JPS6324478B2 - - Google Patents
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- JPS6324478B2 JPS6324478B2 JP57165378A JP16537882A JPS6324478B2 JP S6324478 B2 JPS6324478 B2 JP S6324478B2 JP 57165378 A JP57165378 A JP 57165378A JP 16537882 A JP16537882 A JP 16537882A JP S6324478 B2 JPS6324478 B2 JP S6324478B2
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- molded product
- different color
- synthetic resin
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- annealing
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Classifications
-
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C59/00—Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C71/00—After-treatment of articles without altering their shape; Apparatus therefor
- B29C71/02—Thermal after-treatment
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2995/00—Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
- B29K2995/0018—Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds having particular optical properties, e.g. fluorescent or phosphorescent
- B29K2995/002—Coloured
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B29K2995/0026—Transparent
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- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Description
この発明は異色部分を有する合成樹脂成形品の
製造方法、特に車両用に使用される装飾性合成樹
脂成形品の製造方法に関するものである。 自動車のリアパネル等の車両用の装飾性合成樹
脂成形品として、透明な合成樹脂成形品本体の裏
面に異色部分を有するものが使用されている。第
1図は自動車の後部車体を示す斜視図、第2図は
リアパネルの斜視図、第3図はそのX―X断面
図、第4図はそのY部の拡大図である。図面にお
いて、1は車体、2はこの車体の後部に取付けら
れたリアパネルであり、内部空間を有するよう
に、透明合成樹脂により成形された成形品本体3
の裏面に、文字、記号、模様等の異色部分4およ
び基色部分5を有している。6は異色部分4を形
成する転写膜、7は基色部分5を形成する塗膜、
8は成形品本体3の周返部の表面に形成された他
の塗膜である。 第5図ないし第7図は成形品の製造工程の一部
を示す断面図である。上記成形品の従来の製造方
法としては、成形、アニール、脱脂、ホツトスタ
ンプ、上塗り塗装、焼付の各工程よりなるものが
ある。 上記成形工程においては、アクリル樹脂等の透
明樹脂により、内部空間を有するように射出成形
を行い、第5図に示すように成形品本体3を製造
する。このとき成形品本体3の裏面に、異色部分
4に対応した凸部3aを形成する。次にアニール
工程において、約80℃で約3時間加熱し、射出成
形時に発生する内部応力を除去し、次の脱脂工程
において脱脂する。そしてホツトスタンプ工程に
おいて、第6図に示すように、成形品本体3の裏
面の凸部3aに、ホツトスタンプにより加圧熱転
写して、異色部分4を構成する転写膜6を形成す
る。その後上塗り塗装工程において、第7図に示
すように、例えばグレーメタリツクのアクリルラ
ツカー系塗料により吹付塗装を行い、転写膜6を
含めて成形品本体3の裏面に塗膜7を形成し、基
色部分5を形成する。さらに必要により、他の塗
膜8を表面の周辺部に形成させ、焼付を行つて成
形品(リアパネル2)を完成する。 しかしながら、このような従来の製造方法にお
いては、成形品のアニール工程の後にホツトスタ
ンプ工程を行つているため、アニール工程で内部
応力を除去しても、ホツトスタンプ時の熱(200
