JPS63252734A - 電子レンジ調理用食品容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はマイクロ波加熱により食品を調理するときに使
用される食品容器に関し、特に食品を均一に加熱し、ま
た【よ外面を特（こ強く加熱するだめの食品容器に関Ｊ
る。

（従来の技術） マイクロ波にＪ：る食品の加熱は内部より加熱するもの
であって、食品の外面は周囲の空気や容器により冷やさ
れて加熱されにくい。しｔｓがって食品の外面が充分に
調１ｐされないことがあり、また調理が既に行われてい
るものであっても外面が冷たい食品は食Ｊるとさに快よ
いものでない。また従来の調理法では火が使われていた
ため食品の外面はこがされており人々はこのような食品
を好むようになっている。更に、食品の外面を強く加熱
すると好ましい香りを発づ−る。そのため従来マイクロ
波で食品を調理するとき容器により食品を加熱する方法
が行われていた。

このような容器としてマイクロ波を吸収する磁器の容器
が知られている。しかしながらこのような容器は高価で
ありま１．：重いため使い捨て用のレトル］・食品容器
には適さないこと、容器が加熱されで冷えにくいため調
理後電子レンジから取出すのに不便である等の欠点があ
つｌこ。またプラスデックシートと導電性物質とからな
る積層体でこのような容器を作る技術も示されている（
特公昭６Ｏ−１５５４８）。このような導電性物質の層
はプラスデックシート、ににアルミ等の金属を蒸着して
形成されるが、金属は電気抵抗が小さいためそれによっ
て形成される層の表面抵抗率は小さくなり、充分な加熱
が行われにくい。金属層の厚みを’ｆｉｂ　＜すれば表
面抵抗率が人さくなり加熱速度も増大するがそのために
は金属層の厚みは例えば４〇八へ度にしなｌ−Ｊればな
らず、これを真空蒸着法により安定し−（￥１造するこ
とは困難であるという問題があった。

〔発明が解決しようする問題点〕

本発明は前記従来技術による電子レンジ調理用容器の問
題点を解決づ−るためになされたもので、し１〜ルト食
品等の使捨て容器に適し、また製造コス１〜も安く安定
してＭ　３Ｗすることが可能であり、しかも食品外面を
充分に加熱することが可能な電子レンジ調理用容器を提
供することを目的とづる。

（問題点を解決するための手段） 紙やプラスシート等の絶縁体の比較的厚い母材又は薄い
プラスチックシー１へ等の絶縁体の保護シートに、金属
元素等の導電性物質を厚み分布が微　。

細組模様を形成するように積層し、このようにして形成
されている積層体を容器形状に成形して電子レンジ用食
品容器を作る。上１ｉｇ導電性物質の微細縞模様の第１
の具体例は格子縞として形成される。

例えば、このような格子縞模様は絶縁体のシートに金属
製網でマスキングをして導電性物質を蒸着し正方形が多
数整列した形状の９層部が形成ざれ、次にマスキングを
外し全体に導電性物質を蒸着することにより格子状の薄
層部が形成されて厚み分布が微細縞模様を形成する導電
性物質の層が作られる。本発明の目的を達成するために
は上記薄層部の１９みは２〇八以上８０人未満であり上
記厚層部の正方形の一辺は５　ｍｍ以干であることが必
要である。

前記導電性物質の微細縞模様の第２の具体例は表面粗さ
がＲＺ＝−２〜４０μである絶縁体シー１への面に導電
性物質を蒸着することにより得られる。

凹凸のある面（こ物質を蒸着すると、第４図に示すよう
に蒸着物質の層は厚い部分と薄い部分が交ｎに現れる縞
模様となる。本発明の目的を達成づ−るためには導電性
物質の蒸着層の表面抵抗率は１２Ω／平方乃〒１５００
Ω／平方であり、導電性物質の平均厚みよりに１算され
る見１１トけの抵抗率が導電性物質の真の抵抗率の２３
倍乃至５００倍であることが必要である。

