JPS63259450A - t↓2−反転による2次元核磁気共鳴測定方法 - Google Patents
t↓2−反転による2次元核磁気共鳴測定方法Info
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- JPS63259450A JPS63259450A JP62092603A JP9260387A JPS63259450A JP S63259450 A JPS63259450 A JP S63259450A JP 62092603 A JP62092603 A JP 62092603A JP 9260387 A JP9260387 A JP 9260387A JP S63259450 A JPS63259450 A JP S63259450A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は核磁気共鳴(NMR)測定方法、特に2次元(
2D)NMR法に関するものである。
2D)NMR法に関するものである。
ZDNMR法は、NMR信号を2次元スペクトルとして
表示することにより、従来の方法に比べ分解能が向上し
スペクトルの解析が容易になり、核スピン間の相互作用
を解明できる等の優れた点をもっている。
表示することにより、従来の方法に比べ分解能が向上し
スペクトルの解析が容易になり、核スピン間の相互作用
を解明できる等の優れた点をもっている。
第4図にこのようなZDNMR法を行うためのNMR装
置の一例を示す0図において磁石lが発生する静磁場内
には試料コイル2が配置され、その試料コイル2内部の
空間に測定試料が挿入される。高周波発振器3から発生
する観測核の共鳴周波数を持つ高周波信号は、0@から
360@まで、任意の位相を選択できる可変移相回路4
によって所定の位相が与えられた後、増幅器5及びゲー
ト6を介して高周波パルスとして前記コイル2へ供給さ
れ、試料に照射される。その高周波パルス照射後コイル
2に誘起された共鳴信号は、ゲート7及び受信回路8を
介して復調回路9.lOへ送られる。この復調回路9.
10には前記高周波発振器からの高周波信号が参照信号
として送られるが、その内の一方は90″移相図路11
を介して送られるため−,2つの復調回路は90@位相
の異なる2チヤンネルの検出系CHa、CHbを構成し
ている。この2チヤンネルの検出系から得られた自由誘
導減衰信号は、八−D変換器12.13によってデジタ
ル信号に変換されてコンピュータ14へ送られ、付属す
るメモリ15へ格納される。16は、移相回路4.ゲー
ト6.7及びA−D変換 −器12,13を制御するパ
ルスプログラマで、試料に照射するパルス列の順序、パ
ルス幅、各パルスに含まれる高周波の位相、A−D変換
器12゜13によるサンフ゛リングのタイミングが予め
プログラムされており、そのプログラムに従って一連の
測定力(行われる。
置の一例を示す0図において磁石lが発生する静磁場内
には試料コイル2が配置され、その試料コイル2内部の
空間に測定試料が挿入される。高周波発振器3から発生
する観測核の共鳴周波数を持つ高周波信号は、0@から
360@まで、任意の位相を選択できる可変移相回路4
によって所定の位相が与えられた後、増幅器5及びゲー
ト6を介して高周波パルスとして前記コイル2へ供給さ
れ、試料に照射される。その高周波パルス照射後コイル
2に誘起された共鳴信号は、ゲート7及び受信回路8を
介して復調回路9.lOへ送られる。この復調回路9.
