JPH019537Y2 - - Google Patents

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JPH019537Y2
JPH019537Y2 JP3236282U JP3236282U JPH019537Y2 JP H019537 Y2 JPH019537 Y2 JP H019537Y2 JP 3236282 U JP3236282 U JP 3236282U JP 3236282 U JP3236282 U JP 3236282U JP H019537 Y2 JPH019537 Y2 JP H019537Y2
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ultrasonic
shaft
mirror
grease
transmission medium
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、超音波伝達媒体が充填され、先端に
超音波ミラー又は超音波振動子が取り付けられて
回転駆動される軸の途中に、環状に凹部を形成し
たシール部材を複数配置し、該シール部材間の凹
部にグリース充填室を形成することにより、充分
な液密を保つようにした体腔内超音波診断装置に
関するものである。
近年、体腔内に挿入部を挿入することにより、
体腔内を光学的に観察あるいは鉗子を用いて治療
処置することのできる内視鏡と共に、超音波を送
受して体腔内の音響的情報を診断の要に供する超
音波診断装置が用いられる状況にある。この超音
波診断装置は、例えば体表面から超音波パルスを
対象物に発射し、上記発射された超音波は、超音
波が伝播する際、媒質の密度及び音速の積で表わ
される音響的インピーダンスの不連続境界面で反
射されるので、上記反射された超音波パルス波を
受信し、その反射強度等の音響的情報を診断に利
用するものである。
このような超音波診断装置は、X線装置に比
べ、生体軟組織についての情報を造形剤を用いる
ことなく容易にできる点、放射線による生体組織
を破壊することがない点、取扱いが容易で危険が
少なく点等多くの利点があり、さらに近年超音波
に関する技術が進歩して得られる情報の質及び量
が向上しているので、医学分野において臨床診断
装置として普及しつつある。
上記体表面から超音波パルスを送受波する診断
に対し、体腔内の生体臓器に近い位置から超音波
パルスを送受波する体腔内超音波診断法は、伝播
と共に(比較的)減衰する量の大きい高い周波数
の超音波を送受することが可能になり、従つて分
解能及び高精度の情報を得ることが可能になる
点、対象物の間に介在する皮下脂肪層等の影響を
受けない点等、多くの利点を有するので、今後
益々使用される情勢にある。この体腔内に挿入し
て使用する体腔内超音波診断装置は、光学的に観
察する手段としての内視鏡と一体物として、又は
着脱自在の内視鏡(光学視管)を装着して使用さ
れるのが一般的である。
第1図及び第2図は上記の機能を有する従来の
体腔内超音波診断装置の先端部の断面図及び外套
カバーを除去した先端部の斜視図を示す。
これらの図において筒状の挿入部1には以下に
述べる観察用光学系、照明光学系が収容されると
共に、後述の超音波ミラーの回転用の軸、超音波
振動子に接続された電気信号伝達用の信号ケーブ
ル及び光学フアイバが収容されている。
前記挿入部1内には外部の光源(図示略)から
の照明光を伝達するガラス繊維束等で形成された
可撓性のライトガイド2が挿通され、この先端は
湾曲され、その端面の前方には挿入部1を切り抜
いてガラス窓3が付設され、このガラス窓3より
照明光が体腔内に出射されるようになつている。
一方、照明光で照らされた臓器等を観察するた
めの光学系として挿入部1には前記ガラス窓3に
略隣接してガラス窓4が付設され、この内側に接
するように直角プリズム5が収容され、このプリ
ズム5を通して直角に反射して入射された光を結
像するための結像レンズ系6及びこの結像レンズ
系6によつて結像された光学像を伝達する極細の
ガラス繊維束等で形成されたイメージガイド7が
収容され、このイメージガイド7を通して接眼部
後方の外部から観察できるように構成されてい
る。
前記観察光学系及び照明光学系を設けた挿入部
1のさらに先端の超音波プローブ頭部8内には、
超音波を回転して送受するための手段が収容され
ている。
上記超音波プローブ頭部8は、軟性の外套カバ
ー9で覆われ、この外套カバー9は直接胃壁等の
