JPS6324081B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特に競技用に供せられる女性用の新規
な水着に関するものである。

古くから水泳選手の着用する水着を改良するこ
とによつて水泳選手の成績を向上させることが試
みられている。

そのために、特殊な繊維を考案したり、流体力
学的特性を向上させるような形状の水着が作られ
てきた。

また、水着の前部を形成する胸当と、肩に掛け
た肩紐によつて胸当に連結された三日月形背部と
によつて構成されるワンピース水着も作られてい
る。

さらに、他の公知の水着では、上端縁を横断縁
取り部材で縁取つた水着背部をほぼわきの下で水
着の胸当の側部縁取り部材に連結し、水着背部を
胸当に連結している２本の肩紐を交叉させずに上
記横断縁取り部材のほぼ中央で収束させている。
この型式の水着は従来公知のものに比較して泳者
の肩に加わる張力がかなり小さいという利点があ
り、それによつて競泳時に窮屈さを感じさせず、
運動が阻害されない。しかし、この公知の水着は
その背部が上部と下部に分離され、両者の間が広
く開いているため、水着の下部が泳者の体からわ
ずかではあるが離れ、それによつて記録が落ちる
傾向にあつた。

本発明は製作が容易で且つ上記の欠点の無い特
に競泳用のワンピース女性水着を提供するもので
ある。

本発明による水着は上記型式すなわち水着背部
の上端縁が横断縁取り部材によつて縁取られ、こ
の横断縁取り部材はほぼわきの下の高さの所で水
着の胸当の側部縁取り部材に連結されており、水
着背部を胸当に連結している２本の肩紐が交叉す
ることなく横断縁取り部材のほぼ中央部に収束し
ている型式であつて、その基本的特色は１本の連
続した弾性縁取り部材によつて水着下部の脚を通
す開口の囲りに閉じた輪を形成させ、それをさら
に水着の側部端縁に沿つて斜め上方へのばし、次
いで水着上部の端縁の縁取り部材を形成させ、さ
らに、２本の肩紐が収束している前記中央部分に
おいて背部上側の横断縁取り部材に連結させた点
にある。

従つて、肩紐によつて張力が加えられるため上
記弾性縁取り部材によつて水着上部と側部端縁に
上向きの張力が加わり、それによつてこれらが泳
者の体から離れないようになる。本発明によれば
更に水着を下部で組合せる通常の垂直方向の縫製
を無くすことができる。

好ましくは、本発明ではパンツを形成する水着
下部の上側弾性横断縁取り部材を泳者のウエスト
の高さの所で前記の弾性縁取り部材に連結する。
それによつてさらに、水着が体から離れるのを防
止することができる。

本発明をより良く理解してもらうために、以
下、添付図面を参照して２つの実施例について説
明するが、本発明はこれらにのみ限定されるもの
ではない。

図面を参照すると、本発明による競技用女性水
着はこの水着の前部全体を形成する胸当１を有
し、この胸当１はほぼ首の根元からのびており、
この首の根元部分には縁取り部材２が付けられて
いる。胸当１の下は脚を通すための２つの開口部
３が形成されている骨盤部所までのびている。

胸当１の上部にはこの水着の背部６の上部を規
定する横断縁取り部材５にわきの下で接続する２
本の側部縁取り部材４が取付けられている。

この水着の胸当１と背部６は胸当の前記側部縁
取り部材４と首部縁取り部材２との合流点から
各々のびた２本の肩紐７によつて互いに連結され
ており、これら２本の肩紐７は互いに交叉するこ
となく前記横断縁取り部材５のほぼ中央に接続す
るように背部で収束している。

図面には本発明による水着の実施例が２つ示し
てある。これら実施例には脚を通す各開口３の囲
りに図では８ａで示した１本の連続した弾性縁取
り部材が設けられており、この縁取り部材８ａは
図にＡで示した部分から始まつて閉じた輪を形成
し、このＡ部分からさらに水着の側部に沿つて斜
め上方へとのびる端縁８ｂとなり、さらに、水着
の背部６の外周縁取り部材８ｃとなつており、こ
の外周縁取り部材８ｃは前記の２本の肩紐７が収
束している中央部９において背部上側の横断縁取
り部材５と接続されている。これら３つの部分８
ａ，８ｂ，８ｃで構成される弾性縁取り部材は１
本で連続しているか、あるいは複数のバンドを一
体化、特に縫製によつて一体化したもので構成す
るのが好ましい。

この弾性縁取り部材には水着の下部１１，１
１′の各弾性上側横断縁取り部材１０，１０′が
各々Ｂ，B′の所で接続されている。両方の縁取
り部材が接続される、特に縫製によつて接続され
る上記接続部分Ｂ，B′はほぼ水泳者のウエスト
の高さである。図面を検討すれば理解できるよう
に、図示した２つの実施例の差は水着の下部１
１，１１′の形状だけであつて、連続弾性縁取り
部材８ａ，８ｂ，８ｃを作る原理は２つの実施例
とも同じである。

以上、本発明を特殊な２つの実施例について説
明したが、本発明はこれらにのみ限定されるもの
ではなく、本発明の精神および範囲を逸脱するこ
となく種々の変更が可能であるということは明ら
かであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の２つの実施例における水着の
正面図。第２図は第１実施例の水着の側面図。第
３図は第２図の水着の背面図。第４図は第２実施
例の水着の第２図と同様な側面図。第５図は第４
図の水着の背面図。 １……胸当、２……首部縁取り部材、３……脚
用開口、４……側部縁取り部材、５……横断縁取
り部材、６……背部、７……肩紐、８……弾性縁
取り部材、９……中央部、１０……上側縁取り部
材、１１……下部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 水着の前部を形成する胸当と肩紐によつて上
   記胸当に連結された背部とを有し、この水着背部
   の上部は横断縁取り部材によつて端縁が規定さ
   れ、この横断縁取り部材はほぼわきの下の高さの
   所で水着の胸当の側部縁取り部材に接続され、水
   着背部を胸当に連結している前記の２本の肩紐は
   交叉することなしに前記横断縁取り部材のほぼ中
   央に収束しているような特に競技用のワンピース
   女性水着であつて、１本の連続した弾性縁取り部
   材を有し、この弾性縁取り部材は水着下部の脚を
   通す開口部の囲りに閉じた輪を形成し、次いで水
   着の側部端縁に沿つて斜め上方へとのび、次いで
   水着上部の端縁の縁取り部材を形成し、さらに前
   記２本の肩紐が収束している部分で前記背部上部
   の横断縁取り部材に連結していることを特徴とす
   る水着。 ２ パンツを形成する水着下部の上側弾性横断縁
   取り部材が水泳者のほぼウエストの高さの所で前
   記の連続した弾性縁取り部材に連結していること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の水着。