10には前記高周波発振器からの高周波信号が参照信号
として送られるが、その内の一方は90″移相図路11
を介して送られるため−,2つの復調回路は90@位相
の異なる2チヤンネルの検出系CHa、CHbを構成し
ている。この2チヤンネルの検出系から得られた自由誘
導減衰信号は、八−D変換器12.13によってデジタ
ル信号に変換されてコンピュータ14へ送られ、付属す
るメモリ15へ格納される。16は、移相回路4.ゲー
ト6.7及びA−D変換 −器12,13を制御するパ
ルスプログラマで、試料に照射するパルス列の順序、パ
ルス幅、各パルスに含まれる高周波の位相、A−D変換
器12゜13によるサンフ゛リングのタイミングが予め
プログラムされており、そのプログラムに従って一連の
測定力(行われる。
このような装置による従来の2DNMR測定を、例えば
第5図(a)に示ずような90’X−tl−90’x−
1tのパルスシーケンスを用いて説明する。
第5図(a)に示ずような90’X−tl−90’x−
1tのパルスシーケンスを用いて説明する。
ZDNMR法における一般的測定プロセスは第5図<a
>に示すように、最初の90°パルス以前の準備期間と
、展開期間(1+ )と、検出期間<11>の3つの時
間領域から成る。準備期間は核の磁化を適当な初期状態
に保つために必要であり、準備パルス(最初の90°パ
ルス)によって磁化は非平衡の状態にされ、この状態は
展開期間1、において展開され、その1、t2)とN(
t1、における磁化の挙動は、検出パルス(2番目の9
0°パルス)印加後の検出期間t2において検出される
自由誘導減衰信号(FID信号)に位相及び振幅情報と
して手渡される。そこで、tlを変数として段階的に例
えばn段階に変化させ、各段階における測定で参照信号
の位相が互いに90@異なる2つの検出系から得られた
m個ずつのFID信号CF I Da l〜F IDa
m及びF IDb 1〜F I Dbm)の一方を実数
部、他方を虚数部として組合わせた複素集合データSl
(tl + j! )を得れば、このデータ中には
1、t2)とN(t1、における磁化の挙動ばかりでな
(、tlにおける磁化の挙動の情報も含まれることにな
る。
>に示すように、最初の90°パルス以前の準備期間と
、展開期間(1+ )と、検出期間<11>の3つの時
間領域から成る。準備期間は核の磁化を適当な初期状態
に保つために必要であり、準備パルス(最初の90°パ
ルス)によって磁化は非平衡の状態にされ、この状態は
展開期間1、において展開され、その1、t2)とN(
t1、における磁化の挙動は、検出パルス(2番目の9
0°パルス)印加後の検出期間t2において検出される
自由誘導減衰信号(FID信号)に位相及び振幅情報と
して手渡される。そこで、tlを変数として段階的に例
えばn段階に変化させ、各段階における測定で参照信号
の位相が互いに90@異なる2つの検出系から得られた
m個ずつのFID信号CF I Da l〜F IDa
m及びF IDb 1〜F I Dbm)の一方を実数
部、他方を虚数部として組合わせた複素集合データSl
(tl + j! )を得れば、このデータ中には
1、t2)とN(t1、における磁化の挙動ばかりでな
(、tlにおける磁化の挙動の情報も含まれることにな
る。
次に、検出パルスの位相のみ90°異ならせた第5図(
b)のパルスシーケンスを用いて上記と同一の複数のt
lについて測定を行い、それにより複数集合データSz
(L+、1、t2)とN(t1、)を得る。この2
つの複素集合データS1 (J、1、t2)とN(t
1、)、Sz (tl、Lx)を加算又は減算するこ
とによりPタイプのデータP (tl 、tt)、Nタ
イプのデータN(tl、t2)が得られ、これをtl。
b)のパルスシーケンスを用いて上記と同一の複数のt
lについて測定を行い、それにより複数集合データSz
(L+、1、t2)とN(t1、)を得る。この2
つの複素集合データS1 (J、1、t2)とN(t
1、)、Sz (tl、Lx)を加算又は減算するこ
とによりPタイプのデータP (tl 、tt)、Nタ
イプのデータN(tl、t2)が得られ、これをtl。
t2について2重フーリエ変換することによりP型2D
NMRスペクトルデータP(ω1.ωり或いはN型2D
NMRスペクトルデークN(ω1、ω2)が得られる。
NMRスペクトルデータP(ω1.ωり或いはN型2D
NMRスペクトルデークN(ω1、ω2)が得られる。
ここでω1.ω2は夫々t1、t2のフーリエ成分であ
る。
る。
このようにして得られた2DNMRスペクトルデータを
平面上に表わすと、対角ピークと交差ピークとが対称的