生体に密着して超音波ビームを有効に送受できる
ゴム、有機樹脂等の材質で形成されており、この
内部には金属性等で形成された外筒10が収容さ
れ、前記外套カバー9の固定される後端部は外筒
10の外周部にてOリング等が環装されている。
この外筒10の内部には、周囲を外筒10に当
接して固定された支持部材11によつて支持され
た超音波を発生及び受信して電気信号に変換する
超音波振動子12と、この超音波振動子12に接
続されて電気信号を伝達する信号ケーブル13
と、超音波ビームを反射して直角方向に伝達する
超音波ミラー14と、外部に設けられたモータに
よりその回転を伝える湾曲自在のコイルワイヤ1
5を介して前記超音波ミラー14を回転させる軸
16とが収容されている。前記超音波ミラー14
には、軸16先端に形成されたねじ部と螺合する
ように設けたねじ穴14Aが形成され、超音波ミ
ラー14を回動することにより軸16と着脱でき
るようになつている。
前記超音波振動子12は水晶、PZT(ジルコン
酸鉛PbZrO3とチタン酸鉛PbTiO3との固溶体)等
の圧電材料で成形されており、電気信号の印加に
より超音波を、あるいは超音波による励振により
電気信号を発生するものである。この超音波振動
子12の送受面に対向して45度傾斜して超音波ビ
ームをほぼ直角に反射する反射面を有する超音波
ミラー14が配設されている。
超音波振動子12により発生された超音波ビー
ムが超音波ミラー14の回転により広い範囲(例
えば約180度)の方向に出射(送信)できるよう
に(第2図において矢符で示されている。)、この
超音波ミラー14の回転の送受面に沿つて外筒1
0には開口部17が設けられ、又超音波振動子1
2の送受面及び超音波ミラー14の周囲は超音波
を有効に伝達できるように生体内の臓器等の音響
インピーダンスと略等しい値を有する塩水、オリ
ーブ油等の(超音波)伝達媒体18で満たされ、
この伝達媒体18は前記開口部17を通り、外套
カバー9の内部を充満している。この伝達媒体1
8はシール材19によつて密ぺい遮断され、超音
波ミラー14周囲の伝達媒体18が観察光学系側
にもれないようにされている。
符号20で示される円盤は、超音波ミラー14
と一体に回転するように軸16に固定され、この
円盤20の一方の面には細条の反射部が付設さ
れ、この反射部に対向して2本の光学フアイバ2
1,22が配設されている。一方の光学フアイバ
(21とする。)は外部の光源から光を導いて、円
盤20の前記反射部が設けられた面を照射し、一
方、他方の光学フアイバ22は反射部によつて反
射された光を外部の制御・処理装置(図示略)に
送り、反射光の信号によつて超音波のセクタスキ
ヤンの開始の目印とすることができるように構成
されている。
以上のように構成された従来の体腔内超音波診
断装置においては、超音波を回転して走査するた
め、超音波ミラー14を取り付けた軸16を回動
自在に支持すると共に、超音波ミラー14周囲に
充填された伝達媒体18が回転検出用円盤20あ
るいは観察光学系側に漏れるのを防止するため前
記軸16はシール材19によつて液密が保持され
るようにしてある。しかしながら上述の従来例に
おいては、シール材19によつて回動自在に軸支
する軸受の機能も兼用しているため、充分に液密
を保つことができず、伝達媒体18が回転検出用
円盤20側に漏れて、回転検出の機能が損なわれ
たり、観察光学系における鮮明な観察ができなく
なる等の問題があつた。又、液密が充分でない
と、気泡が入り込むことになり、鮮明な超音波断
層画像を得ることができなくなる。
さらに伝達媒体18が漏れると、外套カバー9
に凹部が生じ外套カバー9と臓器等対象物との接
触が均一でなくなり、そのため結果的に音響イン
ピーダンスの不連続部分が生じ、得られる超音波
断層画像の質が低下したり、不鮮明になるという
問題があつた。
このため、走査用に回動する軸を軸受にて軸支
すると共に、専用のシール部材を設け、該シール
部材にグリースを塗布する等して液密を充分にな
し得るようにした従来例がある。
しかしながら、上記グリースは少量となるため
短期間の使用でグリース全体が変質劣化し易く、
しばしばグリースを取り変えなければならないと
いう問題があつた。
本考案は上述した点にかんがみてなされたもの
で、回動する軸に環状の凹部を形成した複数のシ
ール部材を配設し、前記複数のシール部材間の凹
部にグリース充填室を形成することにより、液密
の機能を向上させると共に、グリースの変質を軽
減し、長期にわたりグリースを取り換えなくて済
