JPS628172B2

JPS628172B2 -

Info

Publication number: JPS628172B2
Application number: JP54001491A
Authority: JP
Inventors: Kenji Koyata
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1979-01-10
Filing date: 1979-01-10
Publication date: 1987-02-21
Also published as: JPS5594231A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は胃・腸などに挿入して深部内臓を診
断するための体腔内検査用探触子に関する。

近時、超音波を医学領域へ応用し、診断するこ
とが普及されつつある。この超音波パルスを用い
る診断装置の原理は、超音波パルスをごく短時間
だけ断続的に体内に放射させると、超音波が人体
組織の中に伝搬する途中で組織や臓器は種類によ
つて音響的性質が多少異なつているので、異なつ
た組織の境界から一部分が反射して返つてくる。

この超音波パルスが体内を伝搬する途中で次次
に発生する反射エコーを検出し、ブラウン管など
で表示させ、体内組織の音響的性質の分布をみる
と、健全な組織と腫瘍組織などとの音響的性質が
異なり、ブラウン管上に表示されたパターンから
組織内に存在する異常の有無およびその位置を知
ることができる。

そこで、操作部を有するガイド管の先端構成部
に超音波を発受信する振動子を設けた体腔内検査
用探触子が開発され、実用化されつつあるが、従
来の超音波探触子は第１図で示すように構成され
ている。すなわち、ａはガイド管ｂの先端に設け
られた先端構成部で、この内部に吸振材ｃを介し
て振動子ｄが設けられている。また、先端構成部
ａの先端には透明カバーｅが設けられ、この内部
には上記振動子ｄからの超音波を反射するミラー
ｆが取付けられている。そして、この透明カバー
ｅ内には超音波を有効に外部へ伝搬するために
水・油などの液体ｇを充満するようになつてお
り、この透明カバーｅ内に液体ｇを注入・排出す
るための注入口ｈと排出口ｉを上記振動子ｄの外
周縁より外側に設ける必要がある。

したがつて、注入口ｈと排出口ｉが占有する分
だけ先端構成部ａを大径にする必要があるが、体
腔内に挿入する関係上、一定以上太くすることは
できず、細く構成するためには振動子ｄを小さく
しなくてはならない。しかし、振動子ｄを小さく
すると解像力が低下するという問題があり、先端
構成部ａの外径に応じた解像力のよい大きい振動
子ｄを設けることができないという事情がある。

この発明は上記事情にもとずきなされたもの
で、その目的とするところは、先端構成部に後方
に向つて超音波を発信する振動子を設けるととも
にこの振動子の後方にミラーを設け、振動子を先
端構成部の径に応じて大きくすることができ、さ
らに、上記先端構成部に観察光学系を設け、探触
子を体腔内の目標位置へ観察しながら容易に位置
決めすることができる体腔内検査用探触子を提供
しようとするものである。

以下、この発明を図面に示す一実施例にもとず
いて説明する。第２図および第３図中１は体腔内
検査用探触子の操作部で、この操作部１にはガイ
ド管２が設けられ、このガイド管２の先端には後
述する先端構成部３が設けられている。また、操
作部１には操作つまみ４が設けられているととも
に注入口体５および排出口体６が突設されてい
る。さらに、上記先端構成部３の先端には透明カ
バー７が設けられ、内部に液体収容室８を形成し
ている。そして、この液体収容室８内の先端側に
は吸振材９を介して後方すなわち先端構成部３側
へ対向し超音波を発受信する振動子１０が設けら
れている。さらに、この振動子１０にはコード１
１の一端が接続され、この他端は上記ガイド管２
および操作部１を挿通してパルス発生回路１２お
よび増幅検波回路１３に接続されている。そし
て、その増幅検波回路１３はブラウン管などの表
示装置１４に接続されている。また、振動子１０
の後方に位置する上記液体収容室８内には先端構
成部３から突設された支持杆１５に一端が回動自
在に枢支されたミラー１６が設置され、上記振動
子１０からの超音波パルスを反射するようになつ
ている。さらに、ミラー１６の操作手段として、
このミラー１６の自由端には操作手段ワイヤ１７
の一端が接続され、この操作ワイヤ１７は上記先
端構成部３内を貫通する貫通孔１８およびガイド
管２を挿通して上記操作部１の操作つまみ４に接
続されている。そして、この操作つまみ４を回転
して操作ワイヤ１７を進退することにより、ミラ
ー１６を回動させ、超音波パルスを変角走査でき
るようになつている。また、上記先端構成部３の
芯部には上記液体収容室８に連通し、水あるいは
油などの液体１９を液体収容室８内に注入する注
入口２０と液体１９を排出する排出口２１が並設
されている。そして、これら注入口２０と排出口
２１はガイド管２内を挿通するチユーブ２０ａ，
２１ａを介して上記操作部１の注入口体５および
排出口体６に接続されている。

