JPS63257406A - 磁気浮上搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は磁気的に浮上させた物体を搬送する装置に関
するものである。

［従来の技術］ 従来の技術として第６図に示すような磁気浮上装置が提
案されている（昭和６２年４月２日特許出願、特願昭Ａ
ＰＪ９４９１号「磁気浮上装置」、出願人、三菱電機株
式会社）。第６図はこの磁気浮上装置の断面を示したも
ので１図において（１）は高温超電導体でできた円盤状
の物体、（２）は円筒状磁石、（３）は磁石（２）によ
って生じる磁力線を表したものである。

図のように配置した磁石（２）の上に高温超電導体（１
）をおくと、高温超電導体は反磁性を示すため、磁束（
３）は高温超電導体（１）の中には殆ど入り得ず、磁石
（２）と高温超電導体（１）の間の空間に圧縮される。

この圧縮された磁束の反発力によって、高温超電導体（
１）は浮上する。

このときの磁束の様子は図で破線（３）によって示され
ている。高温超電導体（１）の周辺が少し曲げられてい
るのは浮上を安定にするために考えられたものである。

［発明が解決しようとする問題点コ 従来の提案はこの様に高温超電導体の浮上に関するもの
で、浮上した高温超電導体を移動させる提案はなされて
いなかった。

この発明は、浮上した高温超電導体で構成される物体を
搬送体として移動させる装置を得ることを目的としたも
のである。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係る磁気浮上側送装置は、磁石を連続して設
置した磁石列を順送経路とし、浮上した高温超電導体で
構成される順送体をその磁石列上で移動できるようにし
たものである。

［作用コ この発明における磁気浮上側送装置は、連続して設置さ
れた磁石列の磁力線の強度に勾配を与え。

この勾配部分を逐次移動させることにより、高温超電導
体で構成される浮上した搬送体を順送経路に沿い移動す
る。

［発明の実施例コ 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図において、（１）は高温超電導体例えば（ＹＢａ）３
Ｃｕ２０□等の酸化物系セラミ・ンクスでできた搬送体
である。

（２ａ）　、　（２ｂ）　−−−−−−−−−−、（２
ｊ）は磁石で、連続して設置された磁石列（２）を構成
している。磁石は永久磁石、電磁石のいずれであっても
よい。（３ａ）、（３ｂ）、−−−−−−（３ｊ）はこ
の磁石によって生じる磁力線を示したものである。（４
ａ）、（４ｂ）、−−−−−一・、（４ｊ）は前記各磁
石に巻かれたコイルで、電流パルス供給装置（５）によ
り各コイルに電流パルスが供給される。（６）は電流パ
ルス供給装置に接続されたパルス発生器・である。なお
第（１）図は装置を側面よりみた図で１紙面に垂直な面
よりみた場合は、複数個の磁石が並列に配置されていて
順送体（１）は安定して浮上している。また第１図の矢
印は順送体の移動方向を示したものである。

いま定常状態において磁石の磁力線によって。

高温超電導体でできた搬送体（１）が浮上しているとす
る。このとき第（１）図に示すように、コイル（４ｄ）
に電流パルス供給装置（５）から電流パルスを供給し、
磁石（２ｄ）の磁界に電流パルスによる磁界を重畳し磁
力線（３ｄ）を増大させ平均的な磁界強度に勾配を生せ
しめる。このため搬送体（１）の後部が持ち上げられ矢
印の方向に搬送体（１）は滑る。この搬送体（１）の移
動に同期して、各磁石のコイルを逐次励磁することによ
り浮上した搬送体（１）を磁石列（２）に沿って移動す
ることができる。

第２図は第１図における磁石列の位置と磁界強度の関係
を模式的に示したもので、磁界強度の大きい部分が電流
パルスの転送と共に矢印の方向に移動し、搬送体（１）
がこれにつれて移動する様子を示したものである。

第３図はこの発明の他の実施例を示すもので。

上記実施例では、電流パルスは磁力線密度を増大すｇ方
向に励磁する場合を示したが、第３図はパルス電流を供
給して磁力線（３ｅ）を減少する方向に励磁することに
より磁力線強度に勾配をもたせ、この勾配部分の位置を
電流パルスの転送と共に移動させ、搬送体（１）を磁石
列に沿って移動するようにしたものである。

第４図はさらに他の実施例を示すもので、磁石（２ａ）
、（２ｂ）、　　−−−−−−、（２ｄ）の配置を横向
きにすると共に、搬送体（１）が大きい場合、これを浮
上させている磁石（２ｂ）、（２ｃ）に与える電流パル
スの大きさを数段階に階段的に変化させこれを逐次転送
するようにしたもので搬送体（１）の滑らかな移動が可
能である。

第５図もまた他の実施例を示すもので、高温超電導体で
構成された搬送体（１）は磁石（２）に覆い被さるよう
にコの字状になっている。この実施例では、上部の磁力
線（３ｕ）により順送体（１）は浮上すると共に、側面
部分の磁力線（３Ｓ）による反発力により搬送体（１）
の安定性が保たれるため、１個の磁石を多数並べた磁石
列で順送経路を構成できる利点がある。

［発明の効果］ 以上のようにこの発明によれば、浮上した高温超電導体
で構成される順送体を移動できるようにしたので、半導
体工場など、じんあいの発生を極度に嫌う場所での物体
側送装置に適する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による８ｉ気浮上搬送装置
の構成概念図、第２図は第１図の実施例による場合の磁
石列の位置と磁界強度の関係を示す図、第３図、第４図
、第５図はそれぞれこの発明の他の実施例の磁気浮上順
送装置の構成概念図。 第６図は従来技甫による磁気浮上装置の説明図である。 図において（１）は高温超電導体または高温超電導体で
構成された搬送体、（２）は磁石列、（４ａ）、（４ｂ
）、　　−−−−＝　　、（４ｊ）は各磁石に巻かれた
コイル、（５）は電流パルス供給装置である。 なお１図中、同一符号は同一、または相当部分を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）高温超電導体を構成体とする搬送体、この搬送体
   を浮上させる磁石を連続して設置した磁石列、この磁石
   列を構成する各磁石に巻かれたコイル、およびこのコイ
   ルに電流パルスを供給しパルスを転送することにより磁
   石列によって生じる磁界強度の勾配部分を移動させるよ
   うにした電流パルス供給装置で構成される磁気浮上搬送
   装置。
2. （２）電流パルスは数段階の階段状に変化することを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁気浮上搬送装置
   。
3. （３）搬送体はコの字状に形成され磁石を覆うように配
   置されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項ま
   たは第２項記載の磁気浮上搬送装置。