むようにした体腔内超音波診断装置を提供するこ
とを目的とする。
以下、図面を参照して本考案を具体的に説明す
る。
第3図ないし第9図は本考案の一実施例に係
り、第3図は一実施例における(体腔内)超音波
プローブ本体に光学視管を装着した様子を示し、
第4図は一実施例における超音波プローブ頭部の
縦断面図を示し、第5図は第4図におけるA−
A′線横断面図を示し、第6図は第4図における
B−B′線横断面図を示し、第7図は第4図にお
けるC−C′線横断面図を示し、第8図は、第7図
におけるD−D′線に沿つて切断して超音波伝達
媒体(超音波伝達液)の給排及び伝達媒体内に生
じた気泡を除去するための導通孔部分周辺を示
し、第9図は第7図におけるO−E線に沿つて切
断してグリースの給排を行うことのできる導通孔
部分周辺を示す。
これらの図において、一実施例における超音波
プローブ本体21は、体腔内に挿入される細長の
挿入部22の先端部に順次前方から第4図に示す
ように、超音波を送受する機能を収容した超音波
プローブ頭部23と湾曲部24とが連設され、こ
の湾曲部24後方の挿入部22外周に切欠き窓部
25が設けられており、前記挿入部22後端から
この切欠き窓部25にかけて、(光学視管)案内
管が嵌挿され、この案内管内に光学視管(スコー
プ)27を挿脱自在に装着できるように構成され
ている。
前記超音波プローブ本体21の後端には、光学
視管27を挿脱操作するための操作部28と、挿
入部22の軸方向に対し、垂直上方に把持グリツ
プ29が設けられ、この把持グリツプ29内には
回転駆動するためのモータと該モータに離間して
受信した信号を低雑音で増幅するヘツドアンプ及
びモータによつて回転される軸の回転位置を検出
する回転検出器等が収容されている。この把持グ
リツプ29の側部(第3図においては裏面側)に
は、前記湾曲部24を湾曲操作するアングルノブ
が装着され、さらにこのアングルノブが装着され
た反対側の側部には、前記回転駆動するためのモ
ータの電力及び超音波を送受する信号を伝達する
ケーブル30が外部に延出され、そのケーブル3
0の先端には超音波プローブ(本体)21及び光
学視管27と同様に、液密構造のコネクタ31が
取り付けられて、洗浄あるいは消毒できるように
構成されている。
一方超音波プローブ頭部23の構造は第4図に
示すように構成されている。
超音波プローブ頭部23は、先端側がポリエチ
レン等の軟性で管状の外套カバー32で覆われ、
この外套カバー32の後端側側部は、湾曲部24
外周の被覆チユーブ33との境界付近の後述する
先端ブロツク外周に介装されたリング状の連結固
定部材34の凹部状の段部において巻回された糸
状部材35により、内部の液密を保持すると共に
外套カバー32が段部から抜けることなく強固に
固定できるようにしてある。
即ち、上記外套カバー32の後端側端部周辺の
内径は段部状に細径とされ、この細径段部には弾
性に富む軟性チユーブ36が環装された連結固定
部材34の細径段部に嵌合され、この嵌合された
外套カバー32の端部は凹部状段部の位置におい
て巻回された前記糸状部材35によつて強固に固
定されると共に、液密の機能の向上が達成されて
おり、この巻回された糸状部材35の外周凹部に
は該凹部を塞ぐように接着剤37が塗布されてい
る。上記連結固定部材34に隣接した軟性の被覆
チユーブ33の端部近傍にも凹部状段部が形成さ
れており、この段部には糸状部材38が巻回さ
れ、その外周凹部には接着剤39が塗布されてい
る。このように先端側の軟性の外套カバー32と
湾曲部23外周の軟性の被覆チユーブ33とは直
接連結されないで、充分な強度を有するリング状
連結固部材34が介装されているので、外套カバ
ー32及び被覆チユーブ33を強固に保持すると
共に、挿脱を繰り返した際先端側の外套カバー3
2あるいは湾曲部24外周の被覆チユーブ33が
摩耗あるいは破損した際、前記巻回された糸状部
材35あるいは38を解くことによつてその部分
のみを取り換えることができるように構成されて
いる。
上記外周を形成する部材によつて覆われた中空
筒状の先端ブロツク(部材)40によつて収納室
41が形成され、この収納室41内には、超音波
を送受する超音波振動子42が前記先端ブロツク
40にビス43等で固定され、この超音波振動子
42の超音波の送受面42Aと例えば45度傾斜し
て、超音波を走査するために回転駆動される第1
の(硬性)軸44先端部に回転自在且つ着脱自在
の(超音波)ミラー45が取り付けられる。
上記ミラー45は円柱状部材を傾斜して切断し