（作　用） 導電ヤ１物質がマイク［ｌ波に曝されると電流が流れジ
ュール熱により発熱する。導電性物質が絶縁体の表面に
均一の厚みで積層されている場合の表面単位面積当りの
発熱量は導電ｆ１物質の抵抗率と積層厚みとの関数であ
り、アルミのような抵抗率の小さい物質の場合は積層厚
みを４０ＡＩ８１ｆｆにきわめて薄クシな４−１れば大
きい発熱けが得られない。

ところが積層の厚み分布を厚薄交！７に現われる微細縞
模様に形成すると積層の平均厚みを大きくしても表面単
位面積当りに非富に大きい発熱Ｈ１が得られることが見
出された。２次元的に厚みが変化している導電性物質層
の発熱量を数学的に算出することは困難であるが以下に
述べる実施例において実験により得られた結果を明らか
にする。

〔実施例および比較例〕 以下本発明の実施例および比較例を図面を参照しながら
説明する。第１図に示すように、プラスチックまたは紙
の３１月シート２の表面に金属アルミニウムが厚み分布
において微細縞模様を形成するように蒸着された導電性
物質層３が積層され、その上にプラスチック製の保護シ
ート４が接着ざれて積層体５が形成される。積層体５は
成形されて容器１が作られる。この容器１内に調理用の
食品を入れて電子レンジ内で加熱Ｊると、導電性物質層
３は発熱し−（−食品の容器接触部分が強く加熱される
。従って食品の容器接触部分にはこけめが生じまた香り
を発するようになる。

導電性物質層【よ（の形状によっては火花放電を発生し
たり、その発熱量も形状により異なるので以下に秤々の
導電性物質の形状についての実験の結果を承り−０なお
実施例として示したものは本発明の実施態様の条例に適
合するものであり、比較例として示したものはその条イ
′［に適合しないものて゛ある。

実験１ 第２図および第３図に示すＪ：うに、厚み５０μの２軸
延伸ポリ１ヂレンデレフタレー１〜フイルム（ＰＥＴ）
２Ｊ＝をメック８０くアメリカメツシュ）線径０．１０
ｍｍの網でマスキングして金属）アルミニウム３を約７
００人の厚みに真空蒸着した。次に網を除いて金属アル
ミニウムを全面にｔの厚みだ（）追加して蒸着し図に示
す積層体を作成した。

従って図におりる正方形状の厚い積層部の厚みＴ（よ７
００Ａ−卜しどなっている。なおアルミニウムの蒸老厚
みは次のようにして測定した。

平滑なガラス板の一部をマスキングしこれを」二記の蒸
着を行うどき（こ試料と蒸着条件が同一となる場所に置
ぎ蒸着終了後マスキングを外し蒸ね端部の段差を繰り返
し反則干渉法により測定しその値を蒸着されたアルミニ
ウム層の厚みとした。以後蒸着の厚みは同様の方法で測
られた。

図の積層体に厚み１２μの２軸延伸ポリエヂレングレフ
タレ−１〜フイルム（Ｐ［ＩＮを接着剤により接谷し、
ｌ−”　Ｅ王／接名剤／アルミニウム／Ｐ　Ｆ　ｌ−の
順に積層体を作りこれを実験用の発熱体ど　じ　）こ　
。

市販電子レンジ〔松下電気ｆ！−業（掬製、ナショナル
電子レンジＮＥ−Ｍ２００、使用周波数２　／１５０　
Ｍ　ｌ−１ｙ　、出力５００　Ｗ　）内に高さ３　ｃｍ
のテフロン台を■ぎその」−に上記発熱体（種々のｔす
なわち導電物質の薄い部分のＪ９ざのｂのにつぃ＝　　
７　− て）および市販の冷凍ギ臼−ザをのせ７０秒間のマイク
「］波照ｌ８１（こよる発熱体の変化ａ３よびぎようざ
のこげおよび硬化状態（クリスピー性）を観察した。そ
の結果を表１に示Ｊ。