に現れる。
平面上に表わすと、対角ピークと交差ピークとが対称的
に現れる。
ところで、このような2DNMRスペクトルは、対角、
交差いずれのピークも吸収波形と分散波形が混じり合っ
た形をしており、解析が困難なスペクトルになり、その
対策として、2次元スペクトルの絶対値を求め、所謂パ
ワースペクトルとして表示する方法、2次元スペクトル
のω1、ω2両周波数方向の吸収スペクトルを表示する
純位相モード表示法がrE案されている。
交差いずれのピークも吸収波形と分散波形が混じり合っ
た形をしており、解析が困難なスペクトルになり、その
対策として、2次元スペクトルの絶対値を求め、所謂パ
ワースペクトルとして表示する方法、2次元スペクトル
のω1、ω2両周波数方向の吸収スペクトルを表示する
純位相モード表示法がrE案されている。
絶対値モード表示法はデータ処理は簡単であるが、分子
fkモードが混じってしまうためピークが裾を引き、分
解能が悪いという問題があり、また、スピン−スピン結
合およびNOEピーク符号の判別ができないという欠点
もある。これに対して純位相モード表示は、ピークの裾
の切れが良く、分解能の点で絶対値モード表示より優れ
、ピーク符号の判別も可能である。しかし、絶対値モー
ド表示の方法では位相補正が不必要であるのに対し、純
位相モード表示の方法では位相補正を必要とするため、
全体として処理が面倒なことが欠点である。一般にNM
R装置では、位相検波はQD法により行われているが、
QD法で測定された2次元データでは、t1方向の信号
の符号が判別されず、従って純位相モード表示は困難と
されてきた。しかし、この問題を解決し、純位相モード
表示を可能にした方法として次の3つのアルゴリズムが
報告されている。
fkモードが混じってしまうためピークが裾を引き、分
解能が悪いという問題があり、また、スピン−スピン結
合およびNOEピーク符号の判別ができないという欠点
もある。これに対して純位相モード表示は、ピークの裾
の切れが良く、分解能の点で絶対値モード表示より優れ
、ピーク符号の判別も可能である。しかし、絶対値モー
ド表示の方法では位相補正が不必要であるのに対し、純
位相モード表示の方法では位相補正を必要とするため、
全体として処理が面倒なことが欠点である。一般にNM
R装置では、位相検波はQD法により行われているが、
QD法で測定された2次元データでは、t1方向の信号
の符号が判別されず、従って純位相モード表示は困難と
されてきた。しかし、この問題を解決し、純位相モード
表示を可能にした方法として次の3つのアルゴリズムが
報告されている。
■S ta tes等の方法(19B2年+ TPPI
;Time ProposalPhasse Incr
emenL”) +■Marion等の方法(1983
年+ Tr’PI:Time ProposalPha
sse Increment”) +■Nagaya
lllaの方法(1986年、ω1−反転又は1.−反
転法3))。
;Time ProposalPhasse Incr
emenL”) +■Marion等の方法(1983
年+ Tr’PI:Time ProposalPha
sse Increment”) +■Nagaya
lllaの方法(1986年、ω1−反転又は1.−反
転法3))。
1) D、J、5tates+R,A、HaberH
orn and ロ、J、Ruben、Journ
al or Magnetic Re5onance+
41L286(1982)。
orn and ロ、J、Ruben、Journ
al or Magnetic Re5onance+
41L286(1982)。
2) D、Marion and K、 Wuth
rich、Biochen+、Biophys、 Re
s、Coa+mun、113,967(1983)。
rich、Biochen+、Biophys、 Re
s、Coa+mun、113,967(1983)。
3) K、Nagayama at al、Journ
al of Magnetic Re5onance
、 66.240(1986)■の方法は読み出しパル
スについてX方向、X方向のラジオ波位相を用い、それ
ぞれデータファイルを保持し、この両者を用いて1.方
向の信号を複素化して計算する方法であり、■はL1方
向の信号成分に対してRedfield trickを
用いる方法である。■の方法は読み出しパルスの位相を
900ずらした測定から2つのファイルを保持し、それ
らを用いてPタイプ、Nタイプスペクトルを作り、次に
Nタイプスペクトルをt1方向に反転し、これとPタイ
プスペクトルとの和(あるいは差)をとることにより、