た該切断面を、超音波の反射面とし、この反射面
の裏面側の一部はミラー45周囲の収納室41内
に充填された蔗糖水溶液等の(超音波)伝達媒体
46内に生じた気泡を集めて取り除き易いように
第4図及び第6図に示すような切り欠き凹部47
が形成されている。上記伝達媒体46として略5
〜15〔%〕の濃度の蔗糖水溶液を用いると、塩水
等の場合に比べて各部材が錆つくのを防止でき、
且つその音響インピーダンスを生体のものと略等
しくできるので、能率良く超音波を伝達するよう
にできると共に、その水溶液は油等に較べて超音
波の伝播に対するロス成分が少いので伝播中にお
ける超音波ビームの強度の低下を防止することも
できる。
上記ミラー45の基部側は、回転する軸44
に、該軸44の直角方向から挿脱して取り付け及
び取りはずしできるように案内溝48が形成さ
れ、ねじ孔49,49に螺合するビス50,50
によつてミラー40を軸44に着脱自在に係止で
きるように構成されている。
上記超音波振動子42には、超音波送受用の信
号を伝達するケーブル51が接続されており、こ
のケーブル51は、挿入部22内を把持グリツプ
29まで挿通され、把持グリツプ29側部から
(外部)ケーブル30を介し、最終的には外部の
観測表示装置と連結されるように構成されてい
る。
上記ミラー45周囲の先端ブロツク40によつ
て形成された収納室41側壁の一部に開口部を設
けて(超音波)送受用窓部52が形成されてお
り、超音波振動子42の送受面42Aから送出さ
れる超音波ビームを回転駆動されるミラー45で
反射して周囲の先端ブロツク40に形成した開口
部、つまり送受用窓部52から外套カバー32を
通つて外部に出射され、一方、外部の音響インピ
ーダンスの不連続境界面で反射された超音波の一
部はミラー45によつて反射されて超音波振動子
42に入射されるように構成されている。
上記ミラー45は、上記送受用窓部52から案
内溝48に沿つて挿脱でき、送受用窓部52外部
に取り出して保守及び修理が容易にできるように
構成されている。
上記ミラー45は第1の軸44の先端に取り付
けられ、この軸44は第2の(硬性)軸53と螺
着され、この第2の軸53は軸受54によつて回
転自在に支持されている。この軸受54の後端側
は、先端ブロツク40を内側に突出された係止部
及び第2の軸53に形成した凹部と当接し、他端
側はリング状のロツクねじ55によつて前後動し
ないように支持されている。
上記第1の軸44の外周面及び先端ブロツク4
0の内壁面間の環状空隙部には断面が略U字状の
シール部材56,56が環装され、これら各シー
ル部材56,56のU字状凹部には図示しない弾
性部材が内装されていて、U字状両側部が内側及
び外側周面に当接し、一方のU字状凹部と他方の
シール部材56,56間に形成されたグリース充
填室57内に充填されたモリコートグリース等の
グリースによつて伝達媒体46が軸受54側に漏
れないようにすると共に、シール部材56,56
に当接する軸44の回転する際の摩擦抵抗が極力
抑えられ、軸44が円滑に回転できるように構成
されている。
上記被覆チユーブ33で被覆された湾曲部24
の内部には、各隣接する(第4図においては上
下)両側の枢着部を回転自在に連結した多数の関
節駒58,58,…,58が収容され、図示しな
い操作用ワイヤを牽引、弛緩させることにより、
湾曲部24を第4図の紙面垂直方向(左右方向)
に湾曲できるように構成されている。
一方、上記湾曲部24における先端の関節駒5
8は、先端ブロツク40後端外周面に固定されて
いる。しかしてこの固定部分から第3図に示す切
り欠き窓部25に至る所までの関節駒58,5
8,…,58が連結された内側中空部には、その
前端を前記第2の軸53と連結し、他側を図示し
ない硬性軸に連結された軟性(又は軟弾性)シヤ
フト61が軟性チユーブ62内を挿通されてい
る。
上記軟(弾)性シヤフト61は、内側及び外側
との二層に巻回したコイルにて形成され、これら
内側及び外側のコイルは、互いに逆向きに巻回さ
れており、回転する方向によつて外径が変形する
ことなく、且つ湾曲された状態において回転を有
効に伝達できるようにしてある。この軟性シヤフ
ト61の端部は半田、銀ろう等でろう付け又はア
ーク等にて溶着され、その後ドリルにて軸方向と
直角方向に孔をあけ、第2の軸53後端側からそ
の凹部に当接するまで外嵌し、前記孔と第2の軸
53に設けた孔とにピン63を貫通させて該ピン
63を固定して軟性シヤフト61と第2の軸53
とを連結し、軟性シヤフト61の回転が、第2の