表　　　１ 実施例１，２．３では良好な結果が１５１られＩＣ。

比較例１ではぎようさの外面は加熱されず比較例２では
発熱体で火花放電が発外した。

実験２ 金属アルミニウムの厚い部分の厚みを７５ＯＡ、幼い部
分の１ゾみを５ＯＡとし、厚い部分の正方形の一辺の長
さく格子開路１１ＭＩＪＩ）を種々に変化させ他の条１
′１は実験１ど同様にして加熱試験を行った、。

＝　　８　− 結果を表２に示す。

表　　２ 比較例３．４Ｃは発熱体で火花放電が発イ１しその近傍
のき゛ようさが炭化した。仙の部分は良好な加熱が（ｊ
われ４ｉかった。一方丈流側４・−８では火花放電は発
生せず、加熱状態も良好であった。

実験３ ２種類の表面粗さく　Ｒｙ　−５、／１μおよびＲＺ−
０，１μ以下）の絶縁体シート十に金属７／ルミニウム
を種々の厚みに貞空蒸７１シて形成されｌζ積層体につ
い（表面抵抗率および見掛の抵抗率（ρ′０・ｍ　）と
バルクの抵抗率（ρΩ・ｍ　）どの比を測定し、実験１
，２で用いられた電子レンジを用いて加熱試験を行った
。この実験におい一η絶縁体シートの表面粗ざ１（７は
ＪＩＳ１３０６０１の１０点平均粗さ測定法に」こり測
定された。

また、表面抵抗率ρ０　（Ω／口）はＪＩＳＣ２３１６
の金属膜抵抗試験法に準じて測定した。

Ｗ着膜の見掛の抵抗率ρ′　（Ω・Ｉｎ、）は式ρ′・
−ρ０×ｔＴ：算出された４、ここに１は蒸看膜の平均
熱７ｉ１９みである。４１お金属アルミニウムの抵抗率
（バルク）は２．７５Ｘ１０−８Ω・ｍである。

加熱試験は第５図に示づ一装置により行われた。図にお
いて１１は電子レンジ、８はデーフロン台、５は上記積
層体であり、６はさ゛ようざの皮である。

きょうざの皮６と積層体すの界面温ｌαが測温体７（Ｌ
、　Ｕ　Ｘ　Ｔ　ＲＯＮ　？ｌ製、Ｎｕｏｒｏｐｔｉｃ
　Ｔｈｅｒｍｏｍｅｔｅｒ−ＴａｍＯｃｒａｔｕｒｃ　
Ｐｒｏｂｅ　（ＩｓＡ））　ａ３よび温度ｉ１９ど記録
訓１０により測定された。このＪ：うにしてぎょ・うざ
の皮の外面が室温／３１１ら２００℃迄に４温するため
に必要なマイク［−１波照用口）間が測られ積層体の加
熱性能が判断された。結束を表３および表４に示す。

比較例６・−８では火花放電が発生し安定した温度測定
が不可能であっＩ〔。実施例９・〜１３Ｊ：り蒸着Ａ１
層の厚み２９０Ａ′Ｃ−最も加熱慴能が高くなることか
分る。蒸着Ｖみ２９０人は真空蒸着が容易に安定して行
われる厚みである。

実験４ 種々の絶縁体シー１へを用い実験３と同様の試験を行っ
た。なお金属）アルミニウムの蒸着厚みは２９０人であ
る。結果を表５に示Ｊ。

実施例のものは比較例と比べ加熱性能がすぐれているこ
とが分る。。

実験し） 種々の表面粗さの紙Ｈに金属アルミニウムを蒸着しくの
上に厚み１２μの２軸延伸ポリ上ヂレンテレフタレー１
〜フイルムを接着材を用いて接着した積層体を作り、こ
の積層体で１−シーを作成した。

