、メチロールメタク リルアミド又はその混合物0〜40重量%、c)スチレ
    ン、α−メチルスチレン、o−又はp−クロルスチレン
    、o−又はp−ブロム スチレン、p−tert−ブチルスチレン或いはその混
    合物0〜60重量%、 d)脂肪族C_1〜C_3アルコール基を有するアクリ
    ル酸エステル又は脂肪族C_1〜C_3アルコール基を
    有するメタクリル酸エステル或い はその混合物0〜99重量%、 e)酢酸ビニル0〜20重量%、 f)アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
    酸、フマル酸、アルコール成分の 炭素数が1〜8のイタコン酸、マレイン酸 又はフマル酸のモノエステル、或いはその 混合物1〜25重量%、 の共重合した単位からなる特許請求の範囲第1項記載の
    水性組成物。 3、カルボキシ基含有重合体が水性ポリウレタン分散液
    からなり、但しポリウレタン分散液が有機溶媒中でプレ
    ポリマー及びカルボキシル含有鎖延長剤から製造され、
    次いで水中に分散させたものである特許請求の範囲第1
    項記載の水性組成物。 4、架橋剤が一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ I [式中、R^1は水素又はメチルである] のトリグリシジルイソシアヌレートである特許請求の範
    囲第1項記載の水性組成物。 5、特許請求の範囲第1〜4項記載の水性組成物を室温
    で基材に適用しそして25〜90℃で架橋させる皮革又
    は織物の被覆法。 6、特許請求の範囲第5項記載の方法で被覆した皮革及
    び織物。
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