JPS632524A - 楽器弦用鋼線の製造方法 - Google Patents
楽器弦用鋼線の製造方法Info
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- JPS632524A JPS632524A JP14347186A JP14347186A JPS632524A JP S632524 A JPS632524 A JP S632524A JP 14347186 A JP14347186 A JP 14347186A JP 14347186 A JP14347186 A JP 14347186A JP S632524 A JPS632524 A JP S632524A
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- wire
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Landscapes
- Wire Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はピアノ弦をはじめとすB楽器弦に使用される鋼
線の製造方法に関するものである。
線の製造方法に関するものである。
は、高炭素鋼線の中の最高級品種であるピアノ線の1品
種であり、その要求性能は非常に厳しく、また多岐にわ
たっている。すなわち■材質が均一であること、■疵、
介在物等の表面欠陥がないこと、■高い抗張力と優れた
靭性を有することはもちろんのこと、ざらに■楽器とし
て使用された場合すぐれた音色を有すること等が要求さ
れている。
種であり、その要求性能は非常に厳しく、また多岐にわ
たっている。すなわち■材質が均一であること、■疵、
介在物等の表面欠陥がないこと、■高い抗張力と優れた
靭性を有することはもちろんのこと、ざらに■楽器とし
て使用された場合すぐれた音色を有すること等が要求さ
れている。
そして−般にこの楽器弦用鋼保はJIS G 3502
に規定されるピアノ線材を使用し、熱処理後80チ以上
の減面率にて伸線加工され製造される。しかし、上述の
ようなすべての特性を有するものは未だに製造されてい
ないのが実情であり、特に優れた音色を有する楽器法用
鋼線開発に対する要望はますます強いものとなってきて
いる。
に規定されるピアノ線材を使用し、熱処理後80チ以上
の減面率にて伸線加工され製造される。しかし、上述の
ようなすべての特性を有するものは未だに製造されてい
ないのが実情であり、特に優れた音色を有する楽器法用
鋼線開発に対する要望はますます強いものとなってきて
いる。
なお、楽器法用鋼線の製造において優れた音色を得る方
法としては従来す]えば ■(特開昭49−123612号)−時に高い減面率で
引抜き加工する方法 ■(特開昭47−33951号)引張り張力を加えたま
まの状態で焼鈍軟化温度以下の温度に加熱する方法 があげられるが、本発明者はこれらの方法とは全く別の
技術面から、音色の優れた楽器性用鋼線の開発を試みた
。
法としては従来す]えば ■(特開昭49−123612号)−時に高い減面率で
引抜き加工する方法 ■(特開昭47−33951号)引張り張力を加えたま
まの状態で焼鈍軟化温度以下の温度に加熱する方法 があげられるが、本発明者はこれらの方法とは全く別の
技術面から、音色の優れた楽器性用鋼線の開発を試みた
。
(発明が解決しようとする問題点)
前述の通り、従来楽器弦月鋼線については、所定の抗張
力をはじめとすB機械的性能を得るため、種々の成分を
有する鋼を80%以上の減面率にて伸線加工することに
より製造されていた。しかしこの方法では十分な音色を
得ることができず、優れた音色を有する鋼線の開発に対
する要望は強いものであった。
力をはじめとすB機械的性能を得るため、種々の成分を
有する鋼を80%以上の減面率にて伸線加工することに
より製造されていた。しかしこの方法では十分な音色を
得ることができず、優れた音色を有する鋼線の開発に対
する要望は強いものであった。
そこで本発明者は楽器性用鋼線の音色に及ぼす材料因子
の影響について詳細(て調査、検討した結果、以下のよ
うな優れた音色を有する楽器性用鋼線を発明するに至っ
たものである。
の影響について詳細(て調査、検討した結果、以下のよ
うな優れた音色を有する楽器性用鋼線を発明するに至っ
たものである。
以下本発明の詳細な説明する。
(問題点を解決するための手段)
即ち本発明の楽器性用鋼線の製造方法は、最終伸線の上
りダイス引抜き後(第1図(a)参照)、も個 しくは上り前の複Dダイス引抜き後(第1図(b)参照
)に、伸直ロールによるくり返し矯直加工を行なう(第
1図(C)参照)ことを特徴とする。
りダイス引抜き後(第1図(a)参照)、も個 しくは上り前の複Dダイス引抜き後(第1図(b)参照
)に、伸直ロールによるくり返し矯直加工を行なう(第
1図(C)参照)ことを特徴とする。
第1図(a)、(b)、(C)はこの本発明の一具体例