℃×3秒)および圧力によつて、スタンプ面のみ
に内部応力が再び発生し、次の上塗り塗装工程に
おいて、樹脂および溶剤の種類によつては、溶剤
が転写膜6を通して成形品本体3の樹脂素材まで
浸透して溶剤クラツク(ソルベントクラツク)が
発生し、転写膜6を破壊するという問題点があつ
た。 この発明は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、加圧熱転写を行つたのちアニ
ールして、塗膜を形成することにより、上記問題
点を解決することを目的としている。 この発明は透明な合成樹脂により成形品本体を
成形する工程、成形品本体の裏面に加圧熱転写に
より異色部分を形成する工程、異色部分を形成し
た後に成形品本体をアニールして内部応力を除去
する工程、次いで前記異色部分を含めて成形品本
体の裏面に溶剤を含有する塗料により塗膜を形成
する工程よりなることを特徴とする異色部分を有
する合成樹脂成形品の製造方法である。 以下、この発明を図面に基づいて説明する。第
5図ないし第7図は本発明の一実施例の製造工程
の一部をも示している。この実施例の製造工程
は、成形、脱脂、ホツトスタンプ、アニール、上
塗り塗装、焼付の各工程からなる。 上記成形工程は従来法と同様で、アクリル樹脂
等の透明樹脂により、内部空間を有するように射
出成形を行い、第5図に示すような裏面に凸部3
aを有する成形品本体3を製造する。 次に従来法におけるアニール工程を省略し、脱
脂工程に移る。もちろん、ここでアニール工程を
行つてもよい。脱脂工程は従来のものと同様であ
り、溶剤蒸気等による脱脂を行う。脱脂工程の
後、従来法と同様のホツトスタンプ工程を行い、
第6図に示すように、成形品本体3の裏面の凸部
3aに、ホツトスタンプにより加圧熱転写し、異
色部分4を構成する転写膜6を形成する。ホツト
スタンプはアルミニウムまたはクロム等の蒸着箔
を有する裏面用ホツトスタンプフイルムを使用
し、メタリツク調の転写膜6を形成するのが一般
的であるが、他の色調のものでもよい。加熱温度
200℃×3秒間のものが一般的であるが、特に制
限はない。 ホツトスタンプ工程に続いてアニール工程を行
う。この工程は従来法において第2工程として行
つたものと同じであり、60〜90℃で1〜5時間加
熱し、内部応力を除く。80℃で3時間加熱するの
が一般的であるが、樹脂の種類、成形品本体3の
形状、大きさ等により温度、時間は調整する。こ
のアニール工程により、射出成形時に発生する内
部応力およびホツトスタンプ時に発生する局部的
内部応力を除去し、次の塗装時における溶剤クラ
ツクの発生を防止する。 アニール工程の後、上塗り塗装工程に入る。こ
の工程も従来のものと同様であり、基色部分5を
形成するための溶剤を含有する塗料、一例として
グレーメタリツク調のアクリルラツカー系塗料を
用いて、第7図に示すように、異色部分4を含め
て転写膜6の上から、成形品本体3の裏面の全面
に吹付塗装を行い、塗膜7を形成する。転写膜6
上の塗膜7は成形品本体3の表側からは見えない
ので、他の部分の塗膜7が基色部分5を形成する
ことになる。さらに必要により、黒色塗料等によ
り他の塗膜8を成形品本体3の表面の周辺部に形
成し、焼付を行つて成形品を完成する。塗膜7,
8形成用の塗料は他の塗料でもよく、場合によつ
ては透明なものでもよい。 第8図は他の実施例の製造工程の一部を示す断
面図であり、この実施例では成形品本体3は裏面
に凸部3aを形成することなく、平面構造とし、
その裏面の一部に高周波ウエルダーによる刻印押
しにより転写膜6を形成し、アニール工程の後、
裏面全面に塗膜7を形成し、焼付を行うようにし
ている。 従来のように加圧熱転写後にアニールを行わな
いで塗装を行うと、加圧熱転写により生じた局部
的内部応力があるため、塗装に際して転写膜6を
通して浸透する溶剤により成形品本体3が局部的
に膨潤し、その際膨潤の程度が均一となるため、
成形品本体3に溶剤クラツク(ソルベントクラツ
クともいう)が発生して、転写膜6に溶剤クラツ
クが発生するが、本発明のように加圧熱転写後に
アニールを行うと、加圧熱転写時に発生する局部
的内部応力が除去されるため、塗装に際して生じ
る成形品本体3の膨潤は均一となり、溶剤クラツ
クは発生しない。従つて転写膜6の上から任意の
溶剤を含有する塗料により塗膜7を形成でき、製
造工程を簡素化して、優れた装飾成形品を得るこ
とができる。 この点に関し、以下試験結果により説明する。
まず樹脂材料として住友化学工業(株)製の透明アク
リル樹脂スミペツクスMHO(商標)によりフイ
ニツシヤーを成形し、ホツトスタンプ箔(接着層
…アクリル樹脂系、蒸着層…CrまたはAl、カラ
ー層…アクリル樹脂系)として(株)麗光製の
EM2011(商標)、クルツジヤパン(株)製の71774(商
標)、東洋メタライジング(株)製の5151RS―BKS
(商標)を用いてホツトスタンプを行い、裏面塗
装塗料として藤倉化成(株)製のアクリルラツカー系
塗料レクラツク88(商標)を同社製シンナー#55
(商標)(トルエン、キシレン、メタノールの混合