軸53側に伝達されるように構成されている。こ
の軟性シヤフト61の外周は、回転する軟性シヤ
フト61と内周面が当接しても、摩擦が少く且つ
湾曲等に対しても耐久性のあるテフロン等で形成
された軟性チユーブ62にて覆われている。
一方、前記リング状の連結固定部材34の外周
面の一部からその内側の先端ブロツク40に向つ
て、第8図に示すように斜め前方内側にねじ孔6
4が穿孔され、このねじ孔64先端から長手方向
前方に向つてミラー45周囲に伝達媒体46が充
填された収納室41に連通する導通孔が形成され
ており、前記ねじ孔64には栓66が螺合収容さ
れ、この栓66を取りはずすことにより、細径の
チユーブを挿入等して伝達媒体46内に生じた気
泡を容易に除去したり、伝達媒体46を容易に給
排したりできるように構成されている。
さらに第7図及び第9図に示すように、上記連
結固定部材34の外周面の前記ねじ孔64とは異
る位置に、内側の先端ブロツク40に向けてねじ
孔67が穿孔され、このねじ孔67先端から長手
方向前方に延出され、その先端を内側に延出して
グリース充填室57に連通する導通孔68が形成
されており、前記ねじ孔67には栓69が螺合収
容されている。
この栓69を取りはずことによりグリースの補
充等給排が容易にできるように構成されている。
上記栓66,69を取り付けた後の凹部は接着
剤で塞ぐようにしてある。
尚、ミラー45の基部端部に隣接して軸44に
環装された部材70は、シール部材56が前方に
移動するのを規制するためのものでり、ミラー4
5の基部側を後方に延出させることにより省くこ
ともできる。
このように構成された一実施例の動作を以下に
説明する。
第3図に示すように超音波プローブ本体21の
案内管に光学視管27を挿入し、光学視管27の
先端部に配設された観察光学系によつて、前方及
び右側前方が切り欠き窓部25を通して観察でき
るようにすると共に、把持グリツプ29から外部
に延出されたケーブル30をパルス発振器等を収
容した別体のユニツトを介して又は直接観測表示
装置に接続し、さらに光学視管27にライトガイ
ドケーブルを接続して光源装置から照明光が供給
されるようにする。
上記の状態における超音波プローブ本体21を
トラカールに装着して体腔内に挿入し、光学視管
27によつて観察し、送受用窓部52を目的とす
る臓器等対象物に押し当てる。この場合湾曲部2
4を右側に湾曲することにより、超音波プローブ
頭部23及び送受用窓部52を臓器等の対象物と
共に、視野中央に入れることができる。
臓器等の対象物に押し当てた状態において、把
持グリツプ29内のモータを回転駆動させること
により、図示しない軟性シヤフトを介して超音波
プローブ本体21内を挿通された硬性の軸に伝達
され、この硬性の軸の回転は切り欠き窓部25近
傍において軟性シヤフト61に伝達され、この軟
性シヤフト61の回転はさらに第2及び第1の軸
53,44に伝達され、第1の軸44先端に取り
付けられたミラー45が回転駆動される。
上記ミラー45が回転されると、超音波振動子
42にはケーブル51を経て超音波励振用のパル
スが順次供給されているので、超音波を励振し、
送受面42Aから出射された超音波ビームは伝達
媒体46を経てミラー45で反射され、さらに伝
達媒体46を経て送受用窓部52からこの送受用
窓部52外周面に当接する臓器等対象物側に放射
状に出射される。臓器等対象物側に放射状に出射
された超音波ビームは、伝播すると共に、吸収に
より強度が次第に低下するが、音響インピーダン
スの不連続境界面で反射して、その一部は超音波
エコー信号となつて再びミラー45で反射され、
超音波振動子42に入射される。超音波振動子4
2に入射された超音波エコー信号は超音波振動子
42によつて、電気信号に変換され、ケーブル5
1を経て把持グリツプ29内の図示しないヘツド
アンプにて増幅され、この増幅により信号対雑音
比の低下を防止された信号は観測表示装置に伝達
され、把持グリツプ29内の図示しない回転検出
器によつて検出されたミラー45の回転位置と同
期した掃引信号と共に、ブラウン管等の表示装置
に輝度変調されて、又は反射強度を色相の変化と
なるように変換して超音波断層像として表示され
る。
このように動作するよう構成された一実施例に
おいては、ミラー45が先端部に取り付けられ、
回転駆動される硬性の軸44に、二つのシール部
材56,56を嵌装すると共に、該シール部材5
6,56間の一方のU字状凹部にはグリース充填
室57が形成してあるので、伝達媒体46の液密