純位相スペクトルを得るものであるが、反転は時間域で
も、周波数域でも可能である。しかし、いずれの方法も
1.方向の反転を用いているものであり、t2方向の反
転については考えられていない。
al of Magnetic Re5onance
、 66.240(1986)■の方法は読み出しパル
スについてX方向、X方向のラジオ波位相を用い、それ
ぞれデータファイルを保持し、この両者を用いて1.方
向の信号を複素化して計算する方法であり、■はL1方
向の信号成分に対してRedfield trickを
用いる方法である。■の方法は読み出しパルスの位相を
900ずらした測定から2つのファイルを保持し、それ
らを用いてPタイプ、Nタイプスペクトルを作り、次に
Nタイプスペクトルをt1方向に反転し、これとPタイ
プスペクトルとの和(あるいは差)をとることにより、
純位相スペクトルを得るものであるが、反転は時間域で
も、周波数域でも可能である。しかし、いずれの方法も
1.方向の反転を用いているものであり、t2方向の反
転については考えられていない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、L2方向
の反転を利用し、分解能が高く、ピークの裾の切れがよ
いと共に、ピークの符合の判別が可能であり、より簡便
に2次元NMRスペクトルデータが得られるt2−反転
による2次元核磁気共鳴測定方法を提供することを目的
とする。
の反転を利用し、分解能が高く、ピークの裾の切れがよ
いと共に、ピークの符合の判別が可能であり、より簡便
に2次元NMRスペクトルデータが得られるt2−反転
による2次元核磁気共鳴測定方法を提供することを目的
とする。
そのために本発明のt2−反転による2次元核磁気共鳴
測定方法は、(イ)準備パルス又はパルス列の照射後展
開期間t′、をおいて検出パルス又はパルス列を照射し
、この検出パルス又はパルス列照射後検出期間t2にわ
たって試料からのFID信号を90″位相の異なる2つ
の検出チャンネルで検出するシーケンスを用い、異なっ
た複数の(lの値について測定した複数のFID信号か
ら成る複素集合データS+ (t1、t2)とN(t
1、Lx)を得ること、 (ロ)前記(イ)におけるシーケンスと同一のシーケン
スで且つ準備パルス又はパルス列と検出パルス又はパル
ス列との間の位相が前記(イ)におけるシーケンスの場
合と90°異なるシーケンスを用い、前記(イ)と同一
の複数のtlについて測定した複数のFID信号から成
る複素集合データS! (t1、t2)とN(t1、
tt)を得ること、(ハ)#記集合データSt (t
1、t2)とN(t1、t2)、5t(1,,1寡)の
和データP (L+ 、Lt)と、差データN(1、t
2)とN(t1、、tりを作成すること、(ニ)P(t
1、t2)とN(t1、tt)とN(t1、t2)とN
(t1、tt)のうちどちらか一方をt2について複素
フーリエ変換し、他方について、複素共役をとること、
1tについて時間反転すること、及びt2について複素
フーリエ変換することを任意の順序で行い、これらの和
又は差をとることにより得られたデータ5(t3.ω8
)を複素フーリエ変換してS(ω1、ω2)を作成する
ことを特徴とする特〔作用〕本発明によるtg−反転に
よる2次元核磁気共鳴測定方法は、PタイプとNタイプ
の2次元FIDデータのうちどちらか一方のみ複素共役
、tgについての時間反転、複素フーリエ変換を任意の
順序で行い、他方を1、t2)とN(t1、について複
素フーリエ変換して雨音の和又は差をとり、得られたデ
ータ5(tl、ω2)を複素フーリエ変換してS(ω。
測定方法は、(イ)準備パルス又はパルス列の照射後展
開期間t′、をおいて検出パルス又はパルス列を照射し
、この検出パルス又はパルス列照射後検出期間t2にわ
たって試料からのFID信号を90″位相の異なる2つ
の検出チャンネルで検出するシーケンスを用い、異なっ
た複数の(lの値について測定した複数のFID信号か
ら成る複素集合データS+ (t1、t2)とN(t
1、Lx)を得ること、 (ロ)前記(イ)におけるシーケンスと同一のシーケン
スで且つ準備パルス又はパルス列と検出パルス又はパル
ス列との間の位相が前記(イ)におけるシーケンスの場
合と90°異なるシーケンスを用い、前記(イ)と同一
の複数のtlについて測定した複数のFID信号から成
る複素集合データS! (t1、t2)とN(t1、
tt)を得ること、(ハ)#記集合データSt (t
1、t2)とN(t1、t2)、5t(1,,1寡)の
和データP (L+ 、Lt)と、差データN(1、t
2)とN(t1、、tりを作成すること、(ニ)P(t
