JPS63246164A - 遠赤外線による包装体に入れられた内容物の殺菌方法及び殺菌装置 - Google Patents
遠赤外線による包装体に入れられた内容物の殺菌方法及び殺菌装置Info
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- JPS63246164A JPS63246164A JP62080107A JP8010787A JPS63246164A JP S63246164 A JPS63246164 A JP S63246164A JP 62080107 A JP62080107 A JP 62080107A JP 8010787 A JP8010787 A JP 8010787A JP S63246164 A JPS63246164 A JP S63246164A
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Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(卒業上の利用分野)
本発明は、遠赤外線による包装体に入れられた内容物の
殺菌方法及び殺菌装置に関し、特に殺菌中に包装体の過
熱によって包装体が変形、融着することを良好に防止し
、内容物を効率的かつ十分に殺菌するための遠赤外線に
よる包装体に入れられた内容物の殺菌方法及び殺菌装置
に関する。
殺菌方法及び殺菌装置に関し、特に殺菌中に包装体の過
熱によって包装体が変形、融着することを良好に防止し
、内容物を効率的かつ十分に殺菌するための遠赤外線に
よる包装体に入れられた内容物の殺菌方法及び殺菌装置
に関する。
(従来の技術)
遠赤外線を包装体に入れられた内容物に照射すると、内
容物は遠赤外線の波長域でエネルギーを吸収し、分子運
動を起こすことによって加熱される。上記の輻射加熱に
よれば、熱水及び蒸気の如き伝導加熱、対流加熱に比べ
て内容物の加熱効率が高く、従って殺菌効率も高くなる
。また、包装体に単に遠赤外線を照射することで殺菌が
達成されるので、熱水殺菌の如く熱水槽中に浸漬したり
、蒸気殺菌の如く蒸気を充満した雰囲気下で殺菌を行う
必要がなく、殺菌後包装体の濡れを除去するための操作
も必要としないことから、伝導加熱及び対流加熱による
殺菌法に比べて殺菌操作が平易である。
容物は遠赤外線の波長域でエネルギーを吸収し、分子運
動を起こすことによって加熱される。上記の輻射加熱に
よれば、熱水及び蒸気の如き伝導加熱、対流加熱に比べ
て内容物の加熱効率が高く、従って殺菌効率も高くなる
。また、包装体に単に遠赤外線を照射することで殺菌が
達成されるので、熱水殺菌の如く熱水槽中に浸漬したり
、蒸気殺菌の如く蒸気を充満した雰囲気下で殺菌を行う
必要がなく、殺菌後包装体の濡れを除去するための操作
も必要としないことから、伝導加熱及び対流加熱による
殺菌法に比べて殺菌操作が平易である。
上記のような事情から、遠赤外線による包装体に入れら
れた内容物の殺菌方法が注目されているが、同時に上記
の殺菌方法には次のような問題がある。
れた内容物の殺菌方法が注目されているが、同時に上記
の殺菌方法には次のような問題がある。
即ち、遠赤外線を包装体に入れられた内容物に照射し、
内容物が十分に殺菌される程度の加熱を施すと、外部の
包装体が過熱されて変形、融着するという問題である。
内容物が十分に殺菌される程度の加熱を施すと、外部の
包装体が過熱されて変形、融着するという問題である。
上記の問題を解決するため特開昭60−120969号
により、包装食品を加圧下で遠赤外線を照射して殺菌す
る場合に、加圧ガスを該包装食品の表面に吹き当てるこ
とにより包装体の過熱を防止する技術が開示されている
。
により、包装食品を加圧下で遠赤外線を照射して殺菌す
る場合に、加圧ガスを該包装食品の表面に吹き当てるこ
とにより包装体の過熱を防止する技術が開示されている
。
つまり、上記の技術は殺菌中の全てを通して加圧ガスを
該包装食品の表面に吹き当てるものであるが、このよう
な方法では次のような新たな問題が生じ実用的なものと
はいえない。
該包装食品の表面に吹き当てるものであるが、このよう
な方法では次のような新たな問題が生じ実用的なものと
はいえない。
つまり、上記従来技術では、殺菌の当初から包装体の過
熱を防止するのに十分な送風を行うようにすると、包装
食品がら多くの熱が奪われ内容物の温度上昇が著しく緩
慢になって殺菌に長時間を要し、多大なエネルギーロス
となる。一方、内容物の短時間の温度上昇が得られるよ
うに送風を弱めると、いずれ包装体は過熱され変形、融
