JPS63249775A

JPS63249775A - 耐火クロス

Info

Publication number: JPS63249775A
Application number: JP62081066A
Authority: JP
Inventors: 八城　健彰; 染谷　和太郎; 国分　賢一
Original assignee: ASK CORP; ASUKU KK
Current assignee: ASK CORP; ASUKU KK
Priority date: 1987-04-03
Filing date: 1987-04-03
Publication date: 1988-10-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は鉄鋼、船舶、建築、その池種々の分野にて利
用される耐火クロスに関するものである。

［従来の技術］一般に、耐熱クロスの重要な用途としては例えば高炉の
遮熱、防塵用垂幕、各種枦の防熱カーテン、溶接および
溶断作業用スパッタ防護シート、その池耐熱カバー用ク
ロス等が挙げられ、従来これらの用途には主に石綿クロ
スがその優れた耐熱性、耐摩耗性、耐屈曲性の点から多
用されている。

しかしながら、近年、石綿公害の問題から石綿クロスに
代ってガラスクロス、セラミックファイバークロス等の
無機クロスやアラミド繊維等からなる耐熱有機クロスが
単独または耐熱塗料でコーティングしたり或は耐熱材と
複きした形で使用される傾向に有る。

［発明が解決すべき問題点コしかし、これらの無機クロス類は石綿クロスに比べて繊
維自身の耐熱性は優れているもの５、繊維自身がもろく
、損傷しやすいために屈曲性や摩肛性に劣る欠点を有し
ており、クロス単体で上述の用途に供した場合に□は折
り曲げの繰り返しや、摩擦と熟によって簡単に孔があい
たり或は切断したりしてしまう。従って、これらのクロ
スをシリコン樹脂やフッ素樹脂等の各種の耐熱樹脂や耐
熱塗料でコーティングしたり、アルミ濱で補強してこの
様な欠点を改善しようとするものがある。（例えば、−
例として無機質クロスをシリコンゴムでコーティングす
る方法が特公昭６１−３７１０５号公報に記載されてい
る。）しかしながら、これらシリコン樹脂、フッ素樹脂
等の耐熱塗料やフィルムコーティングされたものおよび
アラミド繊維クロスは約３００℃以上の雰囲気で使用す
ると、塗料中のＩＭ脂や接着剤および繊維自身の熱劣化
分解が起り、５００℃以上の条件下での使用には全く適
さないものである。

この様な背景から耐熱、耐摩耗、耐屈曲性および耐スパ
ツタ性を兼ね備えたノンアスベストの耐火クロスが望ま
れている。

他方、上述の慣用のもの以外に、金属またはセラミック
ス溶射被膜を有する耐火クロスが提案される。

ガラスクロス、セラミッククロス等の無機質クロスへの
溶射はアルミニウムおよびその合金等の伸展性のある金
属材料が考えられる。アルミニウム溶射を行なったクロ
スは前述クロス等への密着性も良好でクロス本来の柔軟
性を維持し且つ耐熱性、耐摩耗性、耐屈曲性が向上する
が、他方で溶接又は溶断時のスラグに直接接触すると、
簡単に穿孔されてしまうので実用性に欠けるものである
。

また、他の金属材料、セラミックス材料はクロス材との
密着性が悪く、かつクロス材の柔軟性を損なうことから
良好な被覆層を得ることができない等の欠点がみられる
。

［問題点を解決するための手段］従って、この発明の目的はこの様な従来における問題点
を解決するために、本質的に無機質繊維から成る基布に
金属および合金材料を溶射し、更に異種金属および合金
材料またはセラミックス材料等を溶射して成る被覆層で
覆って、耐火クロスの耐熱性、耐摩耗性、耐屈曲性を改
良したもので、溶接、溶断時の高温スラグ等が衝突した
場合でも穿孔を受けない耐スパツタ性に優れた耐火クロ
スを提供することにある。