の説明図であって、(1)は伸直ロール本体、(2)は
線ガイド、(3)は鋼線、(4)は上り前ダイス、(5
)は上りグイ線上、(B) 、 (D)が同一直線上に
夫々ある仲買ロールである(ロールは垂直面上に必ずし
も位置する必要はなく傾いていてもよい)。
の説明図であって、(1)は伸直ロール本体、(2)は
線ガイド、(3)は鋼線、(4)は上り前ダイス、(5
)は上りグイ線上、(B) 、 (D)が同一直線上に
夫々ある仲買ロールである(ロールは垂直面上に必ずし
も位置する必要はなく傾いていてもよい)。
なお押し込み量゛は線径の0.5〜5.0倍とするのが
望ましく、0.5倍未満では残留応力均一化の効果が少
なく、また5、0倍を超えれば残留応力が圧縮側に大き
くなり音色改善の効果が認められ難(なる。
望ましく、0.5倍未満では残留応力均一化の効果が少
なく、また5、0倍を超えれば残留応力が圧縮側に大き
くなり音色改善の効果が認められ難(なる。
(作用)
前述のように構成された伸直ロール を上りダイス引抜
き後、もしくは上り前の複数個のダイス引抜き後にて使
用し伸線を行なうと、鋼線表面部での軸方向残留応力は
全て圧縮応力となり、応力値も小さく、かつばらつきの
少ないものとなる。
き後、もしくは上り前の複数個のダイス引抜き後にて使
用し伸線を行なうと、鋼線表面部での軸方向残留応力は
全て圧縮応力となり、応力値も小さく、かつばらつきの
少ないものとなる。
−方、楽器弦は長時間張弦された状態で使用されるため
、レラクセーション・ロス(応力緩和)が少なからず生
じ、このレラクセーション・ロスが音色に影響すること
が知られている。本発明は伸直ロールを使用して伸線を
行なうことにより内部の残留応力を軽減、かつ均一化し
、レラクセーション・ロスヲ翫力少なくして楽器弦の音
色低下を防止するものである。
、レラクセーション・ロス(応力緩和)が少なからず生
じ、このレラクセーション・ロスが音色に影響すること
が知られている。本発明は伸直ロールを使用して伸線を
行なうことにより内部の残留応力を軽減、かつ均一化し
、レラクセーション・ロスヲ翫力少なくして楽器弦の音
色低下を防止するものである。
(実施例)
以下に本発明の実施例を述べる。
楽器弦の音色については、これまで弦の振動状況、減衰
率、弦振動の非調和性の観点から種々検討されてきたが
、定量的な評価手段は少なく、人間の聴覚に頼っている
のが実情である。なお最近、コンピューターによる音の
分析及び合成の試みもなされているが、このような音色
への科学的アプローチは、今後の分野と考えられる。
率、弦振動の非調和性の観点から種々検討されてきたが
、定量的な評価手段は少なく、人間の聴覚に頼っている
のが実情である。なお最近、コンピューターによる音の
分析及び合成の試みもなされているが、このような音色
への科学的アプローチは、今後の分野と考えられる。
従って本発明の実施にあたっては、音色の定量的評価は
困難であるため聴覚による評価を行ない、改善の効果を
把握した。そこで第1表に示す乙種類のサンプルを試作
し評価を行なった。
困難であるため聴覚による評価を行ない、改善の効果を
把握した。そこで第1表に示す乙種類のサンプルを試作
し評価を行なった。
第2図は残留応力の測定結果(たソし線径 ダ1.40
mの場合)、第2表はこれらの鋼線をピアノ弦として使
用した場合の聴覚によ6音色評価結果の一例である。
mの場合)、第2表はこれらの鋼線をピアノ弦として使
用した場合の聴覚によ6音色評価結果の一例である。
第 1 表
試作サンプルの内容(矯正は上りダイス引抜き後にて実
施)第2表 なお第2表の音色評価結果のまとめは次の方法で行った
。第1表に示す6サイズの鋼線を試作し、ピアノに張弦
後50人に音質評価をしてもらった。
施)第2表 なお第2表の音色評価結果のまとめは次の方法で行った
。第1表に示す6サイズの鋼線を試作し、ピアノに張弦
後50人に音質評価をしてもらった。
すなわち、音の豊かさ、伸び等を総合し、最もすぐれて
いるものの番号をあげてもらい、アンケートをとって集
計した。
いるものの番号をあげてもらい、アンケートをとって集
計した。
これらの結果より伸線時に伸直ロール による矯正を行
なうことにより音色の改善が可能であることが認められ
た。
なうことにより音色の改善が可能であることが認められ
た。
(発明の効果)
本発明は、以上説明したように、上りダイス引抜き後、
もしくは上り前の複数個のダイス引抜き後にて伸直 ロ
ールを取り付けることにより、伸線後の鋼線の残留応力
を軽減、かつ均一化し、その結果、音色の改善を図るこ
とができる。
もしくは上り前の複数個のダイス引抜き後にて伸直 ロ
ールを取り付けることにより、伸線後の鋼線の残留応力
を軽減、かつ均一化し、その結果、音色の改善を図るこ
とができる。
第1図は伸直ロール部の概要に示した図で、図(a)は
上りダイス引抜き後に伸直ロールを取り付けた場合、図
(b)は上り前のダイス引抜き後に伸直ロール を取り