ｉ〜シレー１ノ−イズは５Ｘ１１ｃｍ、深さ２　ｃｒｎ
であり１ヘレーの底部のみに金属アルミニウムが蒸着さ
れている。

このトレーの中に市販の冷凍ぎようざを入れ、実験１で
用いた電子レンジにより７０秒カＢ熱した。

結果を表６に示す。

比較例１３では実施例１９　’（’用いられた紙の表面
に熱硬生竹樹脂を塗布し表面粗０．１μとしたものが用
いられた。

実施例のものは良好な加熱性能が示されている。

実験６ 直径６　ｃｍ　、深さ３　ｃｍの７ランジ付ポリプロピ
レン製カツプ（内容積約７０ｇ）の底部を除く外面全体
に種々のシー１へ＋Ａ　Ｉ３１に金属アルミニウムを蒸
着した積層体を接着して容器を作成した。積層体は金属
アルミニウム蒸着面が接着剤によりカップ外面に接着さ
れた。

この容器に３０％じゃがいもデンプン水溶液にヨード染
ｆＱ液を混合した糊液を６０ｙ入れ実験１で用いた電子
レンジで３０秒間加熱した。

ヨード染色液（ま約６０’Ｃ以上になると退色すること
から内容物の温度弁イｂを容易に知ることができる。加
熱試験の結果を表７に示Ｊ。

比較例１５．１６では糊液の入っていない上部で積層体
が放電しポリプロピレンカップが破１（Ｉ　Ｌ。

た。比較例１７．１８では内容物の中部（直径約２．５
ｃｍ）が円柱形に退色し−Ｃいることから均一加熱が１
！７られないことが分る。

実施例のムのは容器の責常すなく、内容物全体か退色し
ていることから均一加熱が行われたことが分る。

（発明の効果〕 絶縁体のにに導電ｆ１物質をＦ１１薄交Ｈに現われる微
細縞模様に積層づ−ることによりフィクロ波加熱竹能の
良い積層体を１［）ることができる。

上記積層体により作られる本発明の電子レンジ調理用良
品容器は〉停電性物質の厚みが比較的Ｊ１ノいため製造
が容易であり、また加熱Ｐ１能も高い。よＩこプラスデ
ック製の使捨て容器にも応用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例である容器の断面図、第２図は
本発明の実施例を構成する積層体の平面図、第３図は第
２図におけるＡ−Ａ断面図、第４図は本発明の他の実施
例を構成覆る積層体の断面図、第５図は本発明の実施例
を構成する積層体の加熱試験を行う製餡の概略図である
。 １・・・容器、２・・・月刊シー１へ、３・・・導電性
物質、４・・・保護シート．５・・・積層体、６・・・
ぎょうざの皮、７・・・測温体、８・・・ｊノ１］ン台
、９・・・温度泪、１０・・・記録ｉ１．１１・・・電
子レンジ。 出願人代理人　　藤　　本　　博　　光箒２図 、ヲ 羊３　図 羊４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、絶縁体の母材又は絶縁体の保護シートに導電性物質
   が積層されている積層体により作られる食品容器におい
   て、該導電性物質の厚み分布が微細縞模様を形成してい
   ることを特徴とする電子レンジ調理用食品容器。 ２、導電性物質の微細縞模様が格子縞であり、導電性物
   質の薄い部分の厚さが２０Å以上８０Å未満であり、格
   子縞の格子間距離が５ｍｍ以下である特許請求の範囲第
   １項記載の電子レンジ調理用食品容器。 ３、絶縁体の母材または絶縁体の保護シートの表面粗さ
   Ｒ＿Ｚが２μ乃至４０μである面に直接に、導電性物質
   が平均厚みより計算される見掛けの抵抗率がバルクの抵
   抗率の２３倍乃至５００倍となり、表面抵抗率が１２Ω
   ／平方乃至１５００Ω／平方となるように積層されてい
   る特許請求の範囲第１項記載の電子レンジ調理用食品容
   器。