1、t2)とN(t1、tt)とN(t1、t2)とN
(t1、tt)のうちどちらか一方をt2について複素
フーリエ変換し、他方について、複素共役をとること、
1tについて時間反転すること、及びt2について複素
フーリエ変換することを任意の順序で行い、これらの和
又は差をとることにより得られたデータ5(t3.ω8
)を複素フーリエ変換してS(ω1、ω2)を作成する
ことを特徴とする特〔作用〕本発明によるtg−反転に
よる2次元核磁気共鳴測定方法は、PタイプとNタイプ
の2次元FIDデータのうちどちらか一方のみ複素共役
、tgについての時間反転、複素フーリエ変換を任意の
順序で行い、他方を1、t2)とN(t1、について複
素フーリエ変換して雨音の和又は差をとり、得られたデ
ータ5(tl、ω2)を複素フーリエ変換してS(ω。
、ω2)を作成することことにより分解能を高くし、ピ
ークの裾の切れをよくすると共に、ピークの符合判別も
可能にする。
ークの裾の切れをよくすると共に、ピークの符合判別も
可能にする。
以下、実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明のt−一反転による2次元核磁気共鳴測
定方法を説明するための図である。
定方法を説明するための図である。
測定によるデータの取得は先に説明した従来の場合と同
様である。第5図(a)のシーケンスを用いた測定によ
り複素集合データS+(tl、tg)が得られ、第5図
(b)のシーケンスを用いた測定により複素集合データ
S! (tl、tg)が得られる。得られた複素集合
データS+ (L+、tz)、St (tl、tg
)は、緩和を無視すれば夫々、 S+ (tl 、tz)= CO56)、1、t2)とN(t1、exp (iωx
j2)Sz (tl 、tz )=i S t r
lω1 jl e Xp (iωz 1、t2)と
N(t1、 )と表わされる。これらデータの加算及び
減算を行うことにより、和データP (tl 、Lx)
及び差データN(tl、tg)が次の通り得られる。
様である。第5図(a)のシーケンスを用いた測定によ
り複素集合データS+(tl、tg)が得られ、第5図
(b)のシーケンスを用いた測定により複素集合データ
S! (tl、tg)が得られる。得られた複素集合
データS+ (L+、tz)、St (tl、tg
)は、緩和を無視すれば夫々、 S+ (tl 、tz)= CO56)、1、t2)とN(t1、exp (iωx
j2)Sz (tl 、tz )=i S t r
lω1 jl e Xp (iωz 1、t2)と
N(t1、 )と表わされる。これらデータの加算及び
減算を行うことにより、和データP (tl 、Lx)
及び差データN(tl、tg)が次の通り得られる。
P (tl、tg)=
cos(at tz +ω+t+)”1sin(ωz
tg +ω1 tl)N(tl、tz)= cos (ω1 11−ω+L+)”i S in
(ωl 1、t2)とN(t1、 −ωl 1、t
2)とN(t1、 )次に、p (tl 、tz)をt
gについて複素フーリエ変換すると、p (tl 、
ω8)= exp (lω、1、t2)とN(t1、)x(at
(0g ) + idz COx ) )こ
こでag (at)は、12mをω2軸に関する横緩和
時間、ω。をω2軸の観測周波数に対応した基準の角周
波数とした時次式で表わされ、的(ωり− T z ” / (1+ T□″″(ω2+ω。)2)
で吸収波形を与える偶関数である。
tg +ω1 tl)N(tl、tz)= cos (ω1 11−ω+L+)”i S in
(ωl 1、t2)とN(t1、 −ωl 1、t
2)とN(t1、 )次に、p (tl 、tz)をt
gについて複素フーリエ変換すると、p (tl 、
ω8)= exp (lω、1、t2)とN(t1、)x(at
(0g ) + idz COx ) )こ
こでag (at)は、12mをω2軸に関する横緩和
時間、ω。をω2軸の観測周波数に対応した基準の角周
波数とした時次式で表わされ、的(ωり− T z ” / (1+ T□″″(ω2+ω。)2)
で吸収波形を与える偶関数である。
又、dz (ωりは次式で表わされ、
dt (ωx ) =Tx ” (ω2+ω。)/ (
1+T++ ” (ω8+ω。)2)で分散波形を与え
る奇関数である。
1+T++ ” (ω8+ω。)2)で分散波形を与え
る奇関数である。
また、N(tl、t3)の複素共役N″は、N” (
t1、t2)とN(t1、を意)=cos (ω露
tg−ω+ tl)−isin(ω2 t!−ω+j
+) となる N 1)を1、t2)とN(t1、について反
