JPS63243290A

JPS63243290A - コイル状にした金属の脱脂装置

Info

Publication number: JPS63243290A
Application number: JP7838287A
Authority: JP
Inventors: Masaharu Matsubara; 松原　雅春
Original assignee: SHIODA SEISAKUSHO GOUSHI
Current assignee: SHIODA SEISAKUSHO GOUSHI
Priority date: 1987-03-31
Filing date: 1987-03-31
Publication date: 1988-10-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、コイル状にした金属製の薄板や箔等に付着
した油性分を取り除くための脱脂装置に関する。

（従来の技術）この種のものとして第２図に示した装置が従来から知ら
れている。

この装置は、巻出機１に被脱脂材であるコイル状の金属
製薄板２を収容するとともに、この巻出機１から巻出し
た金属製薄板２は、溶剤噴霧装置３→プレツシヤ一パツ
ド４→乾燥機５を経由して巻取機６に巻き取られるよう
にしている。

溶剤噴霧装ｆ１３は、その中を通過する金属製薄板２に
、脱脂用溶剤を噴霧するものである。

また、プレッシャーパッド４は、ネオブレーンゴム等の
金属を傷付けない材質からなる。そして、噴霧装置３か
ら導出した金属製薄板２に圧接し、それに付着している
脱脂用溶剤をかき取るようにしている。ただし、このプ
レシャーパッド４だけでは溶剤を完全に取り切れないの
で、このパッド４を通過した後に、乾燥機５で残りの溶
剤を乾燥させるようにしている。

なお、図中符号７．８はデフロールで、巻出機ｌ側の導
出速度と巻取機６側の巻き取り速度とが変化しても、こ
の金属製薄板２がその走行過程で、たるんだりあるいは
緊張しすぎたりしないようにするためのものである。

（本発明が解決しようとする問題点）上記のように被脱脂材である金属製薄板２を巻自機１か
ら巻取ａ６へ走行させる場合には、この金属製薄板２に
均一の張力を作用させておかないと、当該金属製薄板２
にしわや歪みが生じ、特にプレッシャーパッド４の部分
では、そのしわや歪ボみ生じ易くなる。しかも、被脱脂材が金属箔の場合に、
上記のようなしわや歪みが生じると、それを使用できな
くなることもあり、歩留りが悪くなるという問題があっ
た。

また、当該被脱脂材の走行速度を速くすればするほど、
上記のしわや歪みが生じ易い。したがって従来の装置で
は、この被脱脂材の走行速度を遅くしなければならなく
なり、この被脱脂材を用いた全体の生産ラインの中で、
脱脂作業だけが遅れがちになっていた。そのために全体
の生産ラインの流れの中で、脱脂作業がネックになると
いう問題があった。

この発明の目的は、コイル状の被脱脂材を巻出しなくて
も、所期の脱脂ができるようにすることである。

（問題点を解決する手段）上記の目的を達成するために、この発明は、コイル状に
した金属製の被脱脂材を入れる脱脂タンクと、この脱脂
タンクに入れる脱脂用溶剤を収容した外部タンクと、真
空ポンプに接続するとともに上記脱脂タンクに入れた被
脱脂材を覆うフードとを備えた構成にしている。

（本発明の作用）この発明は、金属製の被脱脂材を、コイル状のまま脱脂
タンクに入れるとともに、それにフードを被せる。そし
て、真空ポンプを動作して当該フード内を負圧にすれば
、外部タンクからの脱脂用溶剤が吸引される。

上記のようにして脱脂用溶剤を吸引すれば、そのときに
当該溶剤がコイル状の被脱脂材間に浸入する゛、溶剤を
吸引した後に、被脱脂材を溶剤の中に浸しておけば、巻
き回した被脱脂材間の毛細管現象によって、脱脂用溶剤
が万遍なく行き渡り、その脱脂が可能になる。

被脱脂材の脱脂が終了したら、それをコイル状のまま脱
脂タンクから取り出して乾燥させる。

（本発明の効果）この発明の装置によれば、コイルの状態を維持したまま
金属製の被脱脂材の脱脂が可能なので、この被脱脂材に
しわが寄ったり歪みが生じたりすることが一切なくなり
、それだけ歩留りも向上する。

また、被脱脂材をコイルのまま脱脂タンクに入れるだけ
でよく、それだけ脱脂作業の作業速度が速くなる。この
ように作業速度が速くなるので、全体の生産ラインの中
で、この脱脂工程がネックになるようなこともなくなる
。

（本発明の実施例）第１図に示した実施例は、脱脂タンク９の底部であって
、その底部から少し離れた位置に台座１０を設けるとと
もに、この台座１０には多数の小孔１１を形成している
。

そして１台座１０よりも下方に溶剤流入ポート１２を設
けているが、この流入ボート１２は、開閉バルブ１３を
介して、溶剤再生装置１４に接続している。

また、脱脂タンク９の中腹部分に流出ボート１５を設け
るとともに、この流出ボート１５と流入ボート１２との
間に循環用ポンプ１Ｂを設けている。なお、この循環用
ポンプ１６から流入ボート１２に通じる通路の合流点ｇ
は、上記開閉バルブ１３の下流側に位置させている。

さらに、上記流入ボート１２とほぼ対称的な位置に、熱
風供給口１７を設けるとともに、この熱風供給口１７は
開閉弁１８を経由して熱風発生装置１９の吐出側に接続
している。この熱風発生装置１８の吸込側は、脱脂タン
ク９の中腹よりやや上に接続している。