この発明に依れば、耐火クロスは、本質的に無機質繊維
から成る基布の少なくとも一面に金属およびき金材料を
溶射し、その上に異種金属およびき金材料またはセラミ
ック材料等を溶射して成る被覆層で覆われ、軽量で、強
靭性および柔軟性を有し、取り扱いが容易で、高温下で
も耐摩耗性、耐屈曲性および耐スパツタ性に優れた効果
を抗揮し、遮熱カーテン、カバー材、耐スパツタシート
等に有用である。

すなわち、この発明の耐火クロスは、セラミック繊維、
シリカ繊維、ガラス繊維、カーボン繊維および金属繊維
の少なくとも１種を含んで成る本質的に無ａ繊維で構成
される厚さ０．２〜３ｘｘの基材クロメの少なくとも１
面上に伸展性の良好な金属であるアルミニウム、亜鉛、
銅等の単体および合金またはこれらの金属の混合物や複
合体である金属材料を２０〜３００μの範囲で溶射して
被覆層を形成した後、更に２層目に耐熱性、耐食性の良
好なニッケル、クロム、モリブデン等の少なくとも１種
を含んでなる異種合金材料および混か物、複き体または
＾１２０３、ＴｉＯ２、ＺｒＯ２，３Ａｌ２Ｏ３・２Ｓ
ｉ０２、Ｍｇ＾１□０４、Ｃｒ２Ｏ３等の酸化物、Ｃｒ
３Ｃ２、ＴｉＣ，ＷＣ，ＺｒＣ，Ｂ４Ｃ等の炭化物、Ｔ
ｉＮ、ＺｒＮ等の窒化物などの少なくとも１種を含んで
なるセラミックス材料を１０〜３００μの範囲で溶射し
て被覆層を形成させることにより得られる。

この発明の耐火クロスの第１層目の被覆厚さは好ましく
は５０〜２００μで、２０μ以下では均一な被覆層を得
ることは出来ず、３００μ以上ではクロスの柔軟性に欠
けるので好ましくない。また、第２層目の被覆厚さは好
ましくは２０〜２００μで、ｌＯμ以下では均一な耐食
被覆を得る事が出きす、３００μ以上では柔軟性に欠け
るので好ましくない。

無機クロスの表面を金属材料およびセラミックス材料で
溶射する方法としては公知のフレーム、アーク、プラズ
マ溶射法等のいずれの方法をも適用することができるも
のである。

この発明において、第１層目に溶射する。＆翼材１′＋
１としては、上述の伸展性を有するアルミニウム、亜鉛
、銅等の単体、き金および混合物、複自体が挙げられる
が、中でもアルミニウムおよびその合金は、クロス材へ
の密着性が特に良好で、柔軟性のある第１層目の被覆層
を形成するのに好ましい。

また、第２層目に耐熱、耐食材料を溶射するに際し、耐
熱、耐食性は良好であるが、それ自体では無機質クロス
材に対して直接では密着性の悪がったニッケル・クロム
合金等の異種金属材料およびセラミックス材料を２層目
の溶射被覆層として形成するのに好適である。特に、第
１層目にアルミニウム含溶射し、２Ｎ目にニッケル・ク
ロム合金を溶射したクロスは最終目的の柔軟性、耐熱性
、耐京粍性および耐スパツタ性を向上させるために有効
である。

図面の第１．２１２１はこの発明の耐火クロスと示す概
要図で、先ず第１図は、基布１の片面に金属または合金
材料を溶射して第１の層の金属被覆層２で被覆した後に
、更に異種金属の溶射によって第２の層の異種金属被覆
、Ｉｔ！１３が被覆されて成る耐火クロスを示しており
、また、第２図は基布１の両面に先ず金属溶射による第
１の層の金属被覆層４を被覆した後に、更にセラミック
材料を溶射して第２の層としてセラミック被覆層５が被
覆されて成る耐火クロスが示されている。

