JPS63254155A - ポリオレフイン系摺動材用組成物 - Google Patents

ポリオレフイン系摺動材用組成物

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JPS63254155A
JPS63254155A JP8917187A JP8917187A JPS63254155A JP S63254155 A JPS63254155 A JP S63254155A JP 8917187 A JP8917187 A JP 8917187A JP 8917187 A JP8917187 A JP 8917187A JP S63254155 A JPS63254155 A JP S63254155A
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polyolefin
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はポリオレフィン系摺動材用組成物に関するも
のである。
〔従来の技術〕
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンは
数多くの優れた化学的および物理的性質を有し、摩擦係
数は小さいが、摩耗が比較的大きく、特に高荷重(面圧
P)または高速(速度V)の条件下、すなわちpv値の
大きい摺動条件の下では全く使用することが出来ず、ま
た熱膨張率が大きいために、温度変化に対する寸法精度
の要求が高い分野には使用出来ないなど、その利用範囲
にはかなりの制限がある。したがって、ポリオレフィン
に四フッ化エチレン樹脂、グラファイト、潤滑油等の各
種潤滑性物質を配合して摩耗性の改善を図ろうとする試
みが既になされて来たが、低摩擦で耐摩耗性に優れ、し
かもpv値の高い場合においてもその優れた耐摩耗性が
持続されるという材料は未だ開発されておらず、また熱
膨張率の面ではこれら潤滑性物質を添加しても改善効果
が認められないか、むしろ悪化させる場合が殆んどであ
る。また、ポリオレフィンを架橋してその機械的強度お
よび耐熱性を改良することも試みられ、耐摩耗性または
熱膨張率が幾分改善されたものの、摩擦係数は逆に大き
くて満足すべきものは得られていない。さらに、耐摩耗
性および摩擦係数の比較的硬れたポリオレフィンとして
超高分子量ポリエチレンが開発されているが、このもの
は溶融時の粘度が高く、容易に射出成形することが出来
ないため成形が至難であり、経済的不利は避けられない
とともに、熱膨張率に関しては殆んど改善されていない
。また、このような超高分子量ポリエチレンの成形性を
改めるために、平均分子量は超高分子量の領域内とし、
分子量分布を広くするなどの方法も提案されているが、
そのような手段では摩擦係数と耐摩耗性とのいずれか一
方の改善にしか有効ではなく、PV値の高い条件下にお
ける耐摩耗性および熱膨張率に対する効果は殆んど期待
することは出来ない。さらに熱膨張率を小さくする目的
で繊維状充填剤を配合することは、ほかの熱可塑性樹脂
に対しては既に広く利用されている技術であるが、ポリ
オレフィンにおいてはぬれ(濡れ)性が悪いため、充填
剤との間に良好な接着力は得られず、熱膨張率の改善に
はならす、むしろ潤滑性が悪化して、摺動相手材の面を
傷つけるといった弊害が起きるので好ましくない。一方
ポリオレフイン以外の合成樹脂を用いた摺動材料の最も
一般的なものとしては充填剤入りの四フッ化エチレン樹
脂を挙げることが出来るが、この樹脂も成形性が悪く、
しかも高価であるから、同等の摺動特性を持ち、かつ成
形性が良く、安価である材料の開発が強く望まれている
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように従来の技術においては、化学的性質、物理的
性質、成形性など多くの優れた特性を有するポリオレフ
ィンも、低摩擦係数、耐摩耗性、高い限界PV値および
熱膨張率の小さいことを要求される摺動材料には適合し
ないという問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために、この発明は不飽和シラ
ン化合物をグラフト重合させた変性オレフィン樹脂10
0重量部に対し、熱硬化性樹脂15〜65重量部と、さ
らに極性基を含む単位を有する含フッ素重合体1〜20
M量部を配合し、これをシラノール縮合触媒の存在下、
水の雰囲気に曝して架橋させたポリオレフィン系摺動材
用組成物とする手段を採用したものである。以下その詳
細を述べる。
まず、この発明において、不飽和シラン化合物をグラフ
ト重合させた変性オレフィン樹脂とは、たきえば三菱油
化社製の商標名「リンクロン」、「リンクロン−X」、
「リンクロン−PPJのような有機シラン変性の高密度
もしくは低密度のポリエチレンまたはポリプロピレン等
のポリオレフィンで、ポリオレフィン全体の活性シラン
基(−5i −0−R5ここでRはアルキル基)は通常
10チ以下のものである。このような活性シラン基は水
の存在化で架橋するが、この水による架橋反応を円滑に
促進するために触媒(たとえばジブチル錫ジラウレート
など)を適宜添加するのが良い。
このような変性ポリオレフィンの製造方法はたとえば特
公昭48−1711号公報に開示されている。
つぎにこの発明の熱硬化性樹脂は、後述する含フッ素重
合体の極性基に対して親和性、好ましくは反応性を示す
水酸基、カルボキシル基、メチロール基、アミノ基、エ
ポキシ基のうちの少なくともいずれかを含有するものが
望ましく、溶融配合時の熱安定性の面からフェノール樹
脂とエポキシ樹脂とが特に好ましいものといえる。そし
て、フェノール樹脂としてたとえばフェノール・アルキ
ル系樹脂またはフェノール・ホルムアルデヒド系樹脂な
どを挙げることができる。すなわち、フェノール・アル
キル系樹脂は、 で示される化学構造の樹脂であって、市販品として三菱
油化社製の商標名「ミレックス XL−225Jなどを
例示することが出来る。またフエノール・ホルムアルデ
ヒド系樹脂は、たとえばフェノール類とアルデヒド類と
の縮合物であるフェノール・アルデヒド樹脂、またはフ
ェノール類、含窒素化合物およびアルデヒドとの縮合物
である含窒素フェノール・アルデヒド系共重合樹脂であ
る。ここで、フェノール類トシてはフェノール、クレゾ
ール、キシレノール、アルキルフェノール、レゾルシノ
ール等を、またアルデヒド類としてはホルマリン、パラ
ホルムアルデヒド、トリオキサン等を、さらに含窒素化
合物きしては尿素、アニリン、メラミン、グアニジン等
の少なくとも2個の活性水素を有する化合物などを例示
することが出来る。このようなフェノール樹脂の製造方
法はたとえば特開昭57−17701号公報、同58−
17114号公報その他においてすでに数多くのものが
知られているが、市販品としては鐘紡社製の商標名「ベ
ルパール」などを例示することが出来る。そして、前記
したように、このような熱硬化性樹脂は含フッ素重合体
の極性基に対して新和性または反応性のある活性基を持
っていることが望ましく、そのために、フェノール樹脂
の場合にはメチロール指数が0.2以上であることが好
ましい。ここでメチロール指数とは、゛フェノール樹脂
中の反応性すなわち遊離メチロール基の量を推定するこ
とが出来る数値であって、KBr錠剤法による赤外線吸
収スペクトル分析の1600cm−1におけるベンゼン
核の特性吸収の吸収強度(これをDBと略記スル)に対
する、990−1020cm’  におけるメチロール
基の特性吸収の最も大きい吸収強度(これをDMと略記
する)の比DM/DBで示される。
この数値が大きい程遊離メチロール基が多いことを表わ
し、それだけ反応性に富むということになるが、この値
が大きくなり過ぎる、すなわち遊離メチロール基の量が
多くなり過ぎると、反応性が過大となり、変性ポリオレ
フィンとの混合の際に、組成物はきわめて短時間のうち
に硬化して、溶融時の均一分散性が悪くなって、均質な
組成物が得られなくなる。したがって、メチロール指数
は好ましくは0.2〜6.0である。なお、架橋剤たと
えばヘキサメチレンテトラミンを添加しないと硬化反応
を起こさないものは、高PV値における耐摩耗性および
熱膨張率の改善にきわめて有効である樹脂の三次元網目
構造の形成のために添加することが望ましい。またエポ
キシ樹脂としてエポキシ基を2個以上含み常温で液体ま
たは固体状のものが使用出来、具体的にはビスフェノー
ル系、脂環族系、ノボラック型その他のエポキシ樹脂で
あって、より効果的にするためにエポキシ樹脂主剤のほ
かに、アミン類、酸無水物、多硫化物、フェノール樹脂
等の硬化剤を併用することが好ましい。
以上の熱硬化性樹脂の添加量をポリオレフィン樹脂10
0重量部に対して15〜65重量部とする理由は、15
重量部未満の少量では熱硬化性樹脂自身または後述する
含フッ素重合体の極性基と反応して、三次元網目構造が
形成されないかまたは形成されたとしてもその程度が小
さ過ぎて変性オレフィン樹脂の網目との絡みが不足する
結果、高PV値での耐摩耗性に劣り、熱膨張率の大きい
ものとなり、逆に65重量部を越える多量では、潤滑性
に悪影響を及ぼすからである。
さらに、この発明における含フッ素重合体としてはポリ
フルオロアルキルまたはポリフルオロエーテルなどがあ
って、ポリフルオロアルキルは炭素数2〜20のポリフ
ルオロアルキル基ヲ有スる重合体であって、たとえば、 F3C(CF2)7−1H(CF2)6−1CIF2C
(CF2)11−1であり、またポリフルオロエーテル
は、たとえば、−CxF2x−0−Cxは1〜4の整数
〕を主要構造単位とし、平均分子量1000〜5000
0の重合体である。そしてこれらの含フッ素重合体は極
性基たとえばエポキシ基、アミノ基、水酸基、カルボキ
シル基、メルカプト基、インシアネート基などを含む単
位を有するものであって、具体的にはつぎのようなもの
を挙げることが出来る。すC,、F、 3C2H40C
NH−(CH2) 6− NGO。
ocN−(CF2)67NHco−C,H12−CON
H−(CH2)6−NCO1C8H17C2H40H,
C1oF2□CQNHC2H40H。
C6F03SCH2CH20CO−(CH2)5−NH
2、C8F、、5o2F 。
HOOC−CF20+C2F4O后÷CF2O端−CF
 2CC)OH1F3 HOOC−cF20+CF2−CF(イ)錦千〇F2C
「CF31、H3COOC−(:F20 + C2F 
40盈÷CF2O■CF2COOCH3、HOCH2−
CF 20 (−C2F 40−)+ CF 20i、
CF2−CH20H1F3 などである。
以上述べたこのような極性基を含む単位を有する含フッ
素重合体は、熱硬化性樹脂の活性な官能基と一部もしく
は相当量互いに反応し合うように組み合わせると、その
反応によって含フッ素重合体が強固に熱硬化性樹脂の網
目構造の中に保持されるために、せん断力、圧縮力等の
応力または熱などの外界からの刺激が与えられても脱離
しにくく、また組織内での運動も制限される゛結果、高
PV値の下での耐摩耗性または熱膨張率を小さくす・る
ことに効果的である。たとえば、熱硬化性樹脂が水酸基
、アミノ基、メチロール基を含有しているときは含フッ
素重合体としてエポキシ基、インシアネート基、カルボ
キシル基を含有する重合体を、また熱硬化性樹脂がエポ
キシ基を含有しているときには含フッ素重合体として、
アミノ基、力゛ルボキシル基、水酸基、メルカプト基を
含有す・る重合体を、熱硬化性樹脂がカルボキシル基を
含有しているときはアミノ基、水酸基、インシアネート
基を含む含フッ紫電・合体を、さらにインシアネート基
を含有した熱硬化性樹脂であ”るときは水酸基、アミ7
基、メルカプト基、カルボキシル基、エステル基などを
含有する含フッ素重合体を組み合わせることが望ましい
。なお、□含フッ素重合体が強固に熱硬化性樹脂に保持
されていることが大切であるが、この理由から含フッ素
重合体の含有する極性基が両末・藺にあるものが好まし
い。これは反応点が増える(片末端に対して)効果とと
もに熱硬化性樹脂の三次元網目の骨格の一部を含フッ素
重合体が形成することになって、一部架橋構造をもつ変
性オレフィン樹脂の網目構造と互に絡み補強し合う結果
、さらに安定した材料組織を形・成し、耐摩耗性、熱膨
張率の低減に役立つためである。  ゛ 以上の含フッ素重合体の配合量をポリオレフィン樹脂1
00重、承部に対して1〜20重量部とする理由は、1
重量部未満の少量では摺動特性、・特に潤滑性の改善効
果が不充分であり、逆に20重量部を越える多量で・は
、変性オレフィン樹脂の機械的強度が著しく低下するか
らである。
前記の変性オレフィン樹脂、熱硬化性樹脂、含フッ素重
合体等の諸原、材料を混合するには、従来からよく知ら
れている方法を利用すれば良く、たとえば変性オレフィ
ン樹脂とそれ以外の配合成分とを個別に、またはたとえ
ばフルオロクロロノλイドロカーホンなどの溶媒に適宜
溶かして、ヘンシェルミキサー、ボールミル、タンブラ
−ミキサー等の混合機によって混合した後溶媒を除去し
、溶融混合性のよい射出成形機もしくは溶融押出機に供
給するか、または予め熱ローラ、ニーダ、バンバリーミ
キサ−1′溶融押出機などを使用して溶融混合してもよ
い。また、この発明の組成物を成形するにあたってもそ
の方法を特に限定するものではないが、圧縮成形、押出
成形、射出成形などが実用的であるほか、この発明の組
成物を溶融混合した後ジェットミル、冷凍粉砕機等によ
って粉砕し゛、そのままもしくは所望の粒径に分級した
粉末を粉体塗料として流動浸漬塗装、静電粉体塗装等に
用いることも出来る。特に成形時の高流動性が要求され
る場合には、水による架橋を促進させる触媒(たとえば
ジブチル錫ジラウレート)を1%程度含有するマスター
バッチ(ベースはポリオレフィン)を、この発明の組成
物の溶融混合後にトライブレンドして種々の溶融成形に
供する方法を・採用してもよい。この発明の組成物には
、この発明の目的を損わない範囲で通常使用される各種
添加剤を適宜゛併用してもよく、上記の配合剤と同時に
添加配合させるが、予め添加剤と配合剤とを配合してお
く方法を採ることも出来る。
このような添加剤はたとえば離型剤、難燃剤、耐候性改
良剤などであり、さらに従来から公知公用の潤滑剤を併
用することも勿論可能であり、四ブツ化エチレン樹脂粉
末、グラファイト、フッ化黒鉛、タルク、窒化ホウ素、
その他工業用潤滑剤等も使用目的に応じて適宜選択使用
することが出来る。また、強化剤として公知のガラス繊
維、カーボン繊維、アルミナ繊維、アスベ、スト、ロッ
クウール、ウオラストナイト、チタン門カリウムホイス
カー等の繊維状物質、−またはガラス粉末、タルク、ク
レイ、炭酸カルシウム等に代表される無機質充填剤な゛
ども使用できる。いずれも、この発明の組成物の潤滑性
耐摩耗性、低熱膨張率を損わない限り、中間製品もしく
は最終製品の形態において、化学的もしくは物理的な処
理によって性質改善のためめ変性が可能であることは勿
論である。
最後にこの発明における水の雰囲気への曝露は、組成物
を所望の形状に成形した後、成形物を常温から200℃
程度、通常は常温から100℃程度の液体状もしくは気
体状の水と10秒から1週間程度、通常1分から1日程
度、にわたって接触させるとよく、これによって組成物
の架橋反応は殆んど終了する。
〔作用〕
熱硬化性樹脂自身または熱硬化性樹脂の官能基と含フッ
素重合体の極性基が反応して形成される三次元網目構造
が、グラフト重合したシラン基による変性オレフィン樹
脂そのものの架橋による網目構造と絡み、異種の網目が
互に補強し合って優れた耐摩耗性特に高pv値下の耐摩
耗性を実現し、熱膨張率を低く押えるばかりでなく、・
潤滑性に優れた含フッ素重合体の極性基が、熱硬化性樹
脂と大きな親和力もしくは強固な結合力を示し、かつ細
かく分散して存在するために摩擦係数が小さく、しかも
基材中から抜は落ちることなく組織内に留まるため、そ
の摩擦係数は安定して維持されるものと考えられる。
〔実施例〕 □ まず、以下の実施例および比較例に使用する原材料を一
括して示すとつぎのとおりである。なお、〔〕内に略号
を示し、また配合割合はすべて重量部で表わす。
(1)ポリオレフィン樹脂[PO] ■変性ポリエチレン(三菱油化社製ニリンクロンI(F
70ON)l:PO−1’:I  、■変性ポリプロピ
レン(同上社製;リンクロンXP1M8’OO,H)C
PO−2)■高密度ポリエチレン(三井石油化学社製:
ハイゼックスJ1.300 ) [PO=3 ’]、■
ポリプロピレン(同上社製:ポリプロJ600)I:P
O−4’ll、 ■超高分子量ポリエチレン(同上社製:ハイゼツクスミ
リオン240M)CPO−a5]、(2)シラノール縮
合触媒〔触媒〕 ■上記■[PO−1E用のシラノール縮合触媒を含むマ
スターバッチ(三菱油1ヒ社製:リンクロアH2O51
)C触媒−1〕、■上記■[:PO−2]用のシラノー
ル縮合触媒ヲ含むマスターバッチ(同上社製:リンク0
ンPZO10S)[:触媒−2〕、(3)含フッ素重合
体CFC’:] ■水酸基含有ポリフルオロエーテル(平均分子量約20
00)[:FC−1] HocH2−cp2o(−c2F4o袖千C20すCF
2−CHzOH。
■インシアネート基含有ポリフルオロエーテル(平均分
子量約2000 )CFC−2’ll[相]カルボキシ
ル基含有ポリフルオロエーテル(平均分子量約2000
 )[FC−3)HOOC−CF 20(−C2F 4
01CF 20iCF 2−CO0H1■カルボキシル
基含有ポリフルオロエーテル@エポキシ基含有ポリフル
オロアルキル(平均分子量約570)[FC−5] [相]アミノ基含有ポリフルオロアルキル(平均分子量
約510)〔FC−6〕 C6F13SCH2CH20CO(cH2)5−NF2
、■(イナート)ポリフルオロエーテル(平均分子量約
15000)CFC−’71 F3C−CF20−(−C2F40婦(CF 20kc
F 2−CF 3、(4)オルガノポリシロキサンC0
PS:][相]水酸基含有オルガノポリシロキサン(信
越化学工業社製:シリコーンジオールX−22−160
C)[0PS−11、 [相]エポキシ含有オルガノポリシロキサン(同上社製
:エポキシ変性シリコーンオイ/l/KFl 02 )
[0PS−21、 (5)四フッ化エチレン樹脂 ■ポリテトラフルオロエチレン(三井デュポンフロロケ
ミカル社製:TLP−10)[PTFE:]、 (6)熱硬化性樹脂 (急フェノール・アルキル系樹脂(三井東圧化学社製:
ミレックスXL−225)I:PH−1〕、 [相]フェノール・ホルムアルデヒド系1脂(鐘紡社製
:ベルパール5970、メチロール指数0.3)[PH
−2)、 [相]フェノール・ホルムアルデヒド系樹脂(同上社製
:ヘルパールR900、メチロール指数0.4)[PH
−3)、 ■ビスフェノールA型エポキシ411(主剤)(三井石
油化学社製:EPOMIK−R−140)[:EP−1
]、 [相]ノボラック型エポキシ樹脂(主剤)(チバガイギ
ー社製:アラルダイトECN−1280)[EP−2]
、 (7)硬化剤 [相]へキサミン(前記[相](PH−1E用の硬化剤
)〔硬化剤−1〕、 [相]エポキシ樹脂硬化剤(三井石油化学社製:ノボラ
ツク型フェノール樹脂)1イボリツク2000)[硬化
剤−2〕、 [相]エポキシ樹脂硬化剤(昭和ユニオン合成社製二ノ
ボラック型フェノール樹脂BRG−557〔硬化剤−3
〕、 である。
実施例1〜10: 第1表に示す配合割合で原材料をヘンシェルミキサーで
乾式混合した後、ニーダに供給し、180℃、65 r
pmの条件で混練し、粗砕してペレットを得た。このペ
レットを樹脂温度190℃、射出圧力800kg/Cm
2、金型温度50℃の条件で射出成形し、外径23 m
m 、内径14 mm 、長さ13mmの円筒状試験片
、ASTM−D638のIV型ダンベル試験片および外
径8mm、長さ10rrrn の円柱状試験片を得た。
得られた各試験片を80℃の熱水中に24時間浸漬した
後、引張り強度、摩擦係数、摩耗係数および熱膨張率を
評価し、その結果を第2表にまとめた。なお、これらの
諸性質の評価方法はつぎのとおりである。
1)引張り強度(kg/cm2) IV型ダンベル試験片を用いてASTM、−D634に
準拠。
2)摩擦係数 以下余白 第   1   表 円筒状試験片に対してスラスト型摩擦摩耗試験機を用い
、軸受鋼(SUJ −2)を相手材として滑り速度毎分
1m、荷重10kg/ctrl’の条件下で摩擦試験を
行ない摺動1時間後の摩擦係数を求める。
3)摩耗係数 摩擦係数を求めたと同じ試験片、試験機および相手材を
用いて次の3種類の条件下で摩耗試験を行ない、試験前
後の重量変化から算出する。
a)荷重P=3.125kg/Cm2、滑り速度V=3
2m/分、すなわちPV=100 b)荷重P=1.563 kg/cm 1滑り速度V=
128m/分、すなわち、PV=200 C)荷重P=3.125kg/cm 、滑り速度V= 
128m/*、すなわち、PV=400 4)熱膨張率 円柱状試験片に対して島津製作所製熱機械分析装置を用
いたTMA法に基づいて、0〜80℃の範囲の熱膨張率
を求める。
比較例1〜13: 第3表および第4表に示す配合割合で諸原料を第   
  3    表 配合し、比較例12以外は実施例1と全く同じ操作を行
なって種々の試験片を作製した。比較例12については
210℃、圧力100kg/cmの条件のもとに田縮成
形し試験片を作製した。これら各試験片について実施例
1と同様、諸特性の評価を行ない得られた結果を第5表
にまとめた。
第   4   表 第2表および第5表からつぎのことが明らかである。す
なわち、実施例1〜10は引張り強度を殆んど低下させ
ることなく、摩擦係数も小さく、耐摩耗性にも優れてお
り、特に高PV 値の摩耗係数も良好な値を維持してお
り、硬質の充填剤を添加することなしに低摩擦および低
摩耗の目的を達しているので摺動の際の滑り相手材を損
傷させることもなかった。また熱膨張率も小さい値とな
っている。これに対して、熱硬化性樹脂を含有していな
い比較例2、含フッ素化合物の添加量が多過ぎる比較例
5、含フッ素重合体が極性基を有していない比較例6、
潤滑剤がオルガノポリシロキサンである比較例7および
8、ポリオレフィンがこの発明以外のものである比較例
9および10、潤滑剤が四フッ化エチレン樹脂である比
較例11およびポリオレフィンがこの発明以外のもので
あり、かつ潤滑剤が四フフ化エチレン樹脂である比較例
12は、良好な潤滑性を有してはいるが、いずれも高P
V値での耐摩耗性が悪く、比較例7および8以外は熱膨
張率も大きい値となっている。また変性オレフィンのみ
の比較例1、熱硬化性樹脂の添加量が多過ぎる比較例3
、含フッ素重合体を含まない比較例4およびポリオレフ
ィンが超高分子量ポリエチレンである比較例13は摩擦
係数が大きく潤滑性が劣り、比較例3以外は高PV値で
の耐摩耗性も、熱膨張率も不満足な値となった。これに
対して実施例1〜10は全ての点で良好な性質を有し、
特に潤滑性成分を導入したにも拘らず、潤滑性成分を導
入しなかった比較例1および4に比べて、同等もしくは
さらに小さい熱膨張率を示したことは意外であった。さ
らに実施例4と実施例7とを比較すると、両方に共通し
て使用したフェノール樹脂(主剤)は三次元網目を形成
するには硬化剤が必要なタイプの樹脂であるが、硬化剤
を使用した実施例7の方が、使用しなかった実施例6よ
りも高PV 値下における耐摩耗性および熱膨張率に優
れていることが分かる。また実施例5および6を比較す
ると含フッ素重合体の極性基が両末端についている実施
例5の方が、片末端である実施例6よりも摩擦係数が小
さく、熱膨張率が小さくて優れていることが分かる。
〔効果〕
この発明のポリオレフィン系摺動材用組成物からなる成
形体は、ポリオレフィン本来の機械的強度を保有し、そ
の上優れた潤滑特性、耐摩耗性を兼備するばかりか、従
来ポリオレフィンの弱点であった高荷重、高速下におけ
る摺動に対しても良好な耐摩耗性を示すことで、これま
で制約を受けていた使用条件を太く広げるとともに、も
う一つの欠点であった熱膨張率の大きさも改善されたこ
とから、温度変化に対する寸法精度が小さいことを要求
される精密機器分野への対応も可能となって、幅広い分
野で使用し得る摺動材料として最適のものであるから、
この発明の意義はきわめて大きいということが出来る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、不飽和シラン化合物をグラフト重合させた変性オレ
    フィン樹脂100重量部に対し、熱硬化性樹脂15〜6
    5重量部と、さらに極性基を含む単位を有する含フッ素
    重合体1〜20重量部を配合し、これをシラノール縮合
    触媒の存在下、水の雰囲気に曝して架橋させたことを特
    徴とするポリオレフィン系摺動材用組成物。 2、熱硬化性樹脂が少なくとも水酸基、カルボキシル基
    、メチロール基、アミノ基、エポキシ基のうちのいずれ
    かを含有する熱硬化性樹脂である特許請求の範囲第1項
    記載のポリオレフィン系摺動材用組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1925628A1 (en) * 2006-11-23 2008-05-28 Ciba Holding Inc. Process for polyolefin silane crosslinking

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EP1925628A1 (en) * 2006-11-23 2008-05-28 Ciba Holding Inc. Process for polyolefin silane crosslinking

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