溶媒)に溶解した塗料を用いて塗膜を形成し、ホ
ツトスタンプの前または(および)後にアニール
を行つた場合について、溶剤クラツクの発生状況
を目視により観察し判定した結果を表1に示す。
製造方法、特に車両用に使用される装飾性合成樹
脂成形品の製造方法に関するものである。 自動車のリアパネル等の車両用の装飾性合成樹
脂成形品として、透明な合成樹脂成形品本体の裏
面に異色部分を有するものが使用されている。第
1図は自動車の後部車体を示す斜視図、第2図は
リアパネルの斜視図、第3図はそのX―X断面
図、第4図はそのY部の拡大図である。図面にお
いて、1は車体、2はこの車体の後部に取付けら
れたリアパネルであり、内部空間を有するよう
に、透明合成樹脂により成形された成形品本体3
の裏面に、文字、記号、模様等の異色部分4およ
び基色部分5を有している。6は異色部分4を形
成する転写膜、7は基色部分5を形成する塗膜、
8は成形品本体3の周返部の表面に形成された他
の塗膜である。 第5図ないし第7図は成形品の製造工程の一部
を示す断面図である。上記成形品の従来の製造方
法としては、成形、アニール、脱脂、ホツトスタ
ンプ、上塗り塗装、焼付の各工程よりなるものが
ある。 上記成形工程においては、アクリル樹脂等の透
明樹脂により、内部空間を有するように射出成形
を行い、第5図に示すように成形品本体3を製造
する。このとき成形品本体3の裏面に、異色部分
4に対応した凸部3aを形成する。次にアニール
工程において、約80℃で約3時間加熱し、射出成
形時に発生する内部応力を除去し、次の脱脂工程
において脱脂する。そしてホツトスタンプ工程に
おいて、第6図に示すように、成形品本体3の裏
面の凸部3aに、ホツトスタンプにより加圧熱転
写して、異色部分4を構成する転写膜6を形成す
る。その後上塗り塗装工程において、第7図に示
すように、例えばグレーメタリツクのアクリルラ
ツカー系塗料により吹付塗装を行い、転写膜6を
含めて成形品本体3の裏面に塗膜7を形成し、基
色部分5を形成する。さらに必要により、他の塗
膜8を表面の周辺部に形成させ、焼付を行つて成
形品(リアパネル2)を完成する。 しかしながら、このような従来の製造方法にお
いては、成形品のアニール工程の後にホツトスタ
ンプ工程を行つているため、アニール工程で内部
応力を除去しても、ホツトスタンプ時の熱(200
℃×3秒)および圧力によつて、スタンプ面のみ
に内部応力が再び発生し、次の上塗り塗装工程に
おいて、樹脂および溶剤の種類によつては、溶剤
が転写膜6を通して成形品本体3の樹脂素材まで
浸透して溶剤クラツク(ソルベントクラツク)が
発生し、転写膜6を破壊するという問題点があつ
た。 この発明は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、加圧熱転写を行つたのちアニ
ールして、塗膜を形成することにより、上記問題
点を解決することを目的としている。 この発明は透明な合成樹脂により成形品本体を
成形する工程、成形品本体の裏面に加圧熱転写に
より異色部分を形成する工程、異色部分を形成し
た後に成形品本体をアニールして内部応力を除去
する工程、次いで前記異色部分を含めて成形品本
体の裏面に溶剤を含有する塗料により塗膜を形成
する工程よりなることを特徴とする異色部分を有
する合成樹脂成形品の製造方法である。 以下、この発明を図面に基づいて説明する。第
5図ないし第7図は本発明の一実施例の製造工程
の一部をも示している。この実施例の製造工程
は、成形、脱脂、ホツトスタンプ、アニール、上
塗り塗装、焼付の各工程からなる。 上記成形工程は従来法と同様で、アクリル樹脂
等の透明樹脂により、内部空間を有するように射
出成形を行い、第5図に示すような裏面に凸部3
aを有する成形品本体3を製造する。 次に従来法におけるアニール工程を省略し、脱
脂工程に移る。もちろん、ここでアニール工程を
行つてもよい。脱脂工程は従来のものと同様であ
り、溶剤蒸気等による脱脂を行う。脱脂工程の
後、従来法と同様のホツトスタンプ工程を行い、
第6図に示すように、成形品本体3の裏面の凸部
3aに、ホツトスタンプにより加圧熱転写し、異
色部分4を構成する転写膜6を形成する。ホツト
スタンプはアルミニウムまたはクロム等の蒸着箔
を有する裏面用ホツトスタンプフイルムを使用
し、メタリツク調の転写膜6を形成するのが一般
的であるが、他の色調のものでもよい。加熱温度
200℃×3秒間のものが一般的であるが、特に制
限はない。 ホツトスタンプ工程に続いてアニール工程を行
う。この工程は従来法において第2工程として行
つたものと同じであり、60〜90℃で1〜5時間加
熱し、内部応力を除く。80℃で3時間加熱するの
が一般的であるが、樹脂の種類、成形品本体3の
形状、大きさ等により温度、時間は調整する。こ
のアニール工程により、射出成形時に発生する内
部応力およびホツトスタンプ時に発生する局部的
内部応力を除去し、次の塗装時における溶剤クラ
ツクの発生を防止する。 アニール工程の後、上塗り塗装工程に入る。こ
の工程も従来のものと同様であり、基色部分5を
