JPS6324895Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、超音波内視鏡に関する。

内視鏡を使用した臓器の勧察にあつては、これ
まで光学繊維等から成る観察用光学系を使用して
主に臓器の表面を観察していたが、超音波断層法
の進展に伴ない、臓器の断層像を非観血的に得る
ための努力がなされるようになつた。この技術
は、内視鏡の先部に超音波振動子を設けておき、
該超音波振動子から発生する超音波を臓器の一定
範囲に走査させ、その反射エコーを増幅、表示し
て臓器内の異常部位を音響的反射の相違から検知
しようとするものである。

ところで、内視鏡は、本来観察機能を有してい
るにもかかわらず、これまで提案された超音波内
視鏡は、超音波走査機能と観察機能とがかけ離れ
ており、このため、臓器のどの個所に対して超音
波を走査させているのかを目視することができ
ず、視差が大であるという欠点があつた。

本考案は、上記した欠点を解決するためになさ
れたものであり、超音波を走査させる個所を観察
用光学系によつて目視、確認した上で走査を行な
うことのできる超音波内視鏡を得ることにある。

上記した目的を達成するため、本考案は、超音
波振動子の反射手段を観察用光学系の反射鏡とし
たことを特徴とする。

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

図面は、本考案に係る超音波内視鏡の一実施例
を示す全体概略説明図であり、１は反射手段、２
はモータ、３は超音波振動子、４はイメージガイ
ド、５はライトガイドを示す。

ライトガイド５は、光源６から発生した照明光
を臓器７の表面に当てるようにしており、該臓器
７による反射光は、窓８から反射手段１に入り、
これをイメージガイド４によつて観察する。

反射手段１は、モータ２によつて回転可能であ
り、該反射手段１に超音波振動子３が対向してい
る。該超音波振動子３は数ＭHzの超音波を送波及
び受波するものであり、外径は、数mm程度であ
る。パルス発生回路９によつて該超音波振動子３
から発生した超音波は、回転する反射手段１によ
つて臓器７の一定範囲に走査され、その反射エコ
ーが再び該反射手段１を介して超音波振動子３に
戻る。そして、この反射エコーを増幅回路１０や
表示手段１１によつて可視像にするのである。

次に、上記構成の作用を説明すると、イメージ
ガイド４及び反射手段１等の観察用光学系を介し
て通常の観察を行なつた後、モータ２によつて該
反射手段１を回転させながら超音波振動子３によ
る送波及び受波を行なう。この時、該反射手段１
は、超音波を臓器７の一定範囲にわたつて走査さ
せる。臓器７に当てられた超音波は、その音響的
特性に従つて反射されるが、特に臓器７の異常部
位１２は、特異な反射エコーを生じ、これがブラ
ウン管等の表示手段１１に表示される。そして、
この表示を検討して臓器７の疾患等を診断するの
である。

上記した如く、本考案に係る超音波内視鏡によ
れば、超音波振動子の反射手段を観察用光学系の
反射鏡としたことにより、超音波を走査させる個
所を観察用光学系によつて目視、確認した上で走
視を行なうことができるため、超音波の走査を適
確に行なうことができるという有意義な効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係る超音波内視鏡の一実施例
を示す全体概略説明図である。 １……反射手段、２……モータ、３……超音波
振動子、４……イメージガイド、５……ライトガ
イド、７……臓器、９……パルス発生回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 超音波断層検査機構と観察用光学系とを有する
   超音波内視鏡に於て、超音波振動子を観察用光学
   系に並設し、その超音波振動子の反射手段として
   観察用光学系の反射鏡を用いると共にその互いの
   反射面として同一面を用いることを特徴とする超
   音波内視鏡。