転すると、p””=cos(at tt+ω+L+)−
4sin(ωz tx +ω+1+)これをt!につ
いて複素フーリエ変換すると、M”” (1、t2)
とN(t1、、 at)=eXp (i ω+ 1
、t2)とN(t1、) ×(d2 (ωオ )
idz(ω、))したがって、P(tl、at)とW
“L!((、。
t1、t2)とN(t1、を意)=cos (ω露
tg−ω+ tl)−isin(ω2 t!−ω+j
+) となる N 1)を1、t2)とN(t1、について反
転すると、p””=cos(at tt+ω+L+)−
4sin(ωz tx +ω+1+)これをt!につ
いて複素フーリエ変換すると、M”” (1、t2)
とN(t1、、 at)=eXp (i ω+ 1
、t2)とN(t1、) ×(d2 (ωオ )
idz(ω、))したがって、P(tl、at)とW
“L!((、。
ω、)の和S (tl 、 ω、)は、S (tl
、 at ) =a2(ω、)exp(iω1 tl )となり、これ
をtlについて複素フーリエ変換すると、 S (ω5.ω2) =az (ωz ) (at (a++ ) +
idl (ω+ ) 1=81(ω、)a、(ω2)+ idl(ω、)az(ω 2) となる。
、 at ) =a2(ω、)exp(iω1 tl )となり、これ
をtlについて複素フーリエ変換すると、 S (ω5.ω2) =az (ωz ) (at (a++ ) +
idl (ω+ ) 1=81(ω、)a、(ω2)+ idl(ω、)az(ω 2) となる。
ここでat (ω1)は、T2をω1軸に関する横緩和
時間、ω。をω1軸の観測周波数に対応した基準の角周
波数とした時次式で表わされ、al(ω1)= Tz / (1+7’、 ” (0g +(do )
” 1で吸収波形を与える偶関数である。
時間、ω。をω1軸の観測周波数に対応した基準の角周
波数とした時次式で表わされ、al(ω1)= Tz / (1+7’、 ” (0g +(do )
” 1で吸収波形を与える偶関数である。
又、d、 (ω1)は下式で表わされ、di (ω+
)”’rz”(ω、 +ω。)/ +1+T2 ”
(ω+ +ω、 ) ” 1で分散波形を
与える奇関数である。
)”’rz”(ω、 +ω。)/ +1+T2 ”
(ω+ +ω、 ) ” 1で分散波形を
与える奇関数である。
したがって、実数部から純吸収スペクトルが得られるこ
とが分かる。
とが分かる。
なお、P(t+、 C2)と*tz(t++ C2
)の差をとると、 s’(t++ C2)= idz ((lJ2 ) e xp (iω+L+
)これを1.について複素フーリエ変換すると、S′
(ω1.ωり一 = idz (ωz ) (a+ (ω+)+td+
(ωI))=−d、(ω+)dt(C2) +ia+(ωI) d、 (C2) となって、実数部から分散波形が得られる。
)の差をとると、 s’(t++ C2)= idz ((lJ2 ) e xp (iω+L+
)これを1.について複素フーリエ変換すると、S′
(ω1.ωり一 = idz (ωz ) (a+ (ω+)+td+
(ωI))=−d、(ω+)dt(C2) +ia+(ωI) d、 (C2) となって、実数部から分散波形が得られる。
このように、Nタイプファイルの複素共役をとり(N’
″)、これを1.方向において反転させ(N”” )
、得られたPとN * L tを加減算した結果が純位
相スペクトルを与える。1、t2)とN(t1、方向の
フリー工変換(1、t2)とN(t1、−FT)はp、
pa−L’l別々に行う必要があるが、これは、複素
共役をとるためt2方向の位相補正パラメータがPとN
”2とでは符号を変えるためである。
″)、これを1.方向において反転させ(N”” )
、得られたPとN * L tを加減算した結果が純位
相スペクトルを与える。1、t2)とN(t1、方向の
フリー工変換(1、t2)とN(t1、−FT)はp、
pa−L’l別々に行う必要があるが、これは、複素
共役をとるためt2方向の位相補正パラメータがPとN
”2とでは符号を変えるためである。
°なお、上記実施例ではNタイプ出力に複素共役、ct
−反転を施しているが、FTを含めて全て線型演算なの
でその順序によらない。従って第1図の他に次の5つの
変形でも同様な結果が得られる。
−反転を施しているが、FTを含めて全て線型演算なの
でその順序によらない。従って第1図の他に次の5つの
変形でも同様な結果が得られる。
矢印はNからに12を作る過程を示す。
fllN−t!−反転→FT−襟素共役一+21N−t
!−反転→複素共役−FT→(3+ N −F T→【