着してしまう。以上のように従来の技術では、高い殺菌
効率と包装体の過熱の防止とを同時に達成できない点で
問題がある。
熱を防止するのに十分な送風を行うようにすると、包装
食品がら多くの熱が奪われ内容物の温度上昇が著しく緩
慢になって殺菌に長時間を要し、多大なエネルギーロス
となる。一方、内容物の短時間の温度上昇が得られるよ
うに送風を弱めると、いずれ包装体は過熱され変形、融
着してしまう。以上のように従来の技術では、高い殺菌
効率と包装体の過熱の防止とを同時に達成できない点で
問題がある。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明は上記の従来技術の有する問題を解決し、内容物
を効率的かつ十分に殺菌することができ、かつ殺菌中に
包装体の過熱によって包装体が変形、融着することがな
い遠赤外線による包装体に入れられた内容物の殺菌方法
及び殺菌装置を提供することを目的とする。
を効率的かつ十分に殺菌することができ、かつ殺菌中に
包装体の過熱によって包装体が変形、融着することがな
い遠赤外線による包装体に入れられた内容物の殺菌方法
及び殺菌装置を提供することを目的とする。
(発明の構成)
上記目的を達成する本発明の構成は以下の通りである。
すなわち、遠赤外線を照射して包装体に入れられた内容
物を殺菌する方法において、包装体の温度が包装体を形
成する包材の軟化温度付近まで遠赤外線を包装体に照射
する第1工程、包装体の温度が包装体を形成する包材の
軟化点に近付いた時点で、包装体の表面に送風して包装
体の過熱を速やかに回避する第2工程、及び第2工程の
送風処理後、包装体の表面に該第2工程の送風処理より
も弱く送風し、内容物の温度を殺菌温度に保持し、かつ
包装体が過熱されることを回避する第3工程、を含むこ
とを特徴とする遠赤外線による包装体に入れられた内容
物の殺菌方法である。
物を殺菌する方法において、包装体の温度が包装体を形
成する包材の軟化温度付近まで遠赤外線を包装体に照射
する第1工程、包装体の温度が包装体を形成する包材の
軟化点に近付いた時点で、包装体の表面に送風して包装
体の過熱を速やかに回避する第2工程、及び第2工程の
送風処理後、包装体の表面に該第2工程の送風処理より
も弱く送風し、内容物の温度を殺菌温度に保持し、かつ
包装体が過熱されることを回避する第3工程、を含むこ
とを特徴とする遠赤外線による包装体に入れられた内容
物の殺菌方法である。
また、遠赤外線を照射して包装体に入れられた内容物を
殺菌するための殺菌装置において、入口及び出口を有す
るチャンバー、該チャンバーの入口から入れられた包装
体を出口にまで搬送するための搬送装置、該チャンバー
の内部で該搬送装置によって搬送される包装体に遠赤外
線を照射するための遠赤外線照射装置、及び該チャンバ
ーの中央部に過熱防止用の強風送風装置及び出口部に弱
風送風装置を設けたことを特徴とする遠赤外線を照射し
て包装体に入れられた内容物を殺菌するための殺菌装置
である。
殺菌するための殺菌装置において、入口及び出口を有す
るチャンバー、該チャンバーの入口から入れられた包装
体を出口にまで搬送するための搬送装置、該チャンバー
の内部で該搬送装置によって搬送される包装体に遠赤外
線を照射するための遠赤外線照射装置、及び該チャンバ
ーの中央部に過熱防止用の強風送風装置及び出口部に弱
風送風装置を設けたことを特徴とする遠赤外線を照射し
て包装体に入れられた内容物を殺菌するための殺菌装置
である。
(殺菌方法の実施例)
以下、本発明の殺菌方法に係る実施例を第1図に基づい
て説明する。
て説明する。
ここで包装体とは、内容物の殺菌温度に於ける耐熱性を
有する材料からなる包装体であればよく、通常、内容物
の殺菌温度をある程度越えた軟化点のプラスチック或い
は該プラスチックを主成分とする材料からなり、またこ
のような包装体に対して本発明が特に有効となる。包装
体の材料はまた、プラスチックの中でも、例えばポリエ
チレン、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリプ
ロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリエチレン
テレフタレート、ナイロン、ポリカーボネート等耐熱性
がなく、遠赤外線による輻射加熱を受は易いものを1種
類以上を成分とするものに対してこれらの成分の軟化を
防ぐことから本発明は更に有効である。包装体の形態は
、チューブ状、袋状、箱状等特に限定されない。
有する材料からなる包装体であればよく、通常、内容物