形成するための溶剤を含有する塗料、一例として
グレーメタリツク調のアクリルラツカー系塗料を
用いて、第7図に示すように、異色部分4を含め
て転写膜6の上から、成形品本体3の裏面の全面
に吹付塗装を行い、塗膜7を形成する。転写膜6
上の塗膜7は成形品本体3の表側からは見えない
ので、他の部分の塗膜7が基色部分5を形成する
ことになる。さらに必要により、黒色塗料等によ
り他の塗膜8を成形品本体3の表面の周辺部に形
成し、焼付を行つて成形品を完成する。塗膜7,
8形成用の塗料は他の塗料でもよく、場合によつ
ては透明なものでもよい。 第8図は他の実施例の製造工程の一部を示す断
面図であり、この実施例では成形品本体3は裏面
に凸部3aを形成することなく、平面構造とし、
その裏面の一部に高周波ウエルダーによる刻印押
しにより転写膜6を形成し、アニール工程の後、
裏面全面に塗膜7を形成し、焼付を行うようにし
ている。 従来のように加圧熱転写後にアニールを行わな
いで塗装を行うと、加圧熱転写により生じた局部
的内部応力があるため、塗装に際して転写膜6を
通して浸透する溶剤により成形品本体3が局部的
に膨潤し、その際膨潤の程度が均一となるため、
成形品本体3に溶剤クラツク(ソルベントクラツ
クともいう)が発生して、転写膜6に溶剤クラツ
クが発生するが、本発明のように加圧熱転写後に
アニールを行うと、加圧熱転写時に発生する局部
的内部応力が除去されるため、塗装に際して生じ
る成形品本体3の膨潤は均一となり、溶剤クラツ
クは発生しない。従つて転写膜6の上から任意の
溶剤を含有する塗料により塗膜7を形成でき、製
造工程を簡素化して、優れた装飾成形品を得るこ
とができる。 この点に関し、以下試験結果により説明する。
まず樹脂材料として住友化学工業(株)製の透明アク
リル樹脂スミペツクスMHO(商標)によりフイ
ニツシヤーを成形し、ホツトスタンプ箔(接着層
…アクリル樹脂系、蒸着層…CrまたはAl、カラ
ー層…アクリル樹脂系)として(株)麗光製の
EM2011(商標)、クルツジヤパン(株)製の71774(商
標)、東洋メタライジング(株)製の5151RS―BKS
(商標)を用いてホツトスタンプを行い、裏面塗
装塗料として藤倉化成(株)製のアクリルラツカー系
塗料レクラツク88(商標)を同社製シンナー#55
(商標)(トルエン、キシレン、メタノールの混合
溶媒)に溶解した塗料を用いて塗膜を形成し、ホ
ツトスタンプの前または(および)後にアニール
を行つた場合について、溶剤クラツクの発生状況
を目視により観察し判定した結果を表1に示す。
【表】
なお、上記の説明において、加圧熱転写はホツ
トスタンプ、高周波ウエルダーによるものに限ら
ず、他の手段によるものであつてもよく、その手
段に応じて裏面の凸部3aを省略してもよく、場
合によつては凹部を形成してもよい。また転写膜
6の色調、材質等も制限されない。さらに塗膜7
は成形品本体3の裏面に全面に形成しないで部分
的に形成してもよく、また数種の塗膜を複合状態
で形成してもよい。 本発明はリアパネルに限らず、他の自動車用ま
たは別の用途の合成樹脂成形品の製造にも適用可
能である。 以上説明してきたように、この発明によれば、
成形品の裏面に加圧熱転写による転写膜を形成し
たのち、アニールし、その後塗膜を形成するよう
に構成したので、加圧熱転写により発生する局部
的内部応力は、成形時の内部応力とともにアニー
ルにより除去され、成形品本体に対して刺激性を
有する溶剤を用いて上塗り塗装を施す場合でも、
素材の溶剤クラツクの発生を防止できるという効
果が得られる。
トスタンプ、高周波ウエルダーによるものに限ら
ず、他の手段によるものであつてもよく、その手
段に応じて裏面の凸部3aを省略してもよく、場
合によつては凹部を形成してもよい。また転写膜
6の色調、材質等も制限されない。さらに塗膜7
は成形品本体3の裏面に全面に形成しないで部分
的に形成してもよく、また数種の塗膜を複合状態
で形成してもよい。 本発明はリアパネルに限らず、他の自動車用ま
たは別の用途の合成樹脂成形品の製造にも適用可
能である。 以上説明してきたように、この発明によれば、
成形品の裏面に加圧熱転写による転写膜を形成し
たのち、アニールし、その後塗膜を形成するよう
に構成したので、加圧熱転写により発生する局部
的内部応力は、成形時の内部応力とともにアニー
ルにより除去され、成形品本体に対して刺激性を
有する溶剤を用いて上塗り塗装を施す場合でも、
素材の溶剤クラツクの発生を防止できるという効
果が得られる。
第1図は自動車の後部車体を示す斜視図、第2
図はリアパネルの斜視図、第3図はそのX―X断
面図、第4図はそのY部の拡大図、第5図ないし
第7図は従来法および本発明の一実施例による成
形品の製造工程の一部を示す断面図、第8図は他
の実施例による製造工程の一部を示す断面図であ
る。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示
し、1は車体、2はリアパネル、3は成形品本
体、4は異色部分、5は基色部分、6は転写膜、
7,8は塗膜である。