［発明の効果］この様に製造されるこの発明の耐火クロスは軽量で１強
靭性および柔軟性に優れ、取り扱いが容易で、高温下で
も耐摩耗性、耐屈曲性および耐スパツタ性に優れた効果
を発揮し、３Ｉ！熱カーテ〉・、カバー材、耐スパッタ
シート等に有用である。

［実施例コ以下に実施例をあげてこの発明の耐火クロスに就いて具
体的に説明する。

実施例１粗末式フレーム溶射機［第一メテコ社（株）製サーモス
プレィ６Ｐ型コを用いてガラスクロス［ユニチカユーエ
ムグラス社＃８１４ＵＭ７５２厚さ０．５５Ｊ１１！］
の表面に金属アルミニウム［第一メテコ社（株）製＃５
４コを均一に溶射して厚さ７５μのアルミニウム被覆層
を形成する。更に、異種金５属材１″：１であるニッケ
ル・クロム合金「第一メテコ社（株）製＃４３Ｃ］を均
一に溶射し、約５０μのニッケル　クロム被覆層を形成
し、耐火クロスを得た。

実施例２実施例１と同じ条件て金属アルミニウムを溶射した？裔
、更にセラミックス材であるアルミナ［第一メテコ社（
株）？８！白アルミナ＃１０５］を均一に溶射して約３
０μのアルミナ被覆層を形成し耐火クロスを得た。

比較例実施例１と同じ条件で金属アルミニウムと溶射し、ン容
射２０スを得た。

実施例１．２および比較例より得られた耐火クロスの特
性試験を行ない表−１の結果を得た。

表−１以上の様にして得られたこの発明の耐火クロスは耐熱性
、耐摩耗性、耐屈曲性に優れた効果を発揮するばかりで
なく、溶接、溶断時などに発生する高温溶融スラグなど
に直接接触したときでも。

該被覆層が燃焼、分解、穿孔することなく、被保護対象
物を完全に保護することができる。更に、輻射率も小さ
く押さえることができ垂幕、カバー材などとしても極め
て有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明を実施した耐火クロスの
断面機要図で、第１図は基布の片面に金属溶射して金属
被覆層で被覆した後、更に異種金属の溶射による異種金
属被覆層で被覆した耐火クロスを示す図、第２図は基布
の両面に金属溶射による金属被覆層で被覆した後、更に
溶射によりセラミックス被覆層で被覆した耐火クロスを
示す図である。図中、に基布、２．４：金属被覆層、３：異種金属被覆
層、５：セラミックス被覆層。第１図

Claims

【特許請求の範囲】１、本質的に無機質繊維から成る基布の少なくとも一面
に金属および合金材料を溶射して成る第１の被覆層の上
に異種金属および合金材料またはセラミックス材料等を
溶射して成る第２層の被覆層を積層したことを特徴とす
る耐火クロス。２、無機質繊維がセラミックス繊維、シリカ繊維、ガラ
ス繊維、カーボン繊維および金属繊維から選ばれた少く
とも１種を含んで成る特許請求の範囲第１項記載の耐火
クロス。３、金属材料が亜鉛、アルミニウム、銅、ニッケル等の
単体または合金および混合物、複合体から選ばれた材料
である特許請求の範囲第１項記載の耐火クロス。４、セラミックス材料が、Ａｌ＿２Ｏ＿３、ＴｉＯ＿２
、ＺｒＯ＿２、３Ａｌ＿２Ｏ＿３・２ＳｉＯ＿２、Ｍｇ
Ａｌ＿２Ｏ＿４、Ｃｒ＿２Ｏ＿３等の酸化物、Ｃｒ＿３
Ｃ＿２、ＴｉＣ、ＷＣ、ＺｒＣ、Ｂ＿４Ｃ等の炭化物、
およびＴｉＮ、ＺｒＮ等の窒化物などの少なくとも１種
を含んで成る特許請求の範囲第１項記載の耐火クロス。