上記のようにした脱脂タンク９には、フード２０を着脱
自在に設けているが、この７−ド２０はその上側を先細
りにするとともに、その先細り端に連通管２０ａを設け
ている。そして、この連通管２０ａの先端は、脱脂タン
ク９の外部に設けた真空ポンプ２１に接続している。

さらに、この脱脂タンク９内であって、連通管２０ａの
先端よりも上方に、冷却管２２を設けるとともに、この
冷却管２２の下側に溶剤回収溝２３を設けている。

しかして、作業初期の段階では、脱脂タンク９から脱脂
用溶剤２４を完全に抜いておく。この状態で、被脱脂材
であるコイル状にした金属製薄板２５をタンク９内の台
座１０に乗せる。

金属製薄板２５を上記のように台座１０に乗せたら、こ
の金属製薄板２５をフード２０で覆う。このときフード
２０と金属製薄板２５の外周所定箇所に０リング２６を
介在させておく。

そして、開閉バルブ１３を開くとともに、真空ポンプ２
１を駆動すると、溶剤再生装置１４の脱脂用溶剤２４が
脱脂タンク９内に吸い込まれる。このとき台座ｌＯに乗
せた金属製薄板２５にフード２０を被せているので、流
入ポート１２から流入した脱脂用溶剤２４は、台座１０
の小孔１１からフード２０内に優先的に吸い込まれる。

特に、金属製薄板２５外周とフード２０の内周との間に
Ｏリング２６を介在させているので、このフード２０内
の吸引力が一層強くなる。そのために当該溶剤２４が、
金属製薄板２５の巻回隙間にも十分に浸入するようにな
る。つまり、毛細管現象によって金属製薄板２５の巻回
隙間に溶剤が万遍なく浸入するが、実際の場合は、この
コイル状の金属製薄板２５の巻回隙間に、中性紙を巻き
込んでいるので、上記毛細管現象は一層助長され、それ
だけ脱脂効果も大きくなる。

そして、脱脂用溶剤２４を所定量吸引したら、真空ポン
プ２１を止めるとともに、開閉バルブ１３を閉じて循環
ポンプ１６を駆動する。循環ポンプ１６を駆動すれば、
脱脂タンク９に溜められた脱脂用溶剤が、流出ボート１
５→循環ポンプ１８→合流点ｇ→流入ボート１２峠脱脂
タンク９の経路を経て循環する。

上記のようにして金属製薄板２５を脱脂したら、循環ポ
ンプ１６を止めるとともに、開閉バルブ１３を開いて脱
脂タンク９内の溶剤２４を全て溶剤再生装置１４に戻す
。

脱脂タンク９内の溶剤を回収し終えたら、フード２０を
金属製薄板２５から外すとともに、開閉弁１８を開き、
゛熱風発生装置１８から５５℃〜６０℃の熱風を脱脂タ
ンク９内に循環させて、当該薄板２５を乾燥させるが、
この熱風乾燥は結露の発生を防止するためである。つま
り、脱脂した金属製薄板２５をもし常温で乾燥すると、
その蒸発のとき金属製薄板２５から潜熱を奪い、当該薄
板２５の表面が結露してしまう。しかし、上記実施例の
ように熱風で金属製薄板２５を乾燥させれば、その表面
に結露が生じたりしなくなる。

なお、この発明の装置としては、上記熱風乾燥装置まで
構成要素にしていない、したがって、例えば、この脱脂
タンクで脱脂を終えた被脱脂材を別の乾燥装置に運んで
、そこで、熱風乾燥をしてもよいものである。

また、上記のように熱風を循環して、金属製薄板２５を
乾燥しているときには、冷却管２２で蒸発した溶剤２４
を冷却して液体化し、それを溶剤回収溝２３に滴下して
回収するようにしている。

上記の実施例によれば、コイル状にした被脱脂材の巻き
出しや、巻き取り作業が不要なので、不均一な張力の作
用で、当該被脱脂材にしわができたり、あるいは歪みが
生じたりする問題は一切ない。

また、巻き出し、巻き取り作業が不要ということは、当
然のこととして、その作業能率が著しく向上する。した
がって、他の生産工程との比較においても、その時間遅
れが問題にならなくなる。

なお、上記実施例では、被脱脂材が金属製薄板である場
合を説明したが、被脱脂材は金属製箔であってもよいも
、つまり、被脱脂材は、コイル状にした薄物であれば、
その態様をとわない。

また、上記実施例の溶剤再生装置１４は、この発明の外
部タンクを兼ねたものであるが、外部タンクと溶剤再生
装置とを別にして、゛外部タンクの上流側に再生装置を
設けてもよいこと当然である。

【図面の簡単な説明】

図面第１図はこの発明の実施例を示す概略図、第２図は
従来の装置を示す概略図である。９・・・脱脂タンク、１４・・・外部タンクを兼ねた溶
剤再生装置、２０・・・フード、２５・・・被脱脂材た
る金属製薄板。

Claims

【特許請求の範囲】

コイル状にした金属製の被脱脂材を入れる脱脂タンクと
、この脱脂タンクに入れる脱脂用溶剤を収容した外部タ
ンクと、真空ポンプに接続するとともに上記脱脂タンク
に入れた被脱脂材を覆うフードとを備えた、コイル状に
した金属の脱脂装置。