、−反転→複素共役−441N−FT−?JI素共役−
t2−反転−(5)N−複素共役−FT−1、t2)と
N(t1、−反転→また、最終スペクトルの出力をNタ
イプで行う場合は、複素共役、1を一反転、FT等の演
算はp (1、t2)とN(t1、、1、t2)とN(
t1、)に施すことになる。
!−反転→複素共役−FT→(3+ N −F T→【
、−反転→複素共役−441N−FT−?JI素共役−
t2−反転−(5)N−複素共役−FT−1、t2)と
N(t1、−反転→また、最終スペクトルの出力をNタ
イプで行う場合は、複素共役、1を一反転、FT等の演
算はp (1、t2)とN(t1、、1、t2)とN(
t1、)に施すことになる。
第2図は本発明による実験結果を示した図で、第3図は
ω8−反転または1、t2)とN(t1、−反転法によ
り得られた実験結果を示す図であり、同様に純位相スペ
クトルが得られることが分る。
ω8−反転または1、t2)とN(t1、−反転法によ
り得られた実験結果を示す図であり、同様に純位相スペ
クトルが得られることが分る。
なお、本発明は、Pタイプ、Nタイプ出力の可能な全て
の2次元NMR法について適用が可能である。
の2次元NMR法について適用が可能である。
以下具体的に適用可能な2次元法を示すと、同j[5:
C03Y、 RELAY、 MQTfilters
d C05Y N0ESY、 MQT cohere
nce。
C03Y、 RELAY、 MQTfilters
d C05Y N0ESY、 MQT cohere
nce。
FOC3Y、TOC3Y 等々
異種核:hetero C03Y、 hetero
RELAY。
RELAY。
heLero MQT coherence (2D[
NADEQUATEなど)等々 である。
NADEQUATEなど)等々 である。
以上のように本発明によれば、最終の読み出しパルスの
位相を90’ずらして測定した2回の2次元NMRデー
クを別々のデータファイル上(メモリー)に保管し、両
ファイルの加減算によりPタイプ、およびNタイプスペ
クトルを同時測定でき、Nタイプスペクトル複素共役を
とり、t2方向において反転したスペクトルとPタイプ
スペクトルとを加(fi)算しているので、分解能が良
いと共に、ピークの裾の切れもよく、更には、ピークの
符号の判別も可能な純位相モード表示の2次元スペクト
ルを得ることができる。
位相を90’ずらして測定した2回の2次元NMRデー
クを別々のデータファイル上(メモリー)に保管し、両
ファイルの加減算によりPタイプ、およびNタイプスペ
クトルを同時測定でき、Nタイプスペクトル複素共役を
とり、t2方向において反転したスペクトルとPタイプ
スペクトルとを加(fi)算しているので、分解能が良
いと共に、ピークの裾の切れもよく、更には、ピークの
符号の判別も可能な純位相モード表示の2次元スペクト
ルを得ることができる。
第1図は本発明によるt2−反転による2次元核磁気共
鳴測定方法の一実施例のフローを示す図、第2図は本発
明による実験結果を示す図、第3図はω1−反転または
1、t2)とN(t1、−反転法により得られた実験結
果を示す図、第4図は2DNMR法を行うためのNMR
装置の一例を示す図、第5図は2DNMR測定に用いら
れるパルスシーケンスを示す図である。 l・・・磁石、2・・・試料コイル、3・・・高周波発
振器、4・・・可変移相回路、6.7・・・ゲート、σ
、10・・・復調回路、11・・・90°移相回路、1
2.13・・・A−D変換回路、14・・・コンピュー
タ、15・・・メモリ、16・・・パルスプログラマ 出 願 人 日本電子株式会社 代理人 弁理士 蛭 川 昌 信(外2名)Q、、
lz 第4図 第5図 手 続 主車 正 書 (方式) ■、事件の表示 昭和62年特許願第092603号2
、発明の名称 t2−反転による2次元核磁気共鳴測定方法3、補正を
する者 事件との関係 特許出願人 5、補正命令の日付 昭和62年 6月 3日発送日
昭和62年 6月30日 6、補正により増加する発明の数 な し7、補正
の対象 図 面(第2図及び第3図)8、補正の内容
別紙の通り
鳴測定方法の一実施例のフローを示す図、第2図は本発
明による実験結果を示す図、第3図はω1−反転または
1、t2)とN(t1、−反転法により得られた実験結
果を示す図、第4図は2DNMR法を行うためのNMR
装置の一例を示す図、第5図は2DNMR測定に用いら
れるパルスシーケンスを示す図である。 l・・・磁石、2・・・試料コイル、3・・・高周波発
振器、4・・・可変移相回路、6.7・・・ゲート、σ
、10・・・復調回路、11・・・90°移相回路、1
