JPS6326067B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はエレベータの到着予報装置に関する
ものである。

エレベータにおける乗場の到着予報報知装置
は、利用客の待ち時間の緩和と使い易さを考慮し
て種々の方式が提案されているが、乗場ホールの
意匠、デザイン上の配慮から色々な予報表示を装
備することに制約がある。

また、限られた予報報知装置により乗場の待ち
客に多くの情報を与えるために、デイスプレイ装
置で種々の文字表示等を映し出したり、あるいは
アナウンス装置により放送することも考えられる
が、表示文字を読むことは比較的わずらわしく、
又信憑性に不安があり、一方アナウンスも度が過
ぎると騒音となり好ましくない。

しかるに、最近では腕時計大の液晶テレビが出
現しており、したがつてホールランタン大のテレ
ビ、あるいはデイスプレイ装置も実現可能であ
る。また、乗場での待ち客は単にランプの点灯の
みでは不安であり、目的かごが現在どのような状
態にあるか自分の目で確認できれば非常に安心で
きるものと考えられる。

そこで、この発明は乗場の到着予報手段を小形
のデイスプレイ装置により構成し、これにより目
的かご内の状況をも影像表示可能にして利用客の
待ちに対する焦燥感の緩和と、到着する目的かご
の適切な情報を乗場待ち客に報知できるようにし
たエレベータの到着予報装置を提供するにある。

以下、この発明の具体的実施例を図面について
説明する。

第１図はこの発明のエレベータ到着装置に目的
かご内情報を表示するための撮影機とかご室との
関係を示すもので、１はかご室、２はかご室１内
の袖壁に設けたかご操作盤、３はかご室１内の奥
部上方などに設置されたビデオカメラ等の撮影機
で、この撮影機３はかご室内を撮影するものであ
る。また、４はかご室ドア、５は乗場ドア、６は
昇降路壁、７は乗場ホールである。

第２図は上記撮影機３により撮影されるかご室
内影像を乗場に表示するための乗場表示装置８の
一形態を示すもので、CRT（陰極線管）又は液晶
テレビから構成された小形のデイスプレイ装置８
Ｕ，８Ｄを備え、デイスプレイ装置８Ｕは昇り用
のデイスプレイ装置８Ｄは降り用のかご室内情報
をそれぞれ各別に表示させるためのものであり、
これらは従来のホールランタンと同様にして乗場
の側壁に設置される。なお、この昇り用及び降り
用のデイスプレイ装置を共通にして１個としても
良い。

また、第３図はこの発明における乗場表示装置
８の他の形態を示すもので、昇り用デイスプレイ
装置８Ｕ及び降り用デイスプレイ装置８Ｄを丸形
にしたものである。

第４図は上記デイスプレイ装置８Ｕ又は８Ｄに
映し出される影像画面を拡大して示したもので、
該画面にはかご室１内にあるかご操作盤２、これ
に配設された行先階ボタン２ａ及びその呼び登録
状況、かご内インジケータ１０及びこれによるか
ご位置と、かご室内乗客１１の人数等が表示され
るようになつている。

第５図は上記第２図に示す乗場表示装置８を、
例えば５階の乗場に設置した場合の乗場の正面図
を示すもので、昇り用及び降り用デイスプレイ装
置８U₅及び８D₅を備えた表示装置８は乗場のエ
レベータ出入口９の左上部に設置され、このデイ
スプレイ装置８U₅又は８D₅には該当かご室１内
の撮影機３により撮影されたかご室内影像がかご
方向に応じて表示されるようになつている。ま
た、１２Ｕは５階の乗場に設けた昇り用乗場呼び
ボタン、１２Ｄは同じく降り用乗場呼びボタンで
ある。

第６図はかご室内影像を乗場の表示装置に映し
出すための電気回路図を示すもので、かご毎に設
けられるものである。同図においては、１３はか
ご室１内の撮影機３からの影像信号を受信する受
信機、１４は受信機１３からの影像信号を各階、
例えば１階から５階の昇り用デイスプレイ装置８
U₁〜８U₅へ伝送するチユーナである。上記各昇
り用デイスプレイ装置８U₁〜８U₅は（＋）電源
とアース間に並列に接続され、そして各デイスプ
レイ装置８U₁〜８U₅と（＋）電源間にはそれぞ
れかごの到着又は割当（到着予約）が決定される
とピツクアツプする１階〜５階の昇りかご到着予
報リレーの常開接点２１Ua〜２５Uaが直列に接
続されている。なお、第６図では昇り方向のみに
ついて示したが、降り方向についても同様である
ので、その図示及び説明は省略する。