付けた場合、図(c)は伸直ロールの詳細図、第2図は
矯正における押し込み舒と残留応力の関係を示した図を
夫々例示している。 (1)・・・伸直ロール、(2)・・・線ガイド、(3
)・・・鋼線、(4)・・・上り前ダイス、(5)・・
・上りダイス、(6)・・・巻取釜、(H)・・・押し
込み量
上りダイス引抜き後に伸直ロールを取り付けた場合、図
(b)は上り前のダイス引抜き後に伸直ロール を取り
付けた場合、図(c)は伸直ロールの詳細図、第2図は
矯正における押し込み舒と残留応力の関係を示した図を
夫々例示している。 (1)・・・伸直ロール、(2)・・・線ガイド、(3
)・・・鋼線、(4)・・・上り前ダイス、(5)・・
・上りダイス、(6)・・・巻取釜、(H)・・・押し
込み量
Claims (2)
- (1)最終仕上げ伸線の上りダイス引抜き後、もしくは
上り前の複数個のダイス引抜き後に伸直ロールによるく
り返し矯直加工を行うことを特徴とする楽器弦用鋼線の
製造方法。 - (2)伸直ロールによるくり返し矯直加工に於いて鋼線
の押し込み量を線径の0.5〜5.0倍とする特許請求
の範囲第(1)項記載の楽器弦用鋼線の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14347186A JPS632524A (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 | 楽器弦用鋼線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14347186A JPS632524A (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 | 楽器弦用鋼線の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS632524A true JPS632524A (ja) | 1988-01-07 |
Family
ID=15339471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14347186A Pending JPS632524A (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 | 楽器弦用鋼線の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS632524A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01167257A (ja) * | 1987-12-24 | 1989-06-30 | Toshiba Glass Co Ltd | 近赤外カットフイルタガラス |
JP2005164627A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Sumitomo Denko Steel Wire Kk | 楽器弦用鋼線およびその製造方法 |
CN104550557A (zh) * | 2015-01-06 | 2015-04-29 | 无锡常欣科技股份有限公司 | 钢丝弯曲机构 |
KR20180014037A (ko) | 2016-03-14 | 2018-02-07 | 제이엑스금속주식회사 | 산화물 소결체 |
-
1986
- 1986-06-19 JP JP14347186A patent/JPS632524A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01167257A (ja) * | 1987-12-24 | 1989-06-30 | Toshiba Glass Co Ltd | 近赤外カットフイルタガラス |
JPH0455136B2 (ja) * | 1987-12-24 | 1992-09-02 | Toshiba Glass Kk | |
JP2005164627A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Sumitomo Denko Steel Wire Kk | 楽器弦用鋼線およびその製造方法 |
US7560628B2 (en) | 2003-11-28 | 2009-07-14 | Yamaha Corporation | Steel wire and manufacturing method therefor |
CN104550557A (zh) * | 2015-01-06 | 2015-04-29 | 无锡常欣科技股份有限公司 | 钢丝弯曲机构 |
KR20180014037A (ko) | 2016-03-14 | 2018-02-07 | 제이엑스금속주식회사 | 산화물 소결체 |
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