JPS63262495A

JPS63262495A - 溶接性に優れた缶用鋼板

Info

Publication number: JPS63262495A
Application number: JP9509587A
Authority: JP
Inventors: Junichi Morita; 順一森田; Mitsuo Yoshida; 光男吉田; Akisuke Kashiwada; 柏田　耿介; Kazuhito Ito; 一仁伊東
Original assignee: Nippon Steel Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1987-04-20
Filing date: 1987-04-20
Publication date: 1988-10-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、溶接性に優れた缶用鋼板に関するものである
。

（従来技術）クロムメッキ鋼板の溶接性を向上させるものとしては、
例えば、特開昭６０−１５２６９６号。

特開昭６０−１’ｉ’４８９２号、特開昭ｅ１−２１３
３９５号等のごとく、鋼板表面に缶径に応じた錫のスト
ライプメッキを施し、その上層及び鋼板全面にクロムメ
ッキ環上生成せしめたのが開示されている。

（解決しようとする問題点）これらの技術は、−ストライプ状メッキ鋼板（帯）の両
面に施すことを基本としている。その場合ストライブ状
メッキ巾は、メッキ工程以後製缶溶接に至るまでの工程
中の精度バラツキを加味して理論的必要巾より広くメッ
キされるので、溶接後の缶体外観としては、溶接部直近
部に溶接部に平行にストライプ状メッキに起因する帯状
模様が存在する。

缶外面を溶接後紙ラベル等で巻く場合や、不透明な塗料
で塗装する場合には、このような帯状模様が隠され特に
問題はないが、無塗装のま＼であったり、透明な塗料で
塗装する場合には、この帯状模様が見え外観面での缶体
の商品価値を損うことになる。

（問題を解決する手段）本発明の特徴とす゛るところは、鋼板表面に缶径に応じ
た間隔で、ストライプ状にＳｎ　、　Ｎｉ　、　Ｚｎ。

Ｚｎ−！３ｎ３ｎ、　’Ｎｉ−９ｎ合金、Ｎｉ−Ｐ合金
の中１種をメッキし、その上層に金属クロム、クロム酸
化物を生成せしめ、他面の全面にａｎ、　Ｎｉ、　Ｚｎ
、　Ｚｎ−ａｎ合金、　Ｎｉ−８ｎ合金、　Ｎｉ−Ｐ　
合金の中１種をメッキし、その上層にクロム酸化物を生
成せしめた、溶接性に優れた缶用鋼板。

及び鋼板表面に缶径に応じた間隔で、ストライプ状にＳ
ｎ　、　Ｎｉ　、　Ｚｎ　、　Ｚｎ−８ｎ合金、　Ｎｉ
−３ｎ合金。

Ｎｉ−Ｐ合金の中１種をメッキし、他面の全面にＳＯ。

Ｎｉ　、　Ｚｎ　、　Ｚｎ−８ｎ合金、Ｎｉ−８ｎ合金
、Ｎｉ−Ｐ合金の中１種をメッキした鋼板両面の全面に
金属クロムとクロム酸化物を順次生成せしめた、溶接性
に優れた缶用鋼板に関するものである。

（作用）即ち１本発明においては、鋼板の片面に缶径に応じた上
記Ｓｎ等のストライプメッキを鋼板の巾方向又は縦方向
に施し、そのメッキ巾としては、製缶時の溶接ラップ代
、メッキ後及び製缶時の剪断精度等を加味して決めるも
のであるが、４〜２０１巾で十分であり、メッキ量とし
ては、０．０５〜５、Ｏｙ／ｌｒ？　　（Ｎｉ−ｐ合金
メッキは０．０５〜１．０９／−）が適当である。（メ
ッキ法としては、例えば、特開昭６０−１７４８９２号
に開示されているロールメッキが適当である）又、他面に全面メッキする上記８ｎ等のメッキ量として
は同様に０．０５〜５．Ｏｆンｒｒ？（Ｎｉ−Ｐ合金メ
ッキは０．０５〜１．ｏｆ／ｍ”）　　で十分である。

この他面に前記金属の中２種以上で、複層メッキを施し
て耐食性等を一層向上させることができる。又ストライ
プメッキ金属と他面のメッキ金属とは同一種である必要
はなく、前記金属の中から異種金属を組合せてもよい。

次に鋼板片面のストライプメッキ層上及び銅板表面つま
り、鋼板全面と、鋼板他面のＳｎ等のメッキ層上全面に
メッキするクロム酸化物量としては、片面で５〜５０　
ｍ９７ｆｆ１″　（酸化物中のクロム量として）で耐食
性をもたせることができる、５ｒｎ９／ｒＩ？未満では
、耐食性が不十分になることがあり、又５０　ｒｎ９７
ｍ’　超になると部分的に色調が劣化することがあり好
ましくない。

上記クロム酸化物の生成に先立って、金属クロムを３〜
２００　ｍ９７ｒｄ　生成せしめることにより、確実に
耐食性等を確保することができる。

たソし、ストライプメッキを施した面の非ストライプ部
での耐食性を確保するため、この面には金属クロム３〜
２００　ｒｎ９／ｒｒ？生成せしめるものである。しか
して、このようにクロム酸化物の下地又は金属クロムの
下地にメッキした前記ｓｎ等が、溶接時の加熱により上
層のクロム酸化物、金層クロムより先に溶け、溶接の加
熱とあいまって、溶接位置から排除され、同時にその上
層にある、クロム酸化物等が排除され、電極〜板、板〜
板間の界面接触抵抗が下がり、界面での局部発熱による
溶接不良を回避して良好な溶接結果を得ることができる
。