の殺菌温度をある程度越えた軟化点のプラスチック或い
は該プラスチックを主成分とする材料からなり、またこ
のような包装体に対して本発明が特に有効となる。包装
体の材料はまた、プラスチックの中でも、例えばポリエ
チレン、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリプ
ロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリエチレン
テレフタレート、ナイロン、ポリカーボネート等耐熱性
がなく、遠赤外線による輻射加熱を受は易いものを1種
類以上を成分とするものに対してこれらの成分の軟化を
防ぐことから本発明は更に有効である。包装体の形態は
、チューブ状、袋状、箱状等特に限定されない。
また、内容物は、例えば食品、医薬品等であるが、本発
明は加熱効率が高いからペースト状、固状等物性的に加
熱伝導性のわるいものに対して特に有効となる。また本
発明は、厳密な殺菌条件、例えば均一に加熱されること
が要求され、かつ長時間の加熱によって風味の劣化し易
い食品に対して短時間で殺菌できるため特に有効である
。
明は加熱効率が高いからペースト状、固状等物性的に加
熱伝導性のわるいものに対して特に有効となる。また本
発明は、厳密な殺菌条件、例えば均一に加熱されること
が要求され、かつ長時間の加熱によって風味の劣化し易
い食品に対して短時間で殺菌できるため特に有効である
。
実施例の殺菌方法は次の3工程からなる。ここで、第1
図は横軸に加熱時間(分)をとり、縦軸に温度(1)を
示し、グラフG1は包装体の表面温度、グラフG2は内
容物の表層部温度、グラフG3は内容物の中心温度を示
す。
図は横軸に加熱時間(分)をとり、縦軸に温度(1)を
示し、グラフG1は包装体の表面温度、グラフG2は内
容物の表層部温度、グラフG3は内容物の中心温度を示
す。
(1) 第1工程
包装体の温度が該包装体を形成する材料の軟化点に近付
くまで遠赤外線のみを包装体に照射する。第1工程では
、第1図にAで示すように、遠赤外線のみを包装体に照
射することによって、内容物の温度を極力短時間で上昇
させる。つまり、内容物は遠赤外線による輻射加熱及び
外部に存在するため内容物より速く昇温する包装体から
の伝導加熱によって可能な限り多くの熱量を与えられて
昇温する。上記の加熱は包装体の温度が包装体を形成す
る材料の軟化点に近付くまで続けられる。
くまで遠赤外線のみを包装体に照射する。第1工程では
、第1図にAで示すように、遠赤外線のみを包装体に照
射することによって、内容物の温度を極力短時間で上昇
させる。つまり、内容物は遠赤外線による輻射加熱及び
外部に存在するため内容物より速く昇温する包装体から
の伝導加熱によって可能な限り多くの熱量を与えられて
昇温する。上記の加熱は包装体の温度が包装体を形成す
る材料の軟化点に近付くまで続けられる。
(2)第2工程
第1工程に引続いて行われ、第1図にBで示すように、
遠赤外線を包装体に照射するとともに、包装体の温度が
該包装体を形成する材料の軟化点に近付いた時点で包装
体の表面に比較的強く送風して包装体の過熱を速やかに
回避する。
遠赤外線を包装体に照射するとともに、包装体の温度が
該包装体を形成する材料の軟化点に近付いた時点で包装
体の表面に比較的強く送風して包装体の過熱を速やかに
回避する。
第1工程で遠赤外線を包装体に照射すると、外部の包装
体の温度のみが著しく昇温し、内容物の温度上昇はこれ
に比して立遅れる。特に、内容物の中心部の温度が立遅
れる。包装体表面温度のみが著しく昇温するのは、包装
体が外部に位置し、加熱された回りの空気からの伝導加
熱及び遠赤外線による輻射加熱を共に受は易いためであ
る。一方、内容物の温度上昇が遅れるのは、伝導加熱は
包装体を通して行われ、また ゛包装体に比して遠赤外
線による輻射加熱を受は難いからである。このような現
象により仮に包装体の温度上昇が続くと、やがて包装体
の温度は包装体を形成する材料の軟化点に達し、包装体
は変形、融着を生じる。
体の温度のみが著しく昇温し、内容物の温度上昇はこれ
に比して立遅れる。特に、内容物の中心部の温度が立遅
れる。包装体表面温度のみが著しく昇温するのは、包装
体が外部に位置し、加熱された回りの空気からの伝導加
熱及び遠赤外線による輻射加熱を共に受は易いためであ
る。一方、内容物の温度上昇が遅れるのは、伝導加熱は
包装体を通して行われ、また ゛包装体に比して遠赤外
線による輻射加熱を受は難いからである。このような現
象により仮に包装体の温度上昇が続くと、やがて包装体
の温度は包装体を形成する材料の軟化点に達し、包装体
は変形、融着を生じる。
従って、第2工程では包装体の温度が該包装体を形成す
る材料の軟化点に近付いた時点で包装体の表面に比較的
強く送風して包装体の過熱を速やかに回避する。
る材料の軟化点に近付いた時点で包装体の表面に比較的
強く送風して包装体の過熱を速やかに回避する。
ここで、第2工程に於ける送風処理は、遠赤外線の照射
による輻射加熱と包装体からの伝熱加熱とによって内容
物の温度上昇が続けられ、かつ包装体の温度上昇が速や
かに押さえられて包装体の温度が内容物の殺菌温度付近
に落ち着くような条件で行われる。上記の送風処理は、
特にこれによって包装体から奪われる熱、IQI及び遠
赤外線の照射によって包装体に与えられる熱IQ2が次
式の関係を満たすようにして行われることが望ましい。
による輻射加熱と包装体からの伝熱加熱とによって内容
物の温度上昇が続けられ、かつ包装体の温度上昇が速や
かに押さえられて包装体の温度が内容物の殺菌温度付近
に落ち着くような条件で行われる。上記の送風処理は、
特にこれによって包装体から奪われる熱、IQI及び遠
赤外線の照射によって包装体に与えられる熱IQ2が次
式の関係を満たすようにして行われることが望ましい。
Q1=KQ2
K = 1.1〜12.0(好ましくは2.0〜5.5
)上記の構成によって内容物の温度を効率的に昇温しな
がら、同時に包装体の過熱を容易かっ良好に回避するこ
とができる。
)上記の構成によって内容物の温度を効率的に昇温しな
がら、同時に包装体の過熱を容易かっ良好に回避するこ
とができる。
尚、上記送風処理の条件は、包装体及び内容物に合せて
、包装体の表面に送風する風量、風温及び遠赤外線の照
射条件(遠赤外線照射装置の容量、遠赤外線の波長、遠
赤外線照射装置と包装体との距離)等を適宜調整するこ
とによって達成される。
、包装体の表面に送風する風量、風温及び遠赤外線の照
射条件(遠赤外線照射装置の容量、遠赤外線の波長、遠
赤外線照射装置と包装体との距離)等を適宜調整するこ
とによって達成される。
(3)第3工程
第2工程の送風処理により包装体の過熱が回避された後
、第1図のCで示すように、遠赤外線を包装体に照射す
るとともに、該第2工程の送風処理より送風の冷却能力
を低めて包装体の表面に送風し、内容物の温度を殺菌温
度に到達せしめて保持し、かつ包装体が過熱されること
を回避する。
、第1図のCで示すように、遠赤外線を包装体に照射す
るとともに、該第2工程の送風処理より送風の冷却能力
を低めて包装体の表面に送風し、内容物の温度を殺菌温
度に到達せしめて保持し、かつ包装体が過熱されること
を回避する。
第2工程で包装体の表面に比較的強く送風することによ
って、包装体の急激な温度上昇が回避されるが、このま
まで強い送風を続けると包装体の温度が殺菌温度を下回
るかく包装体の品温度が殺菌温度を下回れば、包装体と
接触した部分で内容物の温度低下が生じる)、或いは内
容物を殺菌温度に到達せしめて保持する場合のエネルギ
ーロスが大きくなる。
って、包装体の急激な温度上昇が回避されるが、このま
まで強い送風を続けると包装体の温度が殺菌温度を下回
るかく包装体の品温度が殺菌温度を下回れば、包装体と
接触した部分で内容物の温度低下が生じる)、或いは内
容物を殺菌温度に到達せしめて保持する場合のエネルギ
ーロスが大きくなる。
従って、第3工程では第2工程の送風処理より送風の冷
却能力を低めて包装体の表面に送風する。この場合の送
風処理は、遠赤外線の照射によって内容物の温度が殺菌
温度にまで高められるとともにこの温度に保持され、か
つ包装体の温度が包装体の包装材の軟化点に至らないよ
うに包装体から最小限度の熱を奪う条件で行われる。
却能力を低めて包装体の表面に送風する。この場合の送
風処理は、遠赤外線の照射によって内容物の温度が殺菌
温度にまで高められるとともにこの温度に保持され、か
つ包装体の温度が包装体の包装材の軟化点に至らないよ
うに包装体から最小限度の熱を奪う条件で行われる。
上記の第3工程の処理によって、内容物の温度は殺菌温
度に到達せしめて保持され、かつ包装体の過熱が良好に
防止されて実質的な殺菌処理が行われ、この場合のエネ
ルギーロスが極力押えられる。
度に到達せしめて保持され、かつ包装体の過熱が良好に
防止されて実質的な殺菌処理が行われ、この場合のエネ
ルギーロスが極力押えられる。
上記3工程については、所望により、以下の事項を加え
ることができる。
ることができる。
■ 第2.3工程で包装体の表面に段階的に送風する本
発明の基本的な操作に加えて、第1〜3工程に於ける遠
赤外線の照射条件を各々変えることができる。つまり、
第1工程では内容物の温度を可及的速やかに上昇せしめ
るように遠赤外線の照射条件を強(し、第2工程では第
1工程と同じか或いは若干弱くして遠赤外線を照射し、
第3工程では第2工程と同じか或いは若干弱くして遠赤
外線を照射することができる。
発明の基本的な操作に加えて、第1〜3工程に於ける遠
赤外線の照射条件を各々変えることができる。つまり、
第1工程では内容物の温度を可及的速やかに上昇せしめ
るように遠赤外線の照射条件を強(し、第2工程では第
1工程と同じか或いは若干弱くして遠赤外線を照射し、
第3工程では第2工程と同じか或いは若干弱くして遠赤
外線を照射することができる。
尚、第1〜3工程に於ける遠赤外線の照射条件は、例え
ば遠赤外線ヒーターの表面温度が400〜900°に1
遠赤外線の波長が2.8〜50μの範囲内から適宜選択
決定することができる。
ば遠赤外線ヒーターの表面温度が400〜900°に1
遠赤外線の波長が2.8〜50μの範囲内から適宜選択
決定することができる。
■ 第1図にPで示すように、第1工程の前に熱風加熱
等により内容物を予備加熱する工程、あるいは、第1図
にDで示すように、殺菌終了後の包装体及び内容物を冷
却する工程を設けることができる。
等により内容物を予備加熱する工程、あるいは、第1図
にDで示すように、殺菌終了後の包装体及び内容物を冷
却する工程を設けることができる。
■ 第2工程の送風処理を、包装体の温度が該包装体を
形成する材料の軟化点に近付いた時点で、包装体の表面
に最も強く送風して包装体の過熱を防止し、包装体の過
熱がある程度防止された後は、順次送風の程度を弱めて
第3工程の送風処理へ移行せしめこともできる。
形成する材料の軟化点に近付いた時点で、包装体の表面
に最も強く送風して包装体の過熱を防止し、包装体の過
熱がある程度防止された後は、順次送風の程度を弱めて
第3工程の送風処理へ移行せしめこともできる。
(殺菌装置の実施例)
第2図は本発明の殺菌装置の縦断面図、第3図は第2図
のn17111に沿った断面図である。本発明の殺菌装
置1は、チャンバー2、搬送装置3、遠赤外線照射装置
4、及び送風装置5.6によって構成される。チャンバ
ー2は人ロア及び出口8を有し、仕切り板13及び14
によって入ロア側の昇温部(入口部)10、中央の過熱
防止部(中央部)11及び出口8側の殺菌部(出口部)
12に区画される。搬送装置3は、入ロアから該チャン
バー2内に入れられた包装体9を出口8にまで搬送する
ための無端コンベアーである。
のn17111に沿った断面図である。本発明の殺菌装
置1は、チャンバー2、搬送装置3、遠赤外線照射装置
4、及び送風装置5.6によって構成される。チャンバ
ー2は人ロア及び出口8を有し、仕切り板13及び14
によって入ロア側の昇温部(入口部)10、中央の過熱
防止部(中央部)11及び出口8側の殺菌部(出口部)
12に区画される。搬送装置3は、入ロアから該チャン
バー2内に入れられた包装体9を出口8にまで搬送する
ための無端コンベアーである。
遠赤外線照射装置4はチャンバー2の内部を搬送装置3
によって搬送される内容物を充填された包装体9に遠赤
外線を照射するためのものである。
によって搬送される内容物を充填された包装体9に遠赤
外線を照射するためのものである。
送風装置5は、チャンバー2の過熱防止部11に於いて
搬送装置3によって搬送される包装体9の表面に送風す
るためのもので、送風装置6はチャンバー2の殺菌部1
2に於いて搬送装置3によって搬送される包装体9の表
面に送風するためのものである。
搬送装置3によって搬送される包装体9の表面に送風す
るためのもので、送風装置6はチャンバー2の殺菌部1
2に於いて搬送装置3によって搬送される包装体9の表
面に送風するためのものである。
以上が本発明の殺菌装置の基本構成であるが、図示の装
置では他にチャンバー2の人ロア側に予備加熱部15が
、出口8側に冷却部16が各々併設される。該予備加熱
部15には、チャンバー2内の遠赤外線によって加熱さ
れた空気がファン17を介してダクト18から導入され
、この部分でチャンバー2内に入る前の包装体9が予備
加熱される。また冷却部16には適宜の冷却装置19が
設けられ、この部分で加熱殺菌後の包装体9が冷却され
る。
置では他にチャンバー2の人ロア側に予備加熱部15が
、出口8側に冷却部16が各々併設される。該予備加熱
部15には、チャンバー2内の遠赤外線によって加熱さ
れた空気がファン17を介してダクト18から導入され
、この部分でチャンバー2内に入る前の包装体9が予備
加熱される。また冷却部16には適宜の冷却装置19が
設けられ、この部分で加熱殺菌後の包装体9が冷却され
る。
尚、本発明の殺菌装置には、チャンバー2内の加熱され
た空気を予備加熱部15に送るための装置の有無に係わ
らず、チャンバー2の適当な場所に加熱された空気を排
気するための排気口(図示せず)を設けることもできる
。上記排気口は、例えばチャンバー2の過熱防止部11
及び殺菌部12に設けることができる。
た空気を予備加熱部15に送るための装置の有無に係わ
らず、チャンバー2の適当な場所に加熱された空気を排
気するための排気口(図示せず)を設けることもできる
。上記排気口は、例えばチャンバー2の過熱防止部11
及び殺菌部12に設けることができる。
次に、上記構成の殺菌装置の作動について説明する。ま
ず包装品9が矢印方向に進行する搬送装置3に載せられ
、予備加熱部15に送られて予備加熱される。
ず包装品9が矢印方向に進行する搬送装置3に載せられ
、予備加熱部15に送られて予備加熱される。
予備加熱後の包装体9は、チャンバー2の昇温部10に
送られ、ここで遠赤外線照射装置4によって遠赤外線を
照射され、内容物の温度が可及的速やかに高められるよ
うに処理される。尚、包装体9は該昇温部10を通過す
る間に、包装体9の温度が包装体9を形成する包材の軟
化点に近付くまで加熱される。
送られ、ここで遠赤外線照射装置4によって遠赤外線を
照射され、内容物の温度が可及的速やかに高められるよ
うに処理される。尚、包装体9は該昇温部10を通過す
る間に、包装体9の温度が包装体9を形成する包材の軟
化点に近付くまで加熱される。
チャンバー2の昇温部10で温度が包材の軟化点に近付
くまで加熱され包装体9は、チャンバー2の過熱防止部
11に送られる。該過熱防止部11では、包装体9に遠
赤外線照射装置4によって遠赤外線が照射されるととも
に、送風装置5により矢印方向20に包装体9の表面に
比較的強く送風され、これによって内容物の温度を高め
つつ、包装体9から速やかに熱が奪われ、包装体9の過
熱が回避される。
くまで加熱され包装体9は、チャンバー2の過熱防止部
11に送られる。該過熱防止部11では、包装体9に遠
赤外線照射装置4によって遠赤外線が照射されるととも
に、送風装置5により矢印方向20に包装体9の表面に
比較的強く送風され、これによって内容物の温度を高め
つつ、包装体9から速やかに熱が奪われ、包装体9の過
熱が回避される。
チャンバー2の過熱防止部11で包装体9の過熱が回避
された後、包装体9はチャンバー2の殺菌部12に送ら
れる。該殺菌部12では、包装体9に遠赤外線照射装置
4によって遠赤外線が照射されるともに、送風装置6に
より上記の過熱防止部11に於ける送風装置5による送
風より送風の冷部能力を低めて矢印方向21に沿って包
装体9の表面に送風される。上記の操作によって、該殺
菌部12を通過する間に、内容物の温度は殺菌温度にま
で高められてこの温度で一定時間保持され、内容物の実
質的な殺菌処理が行われ、かつ包装体9の過熱が回避さ
れる。
された後、包装体9はチャンバー2の殺菌部12に送ら
れる。該殺菌部12では、包装体9に遠赤外線照射装置
4によって遠赤外線が照射されるともに、送風装置6に
より上記の過熱防止部11に於ける送風装置5による送
風より送風の冷部能力を低めて矢印方向21に沿って包
装体9の表面に送風される。上記の操作によって、該殺
菌部12を通過する間に、内容物の温度は殺菌温度にま
で高められてこの温度で一定時間保持され、内容物の実
質的な殺菌処理が行われ、かつ包装体9の過熱が回避さ
れる。
尚、上記の過熱防止部11及び殺菌部12に於いて、送
風処理によって包装体9から奪われた熱は、ダクト18
を通りファン17を介して予備過熱部15に送られ、包
装体9の予備加熱に利用される。
風処理によって包装体9から奪われた熱は、ダクト18
を通りファン17を介して予備過熱部15に送られ、包
装体9の予備加熱に利用される。
以上の操作によってチャンバー2内で殺菌処理を施され
た包装体9は、出口8からチャンバー2を出て冷却部1
6に送られ、ここで冷却装置19によって適当な温度に
まで冷却される。
た包装体9は、出口8からチャンバー2を出て冷却部1
6に送られ、ここで冷却装置19によって適当な温度に
まで冷却される。
(発明の効果)
本発明によれば、当初包装体に遠赤外線のみを照射して
内容物の温度を可及的速やかに上昇せしめ(第1工程)
、次に遠赤外線の照射を続け、包装体の温度が包装体を
形成する包材の軟化点に近付いた時点で包装体の表面に