が充分保たれると共に、充分な量のグリースが充
填されている。従つて、使用した際回転する軸4
4外周面及び先端ブロツク40内周面に当接する
部分のグリースが変質劣化するにしても、グリー
ス全体が劣化するまで長期にわたり使用すること
ができ、グリース取り換えの期間を延長すること
ができる。
尚、上述における一実施例においては、一方の
シール部材56と他方のシール部材56とのU字
状凹部とが対向しないように配設されているが、
両U字状凹部を対向させ、これら両U字状凹部内
にグリースを充填するグリース充填室57を形成
しても良い。
又、上記凹部はU字状に限らず、コ字状あるい
はV字状等でも良いし、両側に凹部を有するシー
ル部材でも良い。さらにシール部材56を三個以
上設け、より液密の機能を向上させるようにする
こともできる。
尚、上述においては超音波プローブ本体21に
別体の光学視管27が着脱できるように構成され
ているが、光学視管27を一体化したものについ
ても本考案は適用できるし、回転する軸44にミ
ラー45でなく超音波振動子が取り付けられる構
造のもの等、上述とは異る超音波プローブ頭部を
有するものにおいても、(往復回転を含む)回転
する軸とその軸周囲の内周面との間に凹部を有す
るシール部材を複数配設し、それらシール部材間
の凹部にグリースを充填するグリース充填室を形
成したものは本考案の範疇に入るものである。
以上述べたように本考案によれば、凹部を有す
る複数のシール部材で回動する軸に液密を保つよ
うに配設し、それらシール部材間の凹部にグリー
スを充填するようにしてあるので、液密の機能を
向上させることができると共に、充填されるグリ
ースの量が増すのでグリースを長期間取り換えな
くても済むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は従来例に係り、第1図は従
来例における挿入部の先端部分を示す断面図、第
2図は従来例における外套カバーを除去した挿入
部の先端部分を示す斜視図、第3図ないし第9図
は一実施例に係り、第3図は一実施例における超
音波プローブ本体に光学視管を装着した概略斜視
図、第4図は一実施例におれる超音波プローブ頭
部の構造を示す縦断面図、第5図は第4図におけ
るA−A′線で切断した横断面図、第6図は第4
図におけるB−B′線で切断した横断面図、第7
図は第4図におけるC−C′線で切断した横断面
図、第8図は、第7図におけるO−D線方向で切
断して伝達媒体を給排する導通孔部分周辺を示す
縦断面図、第9図は、第7図におけるO−E線方
向で切断してグリースを給排する導通孔部分周辺
を示す縦断面図である。 21……超音波プローブ(本体)、22……挿
入部、23……超音波プローブ頭部、32……外
套カバー、33……被覆チユーブ、34……連結
固定部材、35,38……糸状部材、36……チ
ユーブ、37,39……接着剤、40……先端ブ
ロツク、42……超音波振動子、44,53……
軸、45……(超音波)ミラー、46……(超音
波)伝達媒体、47……切り欠き凹部、48……
案内溝、49,64,67……ねじ孔、56……
シール部材、57……グリース充填室、61……
軟性シヤフト、62……軟性チユーブ、65,6
8……導通孔、66,69……栓。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 体腔内に挿入される挿入部の先端側の収納室内
    に、超音波伝達媒体が充填され、先端部に超音波
    を走査する手段が取り付けられた回転軸の途中を
    シール部材によつて軸の後方部側と液密を図るよ
    うに配設された超音波プローブを有する体腔内超
    音波診断装置において、前記軸の途中に凹部を有
    する複数のシール部材を配設し、該複数のシール
    部材間の凹部をグリース充填室としたことを特徴
    とする体腔内超音波診断装置。
JP3236282U 1982-03-08 1982-03-08 体腔内超音波診断装置 Granted JPS58136112U (ja)

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JPS58136112U JPS58136112U (ja) 1983-09-13
JPH019537Y2 true JPH019537Y2 (ja) 1989-03-16

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