図はリアパネルの斜視図、第3図はそのX―X断
面図、第4図はそのY部の拡大図、第5図ないし
第7図は従来法および本発明の一実施例による成
形品の製造工程の一部を示す断面図、第8図は他
の実施例による製造工程の一部を示す断面図であ
る。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示
し、1は車体、2はリアパネル、3は成形品本
体、4は異色部分、5は基色部分、6は転写膜、
7,8は塗膜である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 透明な合成樹脂により成形品本体を成形する
工程、成形品本体の裏面に加圧熱転写により異色
部分を形成する工程、異色部分を形成した後に成
形品本体をアニールして内部応力を除去する工
程、次いで前記異色部分を含めて成形品本体の裏
面に溶剤を含有する塗料により塗膜を形成する工
程よりなることを特徴とする異色部分を有する合
成樹脂成形品の製造方法。 2 成形品本体の裏面は内部空間を有するように
成形する特許請求の範囲第1項記載の異色部分を
有する合成樹脂成形品の製造方法。 3 加圧熱転写はホツトスタンプによるものであ
る特許請求の範囲第1項または第2項記載の異色
部分を有する合成樹脂成形品の製造方法。 4 加圧熱転写は高周波ウエルダーによるもので
ある特許請求の範囲第1項または第2項記載の異
色部分を有する合成樹脂成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16537882A JPS5954513A (ja) | 1982-09-22 | 1982-09-22 | 異色部分を有する合成樹脂成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16537882A JPS5954513A (ja) | 1982-09-22 | 1982-09-22 | 異色部分を有する合成樹脂成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5954513A JPS5954513A (ja) | 1984-03-29 |
JPS6324478B2 true JPS6324478B2 (ja) | 1988-05-20 |
Family
ID=15811233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16537882A Granted JPS5954513A (ja) | 1982-09-22 | 1982-09-22 | 異色部分を有する合成樹脂成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5954513A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4601861A (en) * | 1982-09-30 | 1986-07-22 | Amerace Corporation | Methods and apparatus for embossing a precision optical pattern in a resinous sheet or laminate |
US4830807A (en) * | 1986-07-14 | 1989-05-16 | Warren William L | Method of making a mounting disk for a floor polisher |
JPH0749239B2 (ja) * | 1987-04-03 | 1995-05-31 | サカエ理研工業株式会社 | 裏面に凹凸状の連続するカット面を有する透光装飾体およびその製法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5663494A (en) * | 1979-10-29 | 1981-05-30 | Hashimoto Forming Kogyo Co | Ornamental body in transparent material and its manufacture |
-
1982
- 1982-09-22 JP JP16537882A patent/JPS5954513A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5663494A (en) * | 1979-10-29 | 1981-05-30 | Hashimoto Forming Kogyo Co | Ornamental body in transparent material and its manufacture |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5954513A (ja) | 1984-03-29 |
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