強く送風することによって、内容物の温度を上昇せしめ
、かつ包装体の過熱を速やかに回避し得る(第2工程)
。
内容物の温度を可及的速やかに上昇せしめ(第1工程)
、次に遠赤外線の照射を続け、包装体の温度が包装体を
形成する包材の軟化点に近付いた時点で包装体の表面に
強く送風することによって、内容物の温度を上昇せしめ
、かつ包装体の過熱を速やかに回避し得る(第2工程)
。
更に、第2工程で包装体の過熱が防止された後は、引続
き遠赤外線を照射し、かつ包装体の過熱を回避する最小
限度の送風を包装体の表面に送ることによって、内容物
の温度を効率的に殺菌温度にまで高めこの温度に保持し
て殺菌処理を達成し、同時に包装体の過熱を回避するこ
とができる(第3工程)。
き遠赤外線を照射し、かつ包装体の過熱を回避する最小
限度の送風を包装体の表面に送ることによって、内容物
の温度を効率的に殺菌温度にまで高めこの温度に保持し
て殺菌処理を達成し、同時に包装体の過熱を回避するこ
とができる(第3工程)。
以上のように、本発明では、遠赤外線により包装体を加
熱殺菌する場合に生じる内容物の温度上昇が包装体の温
度上昇に比して著しく遅れるという現象に合わせて、遠
赤外線の照射とともに送風処理を段階的に行うことによ
って、エネルギーロスを伴うことなく短時間で内容物の
温度を殺菌温度にまで上昇させて効率的に殺菌処理を行
う。さらに、殺菌中の包装体の過熱による変形、融着を
良好に防止し得る。また、包装体の過熱が防止されるこ
とによって、包装体の内面と接触する部分に於ける内容
物の過熱も同時に防止され、これによって内容物の均一
な加熱殺菌が達成され、かつ殺菌中の内容物の品質劣化
も極力防止される。従って、本発明は遠赤外線による包
装体に入れられた内容物の殺菌方法及び装置として実用
上の多大な効果を有する。
熱殺菌する場合に生じる内容物の温度上昇が包装体の温
度上昇に比して著しく遅れるという現象に合わせて、遠
赤外線の照射とともに送風処理を段階的に行うことによ
って、エネルギーロスを伴うことなく短時間で内容物の
温度を殺菌温度にまで上昇させて効率的に殺菌処理を行
う。さらに、殺菌中の包装体の過熱による変形、融着を
良好に防止し得る。また、包装体の過熱が防止されるこ
とによって、包装体の内面と接触する部分に於ける内容
物の過熱も同時に防止され、これによって内容物の均一
な加熱殺菌が達成され、かつ殺菌中の内容物の品質劣化
も極力防止される。従って、本発明は遠赤外線による包
装体に入れられた内容物の殺菌方法及び装置として実用
上の多大な効果を有する。
第1図は本発明の実施例の殺菌方法における加熱時間と
温度との関係を示すグラフ図、第2図は本発明の殺菌装
置の実施例の断面図、第3図は第2図の線■−■に沿っ
た断面図である。 G1・・・包装体表面温度 G2・・・内容物中心部温度 G3・・・内容物中心部温度 3・・・搬送装置 4・・・遠赤外線照射装置 9・・・内容物を充填した包装体 10・・・昇温部 11・・・過熱防止部 12・・・殺菌部 15・・・予備加熱室 16・・・冷却部
温度との関係を示すグラフ図、第2図は本発明の殺菌装
置の実施例の断面図、第3図は第2図の線■−■に沿っ
た断面図である。 G1・・・包装体表面温度 G2・・・内容物中心部温度 G3・・・内容物中心部温度 3・・・搬送装置 4・・・遠赤外線照射装置 9・・・内容物を充填した包装体 10・・・昇温部 11・・・過熱防止部 12・・・殺菌部 15・・・予備加熱室 16・・・冷却部
Claims (5)
- (1)遠赤外線を照射して包装体に入れられた内容物を
殺菌する方法において、 包装体の内容物の温度が包装体を形成する包材の軟化温
度付近まで遠赤外線を包装体に照射する第1工程、 包装体の温度が包装体を形成する包材の軟化点に近付い
た時点で、包装体の表面に送風して包装体の過熱を速や
かに回避する第2工程、及び 第2工程の送風処理後、包装体の表面に該第2工程の送
風処理よりも弱く送風し、内容物の温度を殺菌温度に保
持し、かつ包装体が過熱されることを回避する第3工程
、 を含むことを特徴とする遠赤外線による包装体に入れら
れた内容物の殺菌方法。 - (2)上記第2工程の送風処理が、該送風処理によって
包装体から奪われる熱量Q1及び遠赤外線の照射によっ
て包装体に与えられる熱量Q2が次式の関係 Q1=kQ2 k=1.1〜12.0 を満たすようにして行われることを特徴とする特許請求
の範囲第(1)項記載の殺菌方法。 - (3)上記包装体がプラスチック又はプラスチックを主
成分とする材料からなる特許請求の範囲第(1)項又は