2.13・・・A−D変換回路、14・・・コンピュー
タ、15・・・メモリ、16・・・パルスプログラマ 出 願 人 日本電子株式会社 代理人 弁理士 蛭 川 昌 信(外2名)Q、、
lz 第4図 第5図 手 続 主車 正 書 (方式) ■、事件の表示 昭和62年特許願第092603号2
、発明の名称 t2−反転による2次元核磁気共鳴測定方法3、補正を
する者 事件との関係 特許出願人 5、補正命令の日付 昭和62年 6月 3日発送日
昭和62年 6月30日 6、補正により増加する発明の数 な し7、補正
の対象 図 面(第2図及び第3図)8、補正の内容
別紙の通り
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (イ)準備パルス又はパルス列の照射後展開期間t_1
をおいて検出パルス又はパルス列を照射し、この検出パ
ルス又はパルス列照射後検出期間t_2にわたって試料
からのFID信号を90°位相の異なる2つの検出チャ
ンネルで検出するシーケンスを用い、異なった複数のt
_1の値について測定した複数のFID信号から成る複
素集合データS_1(t_1、t_2)を得ること、 (ロ)前記(イ)におけるシーケンスと同一のシーケン
スで且つ準備パルス又はパルス列と検出パルス又はパル
ス列との間の位相が前記(イ)におけるシーケンスの場
合と90°異なるシーケンスを用い、前記(イ)と同一
の複数のt_1について測定した複数のFID信号から
成る複素集合データS_2(t_1、t_2)を得るこ
と、 (ハ)前記集合データS_1(t_1、t_2)、S_
2(t_1、t_2)の和データP(t_1、t_2)
と、差データN(t_1、t_2)を作成すること、(
ニ)P(t_1、t_2)とN(t_1、t_2)のう
ちどちらか一方をt_2について複素フーリエ変換し、
他方について、複素共役をとること、t_2について時
間反転すること、及びt_2について複素フーリエ変換
することを任意の順序で行い、これらの和又は差をとる
ことにより得られたデータS(t_1、ω_2)を複素
フーリエ変換してS(ω_1、ω_2)を作成すること
、 からなるt_2−反転による2次元核磁気共鳴測定方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62092603A JP2517592B2 (ja) | 1987-04-15 | 1987-04-15 | t▲下2▼−反転による2次元核磁気共鳴測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62092603A JP2517592B2 (ja) | 1987-04-15 | 1987-04-15 | t▲下2▼−反転による2次元核磁気共鳴測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63259450A true JPS63259450A (ja) | 1988-10-26 |
JP2517592B2 JP2517592B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=14059025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62092603A Expired - Lifetime JP2517592B2 (ja) | 1987-04-15 | 1987-04-15 | t▲下2▼−反転による2次元核磁気共鳴測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2517592B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61234343A (ja) * | 1985-04-10 | 1986-10-18 | Jeol Ltd | 2次元核磁気共鳴測定方法 |
-
1987
- 1987-04-15 JP JP62092603A patent/JP2517592B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61234343A (ja) * | 1985-04-10 | 1986-10-18 | Jeol Ltd | 2次元核磁気共鳴測定方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2517592B2 (ja) | 1996-07-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |