JPS6325313A - ２サイクルエンジンの排気バルブ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はエンジンの回転速度に対応して排気タイミン
グが可変できる２サイクルエンジンの排気バルブ装置に
関するものである。

従来の技術 ２サイクルエンジンにおいて、シリンダ壁に開口された
排気口上縁部に排気タイミングを変化させる可動弁を設
け、この可動弁をエンジンの回転速度に対応して作動さ
せることにより、全回転域にわたって高い出力を得よう
とするものがある。

その−例を示すと特公昭４７−３６０４７号公報に示す
ようなものである。

即ち、シリンダに設けられた排気ボートの人口上ｌｌ直
下の位置と排気ボート壁上に設けられた凹所内に後退す
る位置とを切換装置の操作による作用部がとる部材を設
け、この部材の作用部が排気ボートの人口上縁直下の位
置をとるとき排気開始のタイミングを僅かに遅らせるよ
うにした２サイクルエンジンの性能選択装置、 がある。

また、前記可動弁を軸支するため、内、外２分割された
主、副シリンダブロックの凹所に形成された孔部に軸受
を設けたものは実開昭５１−７４６２３号公報において
公知である。

発明が解決しようとする問題点 前記従来例の前者のものにおいては、排気開始のタイミ
ング調整がｏｎ−ｏｆｆであって中間の調整が不可能で
あると共に、作用部材が凹所にある高速運転時には支持
軸と作用部を接続するシャンク部が排気通路を横切るよ
うになるため、このシャンク部が排気の流通の抵抗とな
り充分な排気ができない、という問題点があった。

また、前記従来例の後者のものにおいては、内。

外２分割された主、副シリンダブロック間に軸受を設け
たため、両シリンダブロック間を充分にシールを行わな
ければならず、その費用が高価となると共に製造・組立
が面倒である、という問題点があった。

問題点を解決するための手段 この発明は、エンジンの回転速度に対応して排気タイミ
ングを連続的に変化させて最適の排気路を構成させ、ま
た高速運転時におけるバルブの開放時に排気通路内の流
通抵抗をできるだけ少なくするようにし、且つバルブ回
転軸の軸支な簡単で安価に行えるようにしたものであっ
て、具体的には、 排気口に近接した排気通路上部でシリンダブロックの一
例を貫通した孔と他側に設けた盲孔とによってバルブ回
転軸を軸支すると共に、該軸に板状バルブを取付は該バ
ルブの開放時におけるバルブ底面を排気通路の上縁と略
面一とした２サイクルエンジンの排気バルブ装置、 である。

作用 高速運転時におけるバルブの開放時には、板状バルブの
先端縁がシリンダ内面と略同−の位置にあり且つ該バル
ブの底面が排気通路の上縁と略面一となっているため、
排気通路内に格別の流通抵抗を生じさせるものがなく、
バルブ装置が存在するにもかかわらずこれが高速運転時
の弊害にもならない。また低速運転時等においても、エ
ンジンの回転速度に対応してバルブを順次閉鎖方向に移
動させることにより、排気タイミングを連続的に変化さ
せ得るものである。

そして、バルブ回転軸の軸支部のシールは貫通孔の部分
のみて充分であるから、燃焼室に近い高温に耐える高価
なシールの使用量が少なくてすみ耐久性が良く製作も容
易であり且つガス洩れの心配も少ない。

実施例 この発明の実施例を以下図面を参照して説明する。

図において、符号１で示すものはシリンダブロックで、
このシリンダブロック１には２サイクルエンジンのシリ
ンダとしてよく知られているように、吸入口２に連通ず
る吸入通路３、排気口４に連通ずる排気通路５および掃
気口６，７が設けられ、これらの各開口２，４，６．７
はピストン８の上下動によって開閉される。９はクラン
クケース、１０はシリンダヘットで、このシリンダヘッ
ト１０には燃焼室１１の臨む点火プラグ１２が螺着され
ている。

２０は本発明に係る排気バルブ装置を示し、このバルブ
装置２０は、排気口４に近接した排気通路５の上部に軸
支されたバルブ回転軸２１と、該軸に取付けられた板状
バルブ２２とによって構成されている。このバルブ回転
軸２１は、シリンダブロック１の一側方から排気口４に
近接して穿設された貫通孔１ｂと他側に設けた盲孔１ａ
間に配置され軸支される小径部２１ａと大径部２１ｂを
有し、この大径部２１ｂには前記排気通路５の内面の一
部を構成するのに役立つ切欠部２１ｃが設けられている
。なお２３は排気の漏出を阻止するためのＯリングから
なるシール材、２４はＯリングホルダである。一方、こ
のバルブ回転軸２１に固定される板状バルブ２２は、そ
の先端８２２ａがシリンダ１内面と略同−の曲率を有す
るように形成され、またその両側ｉ＆２２ｂは排気通路
５の内壁面に略沿うような曲面をもって形成されている
。そして、この板状バルブ２２は、前記バルブ回転軸２
１の切欠部２１ｃにねじ２５によってバルブの開放時に
おけるバルブ２２の底面が排気通路５の上縁と略面一と
なるように取付けられている。

従って、バルブ回転軸２１をエンジンの回転速度に対応
して第１図において時計方向に回動すると、板状バルブ
２２は順次移動して鎖線の位置となる。この結果、排気
口４はその上縁側から順次狭められる。このため、ピス
トン８が上死点位置から下降するときにおいては、排気
口４が開き始める時期、即ち排気時期が遅れることにな
り、その遅れは連続的に調整できる。

そして、バルブ回転軸２１０軸端２１ｄをエンジンの回
転速度に対応してこの回転角を可変するモータユニット
ないし制御系に連結すれば、回転速度全域にわたって常
にエンジンの最大出力を取出すことができる。

発明の効果 この発明では、バルブ閉鎖動作が連続的に可能であり低
速運転時等における排気の制御をエンジン性能が常に最
適な状態に連続して維持されるようにすることができる
のは勿論のこと、排気口に近接した排気通路上部でシリ
ンダブロックの一例を貫通した孔と他側に設けた盲孔と
によってバルブ回転軸を軸支するようにしたため、回転
軸のシールは前記貫通孔の部分のみで充分であるから、
燃焼室に近い高温に耐える高価なシールの使用量が少な
くてすみ耐久性が良く経済的であると共に製作が容易で
あり且つガス洩れの心配も少ない。

またバルブの開放時におけるバルブ底面を排気通路の上
縁と略面一としたことから、高速運転時におけるバルブ
の開放時に排気通路内に格別の流通抵抗を生じさせるも
のがなく、排気の排出がスムーズに行われて、バルブ装
置が存在するにもかかわらずこれが高速運転時の弊害に
もならない、という利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る実施例の縦断面図、第２図はそ
の■−■断面図、第３図は第２図の■−■断面図を示す
。 ｌ・・・シリンダブロック、１ａ・・・盲孔、１ｂ・・
・貫通孔、４・−・排気口、５・・・排気通路、２１・
・・バルブ回転軸、２２・・・板状バルブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　排気口に近接した排気通路上部でシリンダブロックの
   一側を貫通した孔と他側に設けた盲孔とによってバルブ
   回転軸を軸支すると共に、該軸に板状バルブを取付け該
   バルブの開放時におけるバルブ底面を排気通路の上縁と
   略面一としたことを特徴とする２サイクルエンジンの排
   気バルブ装置。