このような本発明の缶用鋼板は製缶時に片面、つまりス
トライプメッキ面を缶内側になるごとく、製缶すること
により外側は全面メッキであり、美れいになり商品価値
を向上する。

又本発明の缶用鋼板を前述のごとくストライプメッキ面
が缶内面（二なるよう製缶すれば、必然的；二他面即ち
、８ｎ等が全面メッキされた面が缶外面になる。

これらの金属は、何れも防食能？もった金属であり、缶
外面側の耐食性を向上させる。特に外面無塗装で使用す
る場合には、金属クロム及びクロム水利酸化物からなる
メッキ層に比べ上記金属メッキがその下層に存在するも
の＼方が格段に耐錆性能が優れる。

このように場合によっては、缶外面側に存在する上記Ｓ
ｎ等のメッキ層は単に外観上のみの利点にとどまらず耐
食性能上の利点も得られるものである。

次に本発明の実施例全比較例とともに第１表に挙げる。

上記のごとく、鋼板（普通鋼、板厚ｏ、２２ｍ）に下地
メッキ、中間層、上層の順に電解により析出せしめた。

注１：Ｎｉ−Ｐは、Ｎｉｓ　６％残Ｐ、Ｎｉ−８ｎは、
Ｎｉ３５％残Ｓｎ　、　Ｚｎ−８ｎは、Ｚｎ　５０　％
残Ｓｎ０注２ニスドライブメッキ巾は、８．０ＬＩＩＩ
Ｉ＋このような鋼板の評価を第２表のごとく行った。

第２表注１：耐錆性は供試材を立てかけ工場、倉庫内で１０ケ
月間放置した後、供試材他面に発生していた錆の程度を
評価した（端面積１．０％未満Ｏ１１，０％以上×）注２：耐食性は、供試材の片面にエポキシフェノール系
缶用塗料を５０　Ｉｎ９／　ｄｒｒ？塗装焼付し、端面
をシールし、カッターナイフで素地に達するスクラッチ
（５ｃｍ　Ｘ　５　ｃｍ　）を入れた後、１．５チクエ
ン酸１．５−食塩溶液１００　ＣＣに５０℃、３日浸漬
した後、その後供試材を水洗、乾燥し、セロハンテープ
により、塗膜剥離を行ない、剥離中を測定した。（剥離
中０．１ｆｉ未満○、０．１〜０．２　ｍΔ、０．２１
１１１以上×）注３：缶体外観供試材を他面が外側になるように溶接製缶した後溶接部
及びその周辺の外観を評価した。

（溶接部直近に帯状模様がみえるもの×。

みえないもの０）注４：溶接性銅ワイヤーを中間電極とするシーム溶接機を用いてシー
ム溶接性を評価した。

供試材は、事前に２１０℃×２０分の生焼を施した、溶接条件は、ラップ代０、６　ｒｔａａ　、加圧力４０　Ｋｇｆ　、　　スピ
ード５０ｍｐ’ｍ、電流周波数４００　Ｈｚ、評価基準
は、適正電流範囲の広さで決定。下限溶接部強度、上限
はチリ（溶融した鉄がスプラッシュ状に突出したもの）
の発生により規定した。（適正電流範囲は２００　Ａ以
上を実用上問題なしとした。）（発明の効果）本発明によれば溶接性、耐食性に優れ、しかも外観性の
優れた缶用鋼板となり、商品価値を向上することができ
る等の効果が得られる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）鋼板（帯）片面に缶径に応じた間隔で、ストライ
プ状にＳｎ、Ｚｎ、Ｎｉ、Ｚｎ−Ｓｎ合金、Ｎｉ−Ｓｎ
合金、Ｎｉ−Ｐ合金の中１種をメッキし、その上層に金
属クロムとクロム酸化物を生成せしめ、他面の全面にＳ
ｎ、Ｚｎ、Ｎｉ、Ｚｎ−Ｓｎ合金、Ｎｉ−Ｓｎ合金、Ｎ
ｉ−Ｐ合金の中１種をメッキし、その上層にクロム酸化
物を生成せしめた、溶接性に優れた缶用鋼板。
（２）鋼板（帯）片面に缶径に応じた間隔で、ストライ
プ状にＳｎ、Ｚｎ、Ｎｉ、Ｚｎ−Ｓｎ合金、Ｎｉ−Ｓｎ
合金、Ｎｉ−Ｐ合金の中１種をメッキし、他面の全面に
Ｓｎ、Ｚｎ、Ｎｉ、Ｚｎ−Ｓｎ合金、Ｎｉ−Ｓｎ合金、
Ｎｉ−Ｐ合金の中１種をメッキした鋼板の両面、全面に
金属クロム、クロム酸化物を順次生成せしめた溶接性に
優れた缶用鋼板。
（３）他面にＳｎ、Ｚｎ、Ｎｉ、Ｚｎ−Ｓｎ合金、Ｎｉ
−Ｓｎ合金、Ｎｉ−Ｐ合金の何れか２種以上を用いて複
層メッキを施した特許請求範囲第１項及び第２項の溶接
性に優れた缶用鋼板。