次に上記のように構成された本実施例の動作に
ついて説明する。

今、該当かごが１階から乗客を乗せて昇り方向
に出発したとし、かつかご呼びが３階及び４階に
登録されたとする。すると、第４図において、行
先階ボタン２ａで示す３階用と４階用のボタン
，が点灯する。また、かかる状態で第５図に
示す５階の昇り用乗場ボタン１２Ｕが押され、そ
して図示しない割当演算回路が動作してかごが５
階の昇り呼びに応答することが決定すると、５階
の昇りかご到着予報リレーがピツクアツプし、こ
れにより、その常開接点２５Uaが閉成すること
で、（＋）電源−接点２５Ua−デイスプレイ装置
８U₅−アースの閉回路が形成され、かごの５階
到着予報用デイスプレイ装置８U₅が表示動作可
能状態にセツトされる。これにより撮影機３によ
り撮影される昇り走行中のかご室１内の影像が第
４図に示す如き状態で昇り用デイスプレイ装置８
U₅に映し出されることになる。このとき予報音
を鳴らすことも容易であり、このことは周知の技
術である。

したがつて、５階乗場の待ち客は、予報音及び
表示動作中のかごの前に移動し、昇り用デイスプ
レイ装置８U₅に映し出された影像を見ることに
より、該当かごが今何階を上昇中かをかご内イン
ジケータ１０で認識し、また、かご呼びがどこに
登録されているかをかご操作盤２で確認し、さら
に乗客がどの程度に混雑しているか等を自分の目
で目的かご内状況を具体的に確認し、それに合わ
せてかごの到着を待つことができる。

このような動作は、５階以外の他の乗場におい
ても上記で述べたと同様に行われるものであり、
その説明は省略する。また、降りの乗場呼びに対
しても降り用デイスプレイ装置が動作すること
で、昇り方向と同様に目的かご状況を表示できる
ことは勿論である。

以上説明した通り、この発明によれば、乗場の
到着予報手段を小形のCRT等からなるデイスプ
レイ装置により構成し、これによりかご内の状況
をも影像表示させるようにしたので、従来のよう
にホールランタンの点灯情報のみで半信半疑で目
的かごの到着を待つ場合と異なり、目的かごのか
ご位置、かご呼び停止階及び乗客の混雑度などを
適確に知りながらかごの到着を待つことができ、
このため、待ちに対する焦燥感が緩和され、安心
感が大幅に向上できる。また、乗場ホールのデザ
イン上においても従来の常識を崩すことなく、そ
の外見を乗場ホールランタンとしてシンプルにま
とめることができ、しかも待ち客に対し感心深い
十分な実情報を提供し得るので、エレベータの使
い易さを大いに向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明方式を適用したエレベータか
ご室の概略平面図、第２図はこの発明における乗
場表示装置の一形態を示す正面図、第３図はこの
発明における乗場表示装置の他の形態を示す正面
図、第４図はこの発明のデイスプレイ装置に表示
されたかご内状況の表示画面の一例を示す説明
図、第５図はこの発明にかかる到着予報装置を備
えた乗場の正面図、第６図はこの発明におけるか
ご室内影像を映し出すための回路構成の一例を示
すブロツク図である。 １……かご室、２……かご操作盤、３……撮影
機、８Ｕ，８Ｄ，８U₁〜８U₅……デイスプレイ
装置、１３……受信機、１４……チユーナ。な
お、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ エレベータかご室内に設置されかご室内を撮
   影する撮影機、上記エレベータかごに対応して各
   乗場に配置され上記撮影機により撮影されるかご
   室内を表示するデイスプレイ装置、上記エレベー
   タが乗場呼に応答して到着又は割当（到着予約）
   が決定すると、上記乗場デイスプレイ装置を動作
   するエレベータの到着予報装置。