第(2)項記載の殺菌方法。 - (4)遠赤外線を照射して包装体に入れられた内容物を
殺菌するための殺菌装置において、 入口及び出口を有するチャンバー、 該チャンバーの入口から入れられた包装体を出口にまで
搬送するための搬送装置、 該チャンバーの内部で該搬送装置によって搬送される包
装体に遠赤外線を照射するための遠赤外線照射装置、及
び 該チャンバーの中央部に過熱防止用の強風送風装置及び
出口部に弱風送風装置を設けたことを特徴とする遠赤外
線を照射して包装体に入れられた内容物を殺菌するため
の殺菌装置。 - (5)上記チャンバーが、入口部と上記中央部の間、及
び上記中央部と出口部との間に仕切板を設けた特許請求
の範囲第4項に記載の遠赤外線を照射して包装体に入れ
られた内容物を殺菌するための殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62080107A JPH0651051B2 (ja) | 1987-04-01 | 1987-04-01 | 遠赤外線による包装体に入れられた内容物の殺菌方法及び殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62080107A JPH0651051B2 (ja) | 1987-04-01 | 1987-04-01 | 遠赤外線による包装体に入れられた内容物の殺菌方法及び殺菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63246164A true JPS63246164A (ja) | 1988-10-13 |
JPH0651051B2 JPH0651051B2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=13708959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62080107A Expired - Lifetime JPH0651051B2 (ja) | 1987-04-01 | 1987-04-01 | 遠赤外線による包装体に入れられた内容物の殺菌方法及び殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0651051B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5714119A (en) * | 1994-03-24 | 1998-02-03 | Minolta Co., Ltd. | Sterilizer |
JP2008022717A (ja) * | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Tokyo Univ Of Marine Science & Technology | 液状食品用殺菌装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59187995U (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-13 | ソリヂオン株式会社 | 包装物品の赤外線照射装置 |
-
1987
- 1987-04-01 JP JP62080107A patent/JPH0651051B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59187995U (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-13 | ソリヂオン株式会社 | 包装物品の赤外線照射装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5714119A (en) * | 1994-03-24 | 1998-02-03 | Minolta Co., Ltd. | Sterilizer |
JP2008022717A (ja) * | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Tokyo Univ Of Marine Science & Technology | 液状食品用殺菌装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0651051B2 (ja) | 1994-07-06 |
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