しかして、このように構成された体腔内検査用
探触子を用いて深部内臓の診断を行なう場合に
は、第４図で示すように、ガイド管２を介して先
端構成部３を胃内に挿入し、透明カバー７を胃壁
２２に密接する。この状態で、パルス発生回路１
２によつて振動子１０から超音波パルスを発振す
ると、超音波は液体１９中のミラー１６に反射さ
れ、透明カバー７を介して人体組織の中を伝搬す
る。そして、組織の異常部分から反射する反射エ
コーはミラー１６を介して振動子１０が受信し、
増幅検波回路１３を介して表示装置１４に断層像
として表示される。したがつて、表示装置１４に
表示された断層像によつて内臓たとえば膵臓に存
在する異常の有無およびその位置を知ることがで
きる。また、この状態で、操作つまみ４を回動し
て操作ワイヤ１７を進退することによりミラー１
６を回動することができるため、振動子１０から
の超音波パルスを変角走査できる。

なお、この発明におけるミラー１６の操作は上
記実施例に限定されず、第５図で示すように、先
端構成部３の芯部に貫通孔２３を穿設し、この貫
通孔２３に基端部がガイド管２を介して操作部１
に連結し、先端部が液体収容室８内に突出する回
転自在な操作ロツド２４を設け、この操作ロツド
２４の先端部にミラー１６を傾斜して取付ける構
造であつてもよい。

このように構成することによつて操作部１に設
けた操作つまみ４により操作ロツド２４を回動さ
せれば、ミラー１６を操作ロツド２４を軸心とし
て旋回させることができる。したがつて、振動子
１０からの超音波パルスを変角して360゜走査す
ることができる。

また、第６図で示すように、操作ロツド２４の
先端部にミラー１６を回動自在に取付け、このミ
ラー１６の一端に操作ワイヤ２５を連結すること
により、ミラー１６の変角と回転とを同時にで
き、一層広範囲の診断が可能となる。

さらに、第７図および第８図はこの発明のさら
に異なる実施例を示すもので、２６は内視鏡で、
この操作部２７には可撓管２８を介して彎曲部２
９が接続され、この彎曲部２９には先端構成部３
０が設けられている。そして、上記操作部２７に
は第１、第２の操作つまみ３１，３２および接眼
部３３が取付けられているとともにユニバーサル
コード３４が接続されている。さらに、上記先端
構成部３０にはイメージガイド３５の端面と対向
する対物レンズ３６、プリズム３７およびカバー
ガラス３８が設けられ、観察光学系３９を構成し
ている。さらに、この観察光学系３９の隣側には
ライトガイド４０が設けられている。また、この
先端構成部３０の先端には液体収容室４１を構成
する透明カバー４２が設けられ、この内部の先端
側には吸振材４３を介して振動子４４が設置され
ている。この振動子４４と対向する後方すなわち
上記先端構成部３０側にはミラー４５が設置さ
れ、これは一端を先端構成部３０から突設した支
持杆４６に回動自在に枢支することにより取付け
られている。そして、このミラー４５の他端は上
記操作部２９の第２の操作つまみ３２と接続する
操作ワイヤ４７と連結され、第２の操作つまみ３
２を回動して操作ワイヤ４７を進退することによ
りミラー４５を回動できるように構成されてい
る。

しかして、体腔内に挿入して診断する場合、接
眼部３３から観察光学系３９によつて体腔内を観
察しながら先端構成部３０を目標位置へ導びくこ
とができ、その操作の容易化を図ることができ
る。

この発明は以上説明したように、先端構成部に
後方に向つて超音波を発信する振動子を設けると
ともにこの振動子の後方にミラーを設けたから、
ミラーを回動自在に操作させる操作手段および液
体の注入口および排出口の位置が制約されること
がなく、振動子を先端構成部の外径に応じた大き
さにすることができ、解像力の良い断層像を得る
ことができる。したがつて、従来の構造に比べ先
端構成部を細くすることができるという効果を奏
する。

さらに、この発明は上記先端構成部に観察光学
系を設けたから、探触子を体腔内の目標位置へ観
察しながら導びくことができ、希望位置へ確実に
位置決めすることができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の体腔内検査用探触子の先端部を
示す縦断面図、第２図はこの発明の一実施例を示
す体腔内検査用探触子の全体を示す斜視図、第３
図は同じく要部の縦断面図、第４図は同じく検査
状態の断面図、第５図および第６図はこの発明の
他の実施例を示す縦断面図、第７図はこの発明の
さらに異なる実施例を示す斜視図、第８図は第７
図の要部を示す縦断面図である。３…先端構成部、１０…振動子、１６…ミラ
ー、３９…観察光学系。

Claims

【特許請求の範囲】１先端構成部の端部に超音波を発受信する振動
子を、後方に向つて超音波発信するように設け、
超音波を反射するミラーを上記振動子の後方に設
け、上記ミラーを回動自在に操作させる操作手段
を上記ミラーより操作部側に設けたことを特徴と
する体腔内検査用探触子。２少なくとも観察光学系を有する先端構成部の
端部に超音波を発受信する振動子を、後方に向つ
て超音波を発信するように設け、超音波を反射す
るミラーを上記振動子の後方に設け、上記ミラー
を回動自在に操作させる操作手段を上記ミラーよ
り操作部側に設けたことを特徴とする体腔内